| 【発明の名称】 |
コーヒー抽出装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川端 秋雄
【氏名】岡村 香鈴
【氏名】小林 誠
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| 【要約】 |
【課題】原料の物性の相違に関わりなく、常に一定濃度のコーヒー液を提供できるコーヒー抽出装置を提供する。
【解決手段】給湯シリンダーと、給湯シリンダーに嵌合する給湯ピストンと、一端が給湯シリンダーの吐出口に接続される抽出シリンダーと、抽出シリンダーの他端に接続されるフィルターブロックと、給湯シリンダーの吐出口を開閉する圧力制御弁と、給湯シリンダー内の圧力を検出する圧力検出手段と、給湯ピストンを駆動する給湯ピストン駆動手段と、給湯ピストン駆動手段の作動を制御する制御装置とを備え、制御装置は、給湯シリンダー内の圧力が圧力制御弁の開弁圧力に達した後、給湯ピストンを所定速度で所定ストローク駆動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 給湯シリンダーと、給湯シリンダーに嵌合する給湯ピストンと、一端が給湯シリンダーの吐出口に接続される抽出シリンダーと、抽出シリンダーの他端に接続されるフィルターブロックと、給湯シリンダーの吐出口を開閉する圧力制御弁と、給湯シリンダー内の圧力を検出する圧力検出手段と、給湯ピストンを駆動する給湯ピストン駆動手段と、給湯ピストン駆動手段の作動を制御する制御装置とを備え、制御装置は、給湯シリンダー内の圧力が圧力制御弁の開弁圧力に達した後、給湯ピストンを所定速度で所定ストローク駆動させることを特徴とするコーヒー抽出装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はコーヒー抽出装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】特開昭61−190690号に、抽出シリンダーと、抽出シリンダーに嵌合する抽出ピストンと、抽出ピストン駆動手段と、抽出シリンダーの一端に接続するフィルターブロックと、抽出シリンダー内の圧力を検出する圧力検出手段と、抽出ピストン駆動手段の作動を制御する制御装置とを備え、制御装置は、抽出シリンダー内の圧力が所定値内に保たれるように、抽出ピストンの駆動速度を制御するコーヒー抽出装置が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】特開昭61−190690号のコーヒー抽出装置には、コーヒー豆の種類、コーヒー粉末の粒度等原料の物性の相違による抽出抵抗の相違に応じて、抽出速度が変わり、抽出濃度が変わるので、ユーザーに一定濃度のコーヒー液を提供できないという問題があった。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、原料の物性の相違に関わりなく一定濃度のコーヒー液を提供できるコーヒー抽出装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、給湯シリンダーと、給湯シリンダーに嵌合する給湯ピストンと、一端が給湯シリンダーの吐出口に接続される抽出シリンダーと、抽出シリンダーの他端に接続されるフィルターブロックと、給湯シリンダーの吐出口を開閉する圧力制御弁と、給湯シリンダー内の圧力を検出する圧力検出手段と、給湯ピストンを駆動する給湯ピストン駆動手段と、給湯ピストン駆動手段の作動を制御する制御装置とを備え、制御装置は、給湯シリンダー内の圧力が圧力制御弁の開弁圧力に達した後、給湯ピストンを所定速度で所定ストローク駆動させることを特徴とするコーヒー抽出装置を提供する。 【0005】本発明に係るコーヒー抽出装置においては、制御装置の制御の下で給湯ピストン駆動手段が作動して給湯ピストンを駆動し、給湯シリンダー内に湯と共に存在する空気を圧縮し、給湯シリンダー内の湯を加圧する。給湯シリンダー内の湯が所定圧力まで上昇すると、給湯シリンダーの吐出口を開閉する圧力制御弁が開き、給湯シリンダー内の加圧された湯が抽出シリンダーヘ供給される。制御装置は、圧力検出手段からの信号に基づいて、給湯シリンダー内の圧力が圧力制御弁の開弁圧力に達したこと、ひいては給湯シリンダーの吐出口を開閉する圧力制御弁が開いて抽出シリンダーヘの湯の供給が開始されたことを検知する。