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【発明の名称】 アク除去機能付き鍋
【発明者】 【氏名】布村 明

【要約】 【課題】煮沸液面上に浮遊する食品から発生したアクを自動的に除去できる装置を提供する。

【解決手段】直接加熱手段21により加熱される外鍋1と、該外鍋1に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋2とが一体に形成され、前記外鍋1からの煮沸蒸気を導出する1つ以上の蒸気噴出ノズル7を前記内鍋2の湯面上に形成し、前記内鍋2の中央部に備える排出口9へ向かって、前記蒸気噴出ノズル7からの蒸気を吹きつける手段を具備した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋からの煮沸蒸気を導出する1つ以上の蒸気噴出ノズルを前記内鍋の湯面上に形成し、前記内鍋の中央部に備える排出口へ向かって、前記蒸気噴出ノズルからの蒸気を吹きつける手段を具備したことを特徴とするアク除去機能付き鍋。
【請求項2】 直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋から煮沸熱湯を導出するサイフォンタンクからの湧湯を噴出させる湧湯口を前記内鍋の中心部を貫通して前記内鍋の湯面まで立ち上がらせ、前記内鍋の周辺部に備える排出口へ向かって、前記湧湯口から噴出する熱湯を流しつける手段を具備したことを特徴とするアク除去機能付き鍋。
【請求項3】 直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋から煮沸熱湯を導出するサイフォンタンクからの湧湯を噴出させる1つ以上の湧湯口を前記内鍋周辺の湯面上まで立ち上がらせ、前記内鍋の中央部に備える排出口へ向かって、前記湧湯口から噴出する熱湯を流しつける手段を具備したことを特徴とするアク除去機能付き鍋。
【請求項4】 請求項1ないし3記載のアク除去機能付き鍋において、前記排出口に濾過手段を設けたことを特徴とするアク除去機能付き鍋。
【請求項5】 請求項1ないし4記載のアク除去機能付き鍋において、前記外鍋と内鍋を圧着金具によって接合し、取り外し自在に構成したことを特徴とするアク除去機能付き鍋。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばしゃぶしゃぶ肉用鍋の使用中に連続して発生するアクを自動的に流し取り、然も煮沸液は蒸発分を除けば還流により、繰り返し使用可能にしたアク除去機能付き鍋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として強いて掲記すると、例えば特許第2588805 号記載の小魚類の全自動煮釜がある。これは、図5において、(a) はその概要説明図、(b) は(a) のA-A 断面図、(c) は(a) のB-B 断面図、(d) は(c) のかき出し装置の立体概要図に示すように、『両端に投入口と搬出口を有し、上部の全部もしくは一部を開放した半円筒状の容器の内部にスクリュー軸を設け、スクリュー軸の駆動装置を容器外に設け、そのスクリュー軸にスクリュー羽根状のものを容器内端からもう片方の端に設けられた搬出口の近くまで設け、さらにそのスクリュー羽根の端もしくは端近くともう一端の容器内の端に、スクリュー軸に垂直に支柱を設け、支柱にスクリュー軸の近くに板を設けた小魚類の自動煮釜において、容器の底部にジャケットを設け容器をジャケット内の蒸気により加熱し、搬出口から搬出された小魚類と水を分離し、分離した小魚類を搬出用コンベアに、また水は加熱槽により更に加熱し、循環ポンプにより再び自動釜の投入側に投入し再循環させることを特徴とした小魚類の全自動釜』である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の技術は小魚を均質に煮上げるために一定の温度でかつ所定の時間に煮上げることと、煮上げる際に小魚類を傷めず、小魚類を煮るときに生じるアクを処理し、使用水量を低減することである。