| 【発明の名称】 |
電気湯沸かし器 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 昇
【氏名】森本 泰史
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| 【要約】 |
【課題】容器内に収容した液体を加熱・保温し、本体外部へ導出する電気湯沸かし器において、本体傾斜時に生ずる液体の漏れを防止したものである。
【解決手段】転倒流出制御口29c上部に設けた略円筒状の傾斜流出制御パイプ29eの先端と水位が逆転するまで、液体22が吐出口30より本体21外部へ漏れるのを防ぎ、逆止弁33が流出経路28より流出した液体22の水圧により水抜き孔29dを閉じ、液体22が本体21外部へ流出するのを防ぐようにした電気湯沸かし器。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外郭を構成する本体と、前記本体上部に載置した注口と、前記本体内部には液体を収容する容器と、前記容器内の液体を加熱する発熱体と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、前記容器内の液体を導出するポンプと、前記注口内部には前記ポンプにより導出した液体を前記本体外部へ吐出する吐出口を形設した上ケースおよび下ケースから成るケースと、前記ポンプと前記下ケースとを接続する流出経路と、前記ケース内部には前記上ケースと前記下ケースとを連通状態にする転倒流出制御口および水抜き孔とを形設し、前記転倒流出制御口部には通常時は前記転倒流出制御口を開口状態にし、本体転倒時には閉口状態にする転倒流出防止弁と、前記水抜き孔部には通常時は前記水抜き孔を開口状態にし、本体転倒時および本体傾斜時には閉口状態にする逆止弁と、前記転倒流出制御口上部に略円筒状の傾斜流出制御パイプを有する電気湯沸かし器。 【請求項2】 逆止弁の取付部が本体前方側となるよう逆止弁を設けて構成した請求項1記載の電気湯沸かし器。 【請求項3】 水抜き孔と逆止弁を吐出口近傍部に設けて構成した請求項1記載の電気湯沸かし器。 【請求項4】 水抜き孔を本体前方側が下方となる傾斜面に設けて構成した請求項1記載の電気湯沸かし器。 【請求項5】 逆止弁端部に空気溜りを付加した錘部を設けて構成した請求項1記載の電気湯沸かし器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に収容した液体を加熱・保温し、本体外部へ導出する電気湯沸かし器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来この種の電気湯沸かし器は、図7に示すようなものであった。以下に従来の電気湯沸かし器の構成を詳述する。図7において、1は外郭を構成する本体で、液体2を収容する容器3を内包している。4は本体1の上部に載置した注口で、中央開口部に容器3を載置している。5は液体2を加熱・保温する発熱体で、容器3の底面部に固着している。6は容器3の上方開口部を覆う蓋体、7は液体2を導出するポンプ、8は流出経路である。9は注口4の内部に載置したケースであり、ポンプ7により導出した液体2を本体1の外部へ吐出する吐出口10を形設した上ケース9aと下ケース9bから構成される。流出経路8の一方は下ケース9bに通じ、他方はポンプ7に連通している。ケース9の内部には、上ケース9aと下ケース9bとを連通状態にする転倒流出制御口9cを形設し、転倒流出制御口9c部には、通常時は転倒流出制御口9cを開口状態にし、本体転倒時には閉口状態にする転倒流出防止弁11を有していた。 【0003】上記構成の動作を説明する。外部操作に連動してスイッチ12が動作しポンプ7を駆動させ、流出経路8を介して容器3内の液体2を下ケース9b内に導出する。さらに、転倒流出制御口9cを通過し、上ケース9aに形設した吐出口10から外部へ導出される。また、外部操作を停止すると、スイッチ12が動作しポンプ7の駆動を停止させ、容器3内の液体2の導出を終了させる。出湯操作終了後には、上ケース9a内に溜まった液体2は、開口状態にある転倒流出制御口9cを介し、下ケース9bから流出経路8側へ戻す構成となっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成においては、転倒流出制御口9cが開口状態に保たれているため、流出経路8と本体1外部とが連通状態にある。