| 【発明の名称】 |
電気湯沸器 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂下 慎一
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| 【要約】 |
【課題】蒸気発生源から排出口までの通路長を長くすることにより、排出口から排出される蒸気の温度をできるだけ低く抑え得るようにする。
【解決手段】電気ヒータ9により加熱される内容器3を有する容器本体1と、該容器本体1の蓋体2とを備えた電気湯沸器において、前記内容器3内で発生する蒸気Sを外部へ排出する蒸気排出通路22を付設するとともに、該蒸気排出通路22の途中に、前記容器本体1に沿って下向きに蒸気Sを導く下向き流路となる第2配管35と該第2配管35から導出される蒸気Sを上向きに導く上向き流路となる第3配管36とを備えた迂回流路33を設けるとともに、該迂回流路33に、前記第2配管35および第3配管36の下端が臨む水受け容器38を着脱自在に設けて、内容器3において発生した蒸気Sが、蒸気排出通路22の迂回流路33において空気と混合されて、温度低下された後に外部へ排出されるようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電気ヒータにより加熱される内容器を有する容器本体と、該容器本体の蓋体とを備えた電気湯沸器であって、前記内容器内で発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出通路を付設するとともに、該蒸気排出通路の途中には、前記容器本体に沿って下向きに蒸気を導く下向き流路と該下向き流路から導出される蒸気を上向きに導く上向き流路とからなる迂回流路を設けるとともに、該迂回流路には、前記下向き流路および上向き流路の下端が臨む水受け容器を着脱自在に設けたことを特徴とする電気湯沸器。 【請求項2】 前記下向き流路、上向き流路および水受け容器を前記容器本体外に設けたことを特徴とする前記請求項1記載の電気湯沸器。 【請求項3】 前記下向き流路、上向き流路および水受け容器を前記容器本体における外ケースと内容器との間に設けたことを特徴とする前記請求項1記載の電気湯沸器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、電気湯沸器に関し、さらに詳しくは排出蒸気の温度を低下させる機能を有する電気湯沸器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から良く知られている電気湯沸器においては、容器本体内に収容された液体を電気ヒータにより加熱して沸騰・保温するとともに、該加熱時に容器本体内で排出する蒸気を蓋体内に形成された蒸気排出通路を介して外部へ排出するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来公知の電気湯沸器の場合、蒸気排出通路が蓋体内に形成されているため、蒸気発生源から外部への排出口までの通路長を長くすることが難しいという構造上の制約があった。 【0004】上記公知技術の場合、蒸気発生源から排出口までの通路長が短いため、沸騰時(例えば、初期湯沸かし時、再沸騰時あるいはカルキ抜き時)において蒸気が高温のままで排出口から排出されてしまうこととなり、誤って排出口に手を近づけたりすると、熱い思いをする。 【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、蒸気発生源から排出口までの通路長を長くすることにより、排出口から排出される蒸気の温度をできるだけ低く抑え得るようにすることを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段として、電気ヒータにより加熱される内容器を有する容器本体と、該容器本体の蓋体とを備えた電気湯沸器において、前記内容器内で発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出通路を付設するとともに、該蒸気排出通路の途中に、前記容器本体に沿って下向きに蒸気を導く下向き流路と該下向き流路から導出される蒸気を上向きに導く上向き流路とからなる迂回流路を設けるとともに、該迂回流路に、前記下向き流路および上向き流路の下端が臨む水受け容器を着脱自在に設けている。 【0007】上記のように構成したことにより、内容器において発生した蒸気は、蒸気排出通路の迂回流路において空気と混合されることにより、温度低下されて一部が結露した後外部へ排出されることとなる。