しかしながら、この従来技術を適用して煮沸液面上に発生する煮沸食品のアクを自動的に除去するとと共に、煮込まれながら煮沸液面上に浮遊する煮沸食品を採取して、直ちに食用に供したり、あるいは第2次的加工に提したりすることは不可能である。ここにおいて、本発明は煮沸液面上に浮遊する食品から発生したアクを自動的に除去できる装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題を達成するため本発明請求項1記載の発明は、直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋からの煮沸蒸気を導出する1つ以上の蒸気噴出ノズルを前記内鍋の湯面上に形成し、前記内鍋の中央部に備える排出口へ向かって、前記蒸気噴出ノズルからの煮沸蒸気を吹きつける手段を具備した構成とした。このようにしたことから、煮沸されている食材から発生するアクは内鍋縁部のノズルから吹きつける噴射蒸気により、たやすく排出口のある中央部へ向かって吹きつけられ、食品とアクの分別が自動的に可能になるという特段の効果を奏することができる。
【0005】(解決手段2)上記課題を達成するため本発明請求項2記載の発明は、直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋から煮沸熱湯を導出するサイフォンタンクからの湧湯を噴出させる湧湯口を前記内鍋の中心部を貫通して前記内鍋の湯面まで立ち上がらせ、前記内鍋の周辺部に備える排出口へ向かって、前記湧湯口から噴出する熱湯を流しつける手段を具備した構成とした。この方策により、アクの流れが内鍋中央部から内鍋外周縁部へ向い、排出口に流れ込むことから、特にアクの流れが円滑になり、自動アク除去作業に時間的短縮が可能になると共に、湧湯の流れに食材の位置も鍋周辺に付随するため、食品の摂取も利便になるという付随的効果も顕著である。
【0006】(解決手段3)上記課題を達成するため本発明請求項3記載の発明は、直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋から煮沸熱湯を導出するサイフォンタンクからの湧湯を噴出させる1つ以上の湧湯口を前記内鍋周辺の湯面上まで立ち上がらせ、前記内鍋の中央部に備える排出口へ向かって、前記湧湯口から噴出する湧湯を流しつける手段を具備した構成とした。かくして、サイフォン原理を応用したサイフォンタンクからの湧湯を排出口のある内鍋中央部へ向かって噴出させるため、煮沸された食材から発生するアクは内鍋縁部から中央部へ流れ、いとも簡単に確実に食品とアクの分別・除去が自動的になるという特段の効果を奏することができる。
【0007】(解決手段4)上記課題を達成するため本発明請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記載のアク除去機能付き鍋において、前記排出口に濾過手段を設けた構成とした。かくして、濾過手段に堆積したアクを必要に応じて除去すれば、繰り返して煮沸液・濾過紙等の使用が可能になり、加熱熱量の損失も少なく、自動化の要請にも適合可能というメリットが生じる。
【0008】(解決手段5)上記課題を達成するため本発明請求項5記載の発明は、請求項1ないし4記載のアク除去機能付き鍋において、前記外鍋と内鍋を圧着金具によって接合し、取り外し自在に構成した。従って、外鍋は通常の市販鍋で適用可能となり、コストの節減に役立ち、装置の敷衍性が大いに高まるという効果がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実施の形態1にかかるアク除去機能付き鍋の側断面図、図2は実施の形態2にかかるアク除去機能付き鍋の側断面図、図3は実施の形態3にかかるアク除去機能付き鍋の側断面図、図4は実施の形態3にかかるアク除去機能付き鍋の平面側説明図である。全ての図面において、同一符号は同一若しくは相当部材を表すものとする。
