| 【発明の名称】 |
炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】村上 史晃
【氏名】佐藤 義治
【氏名】服部 静尚
【氏名】佐々木 稔典
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| 【要約】 |
【課題】炊飯器本体と蓋体との間に金属片が入り込んでいるか否か、炊飯器本体に蓋体が所定の取付状態で取り付けられているか否かを検知する。
【解決手段】炊飯器本体2に蓋体3を着脱可能に取り付け、炊飯器本体に交流電源15に接続した整流回路17と整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサ18とからなる直流電源回路と、直流電源回路に接続した1次コイル4とスイッチング手段(トランジスタ23,24)とを有する電磁誘導回路11を配設する一方、蓋体に2次コイル5と負荷部品(ヒータ6)とからなる蓋体側負荷制御回路12を配設し、1次コイルからの電磁誘導によって2次コイルに発生した起電力を負荷部品に供給する炊飯器において、平滑コンデンサの両端の電圧を検知する電圧検知回路13と、電圧検知回路で検出した電圧に基づいて蓋体の取付状態の異常を判定する異常判定手段(マイコン14)とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 炊飯器本体に蓋体を着脱可能に取り付け、前記炊飯器本体に交流電源に接続した整流回路と該整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサとからなる直流電源回路と、該直流電源回路に接続した1次コイルとスイッチング手段とを有する電磁誘導回路を配設する一方、前記蓋体に2次コイルと負荷部品とからなる蓋体側負荷制御回路を配設し、前記1次コイルからの電磁誘導によって前記2次コイルに発生した起電力を前記負荷部品に供給する炊飯器において、前記平滑コンデンサの両端の電圧を検知する電圧検知回路と、該電圧検知回路で検出した電圧に基づいて前記蓋体の取付状態の異常を判定する異常判定手段とを備えたことを特徴とする炊飯器。 【請求項2】 炊飯器本体に蓋体を着脱可能に取り付け、前記炊飯器本体に交流電源に接続した整流回路と該整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサとからなる直流電源回路と、該直流電源回路に接続した1次コイルとスイッチング手段とを有する電磁誘導回路を配設する一方、前記蓋体に2次コイルと負荷部品とからなる蓋体側負荷制御回路を配設し、前記1次コイルからの電磁誘導によって前記2次コイルに発生した起電力を前記負荷部品に供給する炊飯器において、前記1次コイルの両端の電圧を検知する電圧検知回路と、該電圧検知回路で検出した電圧に基づいて前記蓋体の取付状態の異常を判定する異常判定手段とを備えたことを特徴とする炊飯器。 【請求項3】 前記1次コイルは2つの誘導コイルからなり、前記電圧検知回路は、前記第1誘導コイルと第2誘導コイルとともにブリッジ回路を形成する第1および第2抵抗器と、前記ブリッジ回路に高周波電流を供給する発振回路とからなり、前記第1誘導コイルと第1抵抗器との間と、前記第2誘導コイルと第2抵抗器との間の電圧を検出するようにした請求項2に記載の炊飯器。 【請求項4】 前記1次コイルの第1誘導コイルと第2誘導コイルとの間に2接点型の第1リレーを配設し、該第1リレーの第1接点部に前記電磁誘導回路を接続するとともに、第2接点部に前記発振回路を接続したことを特徴とする請求項3に記載の炊飯器。 【請求項5】 前記1次コイルの第1誘導コイルと第2誘導コイルの出力側に2接点型の第2リレーと第3リレーをそれぞれ配設し、これら第2および第3リレーの第1接点部に前記電磁誘導回路を接続するとともに、第2接点部に前記第1および第2抵抗器を接続したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の炊飯器。 【請求項6】 前記異常判定手段はマイクロコンピュータであり、該マイクロコンピュータによって前記電圧検知回路で検出した電圧をしきい値と比較して前記蓋体の負荷部品への電力の供給を制御するようにした請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の炊飯器。 【請求項7】 前記異常判定手段は比較器とマイクロコンピュータとからなり、前記比較器によって前記電圧検知回路で検出した電圧を予め設定したしきい値と比較してその比較信号を前記マイクロコンピュータに入力し、該マイクロコンピュータによって前記蓋体の負荷部品への電力の供給を制御するようにした請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯器本体に蓋体を着脱可能に取り付ける炊飯器に関する。 