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【発明の名称】 手動開閉式カーテン用のガイドレール
【発明者】 【氏名】前▲崎▼ 習

【要約】 【課題】2枚のカーテンを窓の中央から両側に向けて開き、また同時的に窓の中央部に合わせて閉じることを可能とする。

【解決手段】ガイドレール本体1の両端に夫々軸支したプーリ3,3にループ状の紐5を掛け渡すと共に、ガイドレール本体1に摺嵌した先導ランナ7,8と、ループ状の紐5の中央部とをコイルスプリング36を介在させて連結する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 断面コ字形のガイドレール本体と、該ガイドレール本体の両端部夫々に軸支したプーリと、該両プーリ間に掛け渡されたループ状の紐と、前記ガイドレール本体に摺嵌され、ループ状の紐の中間部と連結された一対の先導ランナ及び遊動ランナとを備えたことを特徴とする手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【請求項2】 前記一対の先導ランナのいずれか一方にのみ操作紐又はバトンを設けることを特徴とする請求項1記載の手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【請求項3】 ガイドレール本体はその長手方向の1又は複数個所で分割され、各分割部分は屈伸可能な連結具で連結してあることを特徴とする請求項1に記載の手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【請求項4】 前記先導ランナとループ状の紐との連結部分には伸縮部材を介在させてあることを特徴とする請求項1記載の手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【請求項5】 断面コ字形のガイドレール本体と、該ガイドレール本体の両端部夫々に軸支したプーリと、該両プーリ間に掛け渡されたループ状の紐と、前記ガイドレール本体に摺嵌され、ループ状の紐の中間部と連結された一対の先導ランナ及び遊動ランナと、両端部が前記先導ランナ又はその近傍で前記ループ状の紐に連結され、中間部がガイドレール本体の一端部から外部に引出された操作紐と、この操作紐に相対移動可能に設けた重錘とを備えたことを特徴とする手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【請求項6】 ガイドレール本体はその長手方向の1又は複数個所で分割され、各分割部分は屈伸可能な連結具で連結してあることを特徴とする請求項5に記載の手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【請求項7】 前記先導ランナとループ状の紐との連結部分には伸縮部材を介在させてあることを特徴とする請求項5記載の手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【請求項8】 前記ループ状の紐と操作紐との連結はループ状の紐にループ状の結び目を作成し、この結び目に操作紐の端部を結び付け又は操作紐の端部に設けたフックを係止させてあることを特徴とする請求項5に記載の手動開閉式カーテン用のガイドレール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテンの開閉を手動で行う手動開閉式カーテン用のガイドレールに関する。
【0002】
【従来の技術】手動開閉式カーテン用のガイドレールは、断面下向きコ字形をなすガイドレール本体に複数の遊動ランナを摺嵌した構成となっており、これら遊動ランナに左,右のカーテンの上端部をフックを介して吊るし、その開閉は左,右のカーテンを直接手に持って、又はカーテンの先頭部に付けた引紐又はバトンによって左,右のカーテンを個別に開閉する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来のガイドレールにあっては単に複数の遊動ランナを摺嵌して、これらに1枚又は2枚のカーテンを吊り下げたものであるから、これを開閉する場合には窓の片側又は中央からカーテンを直接又は引紐又はバトンを手に持ってカーテンを窓の片側から他側へ、又は窓の中央から左右に移動する必要があり、長いカーテンの場合には極めて煩わしいという問題があった。