| 【発明の名称】 |
電気湯沸かし器の胴部遮熱板取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】出水 宏昭
【氏名】若藤 修二
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| 【要約】 |
【課題】内容器との間の隙間を一定に保って接触しないように胴部遮熱板を簡単な作業で取り付ける。
【解決手段】内容器4と、該内容器4を収容する外装体3と、該外装体3の上端の肩体7に開閉可能に取り付けられた蓋体2とからなり、内容器4の胴部外面に近接して胴部遮熱板5を取り付けた電気湯沸かし器の胴部遮熱板取付構造において、胴部遮熱板5の上端を肩体7に嵌合し、下端を内容器4の底部に取り付けた底部遮熱板24に固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内容器と、該内容器を収容する外装体と、該外装体の上端の肩体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなり、前記内容器の胴部外面に近接して胴部遮熱板を取り付けた電気湯沸かし器の胴部遮熱板取付構造において、前記胴部遮熱板の上端を前記肩体に嵌合し、下端を前記内容器の底部に取り付けた底部遮熱板に固定したことを特徴とする電気湯沸かし器の胴部遮熱板取付構造。 【請求項2】 前記肩体が、前記外装体の上端に接続される外周部と、該外周部の内周面より内方に突出し前記内容器の上端鍔部が載置される環状棚部と、該環状棚部より下方に垂下する内周部と、該内周部の外周面に突設され、容器の軸方向に延びかつ周方向にほぼ等間隔で配設された複数のリブとからなり、これらのリブに前記胴部遮熱板の上端内面が接触していることを特徴とする請求項1に記載の電気湯沸かし器の胴部遮熱板取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電気湯沸かし器の胴部遮熱板取付構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、電気湯沸かし器の内容器と外装体との間に胴部遮熱板を配設し、該胴部遮熱板と内容器の間の空気断熱層でもって保温効率を高めるようにした電気湯沸かし器が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記胴部遮熱板は、内容器に接触すると内容器の熱がその胴部遮熱板を通って逃げ、保温効率が低下するため、内容器と接触しないようにする必要がある。また、胴部遮熱板と内容器の隙間が大きくなると、空気断熱効果が損なわれるため、内容器との隙間を一定に保つ必要がある。しかしがなら、胴部遮熱板と内容器の隙間を一定に保って接触しないように取り付けることは非常に困難で作業性も悪いという問題があった。 【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、内容器との間の隙間を一定に保って接触しないように胴部遮熱板を簡単な作業で取り付けることができる電気湯沸かし器の取付構造を提供することを課題とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明は、内容器と、該内容器を収容する外装体と、該外装体の上端の肩体に開閉可能に取り付けられた蓋体とからなり、前記内容器の胴部外面に近接して胴部遮熱板を取り付けた電気湯沸かし器の胴部遮熱板取付構造において、前記胴部遮熱板の上端を前記肩体に嵌合し、下端を前記内容器の底部に取り付けた底部遮熱板に固定したものである。 【0006】前記構成の発明によると、外装体の肩体に上端を載置された内容器と、同じく肩体に上端を嵌合された胴部遮熱板とは、いずれも肩体に対して位置決めされるので、両者の間隔は一定となる。一方、胴部遮熱板の下端は内容器に取り付けた底部遮熱板に取り付けられるので、内容器の底部との隙間が一定になる。この結果、胴部遮熱板は内容器との隙間が一定に取り付けられる。また、胴部遮熱板は、上端を肩体に嵌合し、下端を内容器の底部の底部遮熱板に取り付けるだけでよいので、作業が容易である。 【0007】前記構成の発明の好ましい態様として、前記肩体が、前記外装体の上端に接続される外周部と、該外周部の内周面より内方に突出し前記内容器の上端鍔部が載置される環状棚部と、該環状棚部より下方に垂下する内周部と、該内周部の外周面に突設され、容器の軸方向に延びかつ周方向にほぼ等間隔で配設された複数のリブとからなり、これらのリブに前記胴部遮熱板の上端内面を接触させることができる。このようにすることで、胴部遮熱板と肩体との接触面積が減少するので、内容器の熱が肩体を介して胴部遮熱板に逃げにくくなり、保温効率が向上する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。 【0009】図1は本発明にかかる構造を備えた電気湯沸かし器を示し、この電気湯沸かし器は本体1と蓋体2とから構成されている。 【0010】本体1は、外装体3と、該外装体3に収容された内容器4と、胴部遮熱板5とからなっている。 【0011】外装体3は、合成樹脂で形成され、筒状の胴部6と、該胴部6の上端に嵌合された肩体7と、前記胴部6の下端に取り付けられる底板8(図2参照)とからなっている。胴部6の前側には、注口9を有する顎部10が前方に突設されている。