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【発明の名称】 米類の洗浄器具
【発明者】 【氏名】安中 康栄

【要約】 【課題】容器に収容した米を研ぐようして洗米できるようにする。

【解決手段】周面上部に排水孔を設けた有底な円筒状容器1と、蓋5と、この蓋5の中央部に貫通した給水路9と、この給水路9の下端10に設けられる第1〜4のノズル体15,15A,15B,15Cとを備える。ノズル体15,15A,15B,15Cの先端21には容器1のほぼ半径方向に噴出方向Xを向けた第1のノズル孔23を設ける。ノズル体15,15A,15B,15Cの側面25の一側に容器1のほぼ周方向に噴出方向Yを向けた第2のノズル孔24を設ける。さらに第1のノズル体15の第1のノズル孔23の噴出方向Xと該第1のノズル体15の他側に位置する第2のノズル体15Aの第2のノズル孔24の噴出方向Yとを容器1内で交差するように設ける。容器1内の噴出方向X,Y上又はその付近にある米粒A,Bは容器1内の交差位置Zまで押し流されて該交差位置Z又はその付近で互いに接触し、この結果米粒A,Bを確実に研ぐことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 米類を収容する容器の略中央にノズル孔を複数設け、これらノズル孔より水を噴出して洗米する米類の洗浄器具において、前記複数のノズル孔の噴出方向を交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具。
【請求項2】 米類を収容する有底円筒状容器の略中央にノズル孔を複数設け、これらノズル孔より水を噴出して洗米する米類の洗浄器具において、前記ノズル孔を、前記容器のほぼ半径方向に噴出方向を向けた第1のノズル孔と、前記容器のほぼ周方向に噴出方向を向けた第2のノズル孔とを備え、かつ第1のノズル孔の噴出方向と第2のノズル孔の噴出方向とを前記容器内で交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具。
【請求項3】 米類を収容し周面上部に排水孔を設けた有底な円筒状容器と、この容器の上部開口に設けた蓋と、この蓋の中央部に貫通した給水路と、この給水路の下端に設けられると共にほぼ水平放射状に間隔をおいて設けられた複数のノズル体と、前記ノズル体の先端に設けられ前記容器のほぼ半径方向に噴出方向を向けた第1のノズル孔と、前記ノズル体の側面の一側に設けられ前記容器のほぼ周方向に噴出方向を向けた第2のノズル孔とを備え、かつ第1のノズル孔の噴出方向と隣接するノズル体の第2のノズル孔の噴出方向とを前記容器内で交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米類を収容する容器の略中央にノズルを複数設け、これらノズルより水を噴出して洗浄する米類の洗浄器具に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、米、小豆、大豆、里いも等の米類の洗浄を行うものとして特開平4−210017号公報の段落0003、0009等に容器に上面開口部を閉蓋する蓋に多数の小孔を設け、この蓋の中心部に前記容器内に挿入する水の供給パイプを取付け、この供給パイプの先端に水の噴射力によって回転する水の噴射ノズルを取付け、そしてこの噴射ノズルは反回転方向に設けられた米類の洗い器が提案されている。また特開平8−318170号公報の段落0007には洗米槽と該洗米槽内部において洗米する洗米手段と、前記洗米槽の内壁を洗浄可能な給水手段とを備え、前記給水手段は洗米槽内壁に水を吹きつける給水部を備え、該給水部は吹きつける水の圧力により縦軸心廻りに遊転自在に備えた洗米装置が開示されている。
【0003】前記従来技術においては容器内に米類を収容し、そして水をノズル等により容器内に供給することにより一方向の水流を生じせしめ、該水流により洗米を行うものであるが、本来洗米は研ぐというように米粒を互いに接触させて汚れ等をそぎ落とすことが有効であり、したがって、従来技術では一方向の水流に沿って米粒が容器内を移動するするので、米粒を互いに接触させて研ぐという作用は低く、良好に洗米を行うことはできないという問題があった。
【0004】そこで本発明は容器に収容した米類を互いに接触させて研ぐことができる米類の洗浄器具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、米類を収容する容器の略中央にノズル孔を複数設け、これらノズル孔より水を噴出して洗米する米類の洗浄器具において、前記複数のノズル孔の噴出方向を交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具である。したがって、請求項1ではそれぞれの噴出方向上又はその付近の米類が交差箇所又はその付近で接触して米粒等を研ぐことができる。
