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【発明の名称】 携帯燃料を熱源とする酒燗方法及びその酒燗器
【発明者】 【氏名】森田千里雄

【氏名】徳永宜則

【要約】 【課題】第一に、酒に対する燗を簡単な操作により、簡易的にかつ迅速に行なうことができること、また第二に、天然竹材に含まれる成分に基づく美味が得られる携帯燃料を熱源とする酒燗方法及び酒燗器の提供。

【解決手段】採取した天然竹材を有底の竹筒容器21として形成し、この竹筒容器21内に被燗酒、場合により天然竹材の断片をさらに収容する。竹筒容器21内にはコンロ11は、コンロ台部12から延設された係止台部14及び支持壁部17を備える。係止台部14上に底部22が支持係止されまた支持壁部17上に周胴部が支持される状態で竹筒容器21がコンロ11上に配設され、またその直下位置のコンロ台部12上に固形燃料25が配設されることによって酒燗器10は構成される。この酒燗器10において、着火された固形燃料25の燃焼熱が竹筒容器21上に照射されることによって酒に対する燗が実行される酒燗方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】一端部が開放された有底の容器内に被燗酒を天然竹材の構成部と接触する状態で収容し、この容器に対し携帯燃料の燃焼熱を照射することを特徴とする携帯燃料を熱源とする酒燗方法。
【請求項2】携帯燃料の燃焼熱の照射を容器の側壁面部上に及ばしめることを特徴とする請求項1の携帯燃料を熱源とする酒燗方法。
【請求項3】容器が採取した天然竹材を有底の竹筒容器として形成してなるものであることを特徴とする請求項1又は2の携帯燃料を熱源とする酒燗方法。
【請求項4】竹筒容器の周側面部が金属箔材によって被覆されてなることを特徴とする請求項3の携帯燃料を熱源とする酒燗方法。
【請求項5】天然竹材の断片を容器内の被燗酒中に浸漬させてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4の携帯燃料を熱源とする酒燗方法。
【請求項6】携帯燃料が石鹸基材にアルコールを含有せしめた固形燃料、アルコール中に増粘剤を添加混合することによってなるペースト状燃料及びアルコールランプから選択される1つであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5の携帯燃料を熱源とする酒燗方法。
【請求項7】内部に携帯燃料を配したコンロと、このコンロ上に前記携帯燃料の燃焼部に対し上方に位置するように配設した被燗酒を天然竹材の構成部と接触する状態で収容する一端部が開放された有底の容器とからなることを特徴とする携帯燃料を熱源とする酒燗器。
【請求項8】容器が採取した天然竹材を有底の竹筒容器として形成してなるものであることを特徴とする請求項7の携帯燃料を熱源とする酒燗器。
【請求項9】竹筒容器の周側面部が金属箔材によって被覆されてなることを特徴とする請求項8の携帯燃料を熱源とする酒燗器。
【請求項10】天然竹材の断片が容器内の被燗酒中に浸漬されてなることを特徴とする請求項7、8又は9の携帯燃料を熱源とする酒燗器。
【請求項11】コンロが、携帯燃料を上載する内底部を備えるコンロ台部と、このコンロ台部の一の側壁部を延設しその延設部に筒状の容器の底部部分を支持係止する棚部を有する係止台部と、及びこの係止台部と対向する位置の前記コンロ台部上の他の一の側壁部を前記棚部に対し至端縁がより高くなるように延設した容器の開口部寄りの部分を支持する支持壁部とを一体的に備えてなることを特徴とする請求項7、8、9又は10の携帯燃料を熱源とする酒燗器。
【請求項12】コンロ上の係止台部が、段階状に設けられた二以上の棚部によってなることを特徴とする請求項11の携帯燃料を熱源とする酒燗器。
【請求項13】コンロがその対向する両側面部位置にそのコンロ台部の側部からそれぞれ延設された風防部を備えてなることを特徴とする請求項11又は12の携帯燃料を熱源とする酒燗器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルコール等を燃料剤とする携帯燃料を熱源とした酒燗方法及びその方法を実行するための酒燗器の構成に関する。より詳しくは、例えば天然竹材を加工した容器内に収容した酒を良好な温度状態に加温するための簡易的な方法及びその方法に利用するのに適した器具の新規な構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酒、特に日本酒の類を飲用にほどよい適した温度(40℃〜60℃)に加温する、いわゆる燗作業は、徳利などに収容した酒を湯水等を介して間接的に加温する方法が一般的であったが、また最近では、それを電気的に温度制御する器具も市販されるに至っている。
