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【発明の名称】 給湯装置
【発明者】 【氏名】浅見 徹

【要約】 【課題】食材の販売や提供が集中し、湯の吐出が集中する時間帯に、湯の吐出が頻繁に停止されない給湯装置を提供する。

【解決手段】湯温を温度検知と加熱とにより制御し、水位を水位検知と制御し、温水タンク内の湯温が所定温度以上であれば温水タンクからの湯の吐出を許容し、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下になるとフロートスイッチがONになるまで温水タンクに給水し、温水タンク内の湯温が所定温度未満になると湯温が所定温度へ上昇するまで温水タンクからの湯の吐出を停止するように構成された給湯装置であって、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下となった場合に、温水タンクに給水せずに、所定回数、温水タンクからの湯の吐出を許容する吐出モードが予め設定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 温水タンク内の湯温を温度センサーによる温度検知とヒーターによる加熱とにより制御し、温水タンク内の水位をフロートスイッチによる水位検知と給水電磁弁による給水とにより制御し、温水タンク内の湯温が所定温度以上であれば温水タンクからの湯の吐出を許容し、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下になるとフロートスイッチがONになるまで温水タンクに給水し、温水タンク内の湯温が所定温度未満になると湯温が所定温度へ上昇するまで温水タンクからの湯の吐出を停止するように構成された給湯装置であって、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下となった場合に、温水タンクに給水せずに、所定回数、温水タンクからの湯の吐出を許容する吐出モードが予め設定されていることを特徴とする給湯装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食材と湯とを混合し、或いは食材に湯を添加し、加温調理した食材を提供するカップ式飲料自動販売機、めん類自動販売機、給茶機等に使用される給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カップ式飲料自動販売機、めん類自動販売機、給茶機等に使用される給湯装置は、従来、温水タンク内の湯温を温度センサーによる温度検知とヒーターによる加熱とにより制御し、温水タンク内の水位をフロートスイッチによる水位検知と給水電磁弁による給水とにより制御し、温水タンク内の湯温が所定温度以上であれば温水タンクからの湯の吐出を許容し、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下になるとフロートスイッチがONになるまで温水タンクに給水し、温水タンク内の湯温が所定温度未満になると湯温が所定温度へ上昇するまで温水タンクからの湯の吐出を停止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカップ式飲料自動販売機、めん類自動販売機、給茶機等に使用される給湯装置には、食材の販売や提供が高い頻度で繰り返され、湯の吐出が高い頻度で繰り返されると、温水タンク内の水位が低下し、フロートスイッチのONからOFFへの切り替わりと温水タンクへの給水とが頻繁に繰り返され、温水タンク内の湯温が低下して頻繁に湯の吐出が停止され、食材の販売や提供が頻繁に停止され、ユーザーの要望に対応できない事態が発生するという問題があった。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、温水タンク内の湯温を温度センサーによる温度検知とヒーターによる加熱とにより制御し、温水タンク内の水位をフロートスイッチによる水位検知と給水電磁弁による給水とにより制御し、温水タンク内の湯温が所定温度以上であれば温水タンクからの湯の吐出を許容し、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下になるとフロートスイッチがONになるまで温水タンクに給水し、温水タンク内の湯温が所定温度未満になると湯温が所定温度へ上昇するまで温水タンクからの湯の吐出を停止するように構成された、カップ式飲料自動販売機、めん類自動販売機、給茶機等に使用される給湯装置であって、食材の販売や提供が集中し、湯の吐出が集中する時間帯に、湯の吐出が頻繁に停止されない給湯装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、温水タンク内の湯温を温度センサーによる温度検知とヒーターによる加熱とにより制御し、温水タンク内の水位をフロートスイッチによる水位検知と給水電磁弁による給水とにより制御し、温水タンク内の湯温が所定温度以上であれば温水タンクからの湯の吐出を許容し、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下になるとフロートスイッチがONになるまで温水タンクに給水し、温水タンク内の湯温が所定温度未満になると湯温が所定温度へ上昇するまで温水タンクからの湯の吐出を停止するように構成された給湯装置であって、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下となった場合に、温水タンクに給水せずに、所定回数、温水タンクからの湯の吐出を許容する吐出モードが予め設定されていることを特徴とする給湯装置を提供する。