【0010】本発明の実施の形態1にかかるアク除去機能付き鍋Aは図1に示すように、アルミニューム,ステンレス,ジュラルミン,銅,真鍮,鉄等からなる外鍋1と、該外鍋1と同等な金属からなる内鍋2と、該内鍋2の中央部に配設された円筒管3と、該円筒管3内部に配置された濾過手段4と、前記外鍋1と内鍋2を水漏れなく接合するためのパッキン5及び圧着金具6と、内鍋2側部に設けられた蒸気噴出ノズル7を主要な構成としている。前記内鍋2は底の中心から突設された円筒管3を内部中央に有し、該円筒管3は上端が開口し、内部が中空に構成され、中段にて濾過手段4を設け、下端には還流孔8が形成されている。また、前記蒸気噴出ノズル7の位置は、内鍋2中央部の円筒管3と同一、またはやや高い位置に配置され、内鍋2に水を満たした場合には、水面は円筒管3の上端まで達し、該水面と略同一高さの位置に蒸気噴出ノズル7が露出する構成となっている。
【0011】前記アク除去機能付き鍋Aを使用する場合には、外鍋1に適量の湯を入れた後、該外鍋1内に内鍋2を収納し、外鍋1外縁と内鍋2外縁を蒸気が漏れないように、パッキン5及び圧着金具6によって密閉する。そして、円筒管3の上端部分まで湯を入れ、内鍋2を満たし、加熱手段21にて加熱することにより食材は加工される。
【0012】食材が加工される際に多量のアクが発生するが、その比重は軽く概して内鍋2の湯面に浮遊するため、外鍋1にて沸騰し発生した水蒸気が蒸気噴出ノズル7より噴出することにより、内鍋2中央部の排出口9へ押し遣られる。押し遣られたアクは排出口9より円筒管3へ流入し、濾過手段4にて除去され澄水のみが還流孔8より外鍋1に還流され循環する。
【0013】次に、図2に基づいて、実施の形態2にかかるアク除去機能付き鍋Bを説明する。本実施の形態2にかかるアク除去機能付き鍋Bは、図2に示すように、アルミニューム,ステンレス,ジュラルミン,銅,真鍮,鉄等からなる外鍋1と、該外鍋1と同等な金属からなる内鍋2と、該内鍋2の中央部に配設されたサイフォン管10及びサイフォンタンク11と、該サイフォン管10の上端に設けられた湧湯拡散板12と、前記内鍋2の外周一円に配置された濾過手段4と、前記外鍋1と内鍋2を水漏れなく接合するためのパッキン5及び圧着金具6を主要な構成としている。
【0014】前記内鍋2は中央部に突設されたサイフォン管10と、外周一円に配置された濾過手段4とを有して構成され、前記サイフォン管10は内鍋周壁よりもやや高く、内鍋2に水を満たした場合には、液面からサイフォン管10の湧湯噴出部(湧湯口)13び湧湯拡散板12が露出する構成となっている。また内鍋2周壁のさらに外周には、内鍋周壁よりやや高い内鍋支持部14、及び内鍋支持部14と内鍋2周壁の間一円に設けられた、複数個の濾過手段4、及び濾過手段直下の還流孔8が配置されている。
【0015】前記サイフォンタンク11はサイフォン管10の下端に連結された平面視円形の部材であり、周側面は流入窓15を除き閉塞され、下面は開口され、該開口された下面が外鍋の底面に当接し、煮沸された熱湯を、集中して効率良くサイフォン管10へ送る役目を有している。また、前記サイフォンタンク11は外鍋1内の周囲の湯と、サイフォン管10内へ送出される湯を仕切り、サイフォンタンク11内で煮沸した熱湯は、サイフォン管10へ送出され、上端の湧湯噴出部13から噴出する。該噴出した湯は湧湯拡散板12により放射状に拡散し、内鍋2の液面へ散布されることにより、内鍋2の液面はオーバーフローとなり、内鍋2の外周一円に配置した濾過手段4へ流出し、濾過された澄水のみが、前記サイフォンタンク11の流入窓15より流入し、サイフォン管10へと循環する。