本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは窓の中央部又は片側において直接カーテン又は操作紐を引っ張ることで左右のカーテンを同時的に開閉し得るようにした手動開閉式カーテン用のガイドレールを提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、断面コ字形のガイドレール本体と、該ガイドレール本体の両端部夫々に軸支したプーリと、該両プーリ間に掛け渡されたループ状の紐と、前記ガイドレール本体に摺嵌され、ループ状の紐の中間部と連結された一対の先導ランナ及び遊動ランナとを備えたことを特徴とする。請求項1に記載の発明にあっては、ガイドレール本体の両端部に軸支したプーリにループ状の紐を掛け渡すと共に、ガイドレール本体に先導ランナを摺嵌し、この各先導ランナを前記ループ状の紐に連結することで、先導ランナに連結された各カーテンはそのいずれか一方を直接手に持って引っ張ることで、両方のカーテンを同時的に開閉することが可能となる。
【0005】請求項2記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、前記一対の先導ランナのいずれか一方にのみ操作紐又はバトンを設けることを特徴とする。請求項2に記載の発明にあっては、ガイドレールは先導ランナの一方に設けた操作紐又はバトンを操作することで左,右のカーテンを同時的に開閉することが可能となる。
【0006】請求項3記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、ガイドレール本体はその長手方向の1又は複数個所で分割され、各分割部分は屈伸可能な連結具で連結してあることを特徴とする。請求項3に記載の発明にあっては、ガイドレール本体は連結具にて屈伸可能に連結されているから長いガイドレール本体の持ち運び、取り扱いが容易となる。
【0007】請求項4記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、前記先導ランナとループ状の紐との連結部分には伸縮部材を介在させてあることを特徴とする。請求項4に記載の発明にあっては、先導ランナとループ状の紐との連結部分に伸縮部材を介在させてあるからループ状の紐は常時緊張状態に維持することが出来る。
【0008】請求項5記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、断面コ字形のガイドレール本体と、該ガイドレール本体の両端部夫々に軸支したプーリと、該両プーリ間に掛け渡されたループ状の紐と、前記ガイドレール本体に摺嵌され、ループ状の紐の中間部と連結された一対の先導ランナ及び遊動ランナと、両端部が前記先導ランナ又はその近傍で前記ループ状の紐に連結され、中間部がガイドレール本体の一端部から外部に引出された操作紐と、この操作紐に相対移動可能に設けた重錘とを備えたことを特徴とする。請求項5に記載の発明にあっては、ガイドレール本体の一端部からループ状の紐に連結された操作紐を引出して、これに重錘を設けたことで操作紐の操作で左,右のカーテンを同時的に開閉し得ると共に、操作紐を常時緊張状態に維持出来てガイドレール本体から垂れ下がる等の不都合を解消し得る。また操作紐はガイドレール本体から平行に垂れ下がることとなって利用者がカーテン開閉の都度、操作紐のねじれを解いて操作する等の不都合を防止し得る。
【0009】請求項6記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、ガイドレール本体はその長手方向の1又は複数個所で分割され、各分割部分は屈伸可能な連結具で連結してあることを特徴とする。請求項6に記載の発明にあっては、長いガイドレール本体を1又は複数個所で折り畳むことが出来て嵩張らず運搬が容易に行え、取り扱いが容易となる。