【0003】また、古来、加温すべき酒を天然産の竹材を加工した竹筒容器内に収容し、これを囲炉端に配置し、その囲炉からの輻射熱によって燗する方法も採られてきた。この方法によれば、燗される過程で竹筒容器自体に含まれる成分、例えば、糖分、クロロフィルA及びB、フェオフィテン、β−カロチン、バンフォリンなどが溶出してこれらが総合して燗された酒を美味にすることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酒を燗するのに、前記した湯水による間接的な方法では、その湯水を収容するための特別な広口容器を必要とし、また燗操作が比較的に面倒であるのに加えて燗されるに至るまでに長時間を要する欠点がある。また前記した電気的な器を利用する場合には、それ自体複雑な構成で高価であり、また電源を必要とすることから使用場所が制限される等の欠点がある。
【0005】また、前記した囲炉による方法では燗されるまでに長時間を要すること、特に、竹筒容器が用いられる場合にはその時間はさらに長くなるという欠点がある。
【0006】そこで、本発明では、上記した従来方法における欠点を解消し、酒に対する燗を簡易的な操作により迅速に実行できると共に、天然竹材に含まれる各種の成分に基づく美味が得られる酒燗方法及び酒燗器の提供を目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するため、本発明は第一に、携帯燃料を熱源とする酒燗方法につき、次のように構成した。即ち、一端部が開放された有底の容器内に被燗酒を天然竹材の構成部と接触する状態で収容し、この容器に対し携帯燃料の燃焼熱を照射することを特徴とする。
【0008】この酒燗方法において、容器としては、携帯燃料の燃焼熱が照射される場合にも容易に燃え出したり、その形状が大きく変形してしまうことがなくその容器としての機能を十分に維持する材料によってなるもので構成され、これには、例えば、陶磁器製などのセラミック材製や金属材製のもののほか、天然竹材製のものも含まれる。
【0009】また、この容器の形状は、一端部が開放された有底のものであればよいが、これには器状や筒状のものであってもよく、これには真竹、淡竹、孟宗竹等の天然竹材についてその節部間で裁断し、これを半割状に切断して器状にしたもの、またこの天然竹材についてその筒状の1つの節部を底部とし他端を開放した筒状容器(以下、「竹筒容器」という。)も含まれる。
【0010】また、この容器の容量は、使用する携帯燃料の火力及び収容される酒の量によって相対的に定まるものであるが、例えば、携帯燃料がアルコールを主成分とするものであって10〜30gの標準量であるときには、酒量約200gを収容するのに適した容量の容器が選択される。より具体的には、竹筒容器である場合、内径が4〜5cm、壁厚が0.3〜1.0cmの標準的な竹材については、15〜35cmの長さからなる容量のものであることが酒に対する燗を効果的実行するのに好ましい。
【0011】また、前記した被燗酒を天然竹材の構成部と接触する状態で収容するには、上記した竹筒容器内に酒を収容した状態によることができるほか、天然竹材の断片を竹筒容器あるいは陶器製等これ以外の材種からなる容器内の被燗酒中に浸漬する状態で挿入することによっても得ることができる。なお、この天然竹材の断片には、竹材の繊維に沿った裁断片や割離片を容器の長さに合わせて寸断した棒状物、及びこれをチップ状に裁断したものも含まれる。
【0012】従って、本発明に係る方法においては、例えば、セラミック製容器内に酒を収容し、この酒中に天然竹材の断片を挿入することによる場合や、竹筒容器内に酒を収容し、この酒中に天然竹材の棒状の断片などを挿入することによる場合など多様な形態が採用される。
【0013】上記した天然竹材については、被燗酒中に溶出すべき成分のうち特に揮発性の成分についても有効に保持しているものであることが好ましい。このためには、竹材の種類や採取後の保管条件によっても異なり一概には定まらないが、天然竹材について採取後6ケ月未満のものであることが好ましく、また採取後1ケ月未満のものであれば、その初期に含有する有効成分のほぼ全てを有効に保持していることからより好ましい。また、天然竹材によって形成される竹筒容器についてその外皮表面上に、例えば、煮沸染色料法により着色、即ち、トリフェニルメタン染料、アゾ染料、ポリメチン染料等の塩基性染料や、アゾ染料、アントラキノン染料等の分散染料などを煮沸染色法の適用によって着色を施こすことにより、保存時及び使用過程におけるその外皮表面の変色や焦げの発生を効果的に防止できる。
【0014】また、特に、竹筒容器については、その周側面部上が金属箔材によって被覆されてなるように構成したものによってもよい。この金属箔材としてはアルミニウム箔材等の一般的なものによることができるが、この金属箔材の被覆構成によれば、携帯燃料の燃焼熱が照射される竹筒容器の周側面部について焦げの発性を防止し、また容器面上に及ぶ照射熱の伝導を効率化させると共に均一化させる作用が発揮される。なお、例えば、アルミニウム箔材については、7〜200μmのものを利用でき、さらに好ましくは15〜50μmのものであれば、酒燗効果に支障を与えることなく、かつ外観上の弊害の発生も極めて少ない。