従って、排出蒸気の量が減少するとともに温度も大幅に低下することとなり、安全性が向上する。 【0008】請求項2の発明におけるように、前記下向き流路、上向き流路および水受け容器を前記容器本体外に設けた場合、下向き流路、上向き流路および水受け容器が外気にさらされるため、迂回流路を通る蒸気の温度低下を促進することができる。 【0009】請求項3の発明におけるように、前記下向き流路、上向き流路および水受け容器を前記容器本体における外ケースと内容器との間に設けた場合、下向き流路および上向き流路が外ケースにより保護されるとともに、外ケースと内容器との間の空間を有効に利用できるところから、容器本体の外形寸法を小さく抑えることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。 【0011】第1の実施の形態(請求項1および2に対応)図1ないし図10には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気湯沸器が示されている。 【0012】この電気湯沸器は、図1および図2に示すように、液体(例えば、水)を収容できるように構成された容器本体1と、該容器本体1の上部開口を覆蓋する開閉自在な蓋体2とを備えて構成されている。 【0013】前記容器本体1は、内周面を構成する金属製(例えば、ステンレス製)の内容器3と、外周面を構成する合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の外ケース4と、前記内容器3の上端縁と外ケース4の上端縁とを結合する合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の肩部材5と、前記外ケース4の下端開口を覆う合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の底板6とによって構成されている。 【0014】前記蓋体2は、前記肩部材5の後方側に形成されたヒンジ受け7に対して係脱自在なヒンジピン8を介して開閉自在に取り付けられている。 【0015】前記内容器3の底部下面には、該内容器3内に収容された水を加熱するための電気ヒータ9が配設されている。符号10は内容器3内に収容された水の温度(具体的には、内容器3の温度)を検出するための温度センサー、11は電気ヒータ9の熱が下方へ輻射されるのを防止するための遮熱板である。 【0016】前記内容器3の底部には、該内容器3内の湯を外部へ注出するための液体注出通路12が接続されており、該液体注出通路12は、前記内容器3と外ケース4との間の前方側(即ち、反ヒンジピン側)に形成された空間部を上方に延びていて、その先端の注出口13は、前記外ケース4の上部に形成されたパイプカバー部4aに臨まされている。符号14は液体注出通路12の上端部に介設された転倒止水弁である。 【0017】前記液体注出通路12の下部(即ち、内容器3底部と底板6との間に形成される空間部に位置する部位)には、液体注出用の電動ポンプ15が介設されている(図2参照)。 【0018】また、前記液体注出通路12における上向き直管部12aは、図2に示すように、前記注出口13の直下よりやや側方に寄った位置に配設されており、該直管部12aには、静電容量タイプの液量検出手段(図示省略)が設けられている。そして、前記外ケース4には、前記液量検出手段により検出された液量を表示するための液量表示部16が前記注出口13の直下よりやや側方に寄った位置に設けられている。 【0019】前記蓋体2は、合成樹脂製の上部蓋板17と合成樹脂製の下部蓋板18とを、外周部において溶着等により接合することにより構成されており、前記下部蓋板18の下面には、板金製の内蓋板19がビス20により固着されている。該内蓋板19の外周部には、蓋体2の閉蓋時に前記内容器3の開口縁をシールするシールパッキン21が設けられている。 【0020】前記下部蓋板18には、その略中央部を上向きに凹ましてなる円形凹部23が形成されており、この下部蓋板18と前記内蓋板19との間には、略円形の通路構成部材24が前記円形凹部23に下方から嵌挿された状態で挟持されている。符号25は通路構成部材24と前記内蓋板19および下部蓋板18との間をシールするシールパッキンである。 【0021】前記通路構成部材24と前記内蓋板19との間には、内蓋板19に形成された蒸気入口26から流入した蒸気Sを一時的に滞留させるための第1蒸気室27が形成されている。また、前記通路構成部材24と前記円形凹部23との間には、後述する迂回流路33から流入する蒸気Sを一時的に滞留させるための第2蒸気室28が形成されている。