トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 穀類保存容器
【発明者】 【氏名】鴻池 良一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上部開口の容器本体と、容器本体の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体とから成り、前記蓋体は、容器本体の開口縁に着脱自在に固定される固定蓋部と、該固定蓋部に枢結され容器本体の上方に起立回動自在な開閉蓋部とを備え、前記固定蓋部の内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段を設けて成ることを特徴とする穀類保存容器。
【請求項2】 上部開口縁の外周にフランジを形成した容器本体と、容器本体の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体とから成り、前記蓋体は、容器本体のフランジに着脱自在に固定され容器本体の上部開口のほぼ一側半部を施蓋する固定蓋部と、該固定蓋部に枢結され容器本体の上部開口のほぼ他側半部を施蓋すると共に上方に起立回動自在な開閉蓋部とを備え、前記固定蓋部は、容器本体のフランジに上方から当接するスペーサ手段を設けることにより、容器本体の開口縁と固定蓋部との間に空間部を形成し、該空間部を介して固定蓋部の内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段を設けて成ることを特徴とする穀類保存容器。
【請求項3】 上部開口縁の外周にフランジを形成した容器本体と、容器本体の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体とから成り、容器本体をキャスターを介して移動自在に構成した穀類保存容器において、前記容器本体は、移動方向Fに関する後側の底部を前側の底部に対して下降傾斜せしめることにより傾斜壁を形成すると共に、移動方向Fに関する少なくとも後側の底部に前記キャスターを設け、前記蓋体は、容器本体のフランジに着脱自在に固定されると共に容器本体の上部開口のうち移動方向Fに関して後側に位置するほぼ一側半部を施蓋する固定蓋部と、該固定蓋部に枢結され容器本体の上方に起立回動自在に構成されると共に容器本体の上部開口のうち移動方向Fに関して前側に位置するほぼ他側半部を施蓋する開閉蓋部とを備え、前記固定蓋部の内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段を設けて成ることを特徴とする穀類保存容器。
【請求項4】 防虫手段が、固定蓋部の内面に設けた保持部と、該保持部に着脱自在に保持されるカセット体とから成り、前記カセット体が、防虫剤を収納する開閉自在な容器を構成して成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の穀類保存容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭において、米、麦、その他の穀類を保存すると共に、日常的に掬い出して食用に供することができるようにした穀類保存容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭において使用される米びつは、種々のものが市販され提供されているが、例えば、独身者が簡便に使用できる小容量の米びつとして適切なものが存在しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来より、米びつは、通常、キッチンにおける流し台の収納室に収納され、必要に応じて米を掬い出して食用に供されるが、独身者等が使用する狭い流し台の収納室に収納すると、極めて使い勝手が良くない。
【0004】また、利用者が独身者であると否とを問わず、米びつに保存した米には、しばしば穀象虫等の虫が寄生し、利用者の悩みの種となる。このような虫は、特に、独身者のように米の消費量が少なく、米びつ内に米を長期間にわたり保存する場合に発生し易く、一旦、虫が発生してしまうと駆除することが困難である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決した米びつ、その他の穀類保存容器を提供するものであり、その第一の手段として構成したところは、上部開口の容器本体と、容器本体の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体とから成り、前記蓋体は、容器本体の開口縁に着脱自在に固定される固定蓋部と、該固定蓋部に枢結され容器本体の上方に起立回動自在な開閉蓋部とを備え、前記固定蓋部の内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段を設けて成る点にある。
【0006】また、本発明が第二の手段として構成したところは、上部開口縁の外周にフランジを形成した容器本体と、容器本体の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体とから成り、前記蓋体は、容器本体のフランジに着脱自在に固定され容器本体の上部開口のほぼ一側半部を施蓋する固定蓋部と、該固定蓋部に枢結され容器本体の上部開口のほぼ他側半部を施蓋すると共に上方に起立回動自在な開閉蓋部とを備え、前記固定蓋部は、容器本体のフランジに上方から当接するスペーサ手段を設けることにより、容器本体の開口縁と固定蓋部との間に空間部を形成し、該空間部を介して固定蓋部の内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段を設けて成る点にある。