制御装置は、給湯シリンダー内の圧力が圧力制御弁の開弁圧力に達し、抽出シリンダーヘの湯の供給が開始された後、給湯ピストンを所定速度で所定ストローク駆動させる。この結果、所定量の加圧された湯が、所定時間掛けて抽出シリンダーヘ供給され、抽出シリンダー内のコーヒー豆粉末の層を通過し、コーヒー豆粉末からコーヒーエキスを抽出し、フィルターブロックに取り付けられたフィルターを通り、コーヒー液となってコーヒー抽出装置から吐出する。本発明に係るコーヒー抽出装置においては、コーヒー液の抽出開始後、所定量の湯を所定時間を掛けて抽出シリンダーへ供給するので、抽出シリンダー内のコーヒー豆の種類、コーヒー粉末の粒度等原料の物性の相違による抽出抵抗の相違に関わりなく、抽出速度が一定に保たれる。従って、本発明に係るコーヒー抽出装置は、ユーザーに常に一定濃度のコーヒー液を提供することができる。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施例に係るコーヒー抽出装置を、図1に基づいて説明する。本実施例に係るコーヒー抽出装置は、給湯シリンダー1を備えている。給湯シリンダー1にロッド部材2が挿通固定されている。ロッド部材2は給湯シリンダー1の縮径された下端部を貫通して下方へ延びている。ロッド部材2を軸線方向に貫通して流路2aが形成されている。流路2aは、径方向の流路2bを介して、給湯シリンダー1の大径部の内部空間の下端部に連通している。給湯ピストン3が、ロッド部材2に外嵌合し、且つ給湯シリンダー1の大径部に内嵌合している。給湯ピストン3とロッド部材2との当接部、給湯ピストン3と給湯シリンダー1の大径部との当接部は、シール部材によりシールされている。 【0007】給湯シリンダー1の縮径された下端部にコイルバネ4が外嵌合している。コイルバネ4は、ロッド部材2の給湯シリンダー1の下方へ延びる部分を取り巻いている。コイルバネ4の上端は給湯シリンダー1に固定されている。コイルバネ4の下端は筒状の抽出ピストン5の上端部に外嵌合し且つ固定されている。抽出ピストン5の上端部は、ロッド部材2の下端部に外嵌合している。抽出ピストン5とロッド部材2との当接部は、シール部材によってシールされている。ロッド部材2に形成された流路2aの流路2bよりも下方の部分と、抽出ピストン5の内部空間とにより、給湯シリンダー1の吐出口が形成されている。流路2aの下端部に、給湯シリンダー1の吐出口を開閉する圧力制御弁6が配設されている。抽出ピストン5の内部空間の下端部に、多数の小径貫通穴が形成された板状のピストンフィルター7が取り付けられている。ロッド部材2に形成された流路2aの流路2bよりも上方の部分の上端に、圧力検出素子8が取り付けられている。 【0008】抽出ピストン5の下端部が、抽出シリンダー9に内嵌合している。抽出ピストン5の下端部と抽出シリンダー9との当接部は、シール部材によってシールされている。多数の小径貫通穴が形成された板状の抽出フィルター10が取り付けられた環状のフィルターブロック11が、ペーパーフィルター12を間に挟んで抽出シリンダー9の下端に当接している。フィルターブロック11に取り付けられたシール部材がペーパーフィルター12に押し当てられている。給湯ピストン3を駆動する図示しない給湯ピストン駆動装置が配設されている。給湯ピストン駆動装置の作動は図示しない制御装置によって制御される。圧力検出素子8の出力信号が制御装置ヘ入力され、制御装置から制御信号が給湯ピストン駆動装置へ出力される。 【0009】上記構成を有する本実施例に係るコーヒー抽出装置の作動を説明する。本コーヒー抽出装置の初期状態において、給湯ピストン3は給湯シリンダー1から上方ヘ離脱した退避位置にある。フィルターブロック11はペーパーフィルター12を間に挟んで、抽出シリンダー9の下端に当接している。抽出シリンダー9は抽出ピストン5から下方ヘ離脱した退避位置にある。図示しない給湯装置から湯100が給湯シリンダー1ヘ供給される。図示しないコーヒー豆貯蔵装置からコーヒー豆が吐出され、図示しないコーヒーミルによって粉末化され、コーヒー豆粉末200が抽出シリンダー9ヘ供給される。図示しない駆動装置が作動して、フィルターブロック11を上方ヘ押し上げる。抽出シリンダー9が抽出ピストン5に外嵌合する。抽出シリンダー9内のコーヒー豆粉末200の層の上面が抽出ピストン5に取り付けられたピストンフィルター7に押し当てられ、コーヒー豆粉末200の層が圧縮される。圧縮の程度は、コイルバネ4のバネ定数を調節することにより、調節される。 