【0015】また、本発明の方法で使用する携帯燃料としては、携帯的に利用できる燃料を全て含み、例えば、メタノールやエタノールのアルコールなどに石鹸剤等のゲル化剤を混合して得られる固形燃料、アルコールなどにカルボキシビニルポリマーの有機アミン塩、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレンオキサイド等の増粘剤を混合して得られるペースト状燃料、アルコールランプ、その他ヘキサメチレンテトラミンやトリオキサン等の固形燃料、木炭、石炭など、さらにはプロパンガスやブタンガスのボンベ構成を挙げることができる。
【0016】なお、火力が比較的に弱く、安定状態で熱照射でき、また燃焼時に異臭の発性がほとんどなく、しかも着火等の取り扱い上の簡便性の点、特に竹筒容器が使用される場合には加熱面を焦したり発煙させることが少ないことから、上記したアルコール等の燃料によることが好ましい。
【0017】また、この携帯燃料の燃焼熱の照射は、被燗酒を収容した容器のいずれかの構成壁面部上になされれば足りるが、特に竹筒容器である場合には、照射熱によって発煙乃至燃焼してしまうおそれが少ない点から、その燃焼熱の照射は竹筒容器の側壁面部に対してなされることが好ましい。なお、本発明の方法において、携帯燃料の燃焼に伴う火炎が竹筒容器の構成部上に直接及ぶこと、またこの火炎によって竹筒容器の壁面部分に焦げ部分が生じても発煙しない限り許容される。
【0018】また、本発明の方法を適用できる酒としては、燗をする対象となる各種の酒類であり、これには清酒等の醸造酒や焼酎等の蒸留酒、その他紹興酒、合成酒や果実酒なども含まれる。また、この酒には、骨部が付随する魚身を酒液中に浸したいわゆる骨酒や、乾燥ふかひれを焼きこれを酒液中に浸したいわゆるひれ酒なども含まれる。
【0019】次に、上記した酒燗方法を実施するための本発明に係る携帯燃料を熱源とする酒燗器を次のように構成した。即ち、内部に携帯燃料を配したコンロと、このコンロ上に前記携帯燃料の燃焼部に対し上方に位置するように配設した被燗酒を天然竹材の構成部と接触する状態で収容する一端部が開放された有底の容器とからなることを特徴とする。
【0020】この酒燗器において、コンロ部分は従来一般のアルミニウム、鉄等の金属製、セラミック製、熱硬化プラスチック製などの耐熱材製のものである。またこのコンロには五徳のような内底部を有しないものも含まれる。このコンロは、外気を効率的に取り入れることができるように、その側面部に切欠き部や開穴部を備えるのが一般的であるが、適用される携帯燃料がアルコール主体の燃料等燃焼状態が外気の流入状態によって影響を受け易い場合には、上記した切欠き部に風防部を適宜設けることができる。
【0021】また、上記した容器や被燗酒及び携帯燃料は前記同様のものを適用することができるが、容器の上記したコンロ上への配設構成は、このコンロの周胴部上縁部上に容器を酒の安定収容状態で単純支持することによってもよい。この配設構成は特に制限されるものではないが、前記した受器状の容器については好ましい態様である。なお、この場合、コンロの周胴部上縁部についてその容器形状に合致した切欠き等が形成されていることがその配設構成についてより安定状態が得られる点で好ましい。
【0022】また、特に、容器が竹筒容器のような筒状構成のものである場合には、容器のコンロ上への配設操作を容易にし、しかも常に所定の位置に安定状態でセットできるように、次のコンロ構成によることができる。
【0023】即ち、コンロが携帯燃料を上載する内底部を備えるコンロ台部と、このコンロ台部の一の側壁部を延設しその延設部に容器の底部部分を支持係止する棚部を有する係止台部と、及びこの係止台部と対向する位置の前記コンロ台部上の他の一の側壁部を前記棚部に対し至端縁がより高くなるように延設した容器の開口部寄りの部分を支持する支持壁部とを一体的に備えてなることを特徴とするものである。
【0024】上記したコンロ構成によれば、コンロ自体の安定化が図れると共に、容器を容易に安定状態で配設できる。また、そのコンロ台部上の携帯燃料の着火部とそれによって熱照射されるべき容器の周側面部との距離を常に特定状態に設定できる点で有利である。
【0025】また、上記したコンロについてはその係止台部を段階状に設けられた二以上の棚部によって構成することもできる。このコンロ構成によれば、特に配設した容器の携帯燃料の着火部との間の距離とその傾斜角度を容易に変更、設定できる。なお、特に、容器が円筒形状である場合には、棚部についてはいずれもその棚面がV字状に形成されることによって容器の底部分をより安定した状態で支持させることができる。