本発明に係る給湯装置においては、食材の販売や提供が集中し、湯の吐出が集中する時間帯に、吐出モードを、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下となった場合に、温水タンクに給水せずに、所定回数、温水タンクからの湯の吐出を許容するモードへ切り換えることにより、温水タンク内の湯温の低下を回避し、湯の頻繁な吐出停止を回避することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る給湯装置を説明する。図1に示すように、本実施例に係る給湯装置1は温水タンク2を備えている。温水タンク2の頂部に給水管3が接続している。給水管3の途上に電磁弁4が配設されている。温水タンク2の底部に吐水管5が接続している。吐水管5の途上に電磁弁6が配設されている。温水タンク2内にフロート7が配設されている。フロート7に固定された棒状体7aが温水タンク2の天井壁を貫通して上方ヘ延び、フロートスイッチ8に当接している。温水タンク2の底部にヒーター9と温度センサー10とが配設されている。電磁弁4、6、ヒーター9の作動は図示しない制御装置によって制御される。フロートスイッチ8からの水位信号と温度センサー10からの温度信号が図示しない制御装置に入力される。本実施例に係る給湯装置1は、食材と湯とを混合し、或いは食材に湯を添加し、加温調理した食材を販売、提供するカップ式飲料自動販売機、めん類自動販売機、給茶機等に組み込まれている。
【0006】上記構成を有する本実施例に係る給湯装置1の作動を図2のフローチャートに基づいて説明する。制御装置は、温度センサー10からの温度信号に基づいて、温水タンク2内の湯の温度が所定値T0 以上になるように、ヒーター9の作動を制御している。所定値T0 は後述する所定値T1 、T2 よりも高い値に設定されている。ユーザーが自動販売機の販売釦や給茶機の始動釦を押すと、給湯装置1が湯の吐出作動を開始する。制御装置が内蔵する時計の表示に基づいて、制御装置は現時点が予め設定された自動販売機の集中販売時間帯、給茶機の集中作動時間帯に属するか否か判定する(S1)。集中販売時間帯、集中作動時間帯としては、会社の昼休み、休憩時間、映画館の休演時間等が挙げられる。
【0007】現時点が集中販売時間帯、集中作動時間帯に属さない場合、制御装置は温度センサー10からの温度信号に基づいて温水タンク内の湯の温度が所定値T2 以上であるか否か判定する(S2)。所定値T2 は、販売、提供する食材に応じて、食品衛生法、自治体の条例等により定められている。湯温が所定値T2 以上である場合、制御装置は電磁弁6を開いて温水タンク2から湯を所定量吐出させる(S3)。この結果、吐出した湯と食材とが混合させ、或いは食材に吐出した湯が添加され、食材が加温調理されて販売、提供される。次いで制御装置は、フロートスイッチ8からの水位信号に基づいてフロートスイッチ8がONになっているか否か判定する(S4)。フロートスイッチ8がONになっている場合は、制御装置は温水タンク2内の湯の水位が許容値以上あると判断し、湯の吐出作動を終了する。フロートスイッチ8がOFFになっている場合は、制御装置は温水タンク2内の湯の水位が許容値未満まで低下したと判断し、電磁弁4を開いてフロートスイッチ8がONになるまで水道水を温水タンク2へ供給し(S5)、その後湯の吐出作動を終了する。
【0008】食材の販売、提供が繰り返され、湯の吐出が繰り返されて、温水タンク2内の湯の水位が低下すると、上述のごとく温水タンク2への給水が開始される。温水タンク2への給水が開始された後、高い頻度で食材の販売、提供が繰り返され、高い頻度で湯の吐出が繰り返されると、高い頻度で給水が繰り返されるので、ヒーター9による加熱が行われているにも係わらず、温水タンク2内の湯の温度が徐々に低下する。温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 未満になると、制御装置は、「しばらくお待ちください」、「準備中」等の表示を、図示しない自動販売機や給茶機の表示装置に表示し、ヒーター9の加熱によって温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 以上になるまで湯の吐出を停止し(S2、S1、S2)、温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 以上になると湯の吐出を再開する(S2、S3)。集中販売時間帯、集中作動時間帯以外の時間帯においては、食材の販売、提供の頻度は比較的低く、湯の吐出頻度は比較的低いので、湯温低下により湯の吐出が停止され、食材の販売、提供が停止されるような事態はあまり発生しない。
【0009】現時点が集中販売時間帯、集中作動時間帯に属す場合、制御装置は温度センサー10からの温度信号に基づいて、温水タンク2内の湯の温度が、所定値T2 よりも高い所定値T1 以上であるか否か判定する(S6)。温水タンク2内の湯の温度が所定値T1 以上である場合、制御装置は電磁弁6を開いて温水タンク2から湯を所定量吐出させる(S7)。この結果、吐出した湯と食材とが混合され、或いは食材に吐出した湯が添加され、食材が加温調理されて販売、提供される。次いで制御装置は、フロートスイッチ8からの水位信号に基づいてフロートスイッチ8がONになっているか否か判定する(S8)。フロートスイッチ8がONになっている場合は、制御装置は温水タンク2内の湯の水位が許容値以上あると判断し、内蔵するカウンターのカウントをリセットし(S9)、その後湯の吐出作動を終了する。フロートスイッチ8がOFFになっている場合は、制御装置は温水タンク2内の湯の水位が許容値未満まで低下したと判断し、電磁弁4を開いてフロートスイッチ8がONになるまで水道水を温水タンク2へ供給し(S10)、次いで内蔵するカウンターのカウントをリセットし(S9)、その後湯の吐出作動を終了する。
