| 【発明の名称】 |
無煙調理器 |
| 【発明者】 |
【氏名】李 孟育
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| 【要約】 |
【課題】食品などの加熱調理により発生する油煙や臭気を排出するためのダクトの設置又は油汚れによる故障などを無くすために、発生した油煙や臭気を回収及び冷却して、常温且つ油分の含まない排気にして排出可能な無煙調理器1を提供する。
【解決手段】箱体10上方部と前記箱体10上方部に内設された調理用加熱器20の上側部外周に吸煙口18を形成し、前記箱体10内の上方と下方をスクリーン12で分割して、上方空間で前記吸煙口18に連通する脱油室13を形成し、該脱油室13内に噴射ノズル32を設置し、前記箱体10内の下方空間に形成した貯留室14の上方に排煙ファン40を備える。この排煙ファン40による強制風圧により発生した油煙及び臭気は回収され、回収された油煙は冷却されて液化し、スクリーン12を通って貯留室14に溜まるが、油気はウオータースクリーン10を通過することはなく、排煙は油気を含まない且つ常温であると考えられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】箱体上方部と、前記箱体内上方部に内設された調理用加熱器の上部外周間に吸煙口を形成し、前記箱体内を上方と下方の2室に分割して、上方空間で前記吸煙口に連通する脱油室を、下方空間で貯留室をそれぞれ形成し、前記脱油室内に、吸引された油煙を捕集するウオータスクリーンを形成する冷却水の噴射ノズルを設置し、一方、前記貯留室に排煙ファンに連通する排煙口を備え、かつ前記貯留室に排水口を設けると共に、前記貯留室下方と前記噴射ノズルを連通する加圧ポンプを配置した無煙調理器。 【請求項2】前記箱体内を水分を通過可能で且つ油煙を捕集するスクリーンで分割し、前記脱油室内に給水口を設け、且つ、前記排煙ファンの上方近傍で前記スクリーンの下方に蓋板を設けると共に、前記貯留室に設けた排水口を介して排水管を連通した請求項1記載の無煙調理器。 【請求項3】前記箱体をテーブルに内設し、この箱体の外側壁とテーブルの内側壁間に形成される空間内に脱臭装置を設置し、且つ、前記テ−ブルの側壁に外気に連通する排気口を設けた請求項1記載の無煙調理器。 【請求項4】前記調理用加熱器が、焼き物用の七輪を含むロースター又はガス焜炉である請求項1記載の無煙調理器。 【請求項5】前記蓋板は、好ましくはスクリーン下面を被蓋する、逆載頭円錐状である請求項2記載の無煙調理器。 【請求項6】前記スクリーンを浅い水位を維持できる水槽状に板体から成るスクリーンで水平に形成し、該板体の好ましくは中央に穿設した挿孔外周に、好ましくは、前記脱油室上方に突出するオーバフロー用の堰を設けた請求項1記載の無煙調理器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、食品などの加熱調理を行う調理器に関し、特に、炭焼きや鉄板焼き等により焼肉を行うロースターや、キッチンにおけるガス焜炉などの調理用加熱器で、加熱調理により発生した油煙や臭気を処理する無煙調理器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、飲食店内や家庭内のキッチン、又はダイニングルームで使用されるロースターや焜炉は、焼肉などの加熱調理により発生する油煙や臭気などによって店内や室内の空気を汚染し、また、衣類に付着するなどして、人に不快感を与えていた。したがって、発生する油煙や臭気などを処理する排気装置を備えた無煙調理器が必要となり、一般的には、店内や室内の適当な個所に排気装置を設置しているか、調理器本体と排気装置とをダクト等で連結し、排気装置により油煙や臭気を吸引して屋外へ強制排出したり、調理器に直接集塵装置を設置し、排気中の油煙や臭気などを除去している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の無煙調理器にあっては、以下の問題点があった。 【0004】例えば、ダクトにより油煙や臭気を排出する方法においては、ロースターに設置された個々の排気口をダクトに接続し、排気を屋外まで導くために、設備が複雑かつ費用が高くなるという問題点があった。 【0005】また、ダクト内部には冷却により水や油が溜まり、腐食が生じることに加えて、油に引火して火災が発生する原因となることがあり安全性に欠けていた。 【0006】排気装置である排気ファンには、油が付着し、頻繁な清掃を行わないと室内外へ油を飛散し、あるいは回転速度が極度に低下するなど、機能を果たさないという問題があった。さらに、調理器本体に直接集塵装置を設置する場合においては、十分な除去効果を得ることができず、また、熱風を店内や室内に排出するために、完全には不快感を取り除くことはできなかった。 