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【発明の名称】 加熱調理容器及びおでんウォーマー
【発明者】 【氏名】吉備 孝之

【要約】 【課題】加熱調理容器本体内において偏ること無く全体にわたって対流が発生し、調理容器本体内の温度分布が一定となり、加熱効率が向上されるようにする。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上方の開放した加熱調理容器本体と、対流穴が設けられ前記調理容器本体内の底面上に設けられる中敷板とからなる加熱調理容器において、前記中敷板下面に複数の脚部が分離配置されるとともに、前記中敷板の周縁が前記加熱調理容器本体の内側面と間隔を保つように配置されていることを特徴とする加熱調理容器。
【請求項2】 前記加熱調理容器本体の底周縁が曲縁とされてなる請求項1記載の加熱調理容器。
【請求項3】 請求項1または2記載の加熱調理容器を備えるおでんウォーマー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、おでんウォーマー等に用いられる加熱調理容器の中敷板の配置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コビニエンスストアにはおでんウォーマーが備えられていて、そのおでんウォーマーで暖められたおでんが客に提供されるようになっている。この従来のおでんウォーマーは、ヒータが内蔵された機器本体上におでんネタが収納される金属製の加熱調理容器が着脱可能に設けられて構成されている。そして、加熱調理容器がヒータパネル面に載置され、ヒータパネル面から加熱調理容器側へ熱伝導により熱が与えられて加熱調理が行われる。
【0003】図5は従来の加熱調理容器の断面構成を示し、加熱調理容器本体21内に中敷板22が設けられ加熱調理容器20が構成されている。中敷板22は複数の対流穴23を備え、加熱時にはだし汁内においてその対流穴23を通して上向きの対流が発生し、これにより加熱調理容器本体21内の温度分布が均一とされ、すべてのおでんネタが均一に加熱されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来構成においては、下記のような問題点があった。
【0005】すなわち、中敷板22はその端部が下方に折り曲げられて脚部25とされ、その脚部25が加熱調理容器本体21の底面上に載置されているので、その脚部25に遮られることで対流の発生が十分でなく、したがって、温度分布が均一になりにくいという問題点があった。
【0006】この発明は上記問題点を解消するように行ったもので、加熱調理容器内の温度分布ガ均一となり、加熱性能が良好に維持されるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載の発明によれば、上方の開放した加熱調理容器本体と、対流穴が設けられ前記調理容器本体内の底面上に設けられる中敷板とからなる加熱調理容器において、前記中敷板下面に複数の脚部が分離配置されるとともに、前記中敷板の周縁が前記加熱調理容器本体の内側面と間隔を保つように配置されている構成とした。
【0008】上記構成によれば、中敷板の周囲に対流用隙間が形成されることで、加熱に際しては対流穴部分にくわえその対流用隙間部分においても上方への対流が発生し、これにより、加熱調理容器本体内において偏ること無く全体にわたって対流が発生し、調理容器本体内の温度分布が一定となり、加熱効率も向上される。
【0009】前記加熱調理容器本体の底周縁が曲縁とされる場合(請求項2記載の発明)にも、中敷板の周縁を十分に加熱調理容器本体の内側面に近付けることができるので、中敷板は小さくなることはない。
【0010】上記加熱調理容器はおでんウォーマー等に好適に使用できる(請求項3記載の発明)。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は加熱調理機器としてのおでんウォーマーの外観斜視図であり、1は内部に加熱部を備えるベース部で、そのベース部1上に外装体3が装着され、その外装体3内に加熱調理容器4が納められ、その加熱調理容器4上を覆うように蓋6が設けられている。7は操作部である。
【0012】以下、この発明の特徴部分である加熱調理容器4の構成を、図2の底面側斜視図、図3の装着状態を示す部分断面図を参照して説明する。
【0013】加熱調理容器4は、金属製の加熱調理容器本体8内に金属製の中敷板9が設けられるとともに、その上部に仕切板10が設けられて構成されている。
【0014】加熱調理容器本体8はプレス成形により形成され、上方が開放し、また、底周縁12は曲縁となり、さらに底部11の底周縁12の内側位置には段部19が形成され、底部11は段部19の内側部分が外側部分より1.5mm程度高く位置している。
【0015】中敷板9もプレス成形により構成され、図4に示すように、打ち抜きにより多数の対流穴13、4個の持ち上げ用穴14がそれぞれ形成され、また、下方に突出する5個の脚部15が形成されている。また、中敷板9は、その周縁16が加熱調理容器本体1の内側面17と間隔(6mm程度)を保つように配置され、これにより、中敷板9の周囲に対流用隙間18が形成される。
【0016】仕切板10は加熱調理容器本体8内を区画するように用いられる。上記のように、中敷板9において脚部15それぞれが分離配置されるとともに、中敷板9の周囲に対流用隙間18が形成されることで、加熱に際しては対流穴13部分にくわえその対流用隙間18部分においても上方への対流が発生し、これにより、加熱調理容器本体8内において偏ること無く全体にわたって対流が発生し、全体の温度分布が一定となり、加熱効率も向上される。
【0017】また、加熱調理容器本体8が曲縁の底周縁12を持つ構成の場合、従来のように中敷板9の端部に沿って脚が設けられ、その脚が底周縁12上に位置すると安定しないので底周縁の内側に脚を位置させる必要があり、その場合には中敷板9が小さくなってしまう。
【0018】これに対し、上記構成のように中敷板9の端部に脚部15が設けられない構成では、中敷板9の周縁16を十分に加熱調理容器本体1の内側面17に近付けることができるので、中敷板9は小さくなることはない。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、加熱調理容器本体内において偏ること無く全体にわたって対流が発生し、調理容器本体内の温度分布が一定となり、加熱効率が向上されるようになる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【識別番号】000180003
【氏名又は名称】三洋ホームテック株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安富 耕二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−18939
【公開日】 平成11年(1999)1月26日
【出願番号】 特願平9−174938