| 【発明の名称】 |
リニアモータ式カーテン開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川北 雅彦
【氏名】山田 伸司
【氏名】杉浦 忠利
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| 【要約】 |
【課題】開閉途中でのカーテンの反発力又は障害物等によるカーテン停止時に、モータの推力を高めることができるリニアモータ式カーテン開閉装置を提供する。
【解決手段】開閉途中で停止した左右一対の可動子ユニット4a,4bの何れか一方のみに通電することができる。この場合、一方の可動子ユニットに倍の電圧を印加してリニアモータの推力を高めることができ、開閉途中に障害物があったり、開方向端部に引き寄せられて折り畳み状になったカーテン5a,5bの反発力により推力が不足して、開閉できなくなったり、完全に開き切れなくなったりするような不都合を回避できる。また、所定時間に設定したタイマ時間が経過すると、左右一対の可動子ユニット4a,4bの何れか一方のみへの通電処理が自動的に停止されるから、可動子ユニット4a,4bへの通電時間が長くなってコイルが発熱したり、バッテリの充電量が不足してしまうことがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カーテンレールと、厚み方向に着磁され、かつ長手方向に一定間隔で異極となるようにカーテンレール内に配列された永久磁石と、永久磁石に沿ってカーテンレール内を各々移動可能な複数個のコイル及び各コイルへの給電用ブラシを備えた左右一対の可動子ユニットと、各可動子ユニットの給電用ブラシと対向して各々カーテンレール内に配置され、各可動子ユニットの給電用ブラシとの接触により各可動子ユニットにおける各コイルと永久磁石との相対位置に応じて各コイルに同一方向の推力が発生するように電流の向きを切換えながら給電する正負の導体パターンを備えた左右一対の給電基板とからなり、各可動子ユニットを逆方向に駆動して、カーテンレールに吊下げられる左右のカーテンを対向的に開閉するリニアモータ式カーテン開閉装置において、通常開閉時には、上記左右一対の可動子ユニットを直列接続して通電するとともに、開閉途中でのカーテン停止時に片側単独通電に切換える切換え手段を設けたことを特徴とするリニアモータ式カーテン開閉装置。 【請求項2】 タイマにより、片側単独通電時間を設定時間内に制限するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ式カーテン開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、左右のカーテンを対向的に開閉するリニアモータ式カーテン開閉装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】カーテンレールと、厚み方向に着磁され、かつ長手方向に一定間隔で異極となるようにカーテンレール内に配列された永久磁石と、永久磁石に沿ってカーテンレール内を各々移動可能な複数個のコイル及び各コイルへの給電用ブラシを備えた左右一対の可動子ユニットと、各可動子ユニットの給電用ブラシと対向して各々カーテンレール内に配置され、各可動子ユニットの給電用ブラシとの接触により各可動子ユニットにおける各コイルと永久磁石との相対位置に応じて各コイルに同一方向の推力が発生するように電流の向きを切換えながら給電する正負の導体パターンを備えた左右一対の給電基板とからなり、各可動子ユニットを逆方向に駆動して、カーテンレールに吊下げられる左右のカーテンを対向的に開閉するリニアモータ式カーテン開閉装置がある。この装置は、100Vの交流電源よりアダプタを介して電源を取りバッテリを充電するとともに、そのバッテリの直流電源によりリニアモータを駆動している。そして、左右一対の可動子ユニットは、直列に接続されてバッテリの負担を抑えながら、一定のモータ推力を確保している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、開閉させるカーテンが重かったり、開閉途中に障害物があったりすると、推力が不足する。特にカーテンの開き側では、引き寄せられて折り畳み状になるカーテンの反発力が可動子に掛かり、推力が不足してカーテンが完全に開ききらない場合が生じる。リニアモータの推力を高めるため、可動子ユニットのコイル数を増加すると、バッテリに対する負担が増加するばかりでなく、可動子ユニットが長くなるため、全開時のカーテンの開き残り代が大きく見栄えが悪い。