このため、本体1を前方へ傾斜させ、容器3内に収容した液体2の水位と転倒流出制御口9cの形設位置が逆転すると、液体2が吐出口10より本体1外部へ漏れ、周囲を濡らすという課題があった。したがって、容器3内の液体2の収容量を多くし、しかも本体1をコンパクトにすることが困難であった。 【0005】本発明は上記従来の課題を解消するもので、使い勝手の向上を図り、かつ大容量でしかもコンパクトな電気湯沸かし器を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は、ケース内部に上ケースと下ケースとを連通状態にする転倒流出制御口および水抜き孔とを形設し、転倒流出制御口部には通常時は転倒流出制御口を開口状態にし、本体転倒時には閉口状態にする転倒流出防止弁と、水抜き孔部には通常時は水抜き孔を開口状態にし、本体転倒時および本体傾斜時には閉口状態にする逆止弁と、転倒流出制御口上部に略円筒状の傾斜流出制御パイプを設けたものである。上記構成によって、本体を前方へ傾斜させ、容器内に収容した液体の水位と転倒流出制御口の形設位置が逆転した場合でも、転倒流出制御口上部に設けた略円筒状の傾斜流出制御パイプの先端と水位が逆転するまで液体が吐出口より本体外部へ漏れるのを防ぎ、逆止弁が流出経路より流出した液体の水圧により水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。また、出湯操作終了後に上ケース内に溜まった液体は開口状態にある水抜き孔を介し円滑に下ケースおよび流出経路へ戻ることができるため吐出口部の湯切性は向上できる。さらに、本体転倒時には転倒流出防止弁が動作して転倒流出制御口を閉口状態にし、逆止弁が流出経路より流出した液体の水圧により水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0007】 【発明の実施の形態】上記課題を解決するために本発明は、外郭を構成する本体と、前記本体上部に載置した注口と、前記本体内部には液体を収容する容器と、前記容器内の液体を加熱する発熱体と、前記容器の上方開口部を覆う蓋体と、前記容器内の液体を導出するポンプと、前記注口内部には前記ポンプにより導出した液体を前記本体外部へ吐出する吐出口を形設した上ケースおよび下ケースから成るケースと、前記ポンプと前記下ケースとを接続する流出経路と、前記ケース内部には前記上ケースと前記下ケースとを連通状態にする転倒流出制御口および水抜き孔とを形設し、前記転倒流出制御口部には通常時は前記転倒流出制御口を開口状態にし、本体転倒時には閉口状態にする転倒流出防止弁と、前記水抜き孔部には通常時は前記水抜き孔を開口状態にし、本体転倒時および本体傾斜時には閉口状態にする逆止弁と、前記転倒流出制御口上部に略円筒状の傾斜流出制御パイプを設けて構成したものである。 【0008】この構成により、本体を前方へ傾斜させ、容器内に収容した液体の水位と転倒流出制御口の形設位置が逆転した場合でも、転倒流出制御口上部に設けた略円筒状の傾斜流出制御パイプの先端と水位が逆転するまで液体が吐出口より本体外部へ漏れるのを防ぎ、逆止弁が流出経路より流出した液体の水圧により水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。また、出湯操作終了後に上ケース内に溜まった液体は開口状態にある水抜き孔を介し円滑に下ケースおよび流出経路へ戻ることができるため吐出口部の湯切性は向上できる。さらに、本体転倒時には転倒流出防止弁が動作して転倒流出制御口を閉口状態にし、逆止弁が流出経路より流出した液体の水圧により水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0009】また、逆止弁の取付部が本体前方側となるよう逆止弁を設けて構成したものである。 【0010】この構成により、本体傾斜時に流出経路より流出した液体の水圧が低く、逆止弁が十分に水抜き孔を閉じることができない場合でも、液体の表面張力を利用して逆止弁の根元から水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0011】また、水抜き孔と逆止弁を吐出口近傍部に設けて構成したものである。この構成により、出湯操作終了後に上ケース内に溜まった液体はさらに円滑に開口状態にある水抜き孔に誘導され、下ケースおよび流出経路へ戻ることができるため吐出口部の湯切性を一層向上させることができる。 【0012】また、水抜き孔を本体前方側が下方となる傾斜面に設けて構成したものである。