【0006】請求項2の発明は、米類を収容する有底円筒状容器の略中央にノズル孔を複数設け、これらノズル孔より水を噴出して洗米する米類の洗浄器具において、前記ノズル孔を、前記容器のほぼ半径方向に噴出方向を向けた第1のノズル孔と、前記容器のほぼ周方向に噴出方向を向けた第2のノズル孔とを備え、かつ第1のノズル孔の噴出方向と第2のノズル孔の噴出方向とを前記容器内で交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具である。したがって、請求項2ではそれぞれの噴出方向上又はその付近の米類が容器内に位置する交差箇所又はその付近で接触して米粒等を研ぐことができる。
【0007】請求項3の発明は、米類を収容し周面上部に排水孔を設けた有底な円筒状容器と、この容器の上部開口に設けた蓋と、この蓋の中央部に貫通した給水路と、この給水路の下端に設けられると共にほぼ水平放射状に間隔をおいて設けられた複数のノズル体と、前記ノズル体の先端に設けられ前記容器のほぼ半径方向に噴出方向を向けた第1のノズル孔と、前記ノズル体の側面の一側に設けられ前記容器のほぼ周方向に噴出方向を向けた第2のノズル孔とを備え、かつ第1のノズル孔の噴出方向と隣接するノズル体の第2のノズル孔の噴出方向とを前記容器内で交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具である。したがって、請求項3ではそれぞれの噴出方向上又はその付近の米類が容器内に位置する交差箇所又はその付近で接触して米粒等を研ぐことができると共に、容器内で水の旋回が生じて順次米粒等を研ぐことができる。
【0008】
【発明の実施態様】以下、本発明の第1実施例を図1〜4を参照して説明する。所定の米を収容する合成樹脂製の円筒状容器1は、円形の底面2上に円筒状の周面3を設けると共に、この周面3の上部に米粒A,Bより小さい排水孔4を複数形成する。容器1の上部開口5を着脱可能に閉蓋する合成樹脂製で円形の蓋6はその中央部に取付け孔7を形成しており、また中央部と外周縁の間に洗米状態を見るための窓孔8を形成する。容器1内に水を供給する給水路9は、取付け孔7を貫通し下端10がほぼ底面2に至るステンレス製等金属製や硬質プラスチック製の給水パイプ11と、この給水パイプ11の上端12に接続するホース13からなり、上端12とホース13はクリップ等の固定具13Cにより固定されており、またホース13の他端は水道の蛇口(図示せず)等に接続することにより給水を行うことができるようになっている。尚、蓋6における取付け孔7には、合成樹脂製短筒体7Aを固定し、この短筒体7Aの孔7Bは給水パイプ11よりわずかに径小に形成し、摩擦により前記給水パイプ11を固定し、蓋6を容器1に閉じて固定することにより給水パイプ11を容器1側に固定するようになっている。
【0009】前記給水パイプ11の下端10にプラスチック製短筒体14を介してステンレス等金属製のノズル体15を設ける。平面が円形の短筒体14は軸心(図示せず)を縦方向に設けた中空部16を有し有底な短筒体本体17の上部開口に蓋部18をビス等の螺子18Aにより固定したものであり、蓋部18の中央に給水パイプ11の下端10を螺着して下端10と中空部16が連通するように形成する。給水路9からの水を中空部16を介して容器1内に噴出するための第1〜4のノズル体15,15A,15B,15Cは、短筒体本体17の外周面19に複数、実施例では4か所に等間隔で設けられている。すなわちノズル体15は、底面2上のほぼ中央部に位置して水平四方向に放射状に設けられている。このノズル体15は基端20を外周面19を螺着して取付けたものであって、それぞれのノズル体15には基端20から先端21側に至り中空部16と接続した連通孔22と、該連通孔22に接続する第1のノズル孔23及び第2のノズル孔24を設ける。第1のノズル孔23は先端21に設けられており、この第1のノズル孔23による水の噴出方向Xは容器1のほぼ半径方向である。さらに第2のノズル孔24はノズル体15の側面25の一側に設けられており、すなわち第2のノズル孔24は短筒体14を中心として側面25の時計廻り方向側のみに設けられており、この第2のノズル孔24による水の噴出方向Yは容器1のほぼ周方向(ラジアル方向)、すなわち外周面19の接線と並行になるように設けられている。さらに、隣接するノズル体15,15A,15B,15Cにおいて、第1のノズル孔23の噴出方向Xと第2のノズル孔24の噴出方向Yとが、容器1内で上方から見て(平面的に見て)交差するように第1のノズル孔23の噴出方向Xは側面25の他側にやや傾斜している。尚、Zは前記交差箇所を示している。そして、第1のノズル孔23の孔径を例えば2mmとし、第2のノズル孔24の孔径を2.5mmとするように、第1のノズル孔23の孔径をやや小さく形成している。また、実施例上では第1のノズル孔23(噴出方向X)の角度X´は放射方向に対して15度に傾斜し、第2のノズル孔24(噴出方向Y)の角度Y´は放射方向に対して90度としている。
