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【発明の名称】 炊飯器
【発明者】 【氏名】大西 隆志

【要約】 【課題】予め設定された「予約1」,「予約2」に登録した時刻とは異なる時刻に炊飯を行いたい時、例えば、来客の予定があり、「○○時間後にご飯を炊き上げたい」場合に既存の予約機能を使用することで炊飯予約は可能だが、使用したモード(例えば、予約1)の記憶内容は更新され、日常よく使用する予約時刻は抹消される結果、再登録の必要性を余儀なくされ、利便性に欠けていた。

【解決手段】炊飯器の操作表示部に予約キー10を設け、この予約キー10によって「予約1」,「予約2」,「簡易予約」の選択を行う。即ち、予約キー10を1回押しの場合「予約1」、2回押しの場合「予約2」、3回押しの場合「簡易予約」、4回押しの場合「予約1」に戻る循環式仕様とする。そして、希望する予約モード、例えば「簡易予約」モードを選択した後、時キー11、分キー12により希望する時間を入力し、予約炊飯を実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 炊飯を制御する加熱制御手段と、炊飯完了時刻を入力する予約時刻設定手段と、設定された予約時刻を記憶する記憶手段と、現在時刻を計時する計時手段と、該予約時刻と該現在時刻とを比較演算して該加熱制御手段の作動を制御するタイマー手段とを備える炊飯器において、前記予約時刻設定手段は、炊飯完了時刻が予め設定された午前の時間帯を対象とした第1の予約モードと、炊飯完了時刻が予め設定された午後の時間帯を対象とした第2の予約モードと、設定時から所定時間後の炊飯完了を対象とした簡易予約モードとを備えると共に、押圧するごとに前記第1の予約モードと前記第2の予約モードと前記簡易予約モードとが選択可能に循環する予約キーを備えることを特徴とする炊飯器。
【請求項2】 炊飯を制御する加熱制御手段と、炊飯完了時刻を入力する予約時刻設定手段と、設定された予約時刻を記憶する記憶手段と、現在時刻を計時する計時手段と、該予約時刻と該現在時刻とを比較演算して該加熱制御手段の作動を制御するタイマー手段とを備える炊飯器において、前記予約時刻設定手段は、炊飯完了時刻が予め設定された午前の時間帯を対象とした第1の予約モードと、炊飯完了時刻が予め設定された午後の時間帯を対象とした第2の予約モードと、何時間後の炊飯完了を対象とした簡易予約モードとを備えると共に、前記第1の予約モードと第2の予約モードを選択する予約キーと、前記簡易予約モードを選択する簡易予約キーとを備えることを特徴とする炊飯器。
【請求項3】 前記簡易予約キーは、複数押圧することにより炊飯完了時間を変更とすることを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】 前記簡易予約キーは、1回目に押された状態で、最短の炊飯完了時刻を表示手段により表示することを特徴とする請求項3に記載の炊飯器。
【請求項5】 前記簡易予約キーは、押圧する毎に該炊飯完了時刻を所定間隔で遅い時刻に変更することを特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予約炊飯機能を備える炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の炊飯器の予約炊飯機能に関して、現在時刻の表示機能を有するものにあっては、炊飯完了時刻の設定方法は○○時○○分の炊き上がり、といった通常の時刻表示に基づく方法が一般的となっている。
【0003】このような従来の炊飯器の操作表示部を示す。図6において、操作表示部は、炊飯設定や炊き上がり時刻等を表示する表示部3、炊飯を開始する炊飯キー8、保温の開始又は取消を指示する保温取消キー9、予約炊飯を行う予約キー10、予約の「時」を入力する時キー11、予約の「分」を入力する分キー12から構成されている。
【0004】図7に炊飯完了時刻が予め設定された午前の時間帯を対象とした「予約1」設定時の表示内容を示す。表示部3には、白米標準炊飯モードで、予約1が選択され、午前6時30分に炊き上がることが表示されている。
【0005】図8に炊飯完了時刻が予め設定された午後の時間帯を対象とした「予約2」設定時の表示内容を示す。表示部3には、白米標準炊飯モードで、予約2が選択され、午後7時00分に炊き上がることが表示されている。