【0010】請求項7記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、前記先導ランナとループ状の紐との連結部分には伸縮部材を介在させてあることを特徴とする。請求項7に記載の発明にあっては、先導ランナとループ状の紐との連結部分には伸縮部材を介在させてあるから、たるみが生ぜず、緊張状態を維持出来てガイドレール本体から垂れ下がる等の不都合を解消し得る。
【0011】請求項8記載の手動開閉式カーテン用ガイドレールは、前記ループ状の紐と操作紐との連結はループ状の紐にループ状の結び目を作成し、この結び目に操作紐の端部を結び付け又は操作紐の端部に設けたフックを係止させてあることを特徴とする。請求項8に記載の発明にあっては、操作紐とループ状の紐との連結はループ状の紐に結び目を作り、ここに操作紐の端部を直接結び付け、又はフックを介して連結するから、先導ランナに特別な加工を施す必要がなく、組立てが容易に行える利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
(実施の形態1)図1は本発明に係る実施の形態1の手動開閉式カーテン用ガイドレールの構成を示す斜視図、図2は図1のII−II線による断面図、図3は図1の III−III 線による拡大断面図、図4は先導ランナの拡大斜視図、図5は先導ランナの拡大正面図である。図中1はガイドレール本体、2は壁Wに対する支持枠、3はプーリ、7, 8は先導ランナ、Kはカーテンを示している。
【0013】ガイドレール本体1の内側には、その両端部にプーリ3,3が夫々枢支され、この両プーリ3,3にループ状の紐5を掛け渡すと共に、ガイドレール本体1にはカーテンKを吊るすための一対の先導ランナ7,8及び複数の遊動ランナ9が摺嵌せしめられ、一対の先導ランナ7,8はループ状の紐5の2等分点で夫々ループ状の紐5と連結されている。
【0014】ガイドレール本体1はアルミニウム製であって、図2に示す如く背板1a、左,右側板1b,1cからなり、断面下向きの略コ字形に形成され、左,右側板1b,1cの下端縁は相対向する向きに折り曲げられて係止縁1d,1eが形成され、これら係止縁1d,1e間は開放されていてガイド溝1gとなっている。左,右側板1b,1cの上端部はガイドレール本体1の全長にわたって凹ませて、その上方に背板1aの幅方向の両端を外方に突き出させて突条1i, 1iが形成されており、ここに壁Wに固定した支持枠2の係合部2a,2bを係止させることで壁Wに取り付けられる。
【0015】またガイドレール本体1の長手方向の略中央部においてガイドレール本体1を2分割し、この分割位置において分割された両ガイドレール本体1の背板1a,1a間に渡して屈伸可能な連結具である、例えば蝶板11を取り付けて連結してある。即ち蝶板11の一方の取り付片11aを分割されたガイドレール本体1の一方の背板1aに、また蝶板11の他方の取付部11bを分割されたガイドレール本体1の他方の背板1aに夫々ボルト・ナット又はリベットにて一体的に固定してある。これによってガイドレール本体1は蝶板11にて2つ折りに折り畳むことが出来ると共に、伸長すれば分割されたガイドレール本体1はその分割された端面同士が衝き合わされて一直線状に連接された状態となる。なお蝶板11はガイドレール本体1の背板1a間に限らず、側板1b間、又は1c間に設けてもよい。
【0016】プーリ3,3は実質的に同じ態様でガイドレール本体1に装着されているので、片側のプーリ3についてその取付態様を図3に基づき説明する。プーリ3は2枚の平行な取付板3a,3b間にプーリ3及びプーリ3と略同じ高さのスペーサ3cを並列に介在させ、下側の取付板3b側から2本のボルト3d,3eのうち、一方のボルト3dは取付板3b、プーリ3、取付板3a、スペーサ3f、ワッシャ3g及びガイドレール本体1の背板1aに形成したスリット1sを貫通させてナットにて締結してある。一方ボルト3eは取付板3a、スペーサ3c、取付板3a、スペーサ3j、ワッシャ3k及びガイドレール本体1のスリット1sを貫通させてナットにて締結してある。
