トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 電気調理器
【発明者】 【氏名】露木 育夫

【要約】 【課題】被加熱物の大きさや形状に関わりなく、調理がしやすく、焼きむらをなくすことのできる電気調理器を提供する。

【解決手段】プレート21に、断面形状が半円形の油溝22が所定の間隔をあけて複数本並行に形成され、この油溝22の形状と合致するように構成された金網25が、油溝22内に着脱可能に配設されている。また、この金網25は、その断面形状が半円形に構成され、前記油溝22の凹部に装着した場合に、凹凸面の凸部上面と金網25の上面とが平らになるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 容器状収納部を形成した調理器本体と、加熱部材により加熱されるプレートを備えた電気調理器において、前記プレートには、所定の断面形状を有する複数本の溝が形成され、前記溝内に、該溝形状と合致する金網が着脱可能に装着されることを特徴とする電気調理器。
【請求項2】 容器状収納部を形成した調理器本体と、加熱部材により加熱されるプレートを備えた電気調理器において、前記プレートは、その片面に、所定の断面形状を有する複数本の溝が形成されると共に、他面は平らに構成され、これら表裏2面のうち所望の面を上面として、前記調理器本体に着脱可能に装着され、前記溝内に、該溝形状と合致する金網が着脱可能に装着されることを特徴とする電気調理器。
【請求項3】 前記プレートは、前記溝内に金網を装着した場合に、前記溝の凸部と金網の上面とが平面状となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気調理器。
【請求項4】 前記プレートの片面に形成された複数本の溝内に、前記加熱部材が収容されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気調理器。
【請求項5】 前記プレートの片面に形成された複数本の溝のうち、所定の間隔ごとに、該溝内に前記加熱部材が収容されるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気調理器。
【請求項6】 前記プレートには、その外周に沿って周縁溝が形成され、この周縁溝と前記複数本の溝とが連通するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気調理器。
【請求項7】 前記プレートの片面に形成された複数本の溝を、前記周縁溝側に傾斜させたことを特徴とする請求項6記載の電気調理器。
【請求項8】 前記加熱部材と調理器本体との間に所定の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の電気調理器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着脱自在の調理盤(以下、プレートという)を備えた電気調理器に係り、特に、焼き面に凹凸を形成したプレート面において、被加熱物の大きさや形状に関わりなく、焼きむらをなくし、熱分布の均一化を図るべく改良を施した電気調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているホットプレートタイプの電気調理器としては、図9乃至図14に示したような構成を有するものが知られている。
【0003】例えば、図9及び図10に示したように、調理器本体1内に電気加熱体であるシーズヒータ等の加熱ヒータ2を収容し、この加熱ヒータ2の発熱を利用して加熱プレート3上に載せられた肉や野菜等を加熱調理する電気調理器が知られている。そして、図9に示したような従来の電気調理器を構成する加熱プレート3としては、多数のスリット状開孔4が穿設されたものや、開孔を有さずフラットな平面状に形成されているものが用いられている。
【0004】一方、実開昭58−54032号公報に示されている従来の電気調理器は、図11及び図12に示したように構成されている。すなわち、図において、11は焼き肉用鍋本体となる鍋体であり、上面に略平面状のプレート12が設けられると共に、このプレート12には、中央部が高くかつ外周部に行くに従って次第に低くなる油流れ溝13が形成されている。また、14はプレート12の外周に形成された環状溝で、油流れ溝13を流れた油がこの環状溝14内に溜まるように構成されている。さらに、15は鍋体11の外周縁に形成された立ち上がり周縁である。
【0005】また、図12及び図13に示したように、鍋体11の裏面には円板状の凹部16が設けられ、この凹部16には電気調理器本体18に組み込まれた加熱ヒータ17が収容されるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述したような従来の電気調理器には、以下に述べるような問題点があった。すなわち、図9及び図10に示したような電気調理器のように、平坦な加熱プレート3に多数のスリット状開孔4を穿設したものでは、調理の結果生じた油や肉汁がプレート上に溜まることは防止できるものの、加熱ヒータ2からの熱が開孔4から逃げてしまうため、加熱プレート3を十分に温めることが困難であった。
