| 【発明の名称】 |
炊飯機能付ガスこんろ |
| 【発明者】 |
【氏名】吉村 定夫
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| 【要約】 |
【課題】炊飯機能付ガスこんろにおいて、火力を調整し忘れても良好に炊飯できるようにする。
【解決手段】バーナへのガス供給路に介設した流量調整弁13を点火操作または消火操作に連動して強制操作する連動機能221,222を設ける。この強制操作で炊飯に適した火力を得られるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バーナで加熱する被調理物の温度を検出する温度センサと、バーナを制御する制御手段とを備え、モード選択子により制御手段の制御モードとして炊飯モードを選択した時に温度センサからの信号に基いて炊飯制御を実行するようにした炊飯機能付ガスこんろにおいて、バーナへのガス供給路に介設した手動式の流量調整弁をバーナの点火操作または消火操作に連動して炊飯に適した火力が得られる状態に強制的に操作する連動機構を設ける、ことを特徴とする炊飯機能付ガスこんろ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通常の煮炊調理に加えて炊飯を行い得られるようにした炊飯機能付ガスこんろに関する。 【0002】 【従来の技術】炊飯機能付ガスこんろは、バーナで加熱する被調理物の温度を検出する温度センサと、バーナを制御する制御手段とを備え、モード選択子により制御手段の制御モードとして炊飯モードを選択した時に温度センサからの信号に基いて炊飯制御、例えば、温度センサの検出温度が炊飯完了温度に上昇したときにバーナを消火するような制御を実行している。 【0003】ところで、ガスこんろには、バーナへのガス供給路に介設した手動式の流量調整弁が設けられており、流量調整弁の操作でバーナの火力を調整しているが、炊飯する場合、火力が強過ぎると芯が残ったり焦げが生じ、火力が弱過ぎると時間がかかり過ぎたり炊上りがベチャッとし、良好な炊飯を行うことができない。 【0004】そのため、従来は、流量調整弁を操作する火力調整子の操作ガイド表示として炊飯に適した火力が得られる炊飯位置を示す表示を設け、モード選択子で炊飯モードを選択すると共に、火力調整子を炊飯位置に合わせて炊飯を行うようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来例のものでは、炊飯に際しモード選択子と火力調整子との2つの操作が必要となり、操作が面倒になっている。そして、モード選択子で炊飯モードを選択するだけで炊飯できるものと誤解し、火力調整子を炊飯位置に合わせないまま炊飯を行って、焦げを生じたり米の芯が残るといった失敗をすることがある。 【0006】本発明は、以上の点に鑑み、炊飯に際しての火力調整子の操作を不要にして、使い勝手を良くすることを課題としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、本発明では、バーナで加熱する被調理物の温度を検出する温度センサと、バーナを制御する制御手段とを備え、モード選択子により制御手段の制御モードとして炊飯モードを選択した時に温度センサからの信号に基いて炊飯制御を実行するようにした炊飯機能付ガスこんろにおいて、バーナへのガス供給路に介設した手動式の流量調整弁をバーナの点火操作または消火操作に連動して炊飯に適した火力が得られる状態に強制的に操作する連動機構を設けている。 【0008】これによれば、バーナの点火時に自動的に炊飯に適した火力が得られ、モード選択子によって炊飯モードを選択するだけで良好に炊飯できる。従って、火力の調整を忘れて炊飯に失敗することがなく、使い勝手が向上する。 【0009】尚、バーナの点火時に炊飯に適した火力が得られるようにするには、点火操作に連動して流量調整弁を強制操作する方式と、或いは、消火操作に連動して流量調整弁を強制操作し、次の点火操作に際し流量調整弁をそのままにしてバーナに点火する方式とがある。本発明は何れの方式であっても良い。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は、グリル1と右側の大バーナ2と左側の標準バーナ3とを有するガスこんろを示しており、標準バーナ3の内径部には被調理物の温度を鍋底に当接して検出する温度センサ3aが設けられている。こんろの前面パネル4には、グリル1用のバーナ(図示せず)の点消火ボタン5と、大バーナ2用の点消火ボタン6と、その上の大バーナ6用の火力調整子7と、標準バーナ3用の点消火ボタン8と、その上の標準バーナ3用の火力調整子9と、モード選択子たる複数の選択ボタン10とが設けられている。 【0011】炊飯は標準バーナ3を用いて行うようにしている。標準バーナ3用のガス供給路には、図2に示す如く、上流側から順に、電磁安全弁11と、元弁12と、流量調整弁13と、バイパスオリフィス14a付きの温調用電磁弁14とが介設されている。