本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、開閉途中でのカーテンの反発力又は障害物等によるカーテン停止時に、モータの推力を高めることができるリニアモータ式カーテン開閉装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための請求項1に記載された本発明のリニアモータ式カーテン開閉装置は、カーテンレールと、厚み方向に着磁され、かつ長手方向に一定間隔で異極となるようにカーテンレール内に配列された永久磁石と、永久磁石に沿ってカーテンレール内を各々移動可能な複数個のコイル及び各コイルへの給電用ブラシを備えた左右一対の可動子ユニットと、各可動子ユニットの給電用ブラシと対向して各々カーテンレール内に配置され、各可動子ユニットの給電用ブラシとの接触により各可動子ユニットにおける各コイルと永久磁石との相対位置に応じて各コイルに同一方向の推力が発生するように電流の向きを切換えながら給電する正負の導体パターンを備えた左右一対の給電基板とからなり、各可動子ユニットを逆方向に駆動して、カーテンレールに吊下げられる左右のカーテンを対向的に開閉するリニアモータ式カーテン開閉装置において、通常開閉時には、上記左右一対の可動子ユニットを直列接続して通電するとともに、開閉途中でのカーテン停止時に片側単独通電に切換える切換え手段を設けたことを特徴とする。 【0005】上記の目的を達成するための請求項2に記載された本発明のリニアモータ式カーテン開閉装置は、請求項1に記載の構成において、タイマにより、片側単独通電時間を設定時間内に制限するようにしたことを特徴とする。 【0006】 【作用及び発明の効果】請求項1に記載されたリニアモータ式カーテン開閉装置によれば、左右一対の可動子ユニットを直列接続して通電することにより、左右のカーテンを通常のモータ推力で開閉できる。開閉途中でカーテンの反発力又は障害物等によりカーテンが停止すると、切換え手段により左右一対の可動子ユニットのうちいずれか一方のみの片側単独通電に切換えられる。これにより、一方の可動子ユニットに略2倍の電流が流れることになり、リニアモータの推力を高めることができる。その後、一方の可動子ユニットが停止すると、他方の可動子ユニットのみの片側単独通電に切換えられる。従って、開閉途中でモータ推力が不足して開閉できなくなったり、完全に開き切れなくなったりするような不都合を回避できる。 【0007】請求項2に記載されたリニアモータ式カーテン開閉装置によれば、タイマにより、左右一対の可動子ユニットの何れか一方のみの片側単独通電時間が設定時間内に制限される。従って、長時間通電によるバッテリの負担を軽減して充電量が不足するのを防止できるとともに、可動子ユニットの発熱も抑制できる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1はリニアモータ式カーテン開閉装置1の概略を示す正面図、図2は図1に於けるA−A線拡大断面図、図3は給電基板の正面図、図4は電気回路図、図5はフローチャート、図6は作動説明図である。リニアモータ式カーテン開閉装置1は、リモコン2からコントローラ3へ送信される開閉信号に基づいてリニアモータ1aを駆動し、左右一対の可動子ユニット4a,4bにより左右のカーテン5a,5bを対向的に開閉するものである。図2に示すように、アルミの押出し成形品であるカーテンレール6は、アウターレール7の対向壁8a,8b間に3個のコイルからなる可動子ユニット4a,4bが走行自在に支持されている。対向壁8aにはインナレール装着部9が形成されている。また、対向壁8bには該インナレール装着部9に対応して給電基板装着部10が形成されている。 【0009】上記インナレール装着部9には、長尺のヨーク11の略全長に亙って厚み方向に着磁された複数の永久磁石12を配置したアルミ等非磁性のインナレール13が装着されている。隣り合う永久磁石12の極性は、互いに異ならせている。給電基板装着部10には、左側給電基板14と右側給電基板15が装着されている。左側及び右側給電基板14,15には、それぞれ対応する永久磁石12の極性との関係において適宜各可動子ユニット4a,4bの各コイルに対する給電方向を切り替えるようにした正負の導体パターン16a,16b、17a,17bが形成されている(図3)。そして、一方の導体パターン16bと17bは、電気的に接続されている。 【0010】対向壁8a,8b間に走行自在に支持された可動子ユニット4a,4bの各コイルには、上記正負の導体パターン16a,16b、17a,17bに摺接する一対の給電ブラシ18,18が形成されている。アウターレール7のカーテンランナ走行部19には、複数のカーテンランナ20が走行自在に支持され、各カーテンランナ20により左右のカーテン5a,5bが吊持されている。カーテン5a,5bの各閉側端部を吊持するカーテンランナ20は、牽引部材21により可動子ユニット4a,4bに連結されている。 【0011】上記コントローラ3は、図4に示すように電源回路31、該電源回路31により充電されるバッテリ32、制御回路33及び4個のリレー回路34〜37から構成されている。リレー回路34,35は、可動子ユニット4a,4bに対する通電方向を切り替えて、カーテン5a,5bを開閉するためのものである。また、リレー回路36,37は、可動子ユニット4a,4bの何れか一方のみに通電するためのものである。各リレー回路34〜37の励磁コイルは、電源回路31を介して制御回路33に接続されている。 【0012】リレー回路34,35の接点34a,35aは、バッテリ32のプラス側に接続され、接点34b,35bはバッテリ32のマイナス側に接続されている。そして、切り替え接点34c,35cは、それぞれリレー回路36,37の切り替え接点36c,37cに接続されている。