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【発明の名称】 自動調理グリル装置
【発明者】 【氏名】山下 忠夫

【氏名】蒲 厚仁

【氏名】山崎 友三郎

【氏名】芳村 真宏

【氏名】広瀬 実

【要約】 【課題】自動グリル装置で調理中に、焼け具合を見ようとして扉を開けて食材を引出したのちに、不適切な調理が行なわれるのを防止する。

【解決手段】食材Fの温度を温度センサ12で測定して、所定の調理完了温度になったとき制御装置15でガスを止めるものにおいて、温度センサ12と制御装置15の間に扉8と連動するコネクタ13を設け、扉8が開閉したときコネクタ13も開閉させる。扉8を開けて食材を引出している時間が長いと食材温度が低下し、以後の制御が不適切になるので、コネクタ13の開成時間が30秒を超えたときガスを遮断し、制御作用も止める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 グリル室内で加熱される食材に温度センサを接触させて温度測定をし、測定温度が所定値になったとき制御装置を作動して加熱を停止する自動調理グリル装置において、前記温度センサと制御装置を結ぶ回路に、グリル室の扉の開閉に応じて開閉するコネクタを設け、コネクタの開成時間が30秒を超えたとき、加熱を中止する制御を行なうことを特徴とする自動調理グリル装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚、肉などの食材を自動的に焼く自動調理グリル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動調理グリル装置は、調理終了の決定を、食材の表面温度を基準として、これに食材の大きさ、種類などを加味して決めるのが一般である(特開平6−304077)。しかし使用者は、食材の焼け具合を見るために、途中で扉を開けて焼き網、水皿などと共に食材を引き出すことがあり、このような取り扱いをすると、食材が冷えるため、焼け具合が進んでいても表面温度の測定値が低くなり、再び扉を締めて調理を継続したとき適切な制御がされず調理が不適正になる場合がある。
【0003】図4は食材の表面温度を縦軸、加熱時間を横軸にとった図表で、食材が曲線A1 のように加熱されているとき、時間t1 で扉を開けて食材を引き出すと曲線A2 に示すように温度が低下し、時間t2 で扉を閉めて加熱を続けると曲線A3 のように温度上昇する。扉を開けなければ曲線A1 に続いて仮想線A4 のように上昇し、時間t3 で完了温度T1 になるはずであるが、開扉及び食材引き出しによる温度低下で表面温度の上昇が遅れ、完了温度T1 まで加熱すると焼き過ぎの状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、調理の途中で食材を引き出しても、調理が不適正にならないようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための手段は、請求項1に記載したとおり、グリル室内で加熱される食材に温度センサを接触させて温度測定をし、測定温度が所定値になったとき制御装置を作動して加熱を停止する自動調理グリル装置において、前記温度センサと制御装置を結ぶ回路に、グリル室の扉の開閉に応じて開閉するコネクタを設け、コネクタの開成時間が30秒を超えたとき、加熱を中止する制御を行なうことを特徴とする。
【0006】この手段によれば、扉が30秒以上開いていると加熱源が自動的に遮断されるから、以後の加熱は、手動によって制御するか又は完了時間を予測して短時間で終わる自動制御にすればよく、不適正な調理は避けられる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1において1は自動調理グリル装置、2は外箱、3は内箱、4はグリル室、5は上火バーナ、6は左右一対の下火バーナである。グリル室4の開口7を開閉する扉8には支持枠9の前枠9aが一体に結合されており、支持枠9に水皿10が載置結合され、水皿10に焼き網11が前後の脚板11aを介して取り付けられている。
【0008】サーミスタ12aを内蔵した温度センサ12が焼き網11に上向きに取り付けられて食材Fの下面の温度を測定するようにされ、サーミスタ12aのリード線を囲む保護管12bが前記前枠9aの延長部9bに接続され、該リード線はコネクタ13のプラグ13aに接続されており、前記延長部9bとプラグ13aは、グリル室4の外側にあり、該コネクタ13のジャック13bやリード線13c、制御装置15もグリル室4の外側に設けられている。
【0009】したがって、プラグ13aは扉8と共に動き、扉8が閉じられるとプラグ13aはジャック13bに挿入されて制御装置15に至る回路を閉じ、また扉8と共に焼き網11が引き出されると、プラグ13aはジャック13bから抜けて回路を開く。
【0010】温度センサ12のサーミスタ12aは、温度測定中に回路が開くと略−10度を示す特性を有し、時間t1 の時、扉8を開けて食材Fを引出すと図3に線イで示すように検出温度が低下し、時間t2 で扉を閉じると線ロで示すように急上昇したのち曲線A3 に沿う温度を検出する。
【0011】しかし、本発明の制御装置15においては、t1 からt2 までの時間が30秒未満のときはt2 以後も自動調理を継続して行なうが、30秒以上になると自動調理を中止するように設定してあり、ガスを遮断する。図3はそのフローチャートを示し、ステップS1でガスに点火されるとステップS2で制御装置15による自動調理が開始され、途中においてステップS3でサーミスタ12aがOFFになったとき、OFF時間が30秒以上であればステップS4でガスを止めて調理を中止し、OFF時間が30秒未満であれば加熱を継続し、ステップS5で完了温度を検出するとステップS6でガスを止めて調理を完了する。
【0012】OFF時間が30秒以上のためにガスを止めて調理を中止したときは、手動操作又は短時間の自動操作で追加の加熱を行なって調理する。
【0013】
【発明の効果】以上のとおり、扉が30秒以上開いていると加熱源が自動的に遮断され、以後の加熱は、手動によって制御するか又は完了時間を予測して短時間で終わる自動制御にすればよく、不適正な調理が避けられる効果がある。
【出願人】 【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 欣一 (外3名)
【公開番号】 特開平11−267
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−153690