さらに、前記円形凹部23の上壁23aには、蒸気Sの出口29が形成されており、該出口29の口縁上部には、前記上部蓋板17の下面から垂設された垂下壁30がシールパッキン31を介して圧接されている。さらにまた、前記上部蓋板17において前記垂下壁30に囲まれた位置には、蒸気Sの外部への出口となる排出口32が形成されている。 【0022】そして、前記第1蒸気室27と第2蒸気室28とは、迂回流路33を介して連通されている。該迂回流路33は、通路構成部材24の上面に形成された出口34に接続され、前記第2蒸気室28をヒンジピン8側に向かって水平に横切り前記通路構成部材24の側壁24aおよび前記円形凹部23の側壁23bを貫通した後に前記ヒンジピン8のやや前方において下向きに屈曲された第1配管35と、該第1接続管35が蓋体2の閉蓋時に接続され、前記容器本体1(具体的には、外ケース4)の外側に沿って下向きに延びる下向き流路を構成するステンレスパイプ等からなる第2配管36と、該第2配管36と連通され、前記容器本体1(具体的には、外ケース4)の外側に沿って上向きに延びる上向き流路を構成するステンレスパイプ等からなる第3配管37と、該第3配管37に対して蓋体2の閉蓋時に接続され、前記第1配管35と略平行に前向きに水平に延びて前記円形凹部23の側壁23bおよび前記通路構成部材24の側壁24aを貫通して第2蒸気室28内に臨む第4配管38とによって構成されている。 【0023】前記第2配管36および第3配管37の上端は肩部材5に対して嵌挿固定される一方、それぞれの下端は、前記容器本体1に対して着脱自在とされた結露水貯溜用の水受け容器39内に臨まされており、両者は該水受け容器39を介して連通されることとなっている。なお、前記第2および第3配管36,37の上端には、蓋体2の閉蓋時において蓋体側の第1および第4配管35,38との接続部における気密を保持するためのパッキン40が設けられている(図7参照)。該パッキン40は、放射状の多数のスリット41,41・・を有しており、第1および第4配管35,38の第2および第3配管36,37への接続が気密保持状態で容易に行えるようになっている。 【0024】また、図4に示すように、前記通路構成部材24の上面24bは、前記第1蒸気室27の出口34に向かって下り勾配とされるとともに、前記第1配管35の入口側端部35aと第1蒸気室27の出口34との間には、若干の隙間42が形成されている。該隙間42の形成により、第2蒸気室28において迂回流路33を介して流入した蒸気Sの結露水が第1蒸気室27を経て内容器3内に還流することとなる。 【0025】つまり、本実施の形態においては、蓋体2の閉蓋時に前記蒸気入口26から第1蒸気室27、第1配管35、第2配管36、水受け容器39、第3配管37、第4配管38および第2蒸気室28を経て排出口32に至る蒸気排出通路22が形成されることとなっているのである。 【0026】前記水受け容器39は、図9および図10に示すように、その背面側に突設された係止片44を前記外ケース4に形成された係合穴43に対して係合するとともに、その前面側上端中央部に切欠形成された弾性片47に形成された係合穴48に対して前記第2配管36および第3配管36の外方を覆うべく前記外ケース4に固定されたカバー45の下端に突設された突起46を係合することにより、容器本体1の外壁である外ケース4に対して着脱自在とされている。符号49は前記弾性片47に一体形成された操作用ツマミ、50は水受け容器39とカバー45との間の気密を保持するためのシールパッキンである。 【0027】図1において、符号51は蒸気排出通路22の入口側に設けられた転倒止水弁、52は蓋体2の閉蓋状態を保持するためのロック機構である。 【0028】上記のように構成された電気湯沸器においては、次のような作用効果が得られる。 【0029】電気ヒータ9への通電により内容器3内に収容された水が加熱されて沸騰状態となると、内容器3内に多量の蒸気Sが発生する。該蒸気Sは、蒸気入口26から第1蒸気室27に入り、その後蒸気排出通路22の迂回流路33を構成する第1配管35、第2配管36、第3配管37および第4配管38を通る過程で低温の空気と混合されて温度低下され、蒸気Sの一部が結露した後、第2蒸気室28を経て排出口32から外部へ排出される。従って、外部へ排出される蒸気Sは、温度が低く量も少なくなっており、安全性が向上することとなる。しかも、本実施の形態においては、下向き流路となる第2配管36、上向き流路となる第3配管37および水受け容器39が容器本体1外に設けられているため、迂回流路33を通る蒸気Sの温度低下を促進することができる。