| 【発明の名称】 |
両面焼き調理器 |
| 【発明者】 |
【氏名】細野 崇
【氏名】近藤 三郎
【氏名】野々部 正幸
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| 【要約】 |
【課題】所定の厚さよりも多少厚くなった被調理物を均一に加熱調理できる両面焼き調理器を提供すること。
【解決手段】下側グリドル2の内部には上側グリドル3を開閉させる駆動用モータ25と、上側グリドル3の下降を所定の位置で規制する規制部29とが備えられている。一方、上側グリドル3の後端面からは一対の支持アーム10が延設されており、この支持アーム10には昇降用アーム7が回動可能に連結される。一対の昇降用アーム7は下側グリドル2側に遊挿されて、連動部材21で連結される。連動部材21の下面には押圧部材21Aが取り付けられており、この押圧部材21Aには駆動用モータ25からの作用を伝える駆動軸24及び、規制部29がそれぞれ離間可能に当接できる。駆動軸24の昇降に伴って、昇降用アーム7を介して上側グリドル3が開閉する。また、上側グリドル3が所定の位置まで下降すると、押圧部材21Aが規制部29により下降を規制されるため、上側グリドル3の高さ位置が保持される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 共に加熱部材を備える上下のグリドルの間に被調理物を挟み込んで加熱調理する両面焼き調理器であって、前記上側グリドルからその後方へ延設する支持アームと、この支持アーム側に対してその作用端部が接離可能に連係して支持アームを介して上側グリドルを所定高さ範囲にわたり昇降可能とする駆動手段と、前記両グリドル間が所定の間隔となったときには上側グリドルの下降動作を規制する規制部とを備えてなり、かつこの規制部によって上側グリドルの下降動作が規制されたときには、前記駆動手段の作用端部が前記支持アーム側から離間していることを特徴とする両面焼き調理器。 【請求項2】 共に加熱部材を備える上下のグリドルの間に被調理物を挟み込んで加熱調理する両面焼き調理器であって、前記上側グリドルからは、この上側グリドルを複数箇所において吊り下げ支持して開閉変位させる支持アームが延設され、かつこの支持アームと上側グリドルとの取付け部分では前記被調理物の厚みに応じた上下のがたつきを許容することを特徴とする両面焼き調理器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、両面焼き調理器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、ハンバーグ等の被調理物を上下両グリドルの間に挟み込んで加熱調理する両面焼き調理器が知られている。図10に示すように、このような両面焼き調理器100は、下側グリドル101の内部に駆動装置(図示せず)を備えており、その駆動装置に連結された支持アーム104が溝状の開口部105から突出されている。これにより、上側グリドル102は支持アーム104を介して下側グリドル101に対して開閉運動する。加熱調理のさいには、開放位置にある上側グリドル102が被調理物103の厚さに合わせた位置まで回動し、両グリドル101,102間を所定の間隔に保持するようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、被調理物103が冷凍されている場合には、氷の付着状況によってはその厚さが規定のものよりも増加していることがある。そのような場合には、下側グリドル101の奥側(図10において右側)に載置された被調理物103が障害物となり、上側グリドル102の前側(図10において左側)が浮き上がった状態となってしまう。このため、奥側に載置された被調理物103の上面側が、手前側に載置された被調理物103の上面側よりも先に加熱調理されてしまい、被調理物103が均一に調理できないという問題点が指摘されていた。 