【0010】食材の販売、提供が高い頻度で繰り返され、湯の吐出が高い頻度で繰り返され、温水タンク2内の湯の水位が低下して、上述のごとく温水タンク2への給水が開始される。温水タンク2への給水が開始された後も、高い頻度で食材の販売、提供が繰り返され、高い頻度で湯の吐出が繰り返され、高い頻度で給水が繰り返され、ヒーター9による加熱が行われているにも係わらず温水タンク2内の湯の温度が徐々に低下し、所定値T1 未満となる。温水タンク2内の湯の温度が所定値T1 未満になると(S6)、制御装置は、温度センサー10からの温度信号に基づいて、温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 以上であるか否か判定する(S11)。温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 以上であれば、制御装置は電磁弁6を開いて温水タンク2から湯を所定量吐出させる(S12)。この結果、吐出された湯と食材とが混合され、或いは食材に吐出された湯が添加され、食材が加温調理されて販売、提供される。
【0011】温水タンク2内の湯の温度が所定値T1 未満まで低下した時点において、温水タンク2内の湯の水位はフロートスイッチ8がONからOFFに切り替わる水位の近傍まで低下しているので、ステップS12での湯の吐出の後には温水タンクフロートスイッチ8がONからOFFに切り替わる水位以下になっている。制御装置は、ステップS12での湯の吐出の後、フロートスイッチ8がOFFになっても温水タンク2への給水を行わず、内蔵するカウンターのカウント数に1を足し(S13)、次いでカウンターのカウント数が所定値N未満であるか否か判定する(S14)。所定値Nは、フロートスイッチ8がONからOFFに切り替わる温水タンク2内の湯の水位と、吐水管5の温水タンク2への取り付け位置よりも若干上方の所定水位との差、すなわち図1で符号Hで示す水位差に相当する湯量を一回の吐出で温水タンク2から吐出する湯量で割った値(整数)に設定されている。
【0012】カウンターのカウント数が所定値N未満である場合(S14)、制御装置は温水タンク2内の水位が吐水管5の温水タンク2への取り付け位置よりも十分に上方にあり、次の販売でも温水タンク2からの湯の吐出は可能であると判断し、湯の吐出作動を終了する。
【0013】温水タンク2への給水を行うことなく湯の吐出が繰り返されて、カウンターのカウント数が所定値Nに達すると(S14)、制御装置は温水タンク2内の水位が吐水管5の温水タンク2への取り付け位置近傍まで低下し、次の販売で温水タンク2から湯を吐出するのは困難であると判断し、電磁弁4を開いてフロートスイッチ8がONになるまで水道水を温水タンク2へ供給し(S15、S16)、次いで内蔵するカウンターのカウントをリセットし(S17)、その後湯の吐出作動を終了する。
【0014】温水タンク内の湯の温度が所定値T2 未満になると、制御装置は、「しばらくお待ちください」、「準備中」等の表示を、図示しない自動販売機や給茶機の表示装置に表示し、ヒーター9の加熱によって温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 以上になるまで湯の吐出を停止し(S11、S6、S11)、温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 以上になると湯の吐出を再開する(S11、S12)。
【0015】上記の説明から分かるように、本実施例に係る給湯装置1においては、食材の販売、提供が集中する時間帯に、湯の吐出モードが、温水タンク2内の水位がフロートスイッチがONからOFFヘ切り替わる水位以下となった場合でも、温水タンク2内の湯の温度が所定値T2 以上である限り、温水タンク2ヘ給水せずに、所定回数Nだけ、温水タンク2からの湯の吐出を許容するモードへ切り替わるので、温水タンク2内の湯温の低下が回避され、頻繁な湯の吐出停止、ひいては頻繁な食材の販売停止、提供停止が回避される。
【0016】以上本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。上記実施例においては、制御装置が内蔵する時計の表示によって自動的に集中販売時間帯、集中作動時間帯に湯の吐出モードが切り替わったが、保守要員が手動で湯の吐出モードを切り換えるようにしても良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る給湯装置においては、食材の販売や提供が集中し、湯の吐出が集中する時間帯に、吐出モードを、温水タンク内の水位がフロートスイッチがONからOFFへ切り替わる水位以下となった場合に、温水タンクに給水せずに、所定回数、温水タンクからの湯の吐出を許容するモードへ切り換えることにより、温水タンク内の湯温の低下を回避し、湯の頻繁な吐出停止、ひいては食材の頻繁な販売停止、提供停止を回避することができる。
【出願人】 【識別番号】000001845
【氏名又は名称】サンデン株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 嘉彦
【公開番号】 特開平11−9464
【公開日】 平成11年(1999)1月19日
【出願番号】 特願平9−169837