【0026】また、このような支持壁部上の支持部は、上下にずれた位置の二以上の部位によって形成されていてもよい。この場合、この支持壁部の上端縁を段差状とし、あるいは前記穿穴を上下にずらして設け又はこれらの組合わせであってもよい。このような構成によれば、前記した二以上の棚部による場合と同様に、さらに細かな距離や角度の調整が可能となる。
【0027】また、前記したコンロ構成における支持壁部について、その上至端縁を支持部とすることもできるが、その他この支持壁部面上に容器の開口部付近の部分を挿通させることができる1又は2以上の穿穴を設けて、これを支持部とすることができる。なお、この穿穴を支持部とする場合、最下位置の穴縁部分の位置が前記棚部より上位にあることが条件である。
【0028】この場合、特に竹筒容器についてはコンロ上に傾斜した状態にあるが、収容した酒がその開口部から流出するおそれがなく、また携帯燃料の燃焼熱を効率的にかつ発煙等の障害を起こすことなく得ることができる点から、その竹筒容器の傾斜角は15゜〜60゜の範囲内にあることが好ましい。
【0029】また、本発明の酒燗器における、特に竹筒容器についてその周側壁面部をアルミニウム箔等の金属箔材によって被覆した構成とすることができるのも前記同様である。この金属箔材の被覆は、竹筒容器が前記した器状のもの、筒状のもののいずれのものであっても適用が可能である。またこの金属箔材の被覆構成は例えば容器の周側壁面部上にシール留めするなど簡易的手段によることができる。
【0030】また、コンロ上に配される携帯燃料としては、前記したいずれの種類のものも使用でき、前記した石鹸剤等のゲル化剤によってなるアルコール固形燃料については、10〜30gの標準量のものを適用できる。なお、この固形燃料についは、可燃性樹脂フィルムによって全面が包装されたもの、さらにはこれにアルミニウム箔材を器状にして被着させたものであれば取り扱い上において便利である。
【0031】上記した携帯燃料の着火部と容器構成部との距離は、収容する酒の燗温度までの加温とこの酒と接触する天然竹材の有効成分の溶出という作用が支障なく発揮される範囲内で定められる。従って、この距離は携帯燃料の種類やその量、容器の形成材種、収容する酒量によっても異なり一概には定まらないが、例えば、竹筒容器内に150〜250gの酒を収容し、携帯燃料が石鹸剤等のゲル化剤によるアルコール固形燃料の標準量による場合には、その距離は60〜100mmの範囲内で前記した作用が好ましく得られる。
【0032】また、容器内に収容する酒の量は、その取り扱い上の便宜から150〜350gの範囲の量とすることが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基いて説明する。図1及び図2に示した実施の形態での酒燗器10は、コンロ11、竹筒容器21及び固形燃料25からなる。
【0034】コンロ11は、その底部面上に凹形の支床部13を具えるコンロ台部12を有する。このコンロ台部12の一の側壁部をやや外方に傾斜させた状態で延設してその上部付近に係止台部14が設けられている。この係止台部14は、その内向面上にV字状の形態の下部の棚部15と上部の棚部16とを具える。また、コンロ台部12について係止台部14と対向する位置の他の一の側壁部をやや外方に傾斜させた状態で延設した支持壁部17を具える。この支持壁部17の上縁部には棚部16より上方に位置するように円弧状の切欠きによってなる支持部18が形成されている。なお、このコンロ11では、係止台部14と支持壁部17との間であって、コンロ台部12の残りの側壁上縁から上方に開放部19、19が形成され、また20…は、コンロ台部12の下面上に設けられた脚部である。
【0035】また、竹筒容器21は、孟宗竹を竹材とし、これをその節付近で切断して底部22とし、他端を傾面形態で切断して開口部23として形成したものである。この開口部23を介して竹筒容器21内に燗される一定量の酒24が収容される。
【0036】この竹筒容器21は、前記したコンロ11上に載設されるが、この際、竹筒容器21の底部22は係止台部14上の棚部15又は16上にそのV字状の形状に基いて安定的に係止された状態で支持され、またその開口部23寄りの周胴部が支持壁部17の支持部18上に支持される。この載設状態において、竹筒容器21は、支持部18縁が棚部16より上方に位置していることから、コンロ台部12面に対して傾斜した状態となっている。なお、この場合、開口部23縁面はコンロ台部12面にほぼ沿う状態にあり、竹筒容器21自体の上記傾斜角が小さくなるときでも収容する酒が容易に流出するのを防いでいる。
【0037】また、この酒燗器10については、さらに図3に示すが、固形燃料25はコンロ台部12の内底部面のほぼ中央に凹面として形成された支床部13上に載設されている。この固形燃料25の載設位置は、載設された竹筒容器21の直下のところにあり、従って、この固形燃料25の燃焼熱は竹筒容器21の側面部上に直接的に照射される。