【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その課題は、所定の厚さよりも多少厚くなった被調理物を均一に加熱調理できる両面焼き調理器を提供するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための請求項1の発明に係る両面焼き調理器は、共に加熱部材を備える上下のグリドルの間に被調理物を挟み込んで加熱調理するものであって、前記上側グリドルからその後方へ延設する支持アームと、この支持アーム側に対してその作用端部が接離可能に連係して支持アームを介して上側グリドルを所定高さ範囲にわたり昇降可能とする駆動手段と、前記両グリドル間が所定の間隔となったときには上側グリドルの下降動作を規制する規制部とを備えてなり、かつこの規制部によって上側グリドルの下降動作が規制されたときには、前記駆動手段の作用端部が前記支持アーム側から離間していることを特徴とする。 【0006】請求項2の発明に係る両面焼き調理器は、共に加熱部材を備える上下のグリドルの間に被調理物を挟み込んで加熱調理するものであって、前記上側グリドルからは、この上側グリドルを複数箇所において吊り下げ支持して開閉変位させる支持アームが延設され、かつこの支持アームと上側グリドルとの取付け部分では前記被調理物の厚みに応じた上下のがたつきを許容することを特徴とする。 【0007】 【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、被調理物を加熱調理するときには、上側グリドルを開放して下側グリドルに被調理物を載置し、上側グリドルを閉止させる。このとき、駆動手段の作用端部が支持アームを介して上側グリドルを下降させ、規制部が上側グリドルの下降を規制し被調理物を加熱調理する。加熱調理時には駆動手段の作用端部と支持アーム側とは離間しているため、上側グリドルが駆動手段によって下方に引っ張られることがない。このため、例えば冷凍されることにより厚みが増加した被調理物を加熱調理する場合に、奥側に載置された被調理物によって、上側グリドルの前方が開放して、上側グリドルの前後方向にやけむらが生ずる事態が解消される。 【0008】また、請求項2の発明によれば、上側グリドルを開放しておき、下側グリドルに被調理物を載置して、上側グリドルを閉止することにより加熱調理を行う。このとき、支持アームと上側グリドルとの取付け部分は所定の幅をもって上下にがたつきを許容する。このため、上側グリドルの前後左右に位置する被調理物の厚みが異なる場合にも、上側グリドルがその厚みの違いを解消するように傾くことができる。このため、被調理物を均一に加熱調理しやすくなる。 【0009】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について、図1〜図9を参照しつつ説明する。図1は、両面焼き調理器1の全体を示す斜視図である。この両面焼き調理器1は上下にグリドル2,3を備えており、それら各々のグリドル2,3の内側には図示しない加熱器具が備えられている。被調理物4を下側グリドル2の調理板5に載置し上側グリドル3を上方から被せることにより、被調理物4を上下両調理板5,11から加熱調理するものである。ここで、上側グリドル3の開閉動作について簡単に説明すると、次のようである。上側グリドル3の後方からは一対の支持アーム10が延設されており、この支持アーム10には、昇降用アーム7が回動可能に組み付けられている。また、支持アーム10後端の自由端16には、上側グリドル3が調理する位置にあるときに上方に離間する位置にストッパ9が備えられている。一方、下側グリドル2には昇降用アーム7を昇降させる駆動用モータ25が備えられている。 【0010】上側グリドル3が閉止位置にある状態において、駆動用モータ25が作動すると昇降用アーム7が上昇し、これにより支持アーム10及び上側グリドル3が下側グリドル2に平行状態のまま上昇する。そして、支持アーム10がストッパ9に当接すると、支持アーム10の後端部分の上昇が規制されるため、そこからは上側グリドル3の前側が回動して、下側グリドル2を開放するように変位する。このように、昇降用アーム7は上下に運動するのに対し、上側グリドル3は、下側グリドル2に近接する位置では上下に昇降し、そこからは前側が開放するように回動する。ここで、上側グリドル3は左右一対に設けられており、下側グリドル2のほぼ半分の大きさとされている。