肩体7は、図2に示すように、前記胴部6の上端が嵌合する外周部11と、該外周部11の内面より内方に突出する環状棚部12と、該環状棚部12より下方に垂下する内周部13と、該内周部13の外周面に形成されたリブ14とから形成されている。外周部11には、後側に前記蓋体2を取り付けるためのヒンジ部15が突設され、前側に図1に示すように前記顎部10と合致する表示部16が突設されている。前記リブ14は、容器の軸方向に延びるとともに、周方向にほぼ等間隔に複数形成されている。このリブ14は、下端から容器の径方向斜め上方に向かってテーパ状に形成されている。また、このリブ14の数は、少なくとも3個必要であるが、実際には10°程度の間隔で多数設けることが、補強上好ましい。 【0012】内容器4は、ステンレス鋼からなる有底筒状で、図2に示すように、その上端には外方に突出する環状鍔部17が形成されている。内容器4の底には、図1に示すように、内部のお湯の排出口18が形成されている。この排出口18は、揚水管19により前記注口9に導かれ、図示しない電動ポンプによって内容器4内のお湯を注口9から注出可能になっている。この内容器4は、前記肩体7の内周部13の内側に収容され、その環状鍔部17がパッキン20を介して前記肩体7の環状棚部12に載置されている。内容器4の底外面には、ヒータ21がヒータ押え板22によって圧接固定されている。ヒータ押え板22の下面には、金具23を介して底部遮熱板24が取り付けられ、下方への熱の逃げを防止するとともに、下方の電気部品をヒータ21の熱から保護している。また、底部遮熱板24には、下方に突出する複数の脚部25がねじ26によって取り付けられ、該脚部25の下端は、前記底板8の下方からねじ27によって固定されている。 【0013】胴部遮熱板5は、カバリウム鋼板(溶融アルミ亜鉛メッキ鋼板)を巻いて円筒状に形成したもので、内容器4の径よりも大きく、外装体3の径よりも小さな径を有している。具体的には、胴部遮熱板5は、内容器4との隙間が約3〜4mm程度、外装体3との隙間が約3〜4mm程度になるような径を有している。胴部遮熱板5の上端は、前記肩体7の内周部13と外周部11の間に嵌合してリブ14と接触している。また、胴部遮熱板5の下端は、内方に屈曲されて前記底部遮熱板24にねじ28によって固定されている。なお、胴部遮熱板5の下端は、ねじ28の代わりにねじ26を用いて、脚部25と同時に固定されてもよい。 【0014】蓋体2は、図1に示すように、前記外装体3の肩体7にヒンジピン31によって開閉かつ着脱可能に取り付けられている。この蓋体2は、上板32と、該上板32に嵌着された下板33と、該下板33にねじ35によって取り付けられた内蓋34とからなっている。 【0015】上板32には、蒸気排出口36が形成されている。また、上板32には、開閉レバー37と、該開閉レバー37に連動して進退して前記肩体7に形成された係合凹部38に係合するフック39と、該フック39のロック機構40が設けられている。 【0016】下板33には、容器の中心軸線の回りに下向きに開口する第1蒸気室41が形成されている。この第1蒸気室41の上壁42から容器の中心軸線上に弁棒43が突設され、該弁棒43に円形の弁体44が摺動可能に挿通されている。また、下板33には、前記第1蒸気室41は側壁45を介して隣接する第2蒸気室46が形成されている。この第2蒸気室46は側壁45に形成された切欠き47を介して連通している。第2蒸気室46の上壁48には、前記上板32の蒸気排出口36と対向する位置に第1蒸気流出口49が形成され、該第1蒸気流出口49に隣接してそれよりも小径の第2蒸気流出口50が形成されている。第1,第2蒸気流出口49,50の周縁から下方にそれぞれ円筒状の第1,第2蒸気管51,52が垂設されている。第1,第2蒸気管51,52には、それぞれ切欠き53,54が形成され、該切欠き53,54を介して第1,第2蒸気管51,52は前記第2蒸気室46と連通している。前記第1,第2蒸気管51,52内には、それぞれ転倒時のお湯流出防止用の第1,第2ボール55,56が収容されている。 【0017】内蓋34は、円形のステンレス鋼板からなっている。内蓋34の外周縁近傍には、環状溝57が形成され、該環状溝57から外側には、斜め上方に立ち上がった後水平に延びる外周縁部58を有している。この外周縁部58には、前記内容器4の環状鍔部17(図2)と圧接するシールパッキン59が装着されている。内蓋34の中央部には、前記下板33の第1蒸気室41に向かって逆お椀形に膨出する膨出部60が形成されている。膨出部60の頂部には、図3に示すように複数の蒸気流入孔61が穿設され、これらの蒸気流入孔61は前記弁体44によって閉じられている。また、内蓋34には、前記第1蒸気管51内の第1ボール55と対向する位置に該第1ボール55を安置するための凹部62と、前記第2蒸気管52の第2ボール56と対向する位置に該第2ボール56を安置するとともに内蓋34に溜まった水を内容器4内に戻すための還流用穴63が形成されている。 【0018】従来の還流用穴は、ボール55,56とは無関係の位置に独立して設けられていたため、その還流用穴から蒸気が漏れ、保温効率を低下させていた。しかしながら、前記実施形態の還流用穴63は、電気ポットの通常使用時には第2ボール56によって閉塞されているので、その還流用穴63から蒸気が逃げることがなく、保温効率が良い。