【0038】また、図3に示すように、竹筒容器21は、短筒長a及び長筒長bで示される長さを有し、またコンロ上に傾斜角αで載設されている。また、この竹筒容器21の側面部から固形燃料25の着火面までの距離はcで示されるが、この距離cは、固形燃料25の着火面から垂直方向に測ったものである。また、固形燃料25は、石鹸剤をゲル化剤としたアルコール固形燃料を燃料剤とし、この燃料剤の全周面を可燃性樹脂フィルムにより包装した燃料本体26と、この燃料本体26の下部をアルミニウム箔受け27で包被したものである。なお、21′は竹筒容器であって、その底部22′を棚部16上に載せた場合の状態を示す。この竹筒容器21′の載設状態では、傾斜αがより小さくなると共に、固形燃料25の着火面との距離cがより大きくなる。また、この場合の容器の開口部を23′、収容酒を24′で示した。
【0039】次に、図4に示す実施の形態としての酒燗器30は、特に、コンロ31上の支持壁部36について特徴的な構成を有する。即ち、この支持壁部36の上端縁部は均等な端面の段差を有するように形成され、高い方の支持壁37と低い方の支持壁38とからなる。これらの支持部37、38はそれぞれ竹筒容器21の側周面形状に則した円弧形状の凹形をなしている。なお、32はコンロ台部、34は棚部35を有する係止台部である。
【0040】この酒燗器30では、図5に示すように、竹筒容器21の側面部と固形燃料25の着火面との距離c乃至傾斜角度αは、竹筒容器21の開口部23寄りの部分を載せる支持部37と38を選択することによって調節できる。また、この竹筒容器21の載設位置に合わせて、固形燃料25の載設位置が竹筒容器21の直下位置にあるように、コンロ台部32の内底部面上に載設位置を調節できる凹面の支床部33を備える。
【0041】なお、図示はしていないが、コンロ31の形態であってその係止台部34を前記したコンロ11における係止台部14のように複数段の棚部によって構成することによって竹筒容器21の側面部と固形燃料25の着火面との距離c乃至傾斜角度αについて、より細かい調節が可能となる。
【0042】図6に示す酒燗器41は、コンロ上にセットされた竹筒容器21内に天然竹材の断片40…をその収容する酒24中に浸たる状態で挿入したものである。なお、この断片40はそれぞれ天然竹材をその繊維に沿って割断してなる棒状材である。
【0043】また、コンロ42は、コンロ台部43と一体的に設けた棚部46を有する係止台部45とこの棚部46面より高い位置に支持部49を有する支持壁部48、さらにはこれらの間に位置する両側面部に対向して設けられた逆扇形の風防部47、47とからなる。携帯燃料25は、コンロ42の内底部上に配置されている。
【0044】また、竹筒容器21はコンロ42上の係止台部45上にその底部22が係止され、またその開口部23付近は支持部49上に支持された状態で携帯燃料25の直上方位置にて傾斜して配設されている。
【0045】この酒燗器41について、携帯燃料25の頂部にて着火されると、その燃焼熱が竹筒容器21の周側面部上に照射されることによってその収容する酒24が加温され、酒24が燗されることになる。この加温過程において天然竹材中に含有される各種の成分が竹筒容器21の内壁形成部及び断片40…の表面から酒24中に溶出する。また、各風防部47はこの過程において、周囲の風圧による影響を少なくして携帯燃料25の燃焼状態を安定化させるように作用する。なお、この風防部47の逆扇形に応じてその切欠き状部分からはその燃焼に十分な外気をコンロ42内に取り入れることができる。
【0046】また、図7に示す酒燗器50は、コンロ42上に配設された竹筒容器21について、その周側面部上にアルミニウム箔材51が被覆されてなる場合のものである。
【0047】このアルミニウム箔材51は平面形が正方形状のものであり、図8に示すように、この正方形状の対向する隅部に合わせて竹筒容器21の開口部23が上向きにある状態で載せ、次いでこの正方形状の他方の対向する隅部を竹筒容器21の周側面上で合わせてこれらをシール52によって止め付けることによって被覆されている。また、このアルミニウム箔材51の竹筒容器21の下向き面での被覆形態については図9に示した。
【0048】この酒燗器50について、携帯燃料25の頂面部上に着火されると、その照射される燃焼熱はアルミニウム箔材51を介して竹筒容器21に及びその収容する酒が加温される。この際、アルミニウム箔材51は、上記した燃焼熱の照射によって竹筒容器21部分が焦されるのを防止すると共に、その周側面部にその燃焼熱を分散するように作用する結果、酒を燗するに至るまでの時間を短縮することを可能とする。
【0049】
【実施例】
(実施例1)前記したコンロ11の態様でアルミニウム材を鋳造によりコンロとして形成し、このコンロを次表1に示す実施No.1〜25の仕様により酒燗器10の態様でそれぞれ酒燗器を構成した。なお、採取後1ヶ月未満の真竹を竹筒容器Aとして形成し、また15重量%のエチルアルコール水溶液を調製し、これを燗すべき酒とした。