上側グリドル3は、各々に独立して被調理物4を調理可能であるが、その構成は左右同様であるため、以下の説明においては特に断らない限り、一方についてのみ説明を行う。 【0011】さて、下側グリドル2は略直方体の筐体状に形成されており、下面の四隅には車輪6が設けられており、両面焼き調理器1を移動可能としている。また、下側グリドル2の上面には調理板5を備えて被調理物4を載置することができる。調理板5の下方には加熱器具としてガスバーナ(図示せず)が複数列に分かれて備えられており、左右の上側グリドル3に対応する領域を別々に加熱することができる。調理板5の奥側は駆動部用突部2Aとして調理板5よりも一段高く形成されており、ここには後述する昇降用アーム7が遊挿可能とされる。駆動部用突部2Aの奥端縁はさらに立ち上げられており、その起立した部分の上端部には左右一対のストッパ9が取り付けられている。 【0012】下側グリドル2の内部において、駆動部用突部2Aの下方位置には支持枠30が備えられている(図2を併せて参照)。この支持枠30は左右一対の長方形状の支持板31と、この支持板31の間に配置される三種類の連結板27,32,33とから構成される。なお、下側グリドル2の底面からは台座23がブリッジ状に配置されており、支持枠30の下端を支持している。三種類の連結板27,32,33は上から順に、支持板31の上端に組み付けられる第1連結板32、支持板31の中間位置よりやや下方よりに配される第2連結板33、及び支持板31の下端部分に組み付けられる第3連結板27とされる。このうち、第1連結板32は支持板31に対してほぼ前半分の幅を持っており、昇降用アーム7が遊挿可能とされる。また、第1連結板32の下面側には、昇降用アーム7を挿通するための円柱状の受け部材34が備えられる。 【0013】第2連結板33は支持板31の後端位置から前方に向かって取り付けられており、その前端側は昇降用アーム7よりも後方までとされる。この第2連結板33の上面には上側グリドル3の下降位置を規制するための規制部29(後述する)が取付けられ、第2連結板33の中央にはこの規制部29の回動軸28が挿通可能とされる。次に、第3連結板27は支持枠30の下端部分を連結しており、支持枠30と同じ前後長さを持って構成される。この第3連結板27には、昇降用アーム7及び駆動軸24が遊挿可能とされる。さらに、第3連結板27の後部には、回動軸28が回動可能に取付けられる。 【0014】第3連結板27の前側には、本発明の駆動手段である駆動用モータ25が備えられる。駆動用モータ25はその奥端部が第3連結板27の前方に固定されいる。駆動用モータ25は減速機を備えるとともに、縦向きに配された駆動軸24を緩速で昇降させうるように接続している。駆動軸24の上端部分の作用端部24Bは後述する押圧部材21Aに対して離間可能に当接して、昇降用アーム7を昇降させる。なお、駆動軸24の下端部分は、やや太く形成された抜止部24Aとされ、万一駆動用モータ25が制御不能となっても、抜止部24Aが軸孔の孔縁に係止することによって、駆動軸24を上方に飛び出させないようにしている。 【0015】ところで、被調理物4としては、厚さの異なる数種類のハンバーガーが用意されている。一度の加熱操作で処理される被調理物4には同じ厚さのものが用いられるが、加熱操作を行う度にその被調理物4の厚さに合わせて上側グリドル3の高さ位置を微妙に調整する必要がある。このため、第2連結板33の上側には、昇降用アーム7の下死点位置(このとき、上側グリドル3は調理する位置に停止する。)を決めるための規制部29が備えられている。この規制部29は、図3に示すように円盤状の回動盤35と、この回動盤35の上面に配置される位置決め部材26及び、回動盤35を回動させる位置決め用モータ36とを備えている。位置決め用モータ36は第2連結板33の上部に台座33Aを介して固定されており、正逆いずれにも回動可能とされる。この位置決め用モータ36には回動軸28が回動可能に取付けられており、その下端側は第2連結板33を貫いて第3連結板27に軸受等を介して回動可能に支持されている。 【0016】回動軸28には回動盤35が同心で連結されており、その回動盤35の上面側には位置決め部材26が配される。位置決め部材26はそれぞれ高さの異なる5種類のものが、回動盤35に等角度間隔で固着されており、押圧部材21Aの下方位置において回動するようにされている。