電磁安全弁11と元弁12と流量調整弁13とは図3及び図4に示すバルブユニットのバルブケーシング15に組込まれている。バルブケーシング15の前端には、点消火ボタン8の裏面に当接する、ばね16aで前方(図4で左方)に付勢される可動子16が設けられており、可動子16に押されるロッド17をバルブケーシング15に挿入して、ロッド17の後端を電磁安全弁11の弁体11aに対向させ、また、ロッド17の中間部に元弁12の弁体12aを取付けている。 【0012】可動子16は、プッシュプッシュ機構18により後方の押し切り終端位置からの復帰動作が中間位置で係止されるようになっている。点消火ボタン8を押すと、可動子16を介してロッド17が後方に押動され、元弁12が開弁されると共に電磁安全弁11が押圧開弁され(図4の状態)、同時に図外の点火スイッチがオンされて標準バーナ3に点火される。標準バーナ3に点火されると、該バーナ3に臨ませた熱電対19(図2参照)の起電力で電磁安全弁11が開弁状態に保持される。この状態で点消火ボタン8の押し操作を解き、可動子16をプッシュプッシュ機構18で係止される中間位置に戻す。この中間位置では、電磁安全弁11の押圧は解かれるが、元弁12は開弁状態に維持され、標準バーナ3は着火状態に維持される。点消火ボタン8を再度押し操作すると、可動子16の中間位置での係止が解かれ、押し操作の解除で可動子16が前方の始端位置に復帰して元弁12が閉じられ、標準バーナ3は消火される。 【0013】尚、プッシュプッシュ機構18は、可動子16に形成した図6に示す如き略ハート状のカム溝180と、これに係合する係合子181とから成る、特公平1−59498号公報等で従来公知のハートカム式のものに構成されている。点消火ボタン8の1回目の押し操作(点火操作)で可動子16が始端位置から終端位置に移動すると、係合子181がカム溝180のa点からb点に移行し、終端位置で押し操作を解除すると、係合子181がカム溝180のb点からc点に移行して可動子16が中間位置で係止され、点消火ボタン8の2回目の押し操作(消火操作)で係合子181がカム溝180のc点からd点に移行し、押し操作の解除で係合子181がd点からa点に戻り、可動子16が始端位置に復帰する。そして、カム溝180を、a点とd点との間の前後方向距離をa点とb点との間の前後方向距離より短くした変形ハート形状に形成し、可動子16がd点に対応する位置より後方に移動したときに点火スイッチがオンされるようにしている。かくて、消火操作時には点火スイッチはオンされない。 【0014】流量調整弁13は、バルブケーシング15に形成した上方にのびる立上り部15aの上端部分に回動及び上下動自在に挿入したニードル弁で構成されている。立上り部15aの上端にはキャップ20が装着されており、キャップ20の左右両側壁に夫々斜状のガイド穴20aを形成して、流量調整弁13の上端部の左右各側に突設したピン13aをガイド穴20aに係合させている。そして、キャップ20の頂部にレバー21を軸21aで枢着し、レバー21にピン13aを挟むフォーク部21bを形成している。かくて、レバー21を回動すると、流量調整弁13が回動しつつガイド穴20aに案内されて上下動し、標準バーナ3への供給ガス量が増減される。 【0015】レバー21は、スプリングジョイント21cを介して前方にのびる連結部21dを備えており、この連結部21dの前端に前記火力調整子9を取付けている。そして、火力調整子9を図1で右方にスライドさせると流量調整弁13が下動し、ガス量が減少して火力が弱くなり、火力調整子9を左方にスライドさせると流量調整弁13が上動し、ガス量が増加して火力が強くなり、火力を強火(例えば2300kcal/h)と弱火(例えば500kcal/h)との間で任意に調整できるようにしている。 【0016】ところで、炊飯に適した火力は中火(例えば1100kcal/h程度)であり、前面パネル4に、火力調整子9の操作表示ガイドとして、右端の「弱」と左端の「強」と中間の「炊飯」とを表示している。更に、火力調整子9を「炊飯」位置に合わせ忘れることがあることを考慮し、点消火ボタン8による点火操作に連動して流量調整弁13を「炊飯」位置に対応する中火の火力が得られる状態に強制的に操作する連動機構を設けている。本実施形態で連動機構は、バルブケーシング15の立上り部15aの左右一側面に枢着した第1連動レバー221と、立上り部15aの他側面に枢着した第2連動レバー222とで構成されている。各連動レバー221,222には、図5に示す如く、可動子16の上部に形成した後方に突出する突部16bに対向する下端の力点部22aと、流量調整弁13の左右各側のピン13aに対向する上端の作用点部22bとが形成されている。これによれば、点消火ボタン8の点火時の押し操作で可動子16が上記d点に対応する位置より後方の位置まで押動されたとき、突部16bが各連動レバー221,222の力点部22aに当接して各連動レバー221,222が揺動される。