【0002】 【従来の技術】図4に示すように、この種の炊飯器1としては、内鍋8を配置する炊飯器本体2に対して蓋体3を着脱可能に取り付け、該蓋体3の清掃時の取り扱いの便利性等を向上したものが提供されている。このような炊飯器1は、炊飯器本体2と蓋体3との間で配線ができないため、前記炊飯器本体2の肩部2aに1次コイル4を取り付けるとともに、該肩部2aと対向する蓋体3側の縁部3aに2次コイル5を取り付け、前記1次コイル4に通電することにより、相互誘導作用によって2次コイル5に発生した起電力で蓋体3に取り付けた負荷部品であるヒータ6を加熱してむらし、保温およびつゆ飛ばしの機能を動作をするようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記炊飯器1では、前記炊飯器本体2と蓋体3とを取り付けた状態で、これらの肩部2aと縁部3aの間にアルミ箔等の金属片7が入り込んだ場合には、1次コイル4と2次コイル5との電磁誘導作用が十分に行えず、発生する起電力が不足するという不都合があった。また、前記金属片7が誘導加熱により発熱すると、樹脂製である周辺の肩部2aや縁部3aが変形する可能性があった。なお、前記炊飯器本体2に対して蓋体3が所定の取付状態で取り付けられていない場合にも、前記と同様に発生する起電力が不足することがある。 【0004】そこで、本発明では、炊飯器本体と蓋体との間に金属片が入り込んでいるか否かを検知し、金属片が入り込んでいる場合には少なくとも蓋体への電力の供給を停止することを主たる課題とし、さらに、炊飯器本体に蓋体が所定の取付状態で取り付けられているか否かも検知できるようにすることを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、本発明の第1の手段である炊飯器は、炊飯器本体に蓋体を着脱可能に取り付け、前記炊飯器本体に交流電源に接続した整流回路と該整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサとからなる直流電源回路と、該直流電源回路に接続した1次コイルとスイッチング手段とを有する電磁誘導回路を配設する一方、前記蓋体に2次コイルと負荷部品とからなる蓋体側負荷制御回路を配設し、前記1次コイルからの電磁誘導によって前記2次コイルに発生した起電力を前記負荷部品に供給する炊飯器において、前記平滑コンデンサの両端の電圧を検知する電圧検知回路と、該電圧検知回路で検出した電圧に基づいて前記蓋体の取付状態の異常を判定する異常判定手段とを備えたものである。 【0006】また、第2の手段である炊飯器は、炊飯器本体に蓋体を着脱可能に取り付け、前記炊飯器本体に交流電源に接続した整流回路と該整流回路の出力側に接続した平滑コンデンサとからなる直流電源回路と、該直流電源回路に接続した1次コイルとスイッチング手段とを有する電磁誘導回路を配設する一方、前記蓋体に2次コイルと負荷部品とからなる蓋体側負荷制御回路を配設し、前記1次コイルからの電磁誘導によって前記2次コイルに発生した起電力を前記負荷部品に供給する炊飯器において、前記1次コイルの両端の電圧を検知する電圧検知回路と、該電圧検知回路で検出した電圧に基づいて前記蓋体の取付状態の異常を判定する異常判定手段とを備えたものである。 【0007】前記炊飯器によれば、平滑コンデンサまたは1次コイルに電圧検知回路を接続しているため、前記1次コイルと2次コイルとの間に金属片が入り込んでいる場合や、炊飯器本体に対して蓋体が所定の取付状態で取り付けられていない場合には、前記電圧検知回路によって検出する電圧が変動することにより、異常判定手段によって蓋体の取付状態の異常を判定することができるため、蓋体が電力不足の状態で動作することを防止することができる。 【0008】前記第2の手段の炊飯器では、前記1次コイルは2つの誘導コイルからなり、前記電圧検知回路は、前記第1誘導コイルと第2誘導コイルとともにブリッジ回路を形成する第1および第2抵抗器と、前記ブリッジ回路に高周波電流を供給する発振回路とからなり、前記第1誘導コイルと第1抵抗器との間と、前記第2誘導コイルと第2抵抗器との間の電圧を検出することが好ましい。 【0009】また、前記1次コイルの第1誘導コイルと第2誘導コイルとの間に2接点型の第1リレーを配設し、該第1リレーの第1接点部に前記電磁誘導回路を接続するとともに、第2接点部に前記発振回路を接続し、電圧検知回路によって電圧を検知して異常判定手段によって異常がないと判定した後に、1次コイルを電磁誘導回路と接続することが好ましい。 【0010】さらに、前記1次コイルの第1誘導コイルと第2誘導コイルの出力側に2接点型の第2リレーと第3リレーをそれぞれ配設し、これら第2および第3リレーの第1接点部に前記電磁誘導回路を接続するとともに、第2接点部に前記第1および第2抵抗器を接続し、前記電磁誘導回路に接続した状態で電圧検知回路側に電圧がかからないようにすることがより好ましい。 