なお、図示はしないが、回動軸28の周囲には五つのマイクロスイッチが備えられており、回動軸28側に設けられた位置決め用部材の位置を検知できるようになっている。そのマイクロスイッチからの信号を受けるコンピュータ(図示せず)は、位置決め用モータ36の動作を制御するように連結されている。五つのうちのいずれかの位置決め部材26が選択されると、その位置決め部材26が押圧部材21Aの下方位置に来るように位置決め用モータ36の回動が制御される。また同様に図示はしないが、下側グリドル2の前面側には、この規制部29を制御するための高さ設定スイッチが配置されており、前記したコンピュータと連結している。 【0017】さて、前述した支持アーム10の自由端16よりの位置には、左右方向に貫通する貫通孔19が設けられており、この貫通孔19に連結軸17を通すことで左右一対の昇降用アーム7と連結される。一対の昇降用アーム7は各支持アーム10の内側に位置してこれを回動可能に連結しつつ、下側グリドル2の内部に遊挿状態で垂下されている。この昇降用アーム7の上端部分には、円形状の回動部18が備えられており、この回動部18の中心やや前方寄りには、連結軸17を通すための貫通孔20が設けられている。また、その貫通孔20の後上方には回動規制突起18Aが外方に向けて突設されている。この回動規制突起18Aは水平下位置と垂直位置とに面が形成されており、このうち水平位置にある面には上側グリドル3の調理時において、支持アーム10の上面側に当接して上側グリドル3を水平状態に支持する。 【0018】連結軸17の両端部分は、中央部分よりもやや細い径の取付部17Aとされており、この取付部17Aが左右一対の支持アーム10及び昇降用アーム7の各貫通孔19,20を貫通して取り付けられることにより、この部分において支持アーム10を上下に回動可能に連結する。左右一対の昇降用アーム7は、下側グリドル2に遊挿された後、その内部において連動部材21によって中央部分を連結される。連動部材21は左右一対の昇降用アーム7を前後から挟み付ける二本の角柱状の部材を備えており、これら二本の部材が前後方向から四本のねじ22で止めつけられることにより昇降用アーム7を固定している。また、連動部材21の下面には押圧部材21Aが取り付けられる。押圧部材21Aは略長方形状で、後方の二つの頂点を切り落として形成されており(図3を参照)、連動部材21の後側に突出するように取付けられている。そして、その下面には、前側において駆動軸24の作用端部24Bが離間可能に当接するとともに、後側には位置決め部材26の上端が当接可能とされる。 【0019】上側グリドル3の内部には図示しない電気加熱器を備えており、被調理物4を上面から加熱調理できる。また、上側グリドル3の前面には操作部13がコ字状に連結されており(図4を参照)、上側グリドル3の開閉動作を手動によっても行うことができる(なお、通常は、駆動用モータ25が開閉動作を行うようになっている。)。また、操作部13の下方には、上側グリドル3の左右方向へほぼ全幅に渡って蒸気防止片15が備えられている。この蒸気防止片15は、加熱調理時に下側グリドル2の調理板5にほぼ接するようにされており、被調理物4からの蒸気が前面側に噴出するのを防止する。また、上側グリドル3の下面側には、被調理物4を調理するための調理板11が備えられている。調理板11には、調理板取付具38を取り付けるためのねじ孔11Aが設けられる。 【0020】支持アーム10の前端部分は上側グリドル3の内部にあって、調理板11を吊り下げるようにして支持している。つまり、各支持アーム10の前後二箇所には上下に貫通する貫通孔10Aが設けられ、この貫通孔10Aに支持部材12が挿通されて調理板11方向に垂下する。図4及び図5に示すように、支持部材12は先端から基部側にかけて雄ねじが形成された雄ネジ部14と、この雄ネジ部14よりも太く形成された遊嵌部40と、その遊嵌部40よりもさらに大きな径に形成された抜止部41とから構成される。遊嵌部40の径は支持アーム10の貫通孔10Aよりもやや小さな径にされており、貫通孔10Aに遊嵌状態で装着される。また、遊嵌部40の高さは、貫通孔10Aの高さよりもやや高くされる。 