【0006】また、特開平5−56846号公報には、利便性をはかるために、炊飯完了時刻が予め設定された午前の時間帯を対象とした「予約1」、炊飯完了時刻が予め設定された午後の時間帯を対象とした「予約2」の機能を具備し、更に全日の任意の時刻を対象とした「全日予約」(全日の任意の時刻を設定可能な予約)の機能を付加し、前記した3者に対応した入力キーそれぞれを設け、三者択一が出来る機能を持つものが出願されている。
【0007】このように、時刻表示機能を有し、通常の時刻表示に基づく○○時○○分の炊き上がり予約設定を行なう場合には、予め設定された午前・午後の時間帯を対象とした「予約1」,「予約2」を使用し、予め記憶された設定時刻に基づく炊飯が可能である。変更したい場合は呼び出した記憶された設定時刻を変更して炊飯を実行すればよい。但し、この炊飯実行により炊飯完了時刻の記憶内容は更新される。
【0008】一方、現在時刻表示機能を具備しないものにあっては、図9に示すように、炊飯完了時刻の設定方法は○○時間後、或いは、○○時間○○分後の炊き上がり、といった炊飯完了時刻と現在時刻との時間差を使用者が算出して設定する逆算時間設定による予約機能を具備したものが公知となっている。図9において、表示部13には、10時間後に炊き上がることが示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例においては、予め設定された「予約1」,「予約2」に登録した時刻とは異なる時刻に炊飯を行いたい時、例えば、来客の予定があり、「○○時間後にご飯を炊き上げたい」といった必要性が発生した場合などは、既存の予約機能を使用することで炊飯の予約は可能であっても、使用したモード(例えば、予約1)の記憶内容は更新され、日常よく使用する予約時刻は抹消される結果、再登録の必要性を余儀なくされ、利便性に欠ける。
【0010】「全日予約」の機能の場合においても、時刻を設定する必要があり単に2時間後に炊き上げたい場合等は、予約設定が煩わしい。
【0011】また、逆算時間設定による予約炊飯機能を具備するものにあっては、記憶機能を有していないものが一般的なため、日常使用時において、予約設定時の煩わしさを含め使用性が極端に低下する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器は、予め設定された午前,午後の時間帯を対象とした「予約1」,「予約2」の選択・設定機能に、更に○○時間後或いは○○時間○○分後に炊飯を完了する「簡易予約」機能を付加することによって、急用時や、日常の朝食、夕食の時間帯以外の使用にあって、通常使用する予約炊飯の記憶内容を壊すことなく、簡単に予約炊飯の設定ができる。
【0013】より具体的には、図2に示すように、1つの予約キー10によって「予約1」,「予約2」,「簡易予約」の選択を行う。予約キー10を1回押しの場合「予約1」、2回押しの場合「予約2」、3回押しの場合「簡易予約」、4回押しの場合「予約1」に戻る循環式仕様とする。そして、希望する予約モード、例えば「簡易予約」モードを選択した後、時キー11、分キー12により希望する時間を入力し、予約炊飯を実行する。
【0014】また、前記予約キー10とは独立して簡易予約キー14を設け、この専用キーにより簡易予約モードを選択した後、時キー11、分キー12により希望する時間を入力し、予約炊飯を実行する。
【0015】さらに、簡易予約キー14により簡易予約モードを選択した後、同一の簡易予約キー14を何度か押圧することによって、希望する時間を入力し、予約炊飯を実行することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の炊飯器の各実施の形態を、図1乃至図5に基づき説明する。なお、従来例と同一部分には同一符号を付している。
【0017】<実施の形態1>本発明の炊飯器のブロック図を図1に示し説明する。図1において、本発明の炊飯器は、炊飯を制御する加熱制御手段5と、炊飯完了時刻を入力する予約時刻設定手段2と、各種設定や時刻を表示する表示部3と、設定された予約時刻を記憶する記憶手段4と、炊飯加熱を行う加熱制御手段5と、現在時刻を計時する計時手段6と、該予約時刻と該現在時刻とを比較演算して加熱制御手段5の作動を制御するタイマー手段7とから構成する。