【0010】次に前記構成についてその作用を説明する。まず所定量の米を容器1に収容し、そして取付け孔7に給水パイプ11を貫通した蓋6を上部開口5に密に取付けることにより、第1〜4のノズル体15,15A,15B,15Cを容器1内に回動することなく固定状態にて設置する。次に水道の蛇口より水を流すと、ホース13、給水パイプ11を通って中空部16に水は至り、そして中空部16より連通孔22を通って第1,2のノズル孔23,24より噴出する。この水の噴出により容器1内に水が満たされて洗米を行うと共に、汚れた溢れ水は排水孔4より排水される。
【0011】この洗米の際、第1のノズル孔23から噴出方向Xに噴出する水により噴出方向X上又はその付近に位置する米粒Aが交差箇所Zへ移動し、また第2のノズル孔24から噴出する水により噴出方向Y上又はその付近に位置する米粒Bが交差箇所Z又はその付近へ移動し、この結果米粒A,Bが互いに接触して研がれることになる。そして研がれた米粒A,Bは交差箇所Zの外側に移動すると共に、再び噴出方向X,Y上又はその付近にある別の米粒が順次接触して研がれることになる。さらに、容器1内の水、米粒は図1のFに示すように全体としては上方から見て時計方向廻りに回動しながら順次米粒A,Bは研がれると共に周面3に沿っていった上昇したのち再び底面2に向かうように渦を形成し水面では旋回した波状態となる。これは第1のノズル孔23の孔径より第2のノズル孔24の孔径を大きく形成してあり、また第2のノズル孔24から噴出する水力はそのほとんどが容器1内の水を時計方向廻りに供することができるのに対して、第1のノズル孔23は側面25の他側に傾斜しているので、容器1内の水を反時計方向廻りに供するための水力の分力は小さいことに起因する。
【0012】このようにして、米粒A,Bを研いで洗米した後、水の供給を止め、そして容器1を傾けて容器1内の水を第1の排水孔4を通して排水し、容器1内に残った米粒A,Bを取出して炊飯等を行うものである。
【0013】以上のように、前記実施例では米類を収容する容器1の略中央にノズル孔23,24を複数設け、これらノズル孔23,24の噴出方向X,Yを交差するように設けたことにより、噴出方向X,Y上又はその付近にある米粒A,Bが交差箇所Z又はその付近で接触して研がれることとなり、良好に洗米することができる。
【0014】また、容器1のほぼ半径方向に噴出方向Xを向けた第1のノズル孔23と、前記容器1のほぼ周方向に噴出方向Yを向けた第2のノズル孔24とを備え、かつ第1のノズル孔23の噴出方向Xと第2のノズル孔24の噴出方向Yとを前記容器1内で交差するようにしたので、容器1内の噴出方向X,Y上又はその付近にある米粒A,Bは容器1内の交差位置Zまで押し流されて該交差位置Z又はその付近で互いに接触し、この結果米粒A,Bを確実に研ぐことができる。
【0015】さらに米粒A,Bを収容し周面3上部に排水孔4を設けた有底な円筒状容器1と、この容器1の上部開口5に設けた蓋5と、この蓋5の中央部に貫通した給水パイプ11及びホース13からなる給水路9と、この給水路9の下端10に設けられると共にほぼ水平放射状に間隔をおいて設けられた第1〜4のノズル体15,15A,15B,15Cと、前記ノズル体15,15A,15B,15Cの先端21に設けられ前記容器1のほぼ半径方向に噴出方向Xを向けた第1のノズル孔23と、前記ノズル体15,15A,15B,15Cの側面25の一側に設けられ前記容器1のほぼ周方向に噴出方向Yを向けた第2のノズル孔24とを備え、かつ第1のノズル体15の第1のノズル孔23の噴出方向Xと該第1のノズル体15の他側に位置する第2のノズル体15Aの第2のノズル孔24の噴出方向Yとを前記容器1内で交差するように設けたことにより、容器1内の噴出方向X,Y上又はその付近にある米粒A,Bは容器1内の交差位置Zまで押し流されて該交差位置Z又はその付近で互いに接触し、この結果米粒A,Bを確実に研ぐことができる。さらに、第2のノズル孔24は容器1の周方向に向いているので、容器1内の水を渦状にする力が、容器1のほぼ半径方向に向いている第1のノズル孔24より大きいので、米粒A,Bは容器1内を旋回することとなり、この結果米粒A,Bは噴出方向X,Y上又はその付近に順次供給されることとなり、この結果容器1に収容された全量の米粒A,Bを均一に研ぐことができる。