この構成により、本体傾斜時に流出経路より流出した液体の水圧が低く、逆止弁が十分に水抜き孔を閉じることができない場合でも、逆止弁の自重を利用して水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0013】また、逆止弁端部に空気溜りを付加した錘部を設けて構成したものである。この構成により、本体傾斜時に流出経路より流出した液体の水圧が低く、逆止弁が十分に水抜き孔を閉じることができない場合でも、逆止弁端部に設けた錘部に溜めた空気の浮力を利用して逆止弁が水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜図6を参照しながら説明する。本実施例の特徴的構成は傾斜流出防止機能に関するものである。 【0015】(実施例1)図1〜図2において、21は外郭を構成する本体で、液体22を収容する容器23を内包している。24は本体21の上部に載置した注口で、中央開口部に容器23を載置している。25は液体22を加熱・保温する発熱体で、容器23の底面部に固着している。26は容器23の上方開口部を覆う蓋体、27は液体22を導出するポンプ、28は流出経路である。29は注口24の内部に載置したケースであり、ポンプ27により導出した液体22を本体21の外部へ吐出する吐出口30を形設した上ケース29aと下ケース29bから構成される。流出経路28の一方は下ケース29bに通じ他方はポンプ27に連通している。ケース29の内部には、上ケース29aと下ケース29bとを連通状態にする転倒流出制御口29cおよび水抜き孔29dとを形設し、転倒流出制御口29c部には通常時は転倒流出制御口29cを開口状態にし、本体転倒時には閉口状態にする転倒流出防止弁31と、水抜き孔29d部には通常時は水抜き孔29dを開口状態にし、本体転倒時および本体傾斜時には閉口状態にする逆止弁33と、転倒流出制御口29c上部に略円筒状の傾斜流出制御パイプ29eを設けたものである。 【0016】上記構成の動作を説明する。外部操作に連動してスイッチ32が動作しポンプ27を駆動させ、流出経路28を介して容器23内の液体22を下ケース29b内に導出する。さらに、転倒流出制御口29cおよび傾斜流出制御パイプ29eを通過し、上ケース29aに形設した吐出口30から外部へ導出される。また、外部操作を停止すると、スイッチ32が動作しポンプ27の駆動を停止させ、容器23内の液体22の導出を終了させる。出湯操作終了後には、上ケース29a内に溜まった液体22は、開口状態にある水抜き孔29dを介し下ケース29bから流出経路28側へ戻す構成となっている。 【0017】したがって、この構成によれば、本体21を前方へ傾斜させ、容器23内に収容した液体22の水位と転倒流出制御口29cの形設位置が逆転した場合でも、転倒流出制御口29c上部に設けた略円筒状の傾斜流出制御パイプ29eの先端と水位が逆転するまで、液体22が吐出口30より本体21外部へ漏れるのを防ぎ、逆止弁33が流出経路28より流出した液体22の水圧により水抜き孔29dを閉じ、液体22が本体21外部へ流出するのを防ぐことができる。また、出湯操作終了後に上ケース29a内に溜まった液体22は、開口状態にある水抜き孔29dを介し、円滑に下ケース29bおよび流出経路28へ戻ることができるため、吐出口30部の湯切性は向上できる。さらに、本体転倒時には転倒流出防止弁31が動作して転倒流出制御口29cを閉口状態にし、逆止弁33が流出経路28より流出した液体22の水圧により水抜き孔29dを閉じ、液体22が本体21外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0018】(実施例2)第2の手段については、図3に示すように、逆止弁33の取付部33aが本体21前方側となるよう逆止弁33を設けている。 【0019】したがってこの構成によれば、本体21傾斜時に流出経路28より流出した液体22の水圧が低く、逆止弁33が十分に水抜き孔29dを閉じることができない場合でも、液体22の表面張力を利用して取付部33a近傍の逆止弁33の根元から水抜き孔29dを閉じ液体22が本体21外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0020】(実施例3)第3の手段については、図4に示すように、水抜き孔29dと逆止弁33を吐出口30近傍部に設けている。 【0021】したがってこの構成によれば、出湯操作終了後に上ケース29a内に溜まった液体22はさらに円滑に開口状態にある水抜き孔29dに誘導され、下ケース29bから流出経路28へ戻ることができるため吐出口30部の湯切性を一層向上させることができる。 