【0017】各スペーサ3c,3f,3jは円筒形に形成されており、その軸方向の長さはプーリ3をガイドレール本体1内の略中央部に位置決めさせ得るように定めてある。またスリット1sはプーリ3,3間の距離を調整し、プーリ3,3に掛け渡したループ状の紐5に対する張力を調節するためのものである。4はカーテンKの端部を留める止め金具であり、止め金具4はガイドレール本体1におけるガイド溝1gの両側縁部をガイド溝1gの外側と内側とから挾持する一対の挾持片4a, 4bとこれらを締結するボルト4cとからなり、外側の挾持片4aにはカーテンの上端部に固定した吊具37cを係入させる係合孔4dを持つ垂下片4eがガイドレール本体1の下方に延在させて設けられ、また他側には遊動ランナ9を止める当接片4fがガイド溝1gからガイドレール本体1内に向けて延在せしめられている。
【0018】ループ状の紐5は、ケブラー繊維又はワイヤ等伸縮性が極めて小さい材料を用いてループ状に構成され、前述したプーリ3, 3に掛け渡されると共に、その略1/2の長さ位置の2個所で図4、図5に示す如き先導ランナ7,8に連繋されている。
【0019】各先導ランナ7,8は構造的には実質上同じであるから、片側の先導ランナ7について図4、図5に基づき具体的に説明する。図4は先導ランナ7の拡大斜視図、図5は同じく先導ランナ7の拡大正面図である。先導ランナ7は、耐摩耗性に優れた合成樹脂にて一体成形され、平面視で細長い矩形板状をなす上部ガイド片31の上面の両端部であって、夫々の同じ側の片側に寄せて向かい合わせに一対のストッパ片32a,32bを立設すると共に、上部ガイド片31の下面にはその先端側半分の領域に前後方向に所定の間隔を隔てて一対のガイド杆33a,33bを垂設し、両ガイド杆33a,33bの下端に前記上部ガイド片31と平行に下部ガイド片34を設け、更にこの下部ガイド片34の下面に、図2に明示の如くこれとT字形をなすよう取付片35を垂下してランナ本体を構成し、このランナ本体における前記ストッパ片32a,32b間にはコイルスプリング36を配し、また前記取付片35には、カーテンKの吊り掛け杆37を固定してある。
【0020】コイルスプリング36は、張力、圧縮力が加えられていない状態での長さが、両ストッパ片32a,32b間の長さよりも短く形成し、両端部にはループ状の紐5の各端部を結び付ける止めリング36a,36bを備えており、これら各止めリング36a,36bにストッパ片32a,32bの孔32cをくぐらせたループ状の紐5の各一端が結び付けられている。
【0021】コイルスプリング36にループ状の紐5が連結された状態ではコイルスプリング36は所定長伸長された状態にあり、またループ状の紐5がいずれかの方向に引っ張られた場合も止めリング36a又は36bがストッパ片32a又は32bに突き当たってその移動域を規制され、ループ状の紐5と先導ランナ7との相対移動がストッパ片32a, 32bの間でのみ許容されるようになっている。なお、コイルスプリング36に代えてゴム等の弾性部材を利用し得ることは勿論である。
【0022】吊り掛け杆37は、金属製であって図4,図5に示す如く中間部における2個所で所定の間隔を隔てて折曲され、両端部が互に逆向き平行に延在するよう形成されており、孔37aを有する先端部をランナ本体の先端側から側方前方に張り出させた状態で、基端部を前記取付片35に止めねじ37bにて固定され、前記孔37aには図1に示す如くカーテンKの吊具37cを係止させてある。
【0023】このような先導ランナ7は、図4及び図5に示す如く上部ガイド片31及び両端のストッパ片32a,32bをガイドレール本体1の内側に位置させ、また下部ガイド片34、取付片35及び吊り掛け杆37をガイドレール本体1の外側に位置させ、更にガイド杆33a,33bをガイドレール本体1のガイド溝1a内に位置させた状態でガイドレール本体1に摺嵌せしめられている。先導ランナ7はガイドレール本体1に沿って移動する過程で、ガイド杆33a,33bによってガイドレール本体1に対する主として左, 右方向の揺れを、また上部ガイド片31と下部ガイド片34とによってガイドレール本体1に対する主として上,下方向の揺れを夫々規制される。