【0016】前記アク除去機能付き鍋Bを使用する場合には、外鍋1に適量の湯を注入した後、該外鍋1上に内鍋2を接合し、外鍋1外縁と内鍋2外縁を水が漏れないように、パッキン5及び圧着金具6によって密閉する。そして、内鍋2の上端部分溢盃まで湯を注入し、サイフォン管10の上端部分及び湧湯拡散板12を湯面より露出した状態で外鍋1を加熱する。加熱手段21の加熱により、サイフォン管10の作用と共に内鍋2内食材も又加熱加工が行なわれる。
【0017】食品が加工される際に多量のアクが発生するが、その比重は軽く概して内鍋2の湯面に浮遊するため、外鍋1により沸騰してサイフォン管10を通った湧湯は湧湯拡散板12により拡散し、放射状に内鍋2の液面へ散布することにより、内鍋2の湯面はオーバーフローとなると同時に、アクと共に内鍋2の外周に配置した濾過手段4へ流入する。濾過手段4にて、アクは除去され澄水となった湯は還流孔8を経て外鍋1の底面へ戻り流入窓15よりサイフォンタンク11へと循環する。
【0018】次に、図3、図4に基づいて、実施の形態3にかかるアク除去機能付き鍋Cを説明する。本発明の実施の形態3にかかるアク除去機能付き鍋Cは、アルミニューム,ステンレス,ジュラルミン,銅,真鍮,鉄等からなる外鍋1と、該外鍋1と同等な金属からなる内鍋2と、該内鍋2の中央部に設置された排出口9、及び円筒管3と、該円筒管3内部中段に配置された濾過手段4と、前記外鍋1と内鍋2を水漏れなく接合するためのパッキン5及び圧着金具6と、内鍋2側部に設けられた湧湯噴出口7aを主要な構成としている。16は外鍋1と内鍋2との間の周縁部を密閉する蒸気密閉蓋、17は外鍋内で煮沸する外鍋湯、11は外鍋1の底部に設け最も加熱される部位に配設された熱効率の良い金属にて形成するサイフォンタンク、15は外鍋内からサイフォンタンク11へ湯が流入する流入窓、10はサイフォンタンク11から内鍋2の湯面へ熱湯を立ち上げるためのサイフォン管、18は湧湯噴出口7aから噴出する蒸気熱湯、19は内鍋内の内鍋湯、20は被加工食品、21はガス・電気コンロ等の加熱手段である。
【0019】そして、1aは外鍋1の湯面レベルを表す外鍋水位、8は円筒管3の漏斗状部の底部を形成した還流孔である。
【0020】外鍋1及び内鍋2の水位の確保は次の如く行なう。先ず、圧着金具6をゆるめ、内鍋2及びその内鍋と一体に付随する濾過装置等を持ち上げて取り除き、外鍋1の底部へ注湯する際に、内鍋2を接合しても溢れない程度に注意をして、やや少なめに注水又は注湯した後、内鍋2及びその内鍋と一体に付随する濾過手段等を接合し、前記圧着金具6を締めて固定し、内鍋2の中央部排出口の上端まで注水又は注湯する。
【0021】外鍋1の水位は、内鍋2の底面中心部に開口する還流孔8を塞ぎ、かつ還流孔8中段に配設された濾過手段に満たない範囲であればよいので、図3に示す1a程度が適当である。もっとも、外鍋1外側面に金属製のバイパス管を配設し、その一部を耐熱ガラス等にして、外部より水位1aを監視可能とすることも可能である(図示省略)。
【0022】このようにして構成されたアク除去機能付き鍋は、加熱手段21により加熱された食材より、アクが多量に発生する場合に於いて、その比重は軽いために、概して内鍋2の湯面に浮遊するため、本発明では湧湯噴出口7aより噴出した蒸気を含む熱湯にて内鍋2中心部の排出口9へ押し遣り排除する。
【0023】押し遣られたアクは排出口9を経て円筒管3へ流れ込み、濾過手段4にて濾過され、澄水のみが外鍋1の底面へ還流し、流入窓15よりサイフォンタンク11へと循環する。この湧湯噴出口7aは1個所以上、即ち複数個所が望ましいが、図示のように4個所から8個所程度が適当であるようである。
【0024】図3、図4において、最も加熱熱量が加わるサイフォンタンク11において、発生する高圧力の熱湯がサイフォン現象の理により、サイフォン管10を上昇し低圧力の内鍋2の湯面へ向かって連続して噴出し、アク等の不純物を排除することとなり、なおかつ使用する水、湯等は蒸気としての損失を除けば、補充の要もなく、また、先の蒸気のみの噴射と比べてアク等を押し遣る力が強く、食材の加工も有利である。