【0007】一方、加熱プレート3をフラットな平面状に形成した場合には、ヒートマスが小さく、加熱ヒータ2の近傍と加熱ヒータ2から離れている部分との温度差が大きくなるため、プレート上に温度むらが生じ、焼きむらが生じやすかった。さらに、平坦な加熱プレート3を用いた場合、加熱調理により生じた油や肉汁等はそのプレート3上にそのまま残り、これらがさらに加熱されて周囲に飛散したり、プレート3上に焦げつくといった欠点があった。また、プレート3上に残存した油や肉汁等が、他の肉や野菜等に付着して、料理の味を悪くする原因になっていた。
【0008】また、上記実開昭58−54032号公報に示されている従来の電気調理器には、以下に述べるような欠点があった。すなわち、この電気調理器では、油流れ溝13は図11に示したように、直角の角部を持つ形状をしているため、この角部に油や肉汁が溜まりやすく、環状溝14への流れを阻害し、また、掃除がしにくいといった欠点があった。
【0009】さらに、図14に示したように、プレート面に油流れ溝13を形成した結果、プレート面に凹凸ができるため、その凸部と接する被加熱物には直接熱が伝達されるものの、凹部と対応する位置にある被加熱物には直接熱が伝達されず、焼きむらができる原因となっていた。また、油流れ溝13内に、肉や野菜の細片が入り込みやすく、焦げつく原因となっていた。さらに、油流れ溝13の凹部にできた焦げつきを除去することは非常に困難であり、調理後のプレートの洗浄に時間を要することにもなっていた。
【0010】また、図12に示したように、プレート12と加熱ヒータ17との間が密着して構成されているため、加熱ヒータと直接接する部位の温度が他の部位と比べて高くなり、プレート12上の熱分布が不均一となるといった欠点もあった。さらに、プレート全面に油流れ溝13が形成されているため、プレート表面には凹凸ができるので、ホットケーキやお好み焼きのように平坦なプレート上で料理することが望ましいものには適用できないといった欠点もあった。
【0011】本発明は、上述したような従来技術の問題点を解消するために提案されたもので、その第1の目的は、プレートの片面を凹凸面、他面をフラット面として、両面を活用できるように構成し、凹凸面に形成された溝の形状と合致する金網を着脱可能に配設することにより、被加熱物の大きさや形状に関わりなく、調理がしやすく、焼きむらをなくすことのできる電気調理器を提供することにある。
【0012】また、第2の目的は、プレートの下面に配設される加熱ヒータを、凹凸面に形成された溝内に収容されるように構成することにより、熱分布の均一化を図った電気調理器を提供することにある。
【0013】さらに、第3の目的は、プレートのフラット面と加熱ヒータとの間、及び本体と加熱ヒータとの間に所定の隙間を設けることにより、その空間内の空気を加熱することにより、プレート全体を均一に加熱すると共に、本体側に伝わる熱を低減することができる電気調理器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、容器状収納部を形成した調理器本体と、加熱部材により加熱されるプレートを備えた電気調理器において、前記プレートには、所定の断面形状を有する複数本の溝が形成され、前記溝内に、該溝形状と合致する金網が着脱可能に装着されることを特徴とするものである。
【0015】上記のような構成を有する請求項1に記載の電気調理器によれば、プレートに溝が形成されているため、調理の際に出た油や肉汁は、この溝内に溜まるので、プレートの上に余分な油や肉汁が残ることを防止できる。また、金網を溝内に装着して使用した場合には、プレートの表面はほぼ平面状となり、大きな肉を焼く場合でも、溝の凸部から加わる熱と、凹部に装着された金網を通して加わる熱とがほぼ同一となるので、焼きむらのない、熱効率の良い調理が可能となる。一方、小さい肉を焼く場合でも、溝の凹部に肉の細片が入り込むことがないので、被加熱物の大きさや形状に関わりなく、調理がしやすくなる。また、凹部に入り込んだ肉等が焦げつくことを防止できるので、調理後のプレートの洗浄が容易なものとなる。さらに、油身の多い大きな肉を焼く場合には、金網を取り外して用いることにより、調理の際に出た油や肉汁を効率良く溝内に溜めることができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、容器状収納部を形成した調理器本体と、加熱部材により加熱されるプレートを備えた電気調理器において、前記プレートは、その片面に、所定の断面形状を有する複数本の溝が形成されると共に、他面は平らに構成され、これら表裏2面のうち所望の面を上面として、前記調理器本体に着脱可能に装着され、前記溝内に、該溝形状と合致する金網が着脱可能に装着されることを特徴とするものである。
【0017】上記のような構成を有する請求項2に記載の電気調理器によれば、ユーザは、調理の種類にあわせて所望のプレート面を選択し、その面を上面にしてプレートを調理器本体に取り付けることができる。例えば、焼き肉などの油や肉汁が出る料理の場合には、溝を形成した面を表にして用いることにより、調理の際に出た油や肉汁は溝内にたまるので、プレートの上に余分な油や肉汁が残ることを防止できる。一方、ホットケーキ等のように平坦なプレート上で料理する方が適しているものの場合には、平坦面を表にして用いることにより、表面の焼き色が均一化された、形も良い料理を作ることができる。