【0007】更に、本発明が第三の手段として構成したところは、上部開口縁の外周にフランジを形成した容器本体と、容器本体の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体とから成り、容器本体をキャスターを介して移動自在に構成した穀類保存容器において、前記容器本体は、移動方向Fに関する後側の底部を前側の底部に対して下降傾斜せしめることにより傾斜壁を形成すると共に、移動方向Fに関する少なくとも後側の底部に前記キャスターを設け、前記蓋体は、容器本体のフランジに着脱自在に固定されると共に容器本体の上部開口のうち移動方向Fに関して後側に位置するほぼ一側半部を施蓋する固定蓋部と、該固定蓋部に枢結され容器本体の上方に起立回動自在に構成されると共に容器本体の上部開口のうち移動方向Fに関して前側に位置するほぼ他側半部を施蓋する開閉蓋部とを備え、前記固定蓋部の内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段を設けて成る点にある。
【0008】前記第一ないし第三の手段において、本発明の好ましい実施形態によれば、防虫手段は、固定蓋部の内面に設けた保持部と、該保持部に着脱自在に保持されるカセット体とから成り、前記カセット体は、防虫剤を収納する開閉自在な容器を構成する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
【0010】図1に示すように、米びつとして例示した穀類保存容器は、上部開口の容器本体1と、容器本体1の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体2とから構成されており、容器本体1及び蓋体2は、それぞれ合成樹脂により成形されている。
【0011】容器本体1は、上部開口縁の外周にフランジ3を形成しており、該フランジ3は、上部開口縁の全周に延びると共に、断面L形に形成されることにより下向きの周縁部3aを備える。
【0012】穀類保存容器は、キッチンにおける流し台の収納室に収納され、必要に応じて保存した米等の穀類を掬い出して食用に供されるが、図示実施例の場合、使用者が引出方向に移動できるように構成するため、容器本体1にキャスター4を設けている。即ち、容器本体1は、キャスター4を介して図示矢印F方向に移動自在である。
【0013】図示実施例において、容器本体1は、移動方向Fに関する後側の底部5aを前側の底部5bに対して下降傾斜せしめることにより傾斜壁6を形成しており、移動方向Fに関する少なくとも後側の底部5aにブラケット7を介して前記キャスター4を取付けている。図例の場合、前側の底部5bにはキャスターを設けておらず、該底部5bの底面に移動方向Fに延びるリブ8を設け、該リブ8を床面Lに載置した状態で、容器本体1が概ね水平姿勢を保つように構成している。従って、容器本体1は、リブ8を床面Lに載置した状態においては、その接触摩擦により移動方向F又はその反対方向に容易に遊動しないが、矢印Uに示すように容器本体1の前側を持ち上げ、リブ8を床面Lから浮かせてやれば、キャスター4により移動方向F又はその反対方向に自由に移動する。然しながら、本発明は、前側の底部5bにもキャスターを設けることを妨げるものではなく、種々の構成を採用することが自由である。また、容器本体1の穀類保存容量が小さいものであれば、全くキャスターを設けなくても良い。
【0014】蓋体2は、容器本体1の上部開口のうち移動方向Fに関して後側に位置するほぼ一側半部を施蓋する固定蓋部2aと、前側に位置するほぼ一側半部を施蓋する開閉蓋部2bとから構成され、開閉蓋部2bを上方に起立回動自在となるように枢軸9を介して固定蓋部2aに枢結している。図示実施例の場合、固定蓋部2aは、容器本体1の上部開口の半分よりもやや小さく、開閉蓋部2bは、容器本体1の上部開口の半分よりもやや大きい。
【0015】図1及び図2に示すように、固定蓋部2aは、周部の三辺を断面L形に形成することにより下向きの被覆壁10を備え、該被覆壁10を容器本体1におけるフランジ3の周縁部3aに外嵌せしめ、該被覆壁10に間隔をおいて設けた爪片11を周縁部3aの下縁に係脱自在に係止することにより固定される。この際、容器本体1の移動方向Fに関する後端に位置するフランジ3の部分に対応する部位において、固定蓋部2aにはスペーサ手段12が設けられており、前述のように固定蓋部2aを容器本体1のフランジ3に着脱自在に外嵌した状態で、スペーサ手段12を前記フランジ3に上方から当接せしめ、これによりフランジ3と固定蓋部2aとの間に空間部Sを形成し、該空間部Sを介して固定蓋部2aの内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段13を設けるように構成している。尚、図示実施例において、スペーサ手段12は、固定蓋部2aの下面から被覆壁10の内面に連なるリブにより構成されており、これにより固定蓋部2aと被覆壁10の連結部における補強材を兼用すると共に、該リブから容器本体1の開口縁の内側に沿って延びる突部12aを設けることにより、固定蓋部2aをフランジ3に外嵌した状態での位置決め手段を兼ねている。
【0016】更に、固定蓋部2aは、開放された一辺に下方に凹曲された枢結ソケット部14を形成し、該枢結ソケット部14の両端に軸支孔15を形成している。