【0018】また、図2に示すように、本発明の炊飯器の操作表示部は、炊飯設定や炊き上がり時刻等を表示する表示部3、炊飯を開始する炊飯キー8、保温の開始又は取消を指示する保温取消キー9、予約炊飯を行う予約キー10、予約の「時」を入力する時キー11、予約の「分」を入力する分キー12から構成する。
【0019】本実施の形態1では、予約炊飯の設定,実行は、通常予約キー10を押すことによって予め記憶されている設定時間を呼び出し、時刻変更がない場合は、その後炊飯キー8を押すことによって予約炊飯の設定が完了する。
【0020】また、時刻変更をする場合は、予約キー10を押し、時キー11,分キー12により希望する時刻に設定した後、炊飯キー8を押すことによって予約炊飯の設定が完了する。
【0021】予約キー10を1回押すと「予約1」のモード(第1の予約モード)になり、「午前○○時○○分に炊き上がる」炊飯の予約が設定できる。更に、予約キーを押すと「予約2」のモード(第2の予約モード)になり、従来例の図8に示すごとく、「午後○○時○○分に炊き上がる」炊飯の予約が設定できる。
【0022】実施の形態1によると、更に、予約キー10を押すと簡易予約モードになり、図2に示すごとくまず始めは、1時間後に炊き上がる内容が表示され、時キー11,分キー12により希望する時間を設定する。
【0023】この時、時キー11を押すと1時間刻みで時間の桁がアップし、分キー12を押すと10分刻みで分の桁がアップする。時間・分の桁共に、循環式の設定になっており時間の桁は1・2・3と順次アップし、12までアップしたあと1に戻る。同様に分の桁は10・20・30と順次アップし、50までアップしたあと00に戻る。
【0024】<実施の形態2>本発明の炊飯器の操作表示部は、図3に示すように、炊飯設定や炊き上がり時刻等を表示する表示部3、炊飯を開始する炊飯キー8、保温の開始又は取消を指示する保温取消キー9、予約炊飯を行う予約キー10、予約の「時」を入力する時キー11、予約の「分」を入力する分キー12、簡易予約炊飯を行う簡易予約キー14から構成する。
【0025】以上の設定が終了した後、炊飯キー8を押すことによって予約炊飯の設定が完了する。図4に、2時間後の簡易予約炊飯を設定した状態の表示内容を示す。
【0026】実施の形態2は、「予約1」,「予約2」の機能を選択する予約キー10とは別に専用の簡易予約キー14を設けることによって、操作性の改善を図った。なお、簡易予約キー14を押した状態が、実施の形態1で述べた予約キー10を3回押した状態に相当し、以降の時間合わせ等については、実施の形態1と同様である。
【0027】<実施の形態3>実施の形態3は、実施の形態1で述べた時キー11、分キー12による予約時間の設定に代わり、簡易予約キー14そのものによって、予約時間を入力するものである。
【0028】具体的には、始めに簡易予約キー14を押すと、1時間後の炊き上がりが表示されている状態となる。この状態で、更に簡易予約キー14を押すと一定の間隔、例えば、10分刻み、又は、30分刻み、又は、1時間刻みで予約設定時間がアップして表示される。
【0029】図5に、このようにして、1時間30分後の予約炊飯を設定した状態の表示内容を示す。
【0030】
【発明の効果】本発明の炊飯器は上記のように構成するものであり、請求項1によれば、午前中の時間帯の第1の予約モード、午後の時間帯の第2の予約モードの機能に加え、簡易予約モードの機能を付加したことにより日常よく使用する朝食予約時刻や夕食予約時刻の記憶内容を破壊することなく、容易に予約キーにより簡易予約を設定できる。
【0031】請求項2によれば、簡易予約キーが予約キーとは独立しているため、簡易予約の設定が容易であり、簡易予約設定時に誤って第1の予約モードや第2の予約モードを消去することを防止できる。
【0032】請求項3によれば、炊飯完了時刻を設定するために、時を入力する時キーや分を入力する分キーを設けることなく、炊飯完了時刻を設定することができる。
【0033】請求項4によれば、数時間時間後等に炊飯を設定する必要がある場合に、少ない操作で炊飯完了時刻を設定できる。
【0034】請求項5によれば、予約時刻の設定の煩わしさを解消し、日常よく利用する時間帯外の時刻に予約炊飯を行いたい場合に容易に設定ができる。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】梅田 勝
【公開番号】 特開平11−18934
【公開日】 平成11年(1999)1月26日
【出願番号】 特願平9−180892