【0018】また、請求項1に記載の発明と同様に、金網を溝内に装着して使用した場合には、プレートの表面はほぼ平面状となるので、焼きむらのない、熱効率の良い調理が可能となる。さらに、被加熱物の大きさや形状に関わりなく、調理がしやすくなるだけでなく、凹部に入り込んだ肉等が焦げつくことを防止できるので、調理後のプレートの洗浄が容易なものとなる。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電気調理器において、前記プレートは、前記溝内に金網を装着した場合に、前記溝の凸部と金網の上面とが平面状となることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項3に記載の電気調理器によれば、プレートの表面が平面状となるため、溝の凸部から被加熱物に加わる熱と、凹部に装着された金網を通して被加熱物に加わる熱とがほぼ同一となるので、焼きむらのない、熱効率の良い調理が可能となる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の電気調理器において、プレートの片面に形成された複数本の溝内に、加熱部材が収容されるように構成されていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項4に記載の電気調理器によれば、加熱部材がプレートの凹凸面に形成された溝内に収容されるように構成されているので、加熱部材から発生する熱が、溝内に均等に伝達される。その結果、プレートの表側に伝達される熱も均一なものとなり、プレート全体における熱分布が均一化され、焼きむらがなくなる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の電気調理器において、プレートの片面に形成された複数本の溝のうち、所定の間隔ごとに、該溝内に前記加熱部材が収容されるように構成されていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項5に記載の電気調理器によれば、請求項4に記載の電気調理器と同様の作用効果に加えて、加熱部材の構成が簡略化されるという効果が得られる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電気調理器において、前記プレートには、その外周に沿って周縁溝が形成され、この周縁溝と前記複数本の溝とが連通するように構成されていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項6に記載の電気調理器によれば、焼き肉などの油や肉汁が出る料理の場合には、溝を形成した面を表にして用いることにより、調理の際に出た油や肉汁は溝内にたまり、さらに周縁溝に流れ込むので、プレートの上に余分な油や肉汁が残ることを防止できる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電気調理器において、前記プレートの片面に形成された複数本の溝を、前記周縁溝側に傾斜させたことを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項7に記載の電気調理器によれば、プレートの片面に形成された複数本の溝に傾斜をつけることにより、溝内にたまった油や肉汁を周縁溝に流れ込みやすくすることができるので、プレートの上に余分な油や肉汁が残ることをより効果的に防止することができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一に記載の電気調理器において、前記加熱部材と調理器本体との間に所定の隙間が形成されていることを特徴とするものである。上記のような構成を有する請求項8に記載の電気調理器によれば、調理器本体側に伝わる熱を低減することができるので、調理器本体が異常に加熱されることを防止でき、電気調理器を移動する際などに火傷を負うといった事故の発生を未然に防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0026】[1.第1実施形態]本実施形態は、プレートの両面を活用することができ、被加熱物の大きさや形状に関わりなく、調理がしやすく、焼きむらをなくした電気調理器に関するものである。
【0027】本実施形態の電気調理器は、図1に示したように、プレート21の片面に、断面形状が半円形の油溝22が所定の間隔をあけて複数本並行に形成され(以下、凹凸面21aという)、一方、プレートの他面は平らに構成されている(以下、フラット面21bという)。また、プレート21の両面の外周には、それぞれ所定の高さを有する側壁部23a、23bが形成されている。そして、調理の種類にあわせて所望のプレート面を選択し、その面を上面にしてプレートを本体に取り付けた場合に、前記側壁部23aまたは23bがプレートの脚部として機能するように構成されている。
【0028】さらに、図2に示したように、前記プレートの凹凸面21aには、その外周に沿って所定の幅を有する周縁溝24が形成され、この周縁溝24と前記複数本の油溝22とが連通するように構成されている。