【0016】しかも、第1のノズル孔23の孔径より第2のノズル孔24の孔径をやや大きく形成したことにより、第2のノズル孔24により水力を第1のノズル孔23による水力よりも大きくでき、容器1内に時計廻り方向の旋回流を確実に形成でき、容器1に収容された全量の米粒A,Bを確実に研ぐことができる。また、第1〜4のノズル体15,15A,15B,15Cは短筒体14、給水パイプ11を介して蓋6に挿脱可能に固定されているので、第1〜4のノズル体15,15A,15B,15Cが回転するようなことはなく、前記交差箇所Zで米粒A,Bを研ぎ続けることができる。
【0017】図5〜図7は第2実施例を示しており、前記第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施例では短筒体14Aを、上下方向を開口した短筒体本体17Aと、短筒体本体17Aの下方を閉塞する底板31上に設けられ短筒体本体17Aの上下方向を貫通する連通パイプ32と、短筒体本体17Aの上方を閉塞すると共に前記連通パイプ32の上部が貫通するリング体33とを備え、連通パイプ32の下端には中空部16Aに連通する横孔34が形成され、そしてステンレス等の金属製や硬質プラスチック製の給水パイプ11Aの下端を連通パイプ32の上端に螺着する共に、給水パイプ11Aにビス等の螺子35により連通パイプ32を固定することにより、短筒体本体17Aに給水パイプ11Aを接続する。さらに、給水パイプ11Aの上端にホース13Aをクリップ等の固定具13Bにより固定し、このホース13Aを蓋6の取付け孔7に密に挿入して固定したものである。
【0018】したがって、蛇口に接続したホース13Aから給水パイプ11A、中空部16A及び連通孔22を介して水をノズル孔23,24より噴出することができる。
【0019】尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えばノズル体の数は4か箇所に限定されるものではなく、また前記交差箇所Zは上方から見て(平面的に見て)交差する以外に水平方向から見た場合に上下方向で交差するような箇所、すなわち垂直面的に見て交差する箇所)でもよい等種々の変形が可能である。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明は、米類を収容する容器の略中央にノズル孔を複数設け、これらノズル孔より水を噴出して洗米する米類の洗浄器具において、前記複数のノズル孔の噴出方向を交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具であり、米粒等を研いで良好に洗米等を行うことができる。
【0021】請求項2の発明は、米類を収容する有底円筒状容器の略中央にノズル孔を複数設け、これらノズル孔より水を噴出して洗米する米類の洗浄器具において、前記ノズル孔を、前記容器のほぼ半径方向に噴出方向を向けた第1のノズル孔と、前記容器のほぼ周方向に噴出方向を向けた第2のノズル孔とを備え、かつ第1のノズル孔の噴出方向と第2のノズル孔の噴出方向とを前記容器内で交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具であり、容器内で米粒等を確実に研いで良好に洗米等を行うことができる。
【0022】請求項3の発明は、米類を収容し周面上部に排水孔を設けた有底な円筒状容器と、この容器の上部開口に設けた蓋と、この蓋の中央部に貫通した給水路と、この給水路の下端に設けられると共にほぼ水平放射状に間隔をおいて設けられた複数のノズル体と、前記ノズル体の先端に設けられ前記容器のほぼ半径方向に噴出方向を向けた第1のノズル孔と、前記ノズル体の側面の一側に設けられ前記容器のほぼ周方向に噴出方向を向けた第2のノズル孔とを備え、かつ第1のノズル孔の噴出方向と隣接するノズル体の第2のノズル孔の噴出方向とを前記容器内で交差するように設けたことを特徴とする米類の洗浄器具であり、容器内で米粒等を確実に研いで良好に洗米等を行うことができると共に、容器に収容された米粒等を順次交差箇所又はその付近に供給して順次米粒等を研いで全体を均一に洗米等することができる。
【出願人】 【識別番号】597083253
【氏名又は名称】安中 康栄
【出願日】 平成9年(1997)6月12日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
【公開番号】 特開平11−270
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−155506