【0011】前記各炊飯器では、前記異常判定手段はマイクロコンピュータであり、該マイクロコンピュータによって前記電圧検知回路で検出した電圧をしきい値と比較して前記蓋体の負荷部品への電力の供給を制御することが好ましい。あるいは、前記異常判定手段は比較器とマイクロコンピュータとからなり、前記比較器によって前記電圧検知回路で検出した電圧を予め設定したしきい値と比較してその比較信号を前記マイクロコンピュータに入力し、該マイクロコンピュータによって前記蓋体の負荷部品への電力の供給を制御してもよい。これらのようにすれば、1次コイルと2次コイルとの間に金属片が入り込んでいる場合に、金属片が誘導加熱してその周辺の樹脂が変形するという不都合を回避することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態の炊飯器の電気回路10を示す。前記炊飯器の構造は、図4に示す従来例と同様であるため、以下の説明では図4を参照する。 【0013】前記電気回路10は、蓋体3側に電力を供給するための1次コイル4を有する電磁誘導回路11と、該電磁誘導回路11によって2次コイル5に発生した起電力を負荷部品であるヒータ6に供給する蓋体側負荷回路12と、電圧検知回路13と、異常判定手段であるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略する。)14とから構成されている。また、炊飯器本体2は、内鍋8を誘導加熱するための図示しない誘導加熱回路を備えている。 【0014】前記電磁誘導回路11は、交流電源15にリレー16を介して接続された整流回路17と、該整流回路17の出力側に接続された平滑コンデンサ18およびチョークコイル19とからなる直流電源回路を有している。 【0015】前記チョークコイル19のマイナス(−)側は2つに分岐され、一方が前記炊飯器本体2の肩部2aに配設される1次コイル4に接続され、他方が抵抗器21に接続されている。前記1次コイル4は2つの誘導コイル20A,20Bからなり、これらの接続部に前記チョークコイル19が接続されている。 【0016】前記第1誘導コイル20Aのマイナス(−)側は、スイッチング素子である第1トランジスタ23のコレクタ極cに接続されている。同様に、前記第2誘導コイル20Bのマイナス(−)側は、スイッチング素子である第2トランジスタ24のコレクタ極cに接続されている。前記第1および第2トランジスタ23,24のコレクタ極c,c間には共振コンデンサ22が接続されている。また、それらのエミッタ極eは、それぞれアースされている。 【0017】前記抵抗器21のマイナス(−)側はコンデンサ27に接続され、該コンデンサ27のマイナス(−)側はアースされている。また、前記抵抗器21のマイナス(−)側は、抵抗器25を介して前記第1トランジスタ23のベース極bに接続されるとともに、抵抗器26を介して第2トランジスタのベース極bに接続されている。これら第1および第2トランジスタ23,24のベース極b,bには、それらが同電位にならないようにするためのコイル28が接続されている。前記コンデンサ27の両端には、第1および第2トランジスタ23,24のベース極bが負にならないようにするためのダイオード30と、該ダイオード30に直列に接続されたコイル29とが接続されている。 【0018】前記蓋体側負荷回路12は、前記蓋体3の縁部3aに前記1次コイル4と対向するように配設された2次コイル5と、該2次コイルに接続された負荷部品であるヒータ6とからなっている。 【0019】前記電圧検知回路13は、前記平滑コンデンサ18の両端に並列に接続されるとともに、その出力側が前記マイコン14に接続されている。即ち、1次コイル4と2次コイル5の間に金属片7が入り込んでいる場合や、炊飯器本体2に蓋体3が所定の取付状態で取り付けられていない場合には、前記平滑コンデンサ18の両端電圧が変動することを利用して異常を検知するようにしている。 【0020】前記マイコン14は、前記電圧検知回路13によって検出した電圧の初期波形が設定されたしきい値の設定範囲内であるか否かを判定し、前記電磁誘導回路11のリレー16に信号を発信して蓋体3に対する電力の供給を制御するものである。本実施形態では、炊飯器1の製造時に1次コイル4と2次コイル5との間に前記金属片7が入り込んでいない状態で動作させた時の電圧波形(図2の実線Aで示す)の下限値と、蓋体3を取り付けていない状態で動作させた時の電圧波形(図2の実線Cで示す)の下限値より僅かに低い値をしきい値としてマイコン14に設定し、電圧波形の下限値がしきい値内であるか否かで異常を判定するようにしている。 【0021】次に、前記電気回路10を搭載した炊飯器1の動作について説明する。まず、マイコン14は、炊飯、保温動作中にリレー16をオン状態とする。