【0010】図示しない給湯ピストン駆動装置が作動して、給湯ピストン3を下方ヘ駆動する。給湯ピストン3が給湯シリンダー1に内嵌合し、下方ヘ移動する。給湯シリンダー1内の空気が圧縮され、給湯シリンダー1内の湯100が加圧される。給湯シリンダー1内の圧力は、圧力検出素子8によって検出される。圧力検出素子8が検出した圧力値は、制御装置へ入力される。給湯シリンダー1内の湯が所定圧力まで上昇すると、給湯シリンダー1の吐出口を開閉する圧力制御弁6が開き、給湯シリンダー1内の加圧された湯が、流路2b、2aと抽出ピストン5の内部空間とを通り、ピストンフィルター7を通り、多数の線状の流れとなって抽出シリンダー9ヘ供給される。制御装置は、圧力検出素子8からの信号に基づいて、給湯シリンダー1内の圧力が圧力制御弁6の開弁圧力に達したこと、ひいては給湯シリンダー1の吐出口を開閉する圧力制御弁6が開いて抽出シリンダー9ヘの湯の供給が開始されたことを検知する。制御装置は、給湯シリンダー1内の圧力が圧力制御弁6の開弁圧力に達し、抽出シリンダー9ヘの湯の供給が開始された後、給湯ピストン3を、予め定められた一定速度で、予め定められた一定ストローク駆動させる。この結果、予め定められた一定量の加圧された湯100が、予め定められた一定時間掛けて抽出シリンダー9ヘ供給され、抽出シリンダー9内のコーヒー豆粉末200の層を通過し、コーヒー豆粉末200からコーヒーエキスを抽出し、フィルターブロック11に取り付けられた抽出フィルター10を通り、コーヒー液となってコーヒー抽出装置から吐出する。コーヒー抽出装置から吐出したコーヒー液は、カップへ流入して、ユーザーに提供される。 【0011】フィルターブロック11とペーパーフィルター12とが、抽出シリンダー9から下方へ離れ、給湯ピストン3が駆動されて、給湯シリンダー1内に残った空気を抽出シリンダー9内ヘ押し出す。抽出シリンダー9内のコーヒー滓がペーパーフィルター12上ヘ押し出される。ペーパーフィルター12がコーヒー滓を載せて側方ヘ移動し、コーヒー滓と共に廃棄される。未使用のペーパーフィルター12がフィルターブロック11上に載置され、抽出シリンダー9が下方ヘ移動してフィルターブロック11に当接する。給湯ピストン3が上方ヘ移動し、給湯シリンダー1から離脱する。これにより、コーヒー抽出装置は初期状態に戻る。 【0012】本実施例に係るコーヒー抽出装置においては、コーヒー液の抽出開始後、予め定められた一定量の湯100を予め定められた一定時間を掛けて抽出シリンダー9へ供給するので、抽出シリンダー9内のコーヒー豆粉末の種類、粒度等原料の物性の相違による抽出抵抗の相違に関わりなく、抽出速度が一定に保たれ、抽出されるコーヒー液の濃度が一定に保たれる。従って、本実施例に係るコーヒー抽出装置は、ユーザーに常に一定濃度のコーヒー液を提供することができる。 【0013】本実施例に係るコーヒー抽出装置は、予め加圧した湯100を抽出シリンダー9ヘ供給し、短時間で抽出シリンダー9内の圧力を立ち上げてコーヒー液を抽出するので、抽出シリンダー内に湯とコーヒー豆粉末とを供給した後、抽出ピストンを駆動し、抽出シリンダー内の圧力を徐々に上昇させてコーヒー液を抽出する特開昭61−190690号のコーヒー抽出装置に比べて、コーヒー抽出時間を短縮でき、特開昭61−190690号のコーヒー抽出装置よりも迅速にユーザーにコーヒー液を提供できる。 【0014】 【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るコーヒー抽出装置においては、コーヒー液の抽出開始後、所定量の湯を所定時間を掛けて抽出シリンダーへ供給するので、抽出シリンダー内のコーヒー豆の種類、コーヒー粉末の粒度等原料の物性の相違による抽出抵抗の相違に関わりなく、抽出速度が一定に保たれ、抽出されるコーヒー液の濃度が一定に保たれる。従って、本発明に係るコーヒー抽出装置は、ユーザーに常に一定濃度のコーヒー液を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】坂口 嘉彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−9461 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−166368 |
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