| 【発明の名称】 |
電気湯沸かし器 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 英明
【氏名】神庭 隆男
【氏名】岡部 良行
【氏名】弘松 太
【氏名】国広 幸利
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| 【要約】 |
【課題】保温性能の良い電気湯沸かし器を構成するために、蓋からの放熱を押さえる課題があったが、蓋に2層の断熱層を形成することで発泡材の耐熱温度を低くすることができることを目的とする。
【解決手段】蓋33内に断熱板43を配置し、さらに断熱部材44を断熱板43上に配置することで、断熱層を2層にするとともに発泡材の層の耐熱温度を低くすることで発泡材の選択範囲を広くすることができる電気湯沸かし器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上方を開口した容器と、前記容器の上方開口部に位置する蓋と、容器を加熱する加熱装置と、一端を容器に連通し多端を外方に開口した給湯路と、容器等を収納する本体とからなり、前記蓋は、蓋外郭と、蓋外郭内に内臓された蓋構造体と、蓋構造体下部に固定された蓋カバーと、蓋外郭内でかつ蓋構造体上に位置する断熱板と、断熱板と蓋外郭に挟持された断熱部材とで構成された電気湯沸かし器。 【請求項2】 断熱部材は、発泡材で構成した請求項1記載の電気湯沸かし器。 【請求項3】 断熱部材は、蓋外郭内面形状に沿わせて形成して構成した請求項1記載の電気湯沸かし器。 【請求項4】 断熱部材と断熱板とは、凹凸部およびリブの少なくとも一方を設けることによって互いに嵌合せしめた形状である請求項1記載の電気湯沸かし器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は主として一般家庭または事務所等で使用される電気湯沸かし器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来この種の電気湯沸かし器は図3と図4に示すようであった。図3において、1はステンレス鋼で形成され、上方を開口して内側にフッ素樹脂を塗布し底部にはヒーター(図示せず)を備えた容器である。2は容器1外周に巻き付けられて合成樹脂等で形成されたバンド3で上下を締着された断熱部材である。4は容器1を収納した本体である。5は本体4側面に設けられた透明なフイルムで形成された窓部である。6は給湯口であり一方を容器1に連通して多端を給湯口6に連通し、ガラス管で形成された給湯路7に連通している。8は操作部であり、電動ポンプ(図示せず)を操作して容器1内の湯を給湯路7を介して給湯する。9は容器1を覆う蓋である。10は本体に回動自在に備えられたハンドルである。 【0003】図4において、11はポリプロピレン樹脂等で形成された蓋外郭であり、12はポリプロピレン樹脂等で形成された蓋構造体であり、13はステンレス鋼で形成された蓋カバーである。14は容器1上方と外方を連通して蒸気を通過させる蒸気通路である。15は本体4が転倒した時に蒸気通路14から湯が流出するのを防止する逆止弁である。16は軸であり、軸16で蓋9を本体4に回動自在に取り付けている。17は蓋の開閉つまみであり、突起部18を介して蓋9を本体4に係止している。 【0004】以上のように構成された電気湯沸かし器において、容器1に水を注ぎ、蓋9を閉じて通電すると、ヒーター(図示せず)に電気が供給される。電気回路(図示せず)により容器1内の水は沸騰してから適温に保温される。 【0005】湯を所望のときは、操作部8を操作してポンプ(図示せず)を動作させて容器1内の湯を給湯路7へと圧送する。圧送された湯は給湯口6から流出滴下されるので所望の器に得る事が出来る。残った湯の量は窓部5をみれば分かる。また、残った湯は常時高温に保温されて適宜所望の量の湯を得る事が出来る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来の構成では、容器1内の湯を高温に保温するために、容器1に断熱部材2を巻き付けてバンド3で締着しているが、蓋9からの放熱の断熱は不十分であるといった問題があった。 【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもので、蓋からの放熱を押さえ、保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために本発明は、蓋内に蓋構造体上に断熱板を配置し、断熱板上に断熱部材を配置している。これにより、断熱層を2層設けることができるとともに、断熱部材の耐熱温度を低く押さえることができる。また、断熱部材を発泡材で形成している。これにより、蓋からの放熱を押さえ保温時の消費電力量を少なくすることができる。さらに、断熱部材を蓋外郭に沿わせて形成している。これにより、外観がコンパクトで保温性能の良い蓋を構成することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、上方を開口した容器と、前記容器の上方開口部に位置する蓋と、容器を加熱する加熱装置と、一端を容器に連通し多端を外方に開口した給湯路と、容器等を収納する本体とからなり、前記蓋は、蓋外郭と、蓋外郭内に内臓された蓋構造体と、蓋構造体下部に固定された蓋カバーと、蓋外郭内でかつ蓋構造体上に位置する断熱板と、断熱板と蓋外郭に挟持された断熱部材とで構成された電気湯沸かし器としたものであり、保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することができる。 【0010】請求項2に記載の発明は、発泡材で断熱部材を構成したものであり、蓋をできるだけ軽量とするとともに、さらに保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することができる。 【0011】請求項3に記載の発明は、断熱部材を蓋外郭内面形状に沿わせて形成して構成したものであり、外観をコンパクトにするとともに、保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することができる。 