【表1】

【0050】表1中の固形燃料はゲル化した石鹸基材にメチルアルコールを約90重量%含有するものを燃料剤とし、この燃料剤の全周面をこれをポリプロピレンフィルムによりシュリンク包装し、さらに、その下部をアルミニウム箔受けにより包被したもの、またペースト状燃料は、カルボキシビニルポリマーのジイソプロパノールアミン塩の混合により増粘したメチルアルコール約97重量%の燃料剤をセロハンとポリエチレンとのラミネートフィルム製の包袋中に密封したもの、またアルコールランプはガラス製の受器内に収容したメチルアルコールを燃焼芯によって吸引燃焼させるもの、またブタンガスはユニットコンロ上で0.166g/分の割合で燃焼させるものである。なお、ペースト状燃料、アルコールランプ及びブタンガスコンロについても、前記した距離cは着火部から測定した。
【0051】これらの仕様により、室温25℃下で本発明の方法により燗操作を実行した結果を次表2に示した。なお、燗酒を美味にする要素は、竹筒容器の竹材から酒中に溶出する各種の成分によると考えられるが、この溶出成分のうち単糖類及び二糖類を指標として燗酒中での含有割合で示した。また、糖類濃度の測定は、カラム:Finepak SIL NH2、移動相溶媒:CH3CN/H2O=75/25、流速:1.0mL/min、温度30℃の条件下で、検出器:RIによった。
【表2】

【0052】この表2中の酒燗温度については、40℃〜70℃が有効温度であり、40℃〜50℃でぬる燗状態、50℃〜60℃で温燗状態、及び60℃〜70℃で熱燗状態である。また竹筒容器の状態について焦げの有無は無で良、有で可であり、また焦げが有でかつ発煙が有で不可である。また、酒中に溶出した糖類について、単糖類及び二糖類のうちいずれかが0.001重量%以上含有するときやや有効、0.01重量%以上のとき有効、またこれらいずれもが0.001重量%以上含有するとき有効性良、いずれもが0.01重量%以上のとき有効性優として評価される。
【0053】表2の結果から、携帯燃料が固形燃料、ペースト状燃料、アルコールランプあるいはブタンガスのいずれであっても、適当な条件下で支障なくかつ有効に酒の燗を簡易的に実行できることが確認される。
【0054】つまり、固形燃料による場合、実施No.1、同No.3〜No.9、同No.16、同No.17、同No.22及び同No.23の仕様により、またペースト状燃料による場合、実施No.11、同No.12及び同No.18の仕様により、またアルコールランプによる場合、実施No.13、同No.14及び同No.19の仕様により、またブタンガスによる場合、実施No.15、同No.20及び同No.21の仕様においてそれぞれ上記した有用性が確認される。
【0055】なお、携帯燃料が固形燃料である場合において、その量が10gであるとき、実施No.2と同No.3の結果の対比から距離cが短くなると、燗温度はぬる燗状態から温燗状態にまで燗温度を上昇させることができることが確認される。しかし、この場合、発煙が発生する障害が認められる。従って、この場合、発煙を生じさせない適当な距離cは47mm〜57mmの間にあると推定される。
【0056】また、実施No.1、同No.4〜同No.6の結果から、固形燃料の量を10gから25gに増やすことによって熱燗状態のものが得られることが判る。
【0057】また、固形燃料の量が25gである場合、実施No.7〜同No.9のように距離cを適当に設定し、あるいは実施No.16及び同No.17のように竹筒容器の傾斜角度αを大きく設定し、あるいは実施No.22のように竹筒容器について肉厚がより大きなものとすることにより温燗状態乃至ぬる燗状態が良好にかつ支障なく得られる。実施No.9は酒量を300gにまで増量した場合である。但し、実施No.10の結果から距離cが100mm超えるときや、実施No.23の結果からより肉厚の大きな竹筒容器を使用する場合であって、距離cが97mmを超えるような場合には、燗温度が不十分となることも判る。これらの固形燃料による場合の結果は、ほとんどそのまま、ペースト状燃料や、アルコールランプやブタンガスの場合についてもあてはまる。
【0058】なお、これら後者の携帯燃料による場合、固形燃料の場合との対比において同一の条件下において、熱燗状態が支障なく得られることが実施No.11〜同No.15の結果から確認される。また、これらの携帯燃料による場合、竹筒容器の傾斜角度を30℃以上に設定する実施No.16〜同No.19の結果から温燗状態が得られることも判る。但し、ブタンガスによる場合、実施No.15と同No.20及び同No.21との対比から竹筒容器の傾斜角度にはあまり左右されないことも判る。
【0059】次に、孟宗竹の竹材につき、採取後1〜3ヶ月の竹筒容器B及び採取後3〜6ヶ月の竹筒容器Cをそれぞれ使用した場合の仕様を次表3に、またその結果を次表4に示した。
【表3】

【表4】