【0029】また、本実施形態の電気調理器においては、図3に示したように、前記凹凸面21aに形成された油溝22の形状と合致するように構成された金網25が、油溝22内に着脱可能に配設されている。この金網25は、図4に示したように、その断面形状が半円形に構成され、前記油溝22の凹部に装着した場合に、凹凸面21aの凸部上面と金網25の上面とが平らになるように構成されている。
【0030】このような構成を有する本実施形態の電気調理器は、以下に述べるように作用する。すなわち、この電気調理器を用いて、焼き肉やホットケーキ等の加熱調理を行う場合、まず、ユーザは調理の種類にあわせて所望のプレート面を選択し、その面を上面にして該プレートを本体に取り付ける。例えば、焼き肉などの油や肉汁が出る料理の場合には、油溝22を形成した凹凸面21aを表側にして用いることにより、調理の際に出た油や肉汁は、油溝22内にたまり、さらにプレートの周囲に形成された周縁溝24に流れ込むので、プレート面に余分な油や肉汁が残ることを防止できる。
【0031】その結果、プレート面に残存した余分な油や肉汁がさらに加熱されて周囲に飛散したり、プレート面に焦げつくといったことを防止できる。また、プレート上に残存した油や肉汁等が、他の肉や野菜等に付着して、料理の味を悪くするといったことも防止できる。
【0032】一方、ホットケーキやお好み焼きのように平坦なプレート上で料理する方が適しているものの場合には、フラット面21bを表側にして用いることにより、表面の焼き色が均一化された、形も良いホットケーキやお好み焼きを調理することができる。
【0033】また、本実施形態の電気調理器においては、凹凸面21aを表にして用いる場合に、前記油溝22の形状と合致するように構成された金網25を油溝22内に装着して使用することもでき、この場合には凹凸面21aの表面はほぼ平面状となる(図4参照)。これにより、図5に示したように、大きな肉を焼く場合でも、凹凸面21aの凸部から加わる熱と、凹部に装着された金網25を通して加わる熱とがほぼ同一となるので、焼きむらのない、熱効率の良い調理が可能となる。一方、小さい肉を焼く場合でも、凹凸面21aの凹部に肉の細片が入り込むことがないので、被加熱物の大きさや形状に関わりなく、調理がしやすくなる。また、凹部に入り込んだ肉等が焦げつくことを防止できるので、調理後のプレートの洗浄が容易なものとなる。さらに、油身の多い大きな肉を焼く場合には、金網を取り外して用いることにより、調理の際に出た油や肉汁を効率良く溝内に溜めることができる。
【0034】なお、本実施形態は以下のように構成することもできる。すなわち、油溝22内に溜まった油や肉汁が周縁溝24に流れ込みやすいように、油溝22自体に若干の傾斜をつけたり、プレート中央部を周縁部より若干高く構成することもできる。この場合、油溝22内に装着する金網の形状も油溝22の形状に合致させて構成する。また、周縁溝4に排出孔を設けることにより、溝内に溜まった油や肉汁などを外部に取り出すことができるように構成することもできる。
【0035】[2.第2実施形態]本実施形態は、上記第1実施形態に示した電気調理器にさらに改良を施したものであり、プレートの下部に配設される加熱ヒータに関するものである。
【0036】すなわち、本実施形態の電気調理器においては、図6に示したように、プレートの下部に配設される加熱ヒータ26が、プレートの片面に形成された油溝22内に収容されるように構成されている。この場合、加熱ヒータ26を油溝22内に配置するために、プレート21と本体の両方に、互いに係合する位置決め部材(図示せず)が設けられている。この位置決め部材としては、例えば、プレート側に突起を設け、本体側に前記突起と係合する穴または凹部を設けても良いし、反対に、本体側に突起を設け、プレート側に前記突起と係合する穴または凹部を設けても良い。
【0037】なお、加熱ヒータ26は、油溝22内に完全に収容されるように構成することもできるし、その一部が油溝22内に収容されるように構成することもできる。また、図6に示したように、油溝22のすべてに加熱ヒータ26を配設することもできるが、図7に示したように、所定の間隔ごとに加熱ヒータを配設しても良い。
【0038】このような構成を有する本実施形態の電気調理器は、以下に述べるように作用する。すなわち、図6に示したように、プレートのフラット面21bを表側にして用いる場合には、プレートの凹凸面21aが加熱ヒータ26と対向し、また、加熱ヒータ26がプレートの凹凸面に形成された油溝22内に収容されるように構成されているので、加熱ヒータ26から発生する熱が、油溝22内に均等に伝達される。その結果、表側のフラット面21bに伝達される熱も均一なものとなり、プレート全体における熱分布が均一化され、焼きむらがなくなる。
【0039】一方、図8に示したように、プレートの凹凸面21aを表側にして用いる場合には、プレートのフラット面21bが加熱ヒータ26と対向するが、この加熱ヒータ26は油溝22の形状に合わせて等間隔に構成されているため、プレートのフラット面21bに伝達される熱も均一化される。