【0017】開閉蓋部2bは、周部の三辺を断面L形に形成することにより下向きの被覆壁16を備え、該被覆壁16を容器本体1におけるフランジ3の周縁部3aに外嵌せしめ、この状態で被覆壁16が固定蓋部2aの被覆壁10と連続的に連なり、しかも、固定蓋部2aの頂面と開閉蓋部2bの頂面が連続的に連なるように構成している。開閉蓋部2bの開放された一辺には、前記枢結ソケット部14に嵌入せしめられる枢結プラグ部17が設けられ、該枢結プラグ部17の両端に前記軸支孔15に嵌着される突起状の枢軸9を備える。従って、図1に鎖線で示すように、開閉蓋部2bは、枢軸9を支点として起立回動自在であり、これにより容器本体1の上部開口の前側のほぼ半分を開閉可能とする。
【0018】尚、容器本体1の移動方向Fに関する前端に位置するフランジ3の部分に対応する部位において、開閉蓋部2bの下面にはストッパー18が設けられており、開閉蓋部2bを閉じた状態でストッパー18がフランジ3の上面に当接する。この状態で、開閉蓋部2bにおける被覆壁16の内面に設けた突起状の係止手段19が、容器本体1におけるフランジ3の周縁部3aに設けた係止溝20に係脱自在に係合する。尚、ストッパー18は、開閉蓋部2bの下面から被覆壁16の内面に連なるリブにより構成されており、これにより開閉蓋部2bと被覆壁16の連結部における補強材を兼用する。
【0019】前記防虫手段13は、固定蓋部2aの内面に設けた保持部21と、該保持部21に着脱自在に保持されるカセット体22とから成り、カセット体22は、防虫剤を収納する開閉自在な容器を構成している。
【0020】保持部21は、例えば、固定蓋部2aの内面に突出するほぼ矩形の枠リブ23を構成し、可撓性を有するように構成するため、該枠リブ23の適所にスリット24を形成している。一方、カセット体22は、ヒンジを介して開閉自在な皿状の上下容器22a、22bを衝合せしめた構成とされ、周囲に多数のスロット又は小孔から成る通気孔25を開設している。そこで、カセット体22を保持部21に嵌入することにより、該カセット体22は枠リブ23により弾性的に保持される。この際、カセット体22は、枠リブ23から引抜き自在であり、着脱自在に保持されている。尚、保持部21とカセット体22の構成は、図示の他、種々の構成を採用することができ、要するに、カセット体22を着脱自在に保持する構成であれば良い。
【0021】カセット体22に収納する防虫剤は、穀象虫等の虫を駆除する反面、人体に害を及ぼさないものであれば良いが、例えば、唐辛子や大蒜が有効なものとして知られている。従って、効果的な防虫のためには、唐辛子をすり潰した小片及び/又は大蒜をすり潰した小片、好ましくは両者を混合したものを、直接又は不織布等の袋を介して間接的に、カセット体22に収納すれば良い。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、容器本体1の上部開口を着脱自在に施蓋する蓋体2が、容器本体1の開口縁に着脱自在に固定される固定蓋部2aと、該固定蓋部2aに枢結され容器本体1の上方に起立回動自在な開閉蓋部2bとを備え、前記固定蓋部2aの内面に防虫剤を収納自在とした防虫手段13を設けた構成であるから、一般家庭において米等の穀類を保存し随時食用に供するに際し、穀象虫等の虫を駆除することができ、衛生的な穀類保存容器を提供できる。そして、米等の穀類を掬い出して食用に供するに際しては、固定蓋部2aを固定した状態で開閉蓋部2bを開閉できるので、作業が容易であり、しかも、常時は固定されたままの固定蓋部2aの内面に防虫手段13を設けているので、開閉動作により防虫手段13が脱落する虞れもないという効果がある。
【0023】請求項2に記載の本発明によれば、上記効果に加えて、固定蓋部2aが容器本体1の上部開口のほぼ一側半部を施蓋する一方、開閉蓋部2bが容器本体1の上部開口のほぼ他側半部を施蓋する構成であるから、開閉蓋部2bの開閉により開口面積が広く、米等の穀類を掬い出す作業が極めて容易であるばかりか、固定蓋部2aに設けたスペーサ手段12により空間部Sを形成せしめ、該空間部Sを介して防虫手段13を設けた構成であるから、防虫手段13が容器本体1の内部に大きく突出するようなことがなく、従って、容器本体1の穀類保存容量を妨げることなく防虫手段13を設けることができるという効果がある。
【0024】請求項3に記載の本発明によれば、上記効果に加えて、容器本体1が、後側の底部5aを前側の底部5bに対して下降傾斜せしめることにより傾斜壁6を構成しているので、保存した穀類の残量が少なくなると、傾斜壁6を介して深底とされた前側の底部5bへと容易に移動され、しかも、このような深底とした底部5bの上方に開閉蓋部2bを配置した構成であるから、残量の少ない穀類を容易に掬い出すことができる。そして、容器本体1は、キャスター4により移動自在な構成とされているので、穀類保存容器を流し台の狭い収納室に収納した状態から、必要に応じて引出し移動せしめ、穀類を容易に掬い出し又は補充できるという効果がある。
【0025】請求項4に記載の本発明によれば、上記効果に加えて、防虫手段13が、固定蓋部2aの内面に設けた保持部21と、該保持部21に着脱自在に保持されるカセット体22とから成り、前記カセット体22により防虫剤を収納する開閉自在な容器を構成しているので、カセット体22の着脱を介して防虫剤の収納又は取替が容易であり、しかも、一般家庭において容易に入手できる唐辛子の小片や大蒜の小片をカセット体22に収納するだけで、防虫手段13を簡便に構成できる効果がある。
【出願人】 【識別番号】390035091
【氏名又は名称】スケーター株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】中野 収二
【公開番号】 特開平11−4774
【公開日】 平成11年(1999)1月12日
【出願番号】 特願平9−176559