【0024】先導ランナ8はこれに取り付けられているカーテンKの吊り掛け杆37が先導ランナ7のそれと比較して短く、ランナ本体の先端側からの張り出しが殆どない点で異なるのみで、他の構成は実質的に同じであり、ガイドレール本体1に対してはその向きを反対にして、即ち左,右対称形をなすように摺嵌されている。Cはガイドレール本体1の両端部に着脱可能に外嵌したキャップである。
【0025】このような実施の形態1の動作を図6(a),(b)に示す動作説明図と共に説明する。カーテンKが静止状態にある場合、各先導ランナ7,8夫々に設けられているコイルスプリング36は、通常図5に示す如く、両ストッパ片32a,32bの略中間に位置し、両止めリング36a,36bはストッパ片32a,32bと非接触の状態に維持される。
【0026】いま、カーテンKが閉じられている状態で利用者が一方のカーテンを手に持って、これを開く方向に引っ張ると図6 (a) に示す如くループ状の紐5が矢符方向に引っ張られ始め、その瞬間には、ループ状の紐5はプーリ3の回転によってプーリ3の片側では引っ張られ、他側では若干弛緩される結果、先導ランナ7,8においては夫々コイルスプリング36が伸長され、止めリング36bがストッパ片32bに突き当たる位置まで移動し、その位置で先導ランナ7,8と一体的に移動を始め、両側のカーテンKが同時的に左,右に向けて開かれてゆくこととなる。
【0027】一方、図6(b)に示す如くカーテンKを閉じる場合、一方のカーテンを手に持ってこれを閉じる方向に引っ張るとプーリ3の回転によってループ状の紐5が回動せしめられ、ループ状の紐5はプーリ3の回転によってその片側では引っ張られ、他側では若干弛緩される結果、先導ランナ7,8においては夫々コイルスプリング36が伸長され、止めリング36aがストッパ片32aに突き当たる位置まで移動し、その位置で先導ランナ7,8と一体的に移動を始め、両側のカーテンKが同時的に閉じられてゆくこととなる。
【0028】つまりカーテンKが引っ張られた瞬間、コイルスプリング36が伸長し、ループ状の紐5に加えられる衝撃を緩和することとなり、ループ状の紐5の長寿命化が図れる。また、カーテンKが閉じられ、また開かれてゆく途中ではループ状の紐5はコイルスプリング36の収縮力によってたるみが吸収されて緊張状態に維持される。しかもループ状の紐5自体もワイヤ又はケブラー繊維等伸縮性の極めて小さい材料で形成されているから、経時的に生じるたるみが少なく、両コイルスプリング36の伸縮強度及び長さを適正に設定しておくことで、長期間たるむことがなく、緊張状態を維持することが出来る。
【0029】このようなガイドレール本体1は工場内でプーリ3、ローラ6を取り付け、プーリ3にループ状の紐5を掛け渡し、また先導ランナ7,8及び遊動ランナ9をガイドレール本体1に摺嵌し、ループ状の紐5が適正な張力となるようにプーリ3,3の位置決めを行い、全体を組立た状態で出荷する。
【0030】そして出荷に際しては図7に示す如く蝶板11にて2つ折りにし、短縮した状態で箱詰め、又は包装し、出荷する。2つ折りにした際、ループ状の紐5はより強く引っ張られることとなるが、ループ状の紐5にはその途中に先導ランナ7,8における伸縮部材たるコイルスプリング36が連結されており、このコイルスプリング36の伸長によって折り曲げに伴うループ状の紐5の張力の増大が緩和されることとなり、プーリ3に対して大きな締め付け力が作用するのを防止できる。また搬送に際して嵩張ることがなく、輸送コストの低減が図れ、取り付け現場に運んで包装を解き、そのまま蝶板11による連結部分を伸長することで、ガイドレール本体1の端面同士が突き当たって一直線に伸長し、直ちに取り付けが可能となる。なお連結具としては蝶板11に代えて皮革、柔軟な合成樹脂板、帆布等を用いてもよい。これら連結具の厚さはガイドレール本体1の取り付けに不都合を生じないようキャップCの肉厚と同等又はそれ以下とするのが望ましい。
【0031】(実施の形態2)図8は実施の形態2の手動開閉式カーテン用のガイドレールの構成を示す斜視図、図9は図8のIX−IX線による拡大断面図である。この実施の形態2にあっては先導ランナ8におけるカーテンKの吊り掛け杆37の孔に引紐12の先端に取り付けたフック12aを係止させて、そのままぶら下げた構成としてある。他の構成は実施の形態1のそれと実質的に同じであり、対応する部分には同じ番号を付して説明を省略する。