また、前記実施形態の還流用穴63は、第2ボール56の安置用と兼用しているので、別個に穴を設ける必要がない。 【0019】前記蓋体2では、湯沸かし時に発生する蒸気は、内蓋34の膨出部60の蒸気流入孔61から弁体44を押し上げて第1蒸気室41に侵入し、該第1蒸気室41から切欠き47、第2蒸気室46、切欠き53,54、第1,第2蒸気管51,52、第1,第2蒸気流出口49,50を経て、蒸気排出口36から排出される。電気ポットの転倒時には、第1,第2ボール55,56が第1,第2蒸気管51,52内を移動し、第1,第2蒸気流出口49,50を閉塞するので、内部のお湯の流出が防止される。蓋体2を開放した状態から急激に閉じると、その衝撃により第1,第2ボール55,56が上昇して第1,第2蒸気流出口49,50を閉塞し、内圧が上昇する。このとき、第2蒸気流出口50は第1蒸気流出口49より口径が小さいので、内圧よりも第2ボール56の自重が大きくなり、第2ボール56は第2蒸気流出口50に保持されることなく落下する。この結果、蓋体2の急激閉鎖時の内圧の上昇によるお湯の吐出が防止される。 【0020】次に、前記構成からなる電気ポットの胴部遮熱板5の取り付け時の動作を図2に基づいて説明する。 【0021】まず、内容器4の底にヒータ21、ヒータ押え板22、底部遮熱板24、及び脚部25を取り付ける一方、外装体3の胴部6の上端に肩体7を嵌着する。そして、この外装体3に内容器4を図2において上方から挿入し、該内容器4の上端の環状鍔部17を肩体7の環状棚部12にパッキン20を介して載置する。次に、内容器4と外装体3の間に胴部遮熱板5を下方から嵌め込み、上端が肩体7のリブ14に当たるまで内容器4に沿って押し込んでゆく。胴部遮熱板5の上端は、押込むにつれて肩体7のリブ14のテーパ面に案内され、ある位置でそのテーパ面に接触して停止する。この状態では、内容器4は肩体7の内周部13に接触し、胴部遮熱板5は肩体7のリブ14に接触することにより、いずれも肩体7に対して位置決めされるので、両者の間隔は一定となる。 【0022】続いて、胴部遮熱板5の下端をねじ28によって底部遮熱板24に固定する。ここで、胴部遮熱板5は予め内容器4の底部遮熱板24に比較的精度良く取り付けられているので、この底部遮熱板24に取り付けた胴部遮熱板5と内容器4との隙間が一定になる。 【0023】このように、胴部遮熱板5は、その上端及び下端において内容器4との隙間が一定になるので、胴部遮熱板5全体が内容器4と一定の隙間をもって取り付けられる。また、胴部遮熱板5は、上端を肩体7に嵌合し、下端を内容器4の底部の底部遮熱板24に取り付けるだけでよいので、作業が容易である。さらに、胴部遮熱板5の上端は、肩体7のリブ14にのみ接触し、接触面積が少ないので、内容器4の熱が肩体7を介して胴部遮熱板5に逃げにくくなり、保温効率が向上する。 【0024】前述のように胴部遮熱板5を取り付けた後、底板8を外装体3の下端に当て、底板8の外方から脚部25にねじ27をねじ込むことにより、内容器4を底板8に向かって引き込む。これにより、内容器4の環状鍔部17が肩体7の環状棚部12に圧接して、内容器4が固定される。 【0025】なお、前記実施形態では、肩体7のリブ14を全長にわたってテーパ面を有する形状とし、そのテーパ面に接触させるようにしたが、図4に示すように、内周部13の下端から斜め外方に延びるテーパ部14aと、該テーパ部14aの上端から上方に延びる垂直部14bと、該垂直部14bの上端から直角に外方に延びる水平部14cとを有する形状に形成してもよい。このようにすると、胴部遮熱板5の取り付け時に、その上端はまずテーパ部14aに当たって該テーパ部14a上を滑り、垂直部14bに案内される。そして、垂直部14bに沿って上方に摺動して水平部14cに当たって停止し、位置決めされる。この結果、胴部遮熱板5の上端は、傾くことなくリブ14の垂直部14bに接触し、内容器4との隙間をより正確に一定に保って取り付けられる。 【0026】また、以上の実施形態では、肩体7に設けたリブ14に胴部遮熱板5を接触させるようにしたが、図5に示すように、肩体7に環状溝7aを形成し、該環状溝7aに胴部遮熱板5の上端を嵌合するようにしてもよい。このようにすると、リブを形成するものに比べて、肩体7の金型が簡単になり、安価に製造できるという利点がある。 【0027】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、胴部遮熱板の上端を肩体に嵌合し、下端を内容器の底部に取り付けた底部遮熱板に固定したので、胴部遮熱板を、簡単な作業で、内容器との間の隙間を一定に保って接触しないように取り付けることができる。また、肩体の内周部に設けたリブに胴部遮熱板の上端内面を接触させるようにしたものによれば、胴部遮熱板と肩体との接触面積が減少するので、内容器の熱が肩体を介して胴部遮熱板に逃げにくくなり、保温効率が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002473 【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−18947 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−177172 |
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