また、リレー回路36の接点36aは、左側給電基板14の導体パターン16aに接続されている。リレー回路36の接点36bとリレー回路37の接点37aとは、ともに左側給電基板14の導体パターン16bと右側給電基板15の導体パターン17bに接続されている。さらに、リレー回路37の接点37bは、右側給電基板15の導体パターン17aに接続されている。 【0013】上記構成のリニアモータ式カーテン開閉装置1の開動作について、図5のフローチャート及び図6(a)〜(c)を参照して説明する。リモコン2によりコントローラ3に開信号が送信されると、開動作処理がスタートする。ステップS10の直列接続通電処理では、制御回路33の制御信号により、リレー回路34の切り替え接点34cが接点34aに、リレー回路35の切り替え接点35cが接点35bに切り替わるとともに、リレー回路36の切り替え接点36cが接点36aに、リレー回路37の切り替え接点37cが接点37bに切り替わる。これにより、可動子ユニット4a,4bの各コイルには図6(a)の矢印に示す方向へ通電され、中央から左右に移動する可動子ユニット4a,4bに牽引されて、カーテン5a,5bが開き始める。 【0014】そして、ステップS12で左右に開動作したカーテン5a,5bが途中で停止したと判断されると、ステップS14で右側可動子ユニット4aへの単独通電処理が行われ、同時に所定時間に設定したタイマをスタートさせる。この通電処理は、制御回路33の制御信号により、リレー回路36の切り替え接点36cが接点36bに切り替わる。これにより、可動子ユニット4aにのみ図6(b)の矢印に示す方向へ通電される。このとき、可動子ユニット4aには、上記ステップS10の直列接続通電処理の場合の略2倍の電流が流れて推力が上がる。そして、ステップS16で設定したタイマ時間が経過したか否かを判定する。ステップS18で、右側のカーテン5aが完全に開き切って停止したと判定されると、ステップS20へ進む。ステップS18のカーテン5aの停止が判定される前に、ステップS16でタイマ時間が経過したと判定された場合は、ステップS20へジャンプする。 【0015】ステップS20では、左側可動子ユニット4bへの単独通電処理が行われ、同時に所定時間に設定したタイマをスタートさせる。この通電処理は、制御回路33の制御信号により、リレー回路36の切り替え接点36cが接点36aに切り替わるとともに、リレー回路37の切り替え接点37cが接点37aに切り替わる。これにより、可動子ユニット4bにのみ図6(c)の矢印に示す方向へ通電される。このとき、可動子ユニット4bには、上記ステップS14の通電処理と同様直列接続通電の場合の略2倍の電流が流れて推力が上がる。そして、ステップS22で設定したタイマ時間が経過したか否かを判定する。ステップS24で、左側のカーテン5bが完全に開き切って停止したと判定されると、ステップS26へ進んで通電を停止する。ステップS24のカーテン5bの停止が判定される前に、ステップS22でタイマ時間が経過したと判定された場合は、ステップS26へジャンプして、通電を停止する。 【0016】上記したように、開閉途中で停止した左右一対の可動子ユニット4a,4bの何れか一方のみに単独通電することができる。この場合、直列接続された左右一対の可動子コイル4a,a4bの何れか一方のみに通電するものであるから、一方の可動子コイルに略2倍の電流を流してリニアモータの推力を高めることができ、開閉途中に障害物があったり、開方向端部に引き寄せられて折り畳み状になったカーテン5a,5bの反発力により推力が不足して、開閉できなくなったり、完全に開き切れなくなったりするような不都合を回避できる。また、所定時間に設定したタイマ時間が経過すると、左右一対の可動子ユニット4a,4bの何れか一方のみへの通電処理が自動的に停止されるから、可動子ユニット4a,4bへの通電時間が長くなってコイルが発熱したり、バッテリの充電量が不足してしまうことがない。 【0017】尚、カーテン5a,5bの閉動作処理は、制御回路33の制御信号により、リレー回路34の切り替え接点34cを接点34bに、リレー回路35の切り替え接点35cを接点35aに切り替えて、逆方向へ通電することにより行われる。そして、直列接続通電処理及び左右一対の可動子ユニット4a,4bの何れか一方のみへの通電処理は、上記開動作に準じて行われる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110321 【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)6月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三宅 始
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| 【公開番号】 |
特開平11−342067 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−154525 |
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