【0007】本発明は、途上の問題点を解決するために開発されたもので、調理用加熱器を内設する箱体において、その箱体内に形成するウオータスクリーンにより、発生した油煙を常温且つ油分の含まない排気として排出可能な無煙調理器を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の無煙調理器1は、箱体10上方部と前記箱体10上方部に内設された調理用加熱器20の上側部外周間の間隙で吸煙口18を形成し、前記箱体10内の上方と下方を例えば、好ましくは油分を捕集し、水分を付着して短時間付着し、ついでこの水分を通過可能な所定大の孔を多数備えた例えばネットあるいは、パンチングメタル(本明細書において、これらを総称して「スクリーン」という。)などで分割して、箱体内の上方空間で前記吸煙口18に連通する脱油室13を形成し、該脱油室13内に吸入した油煙に接触して油を捕集するためのウオータスクリーンを形成する冷却水を噴射する噴射ノズル32を設置し、前記箱体10内の下方空間に形成した貯留室14の例えば上方に排煙ファン40に連通する排煙口を備え、該排煙ファン40の例えば上部で前記スクリーン12の下方に蓋板11を設け、かつ前記貯留室14に排水口16を設けると共に、前記箱体10内に前記噴射ノズル32と前記貯留室14の下方を連通する水循環のための加圧ポンプ31を配置することを特徴とする。 【0009】また、前記脱油室13に給水口15を設け、脱油室あるいは貯留室の清掃のための給水を行い、また、前記貯留室14に設けた排水口を介して、該貯留室を排水管16へ連通すれば貯留室の清掃に好適である。 【0010】さらに、前記箱体10の外側壁と該箱体10を収納するテーブル2の内側壁で空間を形成し、該空間内に例えば、イオン脱臭装置41を設置し、前記テ−ブル2の側壁に設けた図示せざる排気口から好ましくは別途換気装置を備える室内へ排気することも可能である。 【0011】なお、前記調理用加熱器20は、いかなる加熱器でも良いが、特に油煙の発生が著しい焼き物用の七輪を含むロースター又はガス焜炉が適している。 【0012】また、前記蓋板はいかなる形状でもよいが、好ましくはスクリーン下面を被蓋する、逆載頭逆円錐状がよい。また、前記スクリーンを、浅い水位を維持できる水槽状に、板体から成るスクリーン121で水平に形成し、さらに、前記板体の好ましくは中央に穿設した挿孔外周に前記脱油室上方に突出するオーバフロー用の堰23を設ければ、堰23に留まる油分を含む脱油冷却水を迅速にしかも油分を集中して貯留室14へ回収することもできる。この場合、前記蓋板11は省略できる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の無煙調理器1の実施例として、添付図面を参照してより詳細に説明する。 【0014】なお、本実施態様は、炭焼き用のロースターの場合を例にとるが、業務用あるいは家庭用のガス焜炉などいかなる調理用加熱器においても適用可能である。 【0015】図1及び図2において、箱体10内の上部に固定された支持体19の孔部に嵌装されて内設された調理用加熱器20は、炭を載置する多数の挿孔を穿設した炭置板と、焼き網を載置するトップリング22と防火材質より成る炭入れ211の外側をステンレスなどのシートメタル21で包囲されており、また、炭の燃焼を助けるために、調理用加熱器20の底部には通気口が形成され、さらに、調理用加熱器20の上側部外周には、箱体10の上側縁内周との間の間隙で吸煙口18を形成し、食品の加熱調理により発生した油煙を回収する。 【0016】箱体10内は内部の空間を上方と下方にスクリーン12で2室に分割して、上方空間で、前記吸煙口18に連通する脱油室13を形成している。 ここでは、前記スクリーンは、ステンレス材の細目網を3層重ねて形成したネット状のものが用いられているが、パンチングメタルなど、後述噴射ノズルからの冷却水を一定時間付着して滞留させた後水分を通過させ、水分に溶け込んだ油煙をある程度捕集する細孔が多数設けられていればよい。脱油室13には水平方向に対向する複数の噴射ノズル32が、調理用加熱器20外周、そして脱油室13内方へそれぞれ対峙して図示の態様で3対設置され、これらの噴射ノズル32からの噴射された冷却水により、脱油室13内にウオータースクリーンが形成される。このウオータースクリーンが油煙に接触し、冷却され捕集されるが、このとき、調理用加熱器20内の炭が、噴射冷却水によって濡れないように、調理用加熱器20の外側は、シートメタルで十分に防水されなければならない。 【0017】箱体10内の下方空間には、脱油室13内で噴射された冷却水及び冷却され捕集された液化した油分を含む液体を回収するための貯留室14が設けられている。 【0018】また、この貯留室14の上方で、後述蓋板11下方には、排煙ファン40に連通する排煙口44を設ける。 【0019】ここで、脱油室13内で噴射された冷却水及び冷却されて液化した油が、排煙ファン40の強制風圧により混合状態となり、細目網状の前記スクリーン12上に、表面張力により薄膜を形成して、この薄膜により、脱油室13内と貯留室14内の雰囲気は遮断されている。 