なお、表3の仕様に基づく酒燗方法、及び表4の各測定乃至確認項目はそれぞれ表1及び表2の場合と同じである。
【0060】表4に示した結果から、竹筒容器の竹材については採取後6ヶ月以内であれば、燗酒について竹材に含有される成分について有効量の溶出が採取後1ヶ月以内のものと同様に得られることが確認される。
【0061】(実施例2)竹筒容器A(長さ:a=21.1cm,b=31.8cm、径:内径3.9cm、外径5.8cm)内に酒(商標名「白鶴まる」,アルコール分13〜14度、白鶴酒造(株)製)200gを収容した。この竹筒容器を図1に示す態様で構成されたアルミニウム材鋳造製のコンロ上に30度に傾斜させた状態で配設した。また、このコンロの内底部面上の中央位置には、石鹸基材にメチルアルコールを約90重量%の割合で含有させてなる固形燃料25g(なお、ポリプロピレンフィルム材によりシュリンク包装しさらに、これにアルミニウム箔受けが被着されている。)を竹筒容器との距離cが67cmところに位置するように配した。
【0062】次いで、上記固形燃料の着火面たる頂面に着火した。この固形燃料は常温下に約25分間燃焼したが、その間に竹筒容器の熱照射面は焦げた状態となったが発煙しなかった。また、燃料の消火時点直後において、酒の燗温度は59.2℃であったのを確認した。
【0063】この燗酒を当該竹筒容器からガラス製のコップ内に注ぎ入れて、パネラー5名(20〜40歳代の男子)に飲酒させたところ、全員が陶磁器製の徳利を用いた温湯水を介する方法による燗酒に比べ、より美味であると判断した。
【0064】(実施例3)竹筒容器C(長さ:a=21.0cm,b=31.6cm、径:内径43mm、外径61mm)内に実施例2と同じ酒200gを収容した。この竹筒容器を図1に示す態様で構成されたアルミニウム材鋳造製のコンロ上に30度に傾斜させた状態で配設した。また、このコンロの内底部面上の中央位置には、メチルアルコールにカルボキシビニルポリマーのジイソプロパノールアミン塩を混合して得られたペースト状燃料剤(なお、メチルアルコール約97重量%含有。)の25gをセロハンとポリエチレンとのラミネートフィルム材からなる包袋内に密封してなるペースト状燃料を距離cが77mmとなるように配置した。
【0065】次いで、上記したペースト状燃料面上に着火した結果、約25分間燃焼した。この燃焼時にその火炎は竹筒容器の熱照射面に達しその部分を焦したが発煙はなかった。また、燃料の消火時点直後において、酒の燗温度は52.2℃であったのを確認した。
【0066】この燗酒を当該竹筒容器からガラス製のコップ内に注ぎ入れて、パネラー5名(20〜40歳代の男子)に飲酒させたところ、全員が陶磁器製の徳利を用いた温湯水を介する方法による燗酒に比べ、より美味であると判断した。
【0067】(実施例4)採取後1ヶ月未満の真竹から得た竹筒容器(長さ:a=21cm、b=32cm、径:内径44mm、外径61mm)に対し酒(実施例1と同じエチルアルコール水溶液)200gを収容し、これに上記同様の孟宗竹の断片(4×8×255mm)を挿入し、これを図6に示す態様でコンロ上に配設して酒燗器として構成した(実施No.32〜No.34)。なお、携帯燃料は実施例1と同じ固形燃料(25g)であって、竹筒までの距離cは67mmであって、配設角度は30゜である。
【0068】この酒燗器によって次表5に示した条件下に燗操作を室温20゜の環境条件下で実行した。
【表5】

なお、実施No.35〜No.37の酒燗器については、アルミニウム箔材(14cm角、50μm)を図8及び図9に示した態様で上記した竹筒容器の周側面上に被覆し、これを図7に示した態様で配設したものである。また、実施No.38〜No.40の酒燗器については、前記した竹筒容器に代えてほぼ同一の寸法で形成した陶器製容器内に前記同様に酒及び断片を収容、挿入してこれを上記同様にコンロ上に配設して酒燗器として構成したものである。
【0069】これらの酒燗器により実行された固形燃料の燃焼時間後における酒燗状態を表5に示した。なお、単糖類及び二糖類の濃度の測定方法は実施例1の場合と同じであり、また評価はパネラー5名(20〜40歳代の男子)による判断で陶器製の徳利を用いた温湯水を介する方法による燗酒に比べ、より美味であると判断した者が、全員である場合○、2〜4人である場合△、及び1人以下である場合×とした。
【0070】表5に示した結果、特に実施No.33及びNo.34の結果から、天然竹材の断片の挿入浸漬によるその有効成分の溶出量増大が確認され、またその増大は断片の挿入本数に比例することも判る。またこのような結果は、実施No.35〜No.37並びに実施No.38〜No.40の酒燗器についても同様に認められる。
【0071】なお、アルミニウム箔材による被覆構成の容器による場合、有効成分の溶出量が減少傾向となるが、これに対しては、実施No.36及びNo.37の場合のように断片の挿入により対処できることも判る。また、陶磁器製の容器も竹筒容器と同様に使用し得ることが判る。また、実施No.38〜No.40の結果から陶器製の容器内に天然竹材の断片を挿入した場合にも、竹筒容器による場合と同様の作用が発揮されることを確認できる。