【0025】以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の如く自然現象に頼らず、電動モーターによる揚水ポンプ等の手段による場合の他これに準ずる方式等。または、排出口9等に濾過紙等を取替自在に配置することにより、濾過手段に堆積したアク等を必要に応じて除去することが可能となり、繰り返して煮沸水・濾過紙等を使用することができ、水の追加も余りなく、加熱熱量の損失も少なく、自動化する場合。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋からの煮沸蒸気を導出する1つ以上の蒸気噴出ノズルを前記内鍋の湯面上に形成し、前記内鍋の中央部に備える排出口へ向かって、前記蒸気噴出ノズルからの煮沸蒸気を吹きつける手段を具備したことから、煮沸されている食材から発生するアクは内鍋の縁部より吹きつける噴出蒸気により、たやすく排出口のある中央部へ向かって吹きつけられ、食材とアクの分別が自動的に可能になるという特段の効果を奏することができる。
【0027】本発明請求項2記載の発明は、直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋から煮沸熱湯を導出するサイフォンタンクからの湧湯を噴出させる湧湯口を前記内鍋の中心部を貫通して前記内鍋の湯面まで立ち上がらせ、前記内鍋の周辺部に備える排出口へ向かって、前記湧湯口から噴出する熱湯を流しつける手段を具備したことにより、食材のアクの流れが内鍋中央部より内鍋縁部へ放射状に向かい、内鍋縁部の排出口に流し出すオーバーフロー方式であるため、特にアクの流れが円滑になり、自動的にアク除去がスムーズに行なわれる。また、噴出湧湯は内鍋の外周に向かって放射状に流れるので食材の摂取にも便利であるという付随的効果も顕著である。
【0028】請求項3記載の発明にあっては、直接加熱手段により加熱される外鍋と、該外鍋に収納された煮沸液を介して間接加熱される内鍋とが一体に形成され、前記外鍋から煮沸熱湯を導出するサイフォンタンクからの湧湯を噴出させる1つ以上の湧湯口を前記内鍋周辺の湯面上まで立ち上がらせ、前記内鍋の中央部に備える排出口へ向かって、前記湧湯口から噴出する熱湯を流しつける手段を具備したことから、サイフォン原理を応用したサイフォンタンクからの湧湯を水蒸気と共に、排出口のある内鍋の中央部へ向かって噴出させるので、煮沸されている食材から発生するアクは内鍋の縁部より中央部に備える排出口へ向かって流れ、いとも簡単に確実に、アクの不純物を、自動的に分別、除去するという特段の効果を奏することができる。
【0029】本発明請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記載のアク除去機能付き鍋において、前記排出口に濾過手段を設けたことにより、濾過手段に堆積したアクを必要に応じて除去すれば澄水となり、煮沸水・濾過紙等を繰り返して使用が可能となり、水の追加も余りなくて済み、加熱熱量の損失も最小限で済むという、自動化の要請に適合するというメリットがある。
【0030】本発明請求項5記載の発明は、請求項1ないし4記載のアク除去機能付き鍋において、前記外鍋と内鍋を圧着金具によって接続し、取り外し自在に接合したので、洗浄、清掃等の手入れが簡単である。更に、外鍋は通常の市販鍋で適用可能となり、コストの節減に役立ち、装置の敷衍性が大いに高まるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】597063082
【氏名又は名称】布村 明
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−258
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−173014