| 【発明の名称】 |
液体加熱装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】古橋 鋭夫
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| 【要約】 |
【課題】フィンを液槽の底部に直接固着し得て十分な熱効率が得られると共に、構成簡易で安価に形成することができ、かつメンテナンスの容易な液体加熱装置を提供する。
【解決手段】液槽の底部下方に配置したバーナで液槽の底部を加熱して液槽内の液体を昇温させる液体加熱装置であって、液槽の底部に所定角度で傾斜する傾斜面を形成し、傾斜面の裏面にその傾斜方向に沿って長尺状のフィンを固着すると共に、フィンにその長手方向に沿って熱膨脹を吸収し得る熱膨脹吸収手段を設ける。フィンは、例えば断面コ字状に形成されその底壁部が液槽の傾斜面の裏面に密着して固定され、また熱膨脹吸収手段は、フィンの傾斜面の裏面から突出する側壁部に形成されたスリットであったり、フィンの長手方向両端部の突出寸法差で形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】液槽の底部下方に配置したバーナで液槽の底部を加熱して液槽内の液体を昇温させる液体加熱装置であって、前記液槽の底部に所定角度で傾斜する傾斜面を形成し、該傾斜面の裏面にその傾斜方向に沿って長尺状のフィンを固着すると共に、該フィンにその長手方向に沿って熱膨脹を吸収し得る熱膨脹吸収手段を設けたことを特徴とする液体加熱装置。 【請求項2】前記フィンが断面コ字状に形成されその底壁部が前記液槽の傾斜面の裏面に密着して固定されていることを特徴とする請求項1記載の液体加熱装置。 【請求項3】前記熱膨脹吸収手段が、前記フィンの傾斜面の裏面から突出する側壁部に形成されたスリットであることを特徴とする請求項1または2記載の液体加熱装置。 【請求項4】前記熱膨脹吸収手段が、前記フィンの傾斜面の裏面から突出する側壁部の長手方向両端部の突出寸法差であることを特徴とする請求項1または2記載の液体加熱装置。 【請求項5】前記液槽の底部に、前記傾斜面の下方に突出する低温槽が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体加熱装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば食品の揚げ物機、茹麺機等の液体加熱装置に係わり、特に液槽内の液体を効率良く加熱し得る液体加熱装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、油槽内部に貯めた油によって食品を揚げる液体加熱装置としての揚げ物機は、例えば実開昭61−64837号公報に開示されている。この揚げ物機51は、図9に示すように、油槽52の底部53の一端側の下方に油槽52内のカス物を溜める溜め部54を突設形成すると共に、油槽52の底部53裏面の長手方向トに沿ってバーナ55からの熱を導く凹状の熱導路56を上方に突出して形成し、この熱導路56内に断面十字形状のフィン57を固定したものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この揚げ物機51にあっては、フィン57を底部53に密着して固定することができず、十分な熱効率が得られないという問題点があった。すなわち、フィン57が長尺状の2枚の板体を断面十字形状に接合して形成され、これを底部53の凹状の熱導路56内に配設する構造であるため、フィン57を熱導路56の内面に直接固定することが作業上極めて困難となる。 【0004】また、仮にフィン57を熱導路56の内面に直接固定したとしても、熱導路56の内面との接触面積は2枚の板体の板厚部分に相当する程度にしかならないし、直接固定した場合フィン57が熱膨脹して長手方向に反り油槽52の底部53を変形される虞もある。したがって、フィン57の外周端を熱導路56の内面と所定の間隙を有して固定しなければならず、フィン57による伝熱面積を大きく設定することができず、十分な熱効率を得ることが困難となる。 【0005】また、フィン57自体が断面十字形状の複雑な形状であるため、その部品コストがアップすると共に、油槽52の底部53に凹状の熱導路56を形成する必要があるため、油槽52の製造コストがアップする等、揚げ物機51自体の構造が複雑化かつ高価になり易いという問題点があった。 