【0040】そして、プレートのフラット面に伝達された熱は、さらにプレートの反対側に伝達されるが、その場合、凹凸面における凹部の方が凸部に比べて加熱ヒータ26に近いため、加熱されやすい。しかしながら、本実施形態の電気調理器においては、凹凸面21aを表側にして用いる場合には、油溝22内に金網25が装着されるので、油溝22の凹部に伝達された熱はさらに金網25に伝達され、この金網25を介して被加熱物に伝達されることになる。その結果、図5に示したように、凸部から被加熱物に加わる熱と、凹部に装着された金網25を通して被加熱物に加わる熱とがほぼ同一となるので、凹凸面21aの表面の温度はほぼ均一化され、焼きむらのない、熱効率の良い調理が可能となる。
【0041】[3.第3実施形態]本実施形態は、上記第1実施形態及び第2実施形態に示した電気調理器にさらに改良を施したものであり、プレートのフラット面と加熱ヒータとの間、及び加熱ヒータと本体底部との間に隙間を設けたものである。なお、上記第2実施形態に示したように、プレートの凹凸面と加熱ヒータとは、凹凸面に形成された油溝22内に加熱ヒータ26を収容できるように構成しているので、本実施形態の対象ではない。
【0042】すなわち、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、プレートの両面の外周には、それぞれ所定の高さを有する側壁部23a、23bが形成されている。そして、調理の種類にあわせて所望のプレート面を選択し、その面を上面にしてプレートを本体に取り付けた場合に、前記側壁部23aまたは23bがプレートの脚部として機能し、プレートのフラット面と加熱ヒータとの間、及び加熱ヒータと本体底部との間に所定の隙間が形成されるように構成されている。
【0043】なお、側壁部23a、23bの高さは、プレートのフラット面と加熱ヒータとの間、及び加熱ヒータと本体底部との間に所定の隙間が形成されるように、予め設定しても良いし、何段階かに調節できるように構成しても良い。
【0044】このような構成を有する本実施形態の電気調理器は、以下に述べるように作用する。すなわち、プレートのフラット面21bと加熱ヒータ26の間に所定の隙間を設けることにより、直接的にプレートを加熱するのではなく、その空間内の空気を加熱し、その加熱された空気を介してプレートのフラット面全体を均一に加熱することができるので、プレート全体の熱分布をより均一化することができる。
【0045】また、加熱ヒータと本体底部との間に所定の隙間を設けることにより、本体側に伝わる熱を低減することができるので、本体が異常に加熱されることを防止でき、電気調理器を移動する際などに火傷を負うといった事故の発生を未然に防ぐことができる。
【0046】[4.他の実施形態]本発明は上述したような実施形態に限定されるものではなく、加熱ヒータ26と油溝22とが係合するように配置するために設けられる位置決め部材は、その材質、形状、設置個数等に制限はなく、適宜変更可能である。また、プレート21に形成される油溝22の形状は、上記実施形態のように直線状に限られず、適宜設定することができることは言うまでもない。なお、この場合、プレート21に形成される油溝22の形状に合わせて加熱ヒータ26の形状を変更し、油溝内に加熱ヒータを収容することができるように構成することが望ましい。
【0047】また、プレート21に形成される油溝22の断面形状は、上記実施形態のように半円形に限定されるものではなく、その凹部に装着される金網の形状、あるいは加熱ヒータの形状を考慮して、適宜設定できることは言うまでもない。
【0048】さらに、本発明の電気調理器においては、プレートのフラット面と加熱ヒータとの間に所定の隙間をあけているが、この間隔を調整することができるように構成することも可能である。例えば、加熱ヒータを上下動可能に取り付けるように構成することもできるし、プレート側の高さを調節できるようにすることもできる。これにより、従来の温度調節つまみによる温度調整に加えて、さらに微調整が可能となる。なお、プレート自体の形状も円形に限られるものではなく、長方形、楕円形等も可能であることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、プレートの片面を凹凸面、他面をフラット面として両面を活用できるように構成し、凹凸面に形成された溝の形状と合致する金網を着脱可能に配設することにより、被加熱物の大きさや形状に関わりなく、調理がしやすく、焼きむらをなくすことのできる電気調理器を提供することができる。また、プレートの下面に配設される加熱ヒータを、凹凸面に形成された溝内に収容されるように構成することにより、熱分布の均一化を図った電気調理器を提供することができる。さらに、プレートのフラット面と加熱ヒータとの間、及び本体と加熱ヒータとの間に所定の隙間を設けることにより、その空間内の空気を加熱することにより、プレート全体を均一に加熱すると共に、本体側に伝わる熱を低減することができる電気調理器を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成9年(1997)10月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
【公開番号】 特開平11−128092
【公開日】 平成11年(1999)5月18日
【出願番号】 特願平9−298461