これにより、整流回路17に交流電力が流れ、該整流回路17によって交流電力が直流電力に変換される。 【0022】そして、前記整流回路17からの出力が前記平滑コンデンサ18およびコイル19によって平滑され、コイル28,29の作用によって前記第1および第2トランジスタ23,24が交互にスイッチングすることにより、前記1次コイル4に高周波電流が流れる。これにより、前記2次コイル5には電磁誘導作用で交流の起電力が発生し、この起電力によってヒータ6が加熱される。 【0023】前記ヒータ6の動作時には、前記電圧検知回路13によって前記平滑コンデンサ18の初期電圧が測定され、その電圧は前記マイコン14に入力される。そして、マイコン14は入力された電圧と設定したしきい値とを比較して異常を検知する。即ち、前記炊飯器本体2の1次コイル4と蓋体3の2次コイル5との間にアルミ箔等の金属片7が入り込んでなく、炊飯器本体2に対して蓋体3が確実に取り付けられている通常状態の場合には、電圧検知回路13によって測定した平滑コンデンサ18の両端電圧は、図2に実線Aで示すように、しきい値を越えない電圧波形を示す。よって、マイコン14を介してリレー16にはオフ信号が発信されず、電磁誘導回路11が通電されることにより、前記2次コイル5への電磁誘導が継続される。 【0024】一方、前記炊飯器本体2の1次コイル4と蓋体3の2次コイル5との間に金属片7が入り込んでいる状態の場合には、前記平滑コンデンサ18の両端電圧は、図2に一点鎖線Bに示すように、その下限値が前記しきい値の下限を越えた電圧波形を示す。このように、マイコン14に設定したしきい値を越えた場合、前記マイコン14よりリレー16にオフ信号が発信され、炊飯器本体2の電磁誘導回路11への通電を停止することにより、蓋体3への電力の供給を停止する。 【0025】また、前記炊飯器本体2に対して蓋体3が取り付けられていない状態の場合には、前記平滑コンデンサ18の両端電圧の電圧は、図2に破線Cで示すように、通常状態よりも下限値が高い電圧波形を示し、その下限値が前記しきい値の上限を越える。これにより、前記と同様にマイコン14よりリレー16にオフ信号が発信され、蓋体3への電力の供給を停止する。 【0026】このように、前記電気回路10を搭載した炊飯器1では、炊飯器本体2の1次コイル4と蓋体3の2次コイル5との間に金属片7が入り込んでいる場合には、蓋体3への電力の供給を停止するようにしているため、前記金属片7が電磁誘導によって発熱して周辺の樹脂材が変形する等の問題を未然に防止することができる。また、炊飯器本体2に蓋体3が確実に取り付けられていない場合も検知することができるため、炊飯器1を常に正規の状態で動作させることができる。 【0027】図3は第2実施形態の炊飯器1の電気回路35を示す。該電気回路35は、電磁誘導回路36と、蓋体側負荷回路12と、電圧検知回路37と、異常判定手段を構成する比較器46,47およびマイコン14とから構成されている。該電気回路35は、1次コイル4と2次コイル5との間に金属片7が入り込んでいる場合等には、前記1次コイル4での高周波抵抗が変化することを利用して、蓋体3の取付状態の異常を検知できるようにしている点で第1実施形態と特に相違している。 【0028】前記電磁誘導回路36は、前記第1実施形態の電磁誘導回路11と同様であるが、第1および第2誘導コイル20A,20Bからなる1次コイル4に、2接点型の第1リレー38、第2リレー39および第3リレー40を配設し、これらリレー38,39,40によって1次コイル4を電磁誘導回路36側と電圧検知回路37側とに切換可能に接続できるようにしている点でのみ相違している。 【0029】即ち、チョークコイル19のマイナス(−)側は、第1誘導コイル20Aと第2誘導コイル20Bの接続部に配設した第1リレー38の第1接点部38aに接続されている。また、第1トランジスタ23のコレクタ極cは第2リレー39の第1接点部39aに接続され、第2トランジスタ24のコレクタ極cは第3リレー40の第1接点部40aに接続されている。 【0030】前記電圧検知回路37は、大略、発振回路42、増幅回路43、第1,第2抵抗器44,45からなる。具体的には、前記発振回路42は、前記増幅回路43と併せて前記1次コイル4に約900kHzの高周波を供給するもので、その出力部が前記第1リレー38の第2接点部38bに接続されている。 【0031】前記第1抵抗器44は、前記第2リレー39の第2接点部39bに接続されるとともに、そのマイナス(−)側はアースされている。同様に、前記第2抵抗器45は、前記第3リレー40の第2接点部40bに接続されるとともに、そのマイナス(−)側はアースされている。本実施形態では、これら第1および第2抵抗器44,45は、前記誘導コイル20A,20Bと併せてブリッジ回路を形成している。 【0032】前記異常判定手段を構成する比較器46,47はオペアンプである。比較器46の負極側は、前記第1誘導コイル20Aと第1抵抗器44との間に接続されている。