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【発明の名称】 食物用加熱装置
【発明者】 【氏名】鳥羽 博道

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体部と、この本体部内を一側から他側へ食物を搬送するコンベアと、コンベア途中を上下方向から挟み搬送される食物を加熱するヒータ部とを有する食物用加熱装置において、前記本体部上面部位には蓋付き焼き板部を設けたことを特徴とする食物用加熱装置。
【請求項2】 前記加熱装置は、箱状に形成した本体部とこの本体部上面部位に設けた蓋付き焼き板部とからなり、前記本体部を、この本体部内を左右方向に食物を搬送する2基の第1、第2コンベアと、これらの第1、第2コンベア途中を上下方向から挟み搬送される食物を加熱する第1〜第4ヒータ部と、前記第1、第2コンベアの駆動制御及び第1〜第4ヒータ部の温度調整を行う第1制御パネル部とにより形成するとともに、前記蓋付き焼き板部を、焼き板と、この焼き板を上方向から包囲する開閉自在な蓋と、前記焼き板下方に配設されるヒータと、ヒータの温度調整を行う第2制御パネル部とにより形成した特許請求の範囲の請求項1に記載の食物用加熱装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は食物用加熱装置に関し、特に食物用加熱装置の本体部上面部位に蓋付き焼き板部を設け、本体部においてコンベアを利用して搬送しつつ焼成を行い、同時に、加熱装置上部の蓋付き焼き板部において焼成し、複数箇所にて焼成して焼成度合いに応じた使用を可能とし得る食物用加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食物用加熱装置には、加工工場で使用される大型のものや、ファーストフード等の店舗で使用される卓上の小型のものがある。
【0003】そして、卓上の食物用加熱装置においては、加熱装置の本体部内を一側から他側へ食物を搬送するワイヤベルトからなるコンベアを設けるとともに、このコンベア途中を上下方向から挟み搬送される食物を加熱するヒータ部を設け、いわゆるコンベア式としたものが考えられる。
【0004】また、前記加熱装置を、加熱装置のみでなく、加熱装置の本体部の上面部位を処理台として有効利用することも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の卓上の食物用加熱装置において、加熱装置の本体部の上面部位を処理台として使用する場合には、卓上の食物用加熱装置を使用する店舗における食物の提供時に、処理台上で食物を完成させるための処理をスムーズに行うことができるものである。
【0006】しかし、卓上の食物用加熱装置を使用する店舗においては、スピーディさと手軽さ、そしてバリエーション、つまり種類の多さを売りものとしているが、食物によって焼成度合いが異なることにより、前記加熱装置を使用して種々の食物を、各食物に応じた常時一定の焼成状態とすることが困難であり、改善が臨まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の要因を除去するために、本体部と、この本体部内を一側から他側へ食物を搬送するコンベアと、コンベア途中を上下方向から挟み搬送される食物を加熱するヒータ部とを有する食物用加熱装置において、前記本体部上面部位には蓋付き焼き板部を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、加熱装置を利用する際には、本体部においてコンベアを利用して搬送しつつ焼成を行い、同時に、加熱装置上部の蓋付き焼き板部において焼成し、複数箇所にて焼成して焼成度合いに応じた使用を可能とするとともに、湯煎による維持費を低減している。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0010】図1〜図6はこの発明の実施例を示すものであり、図1において、2は卓上の食物用加熱装置である。
【0011】この加熱装置2は、図1〜図5に示す如く、本体部4と、この本体部4内を一側から他側へ食物を搬送するワイヤベルトからなるコンベア6と、コンベア4途中を上下方向から挟み搬送される食物を加熱するヒータ部8とを有している。
【0012】そして、前記本体部4の上面部位に蓋付き焼き板部10を設ける構成とする。
【0013】詳述すれば、実際の設計においては、前記本体部4を、この本体部4内を左右方向に食物を搬送、例えば左側から右側へ右流れ方向に搬送する2基の第1、第2コンベア6−1、6−2と、これらの第1、第2コンベア6−1、6−2途中を上下方向から挟み搬送される食物を加熱する第1〜第4ヒータ部8−1、8−2、8−3、8−4と、前記第1、第2コンベア6−1、6−2の駆動制御及び第1〜第2ヒータ部8−1、8−2、8−3、8−4の温度調整を行う第1制御パネル部12とにより形成する。
【0014】このとき、例えば前記第1コンベア6−1は、本体部4の手前側に位置し、パン等の焼成(トースト)を行うために、高速コンベア方式とし、前記第2コンベア6−2は、本体4の奥側に位置し、ピザ等の焼成を行うために、低速コンベア方式とする。第1、第2コンベア6−1、6−2の速度調整は、夫々の図示しない駆動モータの性能により変更でき、手前側と奥側との速度関係は、同等あるいはその他の状態に任意に変更できるものである。
【0015】また、2基の第1、第2コンベア6−1、6−2には、これらの第1、第2コンベア6−1、6−2を上下方向から挟む第1〜第4ヒータ部8−1、8−2、8−3、8−4が配設される。
【0016】つまり、第1コンベア6−1の上部に第1ヒータ部8−1を配設するとともに、第1コンベア6−1の下部に第2ヒータ部8−2を配設し、第2コンベア6−2の上部に第3ヒータ部8−3を配設するとともに、第2コンベア6−2の下部に第4ヒータ部8−4を配設する。