【0006】さらに、熱導路56内に断面十字形状のフィン57が固定的に配設されているため、フィン57の熱導路56内の奥側(上方側)部分に付着した煤等の除去が困難となって、バーナ55部の清掃作業が面倒であると共に、油槽52の底部53が略水平状態となっているため、カス物がこの底部53上に堆積し易くその除去作業が面倒となる等、揚げ物機51自体のメンテナンスを容易に行うことが困難であるという問題点があった。 【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、請求項1ないし5記載の発明の目的は、フィンを液槽の底部に直接固着し得て十分な熱効率が得られると共に、構成簡易で安価に形成することができ、かつメンテナンスの容易な液体加熱装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、液槽の底部下方に配置したバーナで液槽の底部を加熱して液槽内の液体を昇温させる液体加熱装置であって、液槽の底部に所定角度で傾斜する傾斜面を形成し、傾斜面の裏面にその傾斜方向に沿って長尺状のフィンを固着すると共に、フィンにその長手方向に沿って熱膨脹を吸収し得る熱膨脹吸収手段を設けたことを特徴とする。 【0009】このように構成することにより、液槽内に所定量貯められた液体は、液槽の底部の傾斜面がバーナの燃焼で加熱されることにより昇温され、この時バーナの燃焼ガスは、加熱面の裏面に固着したフィン内を傾斜面に沿って流れる。フィンは、熱膨脹吸収手段により、傾斜面の裏面に密着した状態で固定することができるため、少なくともその固着部分が伝熱部となり伝熱面積が大きくなってその熱効率が高められると共に、フィンは傾斜面の裏面に突出して設けるだけで良く、その形状が簡略化されかつメンテナンスも容易になる。 【0010】また、請求項2記載の発明は、フィンが断面コ字状に形成されその底壁部が液槽の傾斜面の裏面に密着して固定されていることを特徴とする。このように構成することにより、断面コ字状のフィンの底壁部が傾斜面の裏面に密着して固定されたるため、フィンの底面部両側の側壁部も伝熱部となり伝熱面積がより大きくなって、熱効率が一層高められる。 【0011】また、請求項3記載の発明は、熱膨脹吸収手段が、フィンの傾斜面の裏面から突出する側壁部に形成されたスリットであることを特徴とし、請求項4記載の発明は、熱膨脹吸収手段が、フィンの傾斜面の裏面から突出する側壁部の長手方向両端部の突出寸法差であることを特徴とする。 【0012】このように構成することにより、フィンの長手方向に沿って所定間隔で形成されたスリットや、フィンの長手方向両端部の突出寸法差で、フィンの熱膨張が吸収される。これにより、フィンの長手方向の反り等が防止され、フィンを傾斜面に密着した状態で固定でき、伝熱面積を大きくし得て熱効率が高められる。 【0013】また、請求項5記載の発明は、液槽の底部に、傾斜面の下方に突出する低温槽が設けられていることを特徴とする。このように構成することにより、カス物が傾斜面を自然落下して低温槽内に収容され、液槽の底部の清掃が簡単となる等、メンテナンスが一層容易になる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係わる液体加熱装置の一実施例を示し、図1がその平面図、図2が図1のA−A線矢視断面図、図3が図1のB−B線矢視断面図、図4がフィンの断面図、図5がその側面図である。 【0015】図1〜図5において、液体加熱装置1は、下部に4本の脚3が設けられた略直方体形状の筐体2を有し、この筐体2内には液槽4が配置されると共に、この液槽4の下部にはガスバーナ5が配置されている。液槽4は、上面に開口4aを有する略直方体形状に形成されて、その底部には傾斜面6と、この傾斜面6より下方に突出した状態で設けられた低温槽7とが形成されている。 【0016】傾斜面6は、液槽4の前後方向である長手方向イに沿って、後側から前側に向かって所定角度(例えば図3の角度α=15度〜40度、好ましくはα=30度)傾斜し、この傾斜面6の裏面6aにはフィン8が突出して固着されている。このフィン8は、図4及び図5に示すように、底壁部8aと一対の側壁部8bを有する断面コ字状に形成され、底壁部8aの幅Wと側壁部8bの高さHが略同一になるように設定されている。 【0017】また、フィン8の側壁部8bには、フィンの8の長手方向に沿って幅wで深さhのスリット9が所定間隔で多数形成されると共に、フィン8の両端部8c、8dの高さ寸法h1、h2(突出寸法)が異なるように形成されている。すなわち、フィン8は、その長手方向の略中央部分から端部8d側に向かって直線的にその高さ寸法が大きくなるように設定され、これにより、端部8dの高さ寸法h2が端部8cの高さ寸法h1より所定寸法(突出寸法差=h2−h1)大きくなるように設定されている。 