【0020】また、箱体10内の上方と下方を上記細目の網のメッシュ状のスクリーンでなく、板体で分割することも可能である。すなわち、図5に示すように、前記スクリーンを浅い水位を維持できる水槽状に、板体121から成るスクリーンで水平に形成して、中央に穿設した挿孔36の外周を取り囲むように、前記脱油室13上方に突出する堰23を設け、好ましくはこの堰23の上方空間をネット29で被蓋する。 【0021】このとき、挿孔36の直径、孔数は、オーバフローの効果を保つように噴射された前記冷却水量及び給水口15からの進入量により調節する。尚、図6において、24はガス台、39は支持片で、板体121を支持し、35はゴム片などから成る枠体で、板体121をこのスクリーン121上で水密状に支持する。 【0022】なお、図1において、3は、テーブル2の側壁に設けた排煙ファン及び加圧ポンプのスイッチである。 【0023】図3に示すように、調理によって発生した油煙は、排煙ファン40の吸引力により負圧となった脱油室13の吸煙口18から回収され、脱油室13内で形成されたウオータースクリ ーンにより、冷却されて油分を冷却水に付着した液体となり、噴射された冷却水と混合してスクリーン12上に液膜を形成する。スクリーン12上の薄膜は、時間の経過とともに、水滴となって貯留室14内に落ちる。 【0024】脱油室13内で液化していない微量の油分は、スクリーンを通過する際にこの液膜に付着する。 【0025】貯留室14に形成した排煙口44を介して排煙ファン40により、排煙を箱体10外へ排出するが、このとき、貯留室14内に落ちてきた水滴が吸い込まれないように、逆載頭円錐状の蓋板11により、水滴を誘導する。この蓋板は、上記作用を満足すれば、いかなる形状でも良いが、前述のように水滴を適切に誘導するためには、載頭逆円錐状が好ましい。 【0026】また、貯留室14内又は外には、溜まった冷却水を再び脱油室13内で噴射するための噴射ノズル32と貯留室14下方を配管30を介して連通し、冷却水を加圧して循環する加圧ポンプ31が設置されている。図2に示す実施態様では、この加圧ポンプは、箱体10の外側壁に設けられている。また、貯留室14には、内部に溜まった冷却水及び油を排出するための下流側にオイルフィルター43を有する排水口16が設けられ、この排水口の配管途中に貯留室14下方にバルブ17を介して連通する配管を接続している(図2、図4、図6)。図1及び図3に図示の実施態様では、この排水口をコックを設けたものとしている。 【0027】排煙ファン40からは、冷却水により冷却され、スクリーンで油分が濾過除去された常温に近い温度の排煙が排出されるが、箱体10を、この箱体10の外側面を気密状態で取り囲むように形成された側壁を有する、テーブル2に内設して、箱体10の外側壁及びテーブル2の内側壁で形成される空間を設け、その空間内にイオン脱臭装置41を設置することで、排煙ファン40からの排煙を脱臭して、テーブル2の側壁に設けられた図示せざる排気口から、常温かつ油分を含まない無臭の空気を屋内へもそのまま排出することができる。 【0028】箱体10内の洗浄は、吸煙口18から冷却水を流し、排水口16にホースをつなげて汚水を排出して行うこともできるが、排水口16の代わりに排水管16を設け、さらに、図2に示すように、脱油室13内に図示せざる水供給源に連通する給水口15を設けることで、箱体10内の循環用の冷却水を常に清潔に保つことができる。また、図4に示すように、排水管16にオイルフィルター43を介設すれば、排水内に含まれる油を回収することができる。 【0029】屋外へ、水分及び排煙を排出するには、既知のダクトないし排煙管42を介して行うことも可能である。 【0030】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。 【0031】(1)加熱調理により発生する油煙や臭気を、屋外まで排出する必要性がなくなり、設備工事が軽減した。 【0032】(2)排煙に含まれる油分を完全に無くし、火災などの発生を防ぎ、安全性が向上した。 【0033】(3)排煙を常温且つ無臭で排出することが可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598024868 【氏名又は名称】李 孟育
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小倉 正明
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| 【公開番号】 |
特開平11−169300 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−41876 |
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