なお、水受け容器39には結露水が溜まるが、適当な時期に水受け容器39を容器本体1から取り外して溜まった結露水を捨てればよい。 【0030】また、電気ヒータ9への通電量制御により、間欠沸騰を実行したり、沸騰間際に通電量を落とすなどして発生蒸気量を少なくするようにすれば、排出口32から排出される蒸気量がさらに減少することとなり、より効果的である。 【0031】第2の実施の形態(請求項1および2に対応)図11および図12には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気湯沸器が示されている。 【0032】この場合、容器本体1の外壁を構成する外ケース4が、板金製の略円筒形状の胴部材4aと該胴部材4aの下端に対して結合される合成樹脂製の底部材4bとからなっており、迂回流路33における下向き流路および上向き流路を構成する第2配管36および第3配管37は、前記胴部材4aと内容器3との間の空間部53に配置されている。該第2配管36および第3配管37の上端は、肩部材5に取り付けられており、第1配管35と第2配管36との間の気密保持および第3配管37と第4配管38との間の気密保持は、第2配管36および第3配管37の上端に固着されたラッパ状のシールパッキン54により行われることとなっている。 【0033】また、水受け容器39は、前記胴部材4aを前記空間部53側に凹まして形成された凹部55に対して着脱自在に収納されている。符号56は水受け容器39と胴部材4aとの気密を保持するためのシールパッキン、57は第2配管36および第3配管37と前記凹部55の上面55aとの気密を保持するためのシールパッキンである。 【0034】上記のように構成すると、下向き流路36および上向き流路37が外ケース4(具体的には、胴部材4a)により保護されるとともに、外ケース4(具体的には、胴部材4a)と内容器3との間の空間部53を有効に利用できるところから、容器本体1の外形寸法を小さく抑えることができる。 【0035】その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。 【0036】 【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、電気ヒータにより加熱される内容器を有する容器本体と、該容器本体の蓋体とを備えた電気湯沸器において、前記内容器内で発生する蒸気を外部へ排出する蒸気排出通路を付設するとともに、該蒸気排出通路の途中に、前記容器本体に沿って下向きに蒸気を導く下向き流路と該下向き流路から導出される蒸気を上向きに導く上向き流路とからなる迂回流路を設けるとともに、該迂回流路に、前記下向き流路および上向き流路の下端が臨む水受け容器を着脱自在に設けて、内容器において発生した蒸気が、蒸気排出通路の迂回流路において空気と混合されて、温度低下されるようにしたので、排出蒸気の一部が結露した後外部へ排出されることとなり、排出蒸気の量が減少するとともに温度も低下し、安全性が向上するという優れた効果がある。 【0037】請求項2の発明におけるように、前記下向き流路、上向き流路および水受け容器を前記容器本体外に設けた場合、下向き流路、上向き流路および水受け容器が外気にさらされるため、迂回流路を通る蒸気の温度低下を促進することができる。 【0038】請求項3の発明におけるように、前記下向き流路、上向き流路および水受け容器を前記容器本体における外ケースと内容器との間に設けた場合、下向き流路および上向き流路が外ケースにより保護されるとともに、外ケースと内容器との間の空間を有効に利用できるところから、容器本体の外形寸法を小さく抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003702 【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大浜 博
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| 【公開番号】 |
特開平11−155732 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月15日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−324427 |
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