【0018】なお、このフィン8の両端部8c、8dにおける高さ寸法h1、h2を異ならせる方法としては、例えば図5の二点鎖線aで示すように、フィン8の長手方向の略中央部分から曲線的に順次高さ寸法が大きくなるように設定しても良いし、図5の三点鎖線bで示すように、端部8cから端部8dに向けて直線的(もしくは曲線的)に順次高さ寸法が高くなるように設定することもできる。このように形成されたスリット9及び両端部8c、8dの高さ寸法の差によって、後述する如く熱膨脹によるフィン8の長手方向の反り等が吸収される。 【0019】そして、このフィン8が、液槽4の傾斜面6の裏面6aでその長手方向イ(液槽4の長手方向イと同じ方向)の略全長に亘って、底壁部8aの図4のc部分がシーム溶接等によって傾斜面6の裏面6aに一体的に固着されている。 【0020】一方、液槽4の底部に形成される低温槽7は、傾斜面6の下縁から下方に、すなわち液槽4の長手方向イの一端側下方に設けられており、この低温槽7の底部の長手方向(液槽4の長手方向イと直交する方向)の一端側には、排液バルブ10(図3参照)が取り付けられた排液口11が形成されている。 【0021】また、液槽4の下部に配置される上記ガスバーナ5は、ブンゼン式ガスバーナで形成され、例えば全体形状が細長い直方体形状に形成されて、内部には混合管や圧力調整器(図示せず)、多数の炎口12aを有するバーナヘッド12及びガス弁13(図3参照)等を有している。 【0022】そして、このガスバーナ5は、液槽4の傾斜面6の前方側下方で低温槽7の後方側に配置され、そのバーナヘッド12の炎口12aが傾斜面6の前方側の所定領域の下方に位置する如く設置されている。なお、このガスバーナ5の傾斜面6の裏面6aとの設置間隔は、例えばバーナヘッド12の最も後側の炎口12aの炎の先端と、その上方の傾斜面6の裏面6aとの間隔が略100mm程度になるように設定されている。 【0023】また、筐体2内のガスバーナ5より後方側の上部には、燃焼ガス通路15と冷却風通路16が形成されている。燃焼ガス通路15は、液槽4の傾斜面6及び背面17に沿って、これらの面6、17と対向して設けられた遮蔽板18との間に形成されている。この燃焼ガス通路15の傾斜した上流側15a内に上記フィン8が位置すると共に、液槽4の背面17と遮蔽板18で形成される燃焼ガス通路15の垂直な下流側15bの内部にも、液槽4の背面17に上下方向に沿って固着された長尺状のフィン19(図3参照)が位置している。 【0024】このフィン19も、上記フィン8と同様に断面コ字状に形成されると共にその側壁部19bにスリット20が形成され、底壁部19aが液槽4の背面17にシーム溶接等によって固着されている。なお、フィン19はフィン8と連続する状態(平面視で互いの凹部が直線状となる状態)で設けられると共に、フィン19の側壁部19bの先端が遮蔽板18に当接して設けられている。また、燃焼ガス通路15の下流側15bの位置を設定する遮蔽板18の上端は、液槽4の上端面4bより若干下方に位置する如く設定されている。 【0025】この燃焼ガス通路15の下方及び外側に形成される冷却風通路16は、遮蔽板18の下方に所定間隔で設けられた通路板21を有し、この通路板21の上端部が筐体2の後面板2aに連結されている。これにより、通路板21と遮蔽板18の下部間及び筐体2の後面板2aと遮蔽板18の上部間に空間部が形成されて、この空間部が冷却風通路16を構成し、この冷却風通路16の上流側16aの端部は、筐体2の底面板2b部に開口している。 【0026】また、冷却風通路16の下流側16bの端部は、遮蔽板18の上端部で燃焼ガス通路15と合流させられて、液槽4の上端面4b後部に固定された排気ダクト22に連結されている。この排気ダクト22は、その先端が液槽4の上端面4bより所定寸法上方に突出する状態で配設され、上面には排気孔23が多数形成されている。この排気ダクト22により、燃焼ガス通路15と冷却風通路16の下流側15b、16bが合流されて大気に開放されている。 【0027】なお、筐体2の前面板2cには、ガスバーナ5を作動制御するための電源ブレーカや温度設定器等が設けられた操作盤24(図1参照)が配置され、また、液槽4、フィン8、19、遮蔽板18、通路板21、筐体2の各面板2a〜2c等はステンレススチール板によって形成されている。 【0028】次に、上記液体加熱装置1の動作について説明する。先ず液槽4内に水や油等の液体25を所定量貯め、操作盤24で設定温度等を設定すると共に、ガス弁13を開き混合管内にガスと空気を供給してガスバーナ5を燃焼させる。ガスバーナ5が燃焼するとその燃焼ガスが上方に向けて吐出し、燃焼ガス通路内15を上流側15aから下流側15bに向かって流れる。 