【0012】請求項4に記載の発明は、断熱部材と断熱板とは、凹凸部およびリブの少なくとも一方を設けることによって互いに嵌合せしめた形状としたもので、断熱部材材と断熱板とは強固に嵌合され、お互いがずれないように位置決めしているとともに、断熱部材への湯水の進入を防止するものである。 【0013】 【実施例】以下に本発明の実施例について、図1に基づいて説明する。21は上方を開口したステンレス鋼で形成された容器であり、底面に加熱装置であるヒーター22を備えている。23はガラス管で形成された給湯路であり、容器21下方に位置した給湯装置である電動ポンプ24を介して、一端を容器21の底部に連通し、他端を給湯口25に連通して外方に開口している。26は給電端子であり、27は容器21の底部中央に感熱適に備えたサーミスタで形成された温度検知素子であり、28はケース29に収納された電気回路で給電端子26から給電される電力を、温度検知素子27の信号で制御してヒーター22へ供給するとともに、電動ポンプ24を駆動する。30は容器21等を収納するとともに、後方にヒンジ31を備え、前方に係止部32を備えた合成樹脂で形成された本体である。 【0014】33は本体30のヒンジ31に回動自在に取り付けられた蓋である。蓋33は蓋外郭34と蓋構造体35と蓋カバー36とで構成されている。37は容器21の上方で蓋33下方の空間と外方とを連通して、蒸気を通過させる蒸気通路である。38は蒸気通路37に設けられ、本体30転倒時に作動して蒸気通路37からの湯の流出を防止する逆止弁である。39は本体30の係止部32に係止される突起部であり、ばね40で外方に付勢されている。41は突起部39を操作するロックつまみで、軸42で回動自在に蓋外郭34に取り付けてある。 【0015】43は蓋構造体35の上に備えられた断熱板であり、断熱板43上には発泡ポリプロピレン樹脂または発泡ポリエチレンまたは発泡スチレン等で形成された断熱部材である発泡材44が備えられている。発泡材44は蓋外郭34の内面に沿う形状であり、断熱板43と蓋外郭34の間の空間を埋めることとなる。45は容器21の外周に位置する保温材である。 【0016】図2に断熱板43と発泡材44の斜視図を示す。断熱板43には周囲にリブ43aが設けられており、また、略中央部には、数ヶ所に凹部43bが設けられている。 【0017】一方、発泡材44には下側面略中央部に突起部44bが設けられており、突起部44bが断熱板43の凹部43bと嵌合するとともに、発泡材44の周縁部を断熱板43のリブ43aでおさえてはめ込むようにしている。 【0018】この構成により、発泡材44と断熱板43とは強固に嵌合され、お互いがずれないようになっているとともに、発泡材への湯水の進入を防止するものである。つまり、断熱部材と断熱板とは、凹凸部およびリブの少なくとも一方を設けることによって互いに嵌合せしめた形状とすることによって、実現できるものである。 【0019】次に、本発明の動作を説明する。上記構成において、容器21に水を入れて給電端子26に給電すると、容器21を介して温度検知素子27が水温を検知し、その信号で電気回路28がヒーター22への給電を制御する。容器21内の水が沸騰して蒸気通路37から蒸気が排出されだすと、容器21の温度を検知した温度検知素子27の信号で電気回路28はヒーター22への給電を制御し、やがて湯温を約95度に維持するようにヒーター22への給電を制御する。保温材45は容器21からの放熱を押さえ、保温時の平均消費電力を小さくするものであり、省エネルギーに役立つものである。 【0020】断熱板43は蓋構造体35との間に空間を形成して比較的高温の空気層を形成し、発泡材44は比較的低温(約70度)の断熱層を形成する。発泡材44の各々の泡は薄い膜で形成されているので、熱に弱く熱による劣化が起こり易い。断熱板43による空気層の形成は、発泡材44の耐熱温度の許容温度を下げることができるので、材料の選択範囲を広くすることができる。例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂等である。 【0021】以上のように本実施例によれば、断熱板43で空気層を形成することで、発泡材44の耐熱温度を低くすることができ、発泡材44の材料の選択範囲を広くすることができ、安価に省エネルギーな電気湯沸かし器を構成することができる。また、発泡材44を蓋外郭34の内面に沿わせることで、外観はコンパクトで保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することができる。 【0022】なお、断熱層を2層形成する場合は発泡材44の代わりにガラス繊維等を用いてもよい。 【0023】 【発明の効果】上記実施例の説明から明かなように請求項1記載の発明は、蓋が、蓋外郭と、蓋外郭内に内臓された蓋構造体と、蓋構造体下部に固定された蓋カバーと、蓋外郭内でかつ蓋構造体上に位置する断熱板と、断熱板と蓋外郭に挟持された断熱部材とで構成された電気湯沸かし器としているので、保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することができる。また、断熱板で空気層を形成することで、断熱部材の耐熱温度を低くすることができ、断熱部材の材料の選択範囲を広くすることができ、安価に省エネルギーな電気湯沸かし器を構成することができる。 【0024】請求項2記載の発明は、発泡材で断熱部材を構成することで、蓋をできるだけ軽量とするとともに、さらに保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することができる。 【0025】請求項3記載の発明は、断熱部材を蓋外郭内面形状に沿わせて形成して構成することで、外観をコンパクトにするとともに、保温性能の良い電気湯沸かし器を提供することができる。 【0026】請求項4記載の発明は、断熱部材と断熱板とは、凹凸部およびリブの少なくとも一方を設けることによって互いに嵌合せしめた形状としたもので、断熱部材材と断熱板とは強固に嵌合され、お互いがずれないように位置決めしているとともに、断熱部材への湯水の進入を防止するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−9456 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−163969 |
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