【0022】(実施例4)第4の手段については、図5に示すように、水抜き孔29dを本体21前方側が下方となる傾斜面に設けている。 【0023】したがってこの構成によれば、本体21傾斜時に流出経路28より流出した液体22の水圧が低く、逆止弁33が十分に水抜き孔29dを閉じることができない場合でも、逆止弁33の自重を利用して水抜き孔29dを閉じ液体22が本体21外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0024】(実施例5)第5の手段については、図6に示すように、逆止弁33端部に空気溜りを付加した錘部33bを設けている。 【0025】したがってこの構成によれば、本体21傾斜時に流出経路28より流出した液体22の水圧が低く、逆止弁33が十分に水抜き孔29dを閉じることができない場合でも、逆止弁33端部に設けた錘部33bに溜めた空気の浮力を利用して逆止弁33が水抜き孔29dを閉じ液体22が本体21外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0026】 【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、ケース内部に上ケースと下ケースとを連通状態にする転倒流出制御口および水抜き孔とを形設し、転倒流出制御口部には通常時は転倒流出制御口を開口状態にし、本体転倒時には閉口状態にする転倒流出防止弁と、水抜き孔部には通常時は水抜き孔を開口状態にし、本体転倒時および本体傾斜時には閉口状態にする逆止弁と、転倒流出制御口上部に略円筒状の傾斜流出制御パイプを設けることによって、本体を前方へ傾斜させ、容器内に収容した液体の水位と転倒流出制御口の形設位置が逆転した場合でも、転倒流出制御口上部に設けた略円筒状の傾斜流出制御パイプの先端と水位が逆転するまで液体が吐出口より本体外部へ漏れるのを防ぎ、逆止弁が流出経路より流出した液体の水圧により水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。また、出湯操作終了後に上ケース内に溜まった液体は開口状態にある水抜き孔を介し円滑に下ケースから流出経路へ戻ることができるため吐出口部の湯切性は向上できる。さらに、本体転倒時には転倒流出防止弁が動作して転倒流出制御口を閉口状態にし、逆止弁が流出経路より流出した液体の水圧により水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0027】また、請求項2記載の発明のように、逆止弁の取付部が本体前方側となるよう逆止弁を設けることによって、本体傾斜時に流出経路より流出した液体の水圧が低く、逆止弁が十分に水抜き孔を閉じることができない場合でも、液体の表面張力を利用して逆止弁の根元から水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0028】また、請求項3記載の発明のように、水抜き孔と逆止弁を吐出口近傍部に設けることによって、出湯操作終了後に上ケース内に溜まった液体はさらに円滑に開口状態にある水抜き孔に誘導され、下ケースおよび流出経路へ戻ることができるため吐出口部の湯切性を一層向上させることができる。 【0029】また、請求項4記載の発明のように、水抜き孔を本体前方側が下方となる傾斜面に設けることによって、本体傾斜時に流出経路より流出した液体の水圧が低く、逆止弁が十分に水抜き孔を閉じることができない場合でも、逆止弁の自重を利用して水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。 【0030】また、請求項5記載の発明のように、逆止弁端部に空気溜りを付加した錘部を設けることによって、本体傾斜時に流出経路より流出した液体の水圧が低く、逆止弁が十分に水抜き孔を閉じることができない場合でも、逆止弁端部に設けた錘部に溜めた空気の浮力を利用して逆止弁が水抜き孔を閉じ液体が本体外部へ流出するのを防ぐことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−9454 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−163950 |
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