【0029】この燃焼ガスは、その多くが各フィン8内を図3の矢印ロ方向に流れると共に、その一部が矢印ハの如く燃焼ガス通路15内を流れる。そして、フィン8内を流れる燃焼ガスは、断面コ字状のフィン8の底壁部8a及びその両側の側壁部8b内面に接触しながら流れて、フィン8の温度が高められる。 【0030】この時、断面コ字状のフィン8の底壁部8aが傾斜面6の裏面6aに直接固着されると共に、その側壁部8bがそれぞれ密着した状態で隣設されているため、フィン8の底壁部8a及び側壁部8bの3面が燃焼ガスの熱を直接受けて傾斜面6に伝える伝熱面を形成すると共に、各フィン8内を流れる燃焼ガスの熱が、その側壁部8bを介して隣設するフィン8の側壁部8bにも伝熱され、一つのフィン8で見掛け上5つの伝熱面が形成される。 【0031】このフィン8内を直接流れる燃焼ガスの熱、及びフィン8外の燃焼ガス通路15内を流れる燃焼ガスの熱によってフィン8の温度が高められると、その熱が液槽4の底部の傾斜面6に伝熱されて、傾斜面6の温度が高められる。これにより、液槽4内の液体25は、図3の矢印チに示す如く対流が生成されつつ、所定の温度に昇温される。 【0032】ところで、ガスバーナ5が所定時間燃焼し、燃焼ガス通路15の上流側15a内を流れた燃焼ガスによってフィン8が所定温度に加熱されると、フィン8自体が熱膨脹してその長手方向に反ろうとする力が作用するが、この力はフィン8の側壁部8bに設けたスリット9によって吸収され、反りによる応力がフィン8の底壁部8aが固着されている液槽4の傾斜面6に作用することがなくなる。なお、燃焼ガス通路15の下流側15bに設けられているフィン19も、その長手方向に沿ってスリット20が形成されているため、フィン19の反りによる液槽4の背面4bへの応力の作用も抑えられる。 【0033】そして、燃焼ガスが燃焼ガス通路15の上流側15bから下流側15bに流れることにより、燃焼ガス通路15を形成する遮蔽板18の温度も上昇する。しかし、この遮蔽板18はその下方に設けられた冷却風通路16によって冷却される。すなわち、ガスバーナ5の燃焼により、その燃焼ガスが燃焼ガス通路15内を流れ、その下流側15bの端部から排気ダクト22内に矢印ニの如く排出されると、燃焼ガス自体が高温度であり冷却風通路16内の空気の温度がこれより低いことから、燃焼ガス通路15の出口部分でドラフト現象が発生する。 【0034】このドラフト現象により、冷却風通路16内の空気が排気ダクト22方向に吸引され、冷却風通路16の上流側16aから下流側16bに向けて、矢印ホの如く流れる空気の流量が多くなり、この空気によって遮蔽板18が効率的に冷却されることになる。これにより、筐体2の後面板2aの温度が例えば人の手が触れられない温度以上に高くなることがなくなる。そして、燃焼ガス通路15と冷却風通路16の下流側15b、16bの排気ダクト22内で合流された排気ガスは、排気ダクト22の排気孔23から矢印ヘの如く外部に排気される。 【0035】このように上記実施例の液体加熱装置1にあっては、液槽4の底部に傾斜面6を形成し、この傾斜面6の裏面6aに長手方向イに沿って長尺状のフィン8を直接固着しているため、ガスバーナ5の燃焼時の燃焼ガスがフィン8内を流れ、このフィンによって伝熱面積を大きくすることができて、熱効率が高められる。特に、フィン8を断面コ字状に形成しその側壁部8bに所定間隔でスリット9を形成しているため、フィン8の熱膨脹による反り等がスリット9で吸収され、液槽4の傾斜面6の変形等を確実に防止することができると共に、フィン8の底壁部8b全面を傾斜面6の裏面6aに密着した状態で固定することができ、良好な伝熱効果が得られる。 【0036】また、フィン8の底壁部8a両側の側壁部8bをそれぞれ密着した状態としているため、フィン8による見掛け上の伝熱面積を大幅に大きくすることができ、熱効率を一層高めることができる。その結果、液槽4内の液体25を極めて短い時間で所定温度まで昇温させることができ、例えば上記液体加熱装置1を茹麺機等として使用すれば、効率良い麺の茹で作業を行うことが可能になる。 【0037】また、フィン8は断面コ字状でその底壁部8aが、液槽4の平坦な傾斜面6の裏面6aに固着されているため、フィン8自体の形状が簡略化されると共に、傾斜面6に従来のような凹状の熱導路を設ける必要もなくなり、フィン8や液槽4等の構成が簡略化されて液体加熱装置1を安価に形成し得ると共に、フィン8の傾斜面6への取り付けもシーム溶接等により容易に行うことができる。 