【0017】このとき、第1〜第4ヒータ部8−1、8−2、8−3、8−4を、図6に示す如く、U字状の遠赤用ヒータ部H1(例えば200V、450W)とU字状の近赤用ヒータ部H2(例えば200V、450W)とを交互に配列させて形成する。この遠赤用ヒータ部H1は、食物の内部を重点的に加熱するためのものであり、逆に近赤用ヒータ部H2は、食物の外部を重点的に加熱し、焼き跡を付けるためのものである。
【0018】更に、前記第1制御パネル部12には、図1及び図2に示す如く、左側から、電源のON/OFF表示用の電源ランプ14と、電源スイッチ16と、第1コンベア6−1の第1スピード調整つまみ18と、第1コンベア6−1上部の第1ヒータ部8−1の温度調整を行う第1ヒータコントロールつまみ20と、第1コンベア6−1下部の第2ヒータ部8−2の温度調整を行う第2ヒータコントロールつまみ22と、第2コンベア6−2の第2スピード調整つまみ24と、第2コンベア6−2上部の第3ヒータ部8−3の温度調整を行う第3ヒータコントロールつまみ26と、第2コンベア6−2下部の第4ヒータ部8−4の温度調整を行う第4ヒータコントロールつまみ28とを有する。
【0019】そして、第1〜第4ヒータコントロールつまみ20、22、26、28は、電源スイッチ16のON後に、第1〜第4ヒータ部8−1、8−2、8−3、8−4を零度から調整する。
【0020】前記本体部4の上面部位に設けた蓋付き焼き板部10を、平板状の焼き板30と、この焼き板30を上方向から包囲、つまり奥側を回動中心とする開閉自在な蓋32と、前記焼き板30下方に蛇行状に配設されるヒータ34(例えば200V、2.0KW)と、ヒータ34の温度調整を行う第2制御パネル部36とにより形成する。
【0021】この第2制御パネル部36には、ヒータ34の温度を零度から調整するヒータコントロールつまみ38を設ける。
【0022】また、前記蓋付き焼き板部10の手前部位には、焼き行程時に発生するカスを入れる引き出し式のカス受け部40を設ける。
【0023】なお符号42は食物の搬入台、44は食物の第1コンベア6−1用の第1排出台、46は食物の第2コンベア6−2用の第2排出台、48は前記本体部4側の電源コード、50は蓋付き焼き板部10側の電源コードである。
【0024】次に作用を説明する。
【0025】前記加熱装置2の本体部4を利用する際には、搬入台42の手前側にパン等の食物を乗せ、第1コンベア6−1を利用して搬送しつつ焼成を行い、焼成後に第1排出台44から取り出すととともに、搬入台42の奥側にピザ等の食物を乗せ、第2コンベア6−2を利用して搬送しつつ焼成を行い、焼成後に第2排出台46から取り出す。
【0026】また同時に、前記加熱装置2の上部の蓋付き焼き板部10においては、焼き板30に載置される食物を、蓋32にて覆いつつ焼成している。
【0027】これにより、前記加熱装置2の上部を蓋付き焼き板部10として使用することができ、本体部4の第1、第2コンベア6−1、6−2における焼成のみでなく、合計3箇所にて焼成することができ、食物の焼成度合いに応じた使用が可能となり、使い勝手を向上し得る。
【0028】また、上部を蓋付き焼き板部10とした前記加熱装置2を使用することにより、店舗における食物の提供時に、食物を完成させて依頼者に手渡すまでの時間を短縮することができ、スピーディさを売りものとする店舗には最適であるとともに、必要時に蓋付き焼き板部10に電源を通して高温な所定温度まで迅速に上昇させることも可能であり、電気代等の維持費が崇む惧れがなく、コストを低廉とし得て、経済的に有利である。
【0029】更に、前記加熱装置2は、上部に蓋付き焼き板部10を設けても、従来の加熱装置に比し、構成が徒に複雑化しないことにより、製作が容易で、コストの低減に寄与し得る。
【0030】なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用可変が可能である。
【0031】例えば、この発明の実施例において、コンベアの搬送方向を、左側から右側に搬送する構成したが、使用時の都合により、右側から左側にコンベアの搬送方向を変更することもできる。
【0032】また、この発明の実施例においては、コンベアを2基、蓋付き焼き板部を1箇所とする構成としたが、コンベアを1基あるいは3基以上、そして蓋付き焼き板部を2箇所とするとともに、ヒータの配設個数や配設箇所を変更し、焼成度合いのバリエーションを変更することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したごとくこの発明によれば、本体部と、この本体部内を一側から他側へ食物を搬送するコンベアと、コンベア途中を上下方向から挟み搬送される食物を加熱するヒータ部とを有する食物用加熱装置において、前記本体部上面部位には蓋付き焼き板部を設けたので、加熱装置の上部を蓋付き焼き板部として使用することができ、本体部のコンベアにおける焼成のみでなく、複数箇所にて焼成することができ、食物の焼成度合いに応じた使用が可能となり、使い勝手を向上し得る。また、上部を蓋付き焼き板部とした前記加熱装置を使用することにより、店舗における食物の提供時に、食物を完成させて依頼者に手渡すまでの時間を短縮することができ、スピーディさを売りものとする店舗には最適であるとともに、必要時に蓋付き焼き板部に電源を通して高温な所定温度まで迅速に上昇させることも可能であり、電気代等の維持費が崇む惧れがなく、コストを低廉とし得て、経済的に有利である。更に、前記加熱装置は、上部に蓋付き焼き板部を設けても、従来の加熱装置に比し、構成が徒に複雑化しないことにより、製作が容易で、コストの低減に寄与し得るものである。
【出願人】 【識別番号】597093447
【氏名又は名称】株式会社マグナインターナショナル
【出願日】 平成9年(1997)6月17日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西郷 義美
【公開番号】 特開平11−4770
【公開日】 平成11年(1999)1月12日
【出願番号】 特願平9−176446