また、前記比較器46における正極側には基準電圧の供給回路に接続された抵抗器48と49の分圧がしきい値として入力されている。同様に、比較器47の負極側は、前記第2誘導コイル20Bと第2抵抗器45との間に接続されている。また、比較器47の正極側には基準電圧の供給回路に接続された抵抗器50と51の分圧がしきい値として入力されている。 【0033】前記比較器46、47の出力端は1つのラインに接合された後にマイコン14に接続され、また、抵抗器54を介してしきい値となる基準電圧の供給回路に接続されるとともに、コンデンサ55を介してアースされている。 【0034】次に、前記電圧検知回路37を有する電気回路35を搭載した炊飯器1の動作について説明する。まず、マイコン14は、炊飯、保温動作中にリレー16をオン状態とする前に、マイコン14によって第1リレー38、第2リレー39および第3リレー40をそれぞれ第2接点部38b,39b,40b側に接続し、増幅回路43を介して発振回路42によって1次コイル4の第1誘導コイル20Aおよび第2誘導コイル20Bに高周波電流を流す。 【0035】そして、前記1次コイル4と2次コイル5との間に金属片7が入り込んでいない場合には、前記誘導コイル20A,20Bの高周波抵抗は変動しないため、これら誘導コイル20A,20Bと抵抗器44,45とで構成するブリッジ回路は平衡状態が保たれ、前記比較器46,47の負極には各正極のしきい値よりも小さい電圧が入力される。 【0036】その結果、両比較器46,47は出力端からH信号を出力し、マイコン14にはH信号が入力される。そして、マイコン14は、入力されたH信号によって金属片7が入り込んでいないと判定し、前記各リレー38,39,40に信号を発信してそれぞれ第1接点部38a,39a,40aと接続するように切り換え、前記1次コイル4を電磁誘導回路36側に接続させる。なお、前記電磁誘導回路36での動作は前記第1実施形態と同様である。 【0037】一方、1次コイル4と2次コイル5との間において、1次コイル4の第1誘導コイル20Aと第2誘導コイル20Bのうちいずれか一方または両方に金属片7が入り込んでいる場合には、これら誘導コイル20A,20Bの高周波抵抗が変動してブリッジ回路の平衡が崩れる。即ち、前記比較器46,47のいずれか一方または両方の負極に入力される電圧が変化して、しきい値より高い電圧が入力されることにより、比較器46,47からはL信号を出力し、マイコン14にはそのL信号が入力される。 【0038】その結果、マイコン14は、入力されたL信号によって金属片7が入り込んでいると判定し、リレー16にオフ信号を発信して電磁誘導回路36への通電を停止する。なお、炊飯器本体2に蓋体3が所定の状態で取り付けられていない場合にも、金属片7が入り込んでいる場合と同様に高周波抵抗が変動して、異常を検知することができる。 【0039】このように、第2実施形態の電気回路35においても、第1実施形態と同様に、金属片7が入り込んでいる場合や蓋体3が所定状態で取り付けられていない場合等の異常を検知することができる。また、第2実施形態では、前記1次コイル4を構成する第1誘導コイル20Aと第2誘導コイル20Bにリレー38,39,40を取り付けて、電磁誘導回路36側と電圧検知回路37側とに切換可能に接続するようにしているため、保温やむらし等の通常動作を実施している時に、電圧検知回路37に高電圧がかかって該電圧検知回路37が破損することを防止することができる。 【0040】なお、本発明の炊飯器は前記構成に限定されるものではない。例えば、前記各実施形態では、リレー16によって蓋体3への電力の供給のみを停止するようにしたが、炊飯器1全体に対する電力の供給を停止するようにしてもよい。 【0041】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の炊飯器では、炊飯器本体に対する蓋体の取付状態の異常を電圧検知回路によって検知することにより、蓋体への電力の供給を停止して、通電不良の防止や、前記1次コイルや2次コイルが発熱して周辺の部品が変形したりすることを防止できるため、炊飯器自体の信頼性の向上を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002473 【氏名又は名称】象印マホービン株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】青山 葆 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−9438 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−162474 |
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