【0038】さらに、液槽4の底部に傾斜面6と低温槽7が形成されているため、液槽4内に発生するカス物Kを、図3の矢印リの如く傾斜面6を介して低温槽7内に自動的に落下沈殿させることができ、例えばこのカス物Kを液槽4の開口4aから除去したり、排液バルブ10を開けることによって除去でき、液槽4の清掃が容易に行えると共に、カス物Kが低温槽7内に沈殿しているため、カス物Kが液槽4内で対流することがなくなり、液体25の汚れを防ぐこともできる。 【0039】また、フィン8は側壁部8b間が開口しているため、フィン8内に付着した煤等を例えばブラシで簡単に除去することができ、ガスバーナ5部の清掃を容易に行うことができる。特に、液槽4の傾斜面6の下部で低温槽7の側方にガスバーナ5が取り付けられているため、このガスバーナ5を取り外すだけでフィン8の前部側が外部に露出し、その清掃が従来に比較して簡単となる。これらのことから、液体加熱装置1のメンテナンスを容易に行うことが可能になる。 【0040】なお、上記実施例においては、フィン8を断面コ字状に形成し、その各側壁部8bを密着させる状態で液槽4の傾斜面6の裏面6aに固着したが、本発明のフィン8の固着方法は、上記実施例に限定されるものもでもなく、例えば図6〜図8に示すように固着しても良い。 【0041】すなわち、図6に示すように、断面コ字状のフィン8を所定間隔w1を有して並設状態で固着したり、図7に示すように、比較的大きな断面コ字状のフィン8の底壁部8aの外面を傾斜面6の裏面6aに直接固着し、このフィン8の底壁部8aの内面に、フィン8より小さい断面コ字状のフィン28の底壁部28aを固着する。また、図8に示すように、フィン8の側壁部8bの先端側を内側に所定角度を屈曲させ、その底壁部8aを傾斜面6の裏面6aに直接固着する。 【0042】このように形成しても、上記実施例のフィン8と同様に、フィン8、28内に燃焼ガスを流すことができると共に、各フィン8、28内の側壁部8b、28b間で形成される空間(各フィン8間)にも燃焼ガスを流すことができ、上記実施例と略同様の作用効果を得ることができる。 【0043】また、上記実施例においては、液槽4に傾斜面6と低温槽7を設ける場合について説明したが、本発明の液槽4は、例えば液槽4の底部に低温槽7を形成することなく傾斜面6のみ形成した液槽4に適用しても良いし、傾斜面6の形状も後方側から前方側に傾斜する傾斜面に限らず、例えば液槽4を平面視円形に形成した場合は、外周側から中心部方向に向かって円錐状に傾斜する、いわゆる鍋型の液槽4に適用することもできる。 【0044】さらに、上記実施例においては、フィン8、19のスリット9、20の幅w及び深さhが同一で、かつ一定の間隔で設ける場合について説明したが、例えばスリット9、20の形状をフィン8、19の長手方向に沿って異ならせても良いし、その間隔が異なるように設定しても良い。さらに、上記実施例においては、フテン8に熱膨脹吸収手段としてのスリット9を設けると共に、その長手方向に突出寸法差を設ける場合について説明したが、例えばフィン8の長手方向の突出寸法を同一に設定しスリット9のみ設けるようにして良いし、スリット9をなくし突出寸法差のみで対応するようにしても良く、フィン8の板厚や形状等に応じて適宜変更可能である。 【0045】 【発明の効果】以上詳述したように、請求項1ないし5記載の発明によれば、液槽の底部に傾斜面を形成し、この傾斜面の裏面にその傾斜方向に沿って熱膨脹吸収手段を有する長尺状のフィンを固着しているため、フィンを傾斜面に密着した状態で固定することができ、かつバーナの燃焼ガスをフィン内に流すことができて、その伝熱面積を大きくし得て、十分な熱効率を得ることが可能になる。 【0046】また、フィンや液槽等の形状を簡略化することができ、液体加熱装置を構成簡易にして安価に形成することができると共に、単に突出しているフィンによりバーナ部の清掃が簡単となったり、あるいは傾斜面により液槽の底部からのカス物の除去が簡単となる等、液体加熱装置のメンテナンスを容易に行うことができる等の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000102348 【氏名又は名称】エイケン工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】越川 隆夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−9472 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−185909 |
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