【0072】(実施例5)採取後1ケ月未満の孟宗竹から得た竹筒容器(長さ:a=21cm、b=32cm、径:内径44mm、外径61mm)の周側面を図8及び図9に示した態様で次表6の実施No.41〜No.43の条件下でそれぞれアルミニウム箔材による被覆構成とした。この竹筒容器内に酒(実施例1と同じアルコール水溶液)200gを収容して、図7に示す態様の酒燗器をそれぞれ得た。なお、携帯燃料は実施例1と同じ固形燃料(25g)であって、竹筒容器までの距離cは67mmであって、配設角度は30゜である。
【表6】

【0073】この酒燗器によって燗操作を室温20℃の環境条件下でそれぞれ第1回目の使用をした。なお、実施No.44はアルミニウム箔材を被覆しない竹筒容器による場合であり、使用条件は上記同様である。
【0074】表6には、使用後における各容器の表面状態等について示した。実施No.41〜No.43の結果から、アルミニウム箔材による被覆は竹筒容器の周側面について焦げや発煙の発生防止に有効であることが判る。この有効性は次表7に示すように、上記した第1回目の使用と同一条件下での第3回目においても、そのまま発揮されるから同一の竹筒容器について複数回使用する場合においてもその外観をほぼ当初の形態のままに維持できる。
【表7】

なお、実施No.48は、実施No.44でのものと同一である。
【0075】また、表6及び表7に示した結果から、酒中に溶出した天然竹材からの有効成分量は、実施No.44と実施No.41〜No.43及び実施No.48と実施No.45〜No.47との対比において、それぞれ幾分少なくなる。またこの傾向は実施No.41〜No.43あるいは実施No.45〜No.47についての比較から、被覆に係るアルミニウム箔材の厚によって変わり、この厚が大となるに従ってその溶出有効成分量はより少なくなる。なお、この溶出有効成分量の増大は実施例4の実施No.35〜No.37における結果から、天然竹材の断片の挿入によって有効に図り得るものである。
【0076】また、表6及び表7におけるアルミニウム箔材の変形は竹筒容器の外観に影響するが、これに対しては、実施No.42と実施No.43あるいは実施No.46とNo.47での結果の対比から、主にその厚を適宜に設定することによって解消し得ることが判る。この場合の実施条件では、15〜50μmの範囲で変形が生じない被覆竹筒容器を構成できることが判る。
【0077】
【発明の効果】上述したように本発明は構成されることから、次のような効果が発揮される。先ず、本発明に係る酒燗方法によれば、携帯燃料の燃焼熱によることから、場所を特に選ぶことなく、例えば卓上等においても簡易的にかつ迅速確実に酒燗操作を実行することができる。
【0078】また、酒燗の過程が天然竹材の形成部との接触状態で実行されることから、天然竹材に含有する有効成分が有効に酒中に溶出される結果、従来方法による場合にも増して美味な燗酒を得ることができる。
【0079】また、このような美味の燗酒は、容器内へ天然竹材の断片を挿入することによる方法によってより有効に得ることができ、またこの場合、容器について陶器製等多様なものの使用が可能となる。
【0080】また、特に、竹筒容器による場合は、上記した美味な燗酒を効果的に得ることができるが、この竹筒容器面上への金属箔材の被覆構成とされる場合には、その容器表面の変色、変質を防止して、複数回使用されるときにも、その当初の外観と性能を有効に維持させることが可能となる。
【0081】次に、本発明に係る酒燗器は、上記した効果の酒燗方法を実行するのに適している。つまり、この酒燗器は、そのコンロ上に内部に有する携帯燃料の燃焼部に対し上方に容器を配設した構成は、容器に対し携帯燃料の燃焼熱を照射するのに適しているからである。
【0082】また、特に、この酒燗器が筒状の容器からなると共に、係止台部と支持壁部とを備えてなるコンロによる場合には、常に容器を所定位置に容易に載設操作できると共に、その載設状態も極めて安定したものとすることができる。
【0083】また、上記したコンロ構成において、係止台部あるいは支持壁部、またこれらの構成部が上下にずれた位置に容器に対する支持部を有するように構成される場合には、容器、即ち被燗酒に対する燗温度を容器に調節設定することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000190736
【氏名又は名称】新高化学工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月6日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−128070
【公開日】 平成11年(1999)5月18日
【出願番号】 特願平10−73441