そして、流量調整弁15が弱火の位置に存するときは、第1連動レバー221の作用点部22bが一側のピン13aに当接して流量調整弁15が中火の位置に強制的に回動され、また、流量調整弁15が強火の位置に存するときは、第2連動レバー222の作用点部22bが他側のピン13aに当接して流量調整弁15が「炊飯」位置に対応する中火の位置に強制的に回動される。点火操作後に可動子16が中間位置に戻ると、突部16bが各連動レバー221,222の力点部22aから離れ、流量調整弁15は両連動レバー221,222による中火位置での拘束から解放され、火力調整子9の操作によって弱火位置や強火位置に回動可能となる。また、消火操作時には可動子16が上記d点に対応する位置までしか移動しないため、連動機構が作動するのは点火操作時だけである。 【0017】前記温度センサ3aとモード選択ボタン10からの信号はマイクロコンピュータから成る制御手段23に入力されている。モード選択ボタン10としては、炊飯ボタン10aと天ぷらボタン10bと湯沸しボタン10cと煮物ボタン10dとが設けられている。これら各ボタンを押すと、制御手段23は炊飯モード、天ぷらモード、湯沸しモード、煮物モードのうちの対応するモードでの制御を実行する。炊飯モードでは、温度センサ3aからの信号に基く炊飯制御、例えば、温度センサ3aの検出温度が炊飯完了温度(例えば140℃)に上昇したときに、熱電対19と電磁安全弁11とを接続する安全弁回路に介入した常閉の消火スイッチ24をオフし、電磁安全弁11を閉じて標準バーナ3を消火する、といった制御を実行する。ここで、標準バーナ3の点火時に火力は上記の如く炊飯に適した中火になるから、炊飯ボタン10aを押すだけで良好に炊飯できる。 【0018】天ぷらモードや湯沸しモードや煮物モードでは、温度センサ3aの検出温度が各モードに適した温度、例えば、天ぷらモードでは180℃、湯沸しモードでは100℃、煮物モードでは120℃に維持されるように、温調用電磁弁14を開閉制御する。 【0019】また、何れのボタンも押さないときは、制御手段23は過熱防止モードでの制御を実行し、空炊き等で温度センサ3aの検出温度が異常(例えば250℃)に上昇したときに消火スイッチ24をオフして標準バーナ3を消火する。尚、天ぷらボタン10b、湯沸しボタン10c、煮物ボタン10dを押した場合にも、空炊による温度の異常上昇に対処するため過熱防止モードでの制御を行う。 【0020】尚、上記実施形態では、点火操作に連動して流量調整弁13を中火位置に強制的に操作するようにしたが、消火操作に連動して流量調整弁13を中火位置に強制的に操作するようにしても良い。例えば、プッシュプッシュ機構18のカム溝180を、a点とd点との間の前後方向距離がa点とb点との間の前後方向距離と等しくなるような通常のハート形状に形成し、消火操作時に可動子16により前記連動レバー221,222を揺動させて流量調整弁13を中火位置に強制的に操作するようにし、また、点火ボタンと消火ボタンとを設ける場合には、消火ボタンの押し操作で流量調整弁13を中火位置に強制的に操作するように構成する。この場合にも、次の点火時にバーナの火力は炊飯に適した中火になる。 【0021】また、上記実施形態では、熱電対19を電磁安全弁11に接続する安全弁回路を設けているが、熱電対19の出力を制御手段23に入力し、熱電対19からの出力や温度センサ3aからの出力に応じて制御手段23により電磁安全弁11の通電を制御するようにしても良い。 【0022】また、制御モードが炊飯モードだけであれば、即ち、モード選択子として炊飯ボタン10aだけが設けられている場合は、温度センサ3aを炊飯完了温度でオフするバイメタルスイッチで構成し、安全弁回路に、このバイメタルスイッチと、炊飯ボタン10aを押したときにオフする常閉スイッチとを並入に介入して制御手段を構成しても良い。この場合、炊飯ボタン10aを押すと、熱電対19からの起電力がバイメタルスイッチのみを介して電磁安全弁11に給電され、炊飯完了時にバイメタルスイッチがオフしたところで電磁安全弁11が閉弁されてバーナ3が消火される。 【0023】また、上記実施形態では、火力調整子9の操作表示ガイドとして、炊飯に適した火力が得られる位置に「炊飯」を表示しているが、この表示は省略しても良い。但し、「炊飯」を表示しておけば、点火操作や消火操作に際し火力調整子9が「炊飯」位置に合致したか否かで連動機構が正常に機能しているか否かを確認でき、有利である。 【0024】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、モード選択子によって炊飯モードを選択するだけで、火力を特別に調整しなくても良好に炊飯でき、使い勝手が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115854 【氏名又は名称】リンナイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−9449 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−165844 |
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