【0021】また、各々の支持部材12には三個のロックナット42が配される。ロックナット42には雄ネジ部14が嵌め込まれるねじ孔42Aが設けられており、三個のロックナット42のうち二個は連続しながら遊嵌部40側まで回し付けられる。このうち上側(抜止部41側)に位置するロックナット42と、抜止部41との間の隙間が、支持アーム10の厚みより大きい分だけ、支持アーム10がこの高さ範囲でがたつき得る。残り一個のロックナット42は所定の幅を隔てて雄ネジ部14の先端側に嵌め付けられる。支持部材12と調理板11とは、調理板取付具38によって固定される。調理板取付具38の中央には雄ネジ部14を回し付けるためのねじ孔38Aが備えられており、周辺には調理板11と調理板取付具38との固定を行うためのねじ孔38Bが設けられる。このねじ孔38Bは調理板11のねじ孔11Aと位置を合わせた後、止めねじ39が嵌め込まれる。 【0022】支持部材12を貫通孔10Aに挿通させた後、雄ネジ部14に三個のロックナット42を所定の位置まで回し付け、さらに雄ネジ部14を調理板取付具38のねじ孔38Bに回し込む。すると、調理板11は四個所の支持部材12を介して支持アーム10によって吊り下げ支持される。このとき、遊嵌部40の高さは貫通孔10Aの高さよりも高くされているため、遊嵌部40は上下方向にがたつくことが許容されている。 【0023】次に、上記のように構成された、本実施形態の作用及び効果について説明する。被調理物4の加熱調理に先立ち、予め上側グリドル3及び下側グリドル2の内部に備えられる加熱装置(ともに図示せず)を所定の温度に加熱しておく。まず、図6に示すように、上側グリドル3を開放させておく。このとき、下側グリドル2の内部では、駆動軸24の作用端部24Bが押圧部材21Aを押し上げることにより、昇降用アーム7を押し上げている。また、支持アーム10の後端部分にストッパ9が当接することにより、上側グリドル3の前面を開放するようにしている。ここで、調理者は下側グリドル2の前面にある高さ調節スイッチ(図示せず)により、被調理物4の厚さに応じた高さを選択し調理板5の上に被調理物4を載置する。すると、コンピュータは、その高さに応じた位置決め部材26が押圧部材21Aの下方位置にくるように位置決め用モータ36を回動させる。 【0024】次に、調理者が調理スイッチ(図示せず)を入れると、駆動用モータ25が駆動軸24を下降させる方向に回動させる。すると、駆動軸24の下降に合わせて、押圧部材21A及びこれに連結する昇降用アーム7も下降を始める。昇降用アーム7の下降により支持アーム10の先端部分は下方に回動し、上側グリドル3の調理板11が下側グリドル2の調理板5に倒伏するようにして近接する。そして、支持アーム10が略水平になるまで昇降用アーム7が下降すると、昇降用アーム7の上端にある回動部18の回動規制突起18Aが、支持アーム10の上面側に当接して、上側グリドル3がそれ以上に前方に倒伏しないように支持する。このとき、支持アーム10の後端部分ではちょうどストッパ9が離間を始めるようになっている。 【0025】さらに昇降用アーム7が下降すると、上側グリドル3は回動規制突起18Aによって略水平状態を保ったまま、下側グリドル2の調理板5に近接する。そして、押圧部材21Aの下面が被調理物4の厚さに合わせた位置決め部材26の上面に当接すると、押圧部材21Aはそれ以上の下降を規制される。すると、押圧部材21A及びこれに連結される支持アーム10は、その位置で保持されることとなる(図7を参照)。このとき、駆動軸24の作用端部24Bは押圧部材21Aの下面から離間するが、駆動用モータ25はその後も駆動軸24を下降させる方向に回動するため、駆動軸24のみが所定の位置まで下降して駆動用モータ25が停止する。 【0026】さて、このようにして両グリドル2,3が被調理物4の加熱調理を開始するときに、被調理物4が冷凍されているために、その厚みが所定のものよりも厚くなっている場合がある。このときには、上側グリドル3が所定の位置まで下降する前に、調理板11が被調理物4の上面に当接して下降を規制される。ここで、本実施形態では、支持アーム10と支持部材12との連結部分において、上下方向へのがたつきを許容する遊嵌部40が配置されている。