【0032】このような実施の形態2にあっては実施の形態1における作用、効果に加えてカーテンKを直接手に持ってこれを開閉する場合に比較してカーテンKの織地を傷めることがなく、またカーテンKに汚れが付着するのを防止出来る。更に、引紐12はカーテンKを閉じた状態では、その前面に先導ランナ7の吊り掛け杆37の長く延びた先端部が位置するため、カーテンKによって覆われることとなり、外部から隠蔽されるから外観上も望ましいものとなる。
【0033】(実施の形態3)図10は実施の形態3の手動開閉式カーテン用ガイドレールの構成を示す斜視図、図11は図10のXI−XI線による拡大断面図、図12は先導ランナの拡大正面図、図13はカーテン開閉時の先導ランナ、ループ状の紐及び操作紐の関係を示す動作説明図であり、図中13は操作紐を示している。操作紐13は、例えば組紐等で構成され、これにコイルスプリング14を通し、操作紐13の一端部13aはガイドレール本体1のガイド溝1gからガイドレール本体1内に導入し、ガイドローラ15aを経て図12に示す如く先導ランナ7の近傍にまで延在し、ループ状の紐5に形成した結び目5aに結び付けてある。また操作紐13の他端部13bは同じくガイドレール本体1のガイド溝1gからガイドレール本体1内に導入し、ガイドローラ15bを経て図13に示す如く先導ランナ8の近傍にまで延在し、ループ状の紐5に形成した結び目5bに結び付けてある。ガイドローラ15a, 15bはガイドレール本体1の一端部であってストッパ4とプーリ3との間にプーリ3に掛けたループ状の紐5の張設高さと略同じ高さに操作紐13が位置するようににガイドレール本体1の長手方向に寸法hを隔てて側板1b, 1cに平行に軸支されている。
【0034】コイルスプリング14は操作紐13に対して自重によって相対移動可能にしてあり、カーテンKを開閉すべく操作紐13の片側を引っ張るとこれに伴って他側は上昇移動するが、コイルスプリング14は自重によって操作紐13に対して相対移動し、常に最下端部に位置し、操作紐13に対し常に適正な緊張状態を付与し得るようにしてある。なおコイルスプリング14に代えて木製、又は金属製でドーナツ型に形成したものを操作紐13に通しておいた場合は、これらがカーテンKと接触して操作紐13がねじれるのを阻止することとなるから同様の効果が得られる。
【0035】このような実施の形態3にあっては実施の形態1における作用、効果に加えて窓の片側において操作紐13の一方を引っ張ることでカーテンKは同時的に開放される向きに、また他方を引っ張ることでカーテンKは同時的に閉鎖される向きに移動せしめられる。しかも開, 閉操作が終了した時点で操作紐13から手を離せばコイルスプリング14の重力によって緊張状態に維持され、操作紐13が緩んでガイドレール本体1のガイド溝1gから下方に垂れ下がる等の見苦しさが解消される。
【0036】更に操作紐13はガイドレール本体1の一端部に平行に軸支したガイドローラ15a, 15bに掛けてガイドレール本体1の下方に平行に導出してあるから、コイルスプリング14の弾性と相俟って常にカーテンKに向かった利用者に対し平行状態に維持されることとなり、両側の紐がねじれていずれの側を引っ張ればよいのかわからず、その都度ねじれを戻して引っ張らねばならない等の不都合を防止出来る。他の構成及び作用、効果は実施の形態1のそれと実質的に同じであり、対応する部分には同じ番号を付して説明を省略する。
【0037】なお、上述した実施の形態1〜3においてはカーテン用のガイドレール本体1を2分割した構成を示したが、多数に分割してもよいことは勿論である。また実施の形態1〜3においては、窓のカーテン用ガイドレールに適用した場合を示したが、例えば劇場の幕等のガイドレール、その他弧状に湾曲されているガイドレール等にも適用し得ることは言うまでもない。更に請求項5に記載の重錘としては室内インテリア上はドーナツ形とするのが望ましいが、コイルばねを操作紐13と同色に着色して目立たないようにして用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明にあっては、ガイドレール本体の両端部に軸支したプーリにループ状の紐を掛け渡すと共に