このため、支持アーム10が下降を続けても、上側グリドル3は被調理物4に当接した位置に止まり、抜止部41の下面と支持アーム10の上面との間に隙間Dが生ずることになる(図8を参照)。このとき、被調理物4の厚さの増加程度が同様でないため、被調理物4の上面が凸凹になっていることも考慮される。そのような場合にも、支持アーム10と支持部材12との連結部分は、四箇所において独立してがたつき得るため、その凸凹を解消するように傾くことができる。このため、被調理物4を均一に加熱処理することができやすくなっている。 【0027】また、冷凍により被調理物4の厚さの増加が著しく大きくなって、遊嵌部40が許容する上下方向へのがたつきによっても、その変位を吸収できないような場合も考慮されうる。本実施形態では、加熱調理時には駆動軸24の作用端部24Bと支持アーム10側の押圧部材21Aとは離間しているため、上側グリドル3が駆動用モータ25によって下方に引っ張られることがない。このため、著しく厚みが増加した被調理物4を加熱調理する場合にも、奥側に載置された被調理物4によって上側グリドル3の前方が開放して、上側グリドル3の前後方向にやけむらが生ずる事態が解消される。そして、加熱処理が進行するにつれて被調理物4が解凍されて、上側グリドル3の自重によって被調理物4が加圧され、所定の厚さに復元してゆくため、上側グリドル3は所定の位置に下降し、最上部のロックナット42の上面と支持アーム10の下面との間に隙間Eが生ずる(図9を参照)。 【0028】所定の調理時間が経過すると、駆動用モータ25が駆動軸24を上昇させる方向に回動させ、駆動軸24が上昇を始める。すると、作用端部24Bが押圧部材21A及び支持アーム10を上昇させ、上側グリドル3が開放する。このようにして、加熱調理された被調理物4を回収して、再度加熱調理作業に移る。加えて、下側グリドル2の上面には昇降用アーム7を遊嵌するための挿通孔のみが設けられている。従来には、図10に示すように、下側グリドル101の上面部分に大きな溝状の開口部105を設けて支持アーム104を引き込んでいた。このため、この開口部105から油分やくず等が下側グリドル101の内部に進入する事態を招くことがあり、清掃作業が負担であった。しかし、本実施形態によれば、挿通孔のみしか設けられていないため、下側グリドル2の内部が汚れることが減少する。 【0029】そして、ストッパ9は、左右一対の支持アーム10の各々に設けられている。このため、例えば一つしかストッパ9を設けない場合に比べると、ストッパ9が支持アーム10を回動操作する際の信頼性が向上する。加えて、駆動軸24の下端部分には、抜止部24Aが設けられているため、万一、駆動用モータ25が駆動軸24を上方に押し出す方向に回動し続けても、昇降用アーム7を上面まで押し出してしまうことはない。 【0030】なお、本発明は前記本実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)支持アーム及び支持部材の個数は、本実施形態のものに限らない。例えば、一本または3本以上の支持アームにより上側グリドルを開閉させてもよい。また、支持部材は、一本の支持アームあたり、二つには限られない。 (2)本実施形態では、昇降用アーム7と駆動軸24とが接離する構造を採用しているが、駆動軸24と支持アーム10とが接離可能に当接するようにしてもよい。 (3)駆動用モータ25としては、本実施形態のように回転モータの代わりにリニアモータも使用できる。また、油圧、水圧、空圧等を利用したシリンダを駆動手段として使用して昇降用アーム7を上下させてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000130307 【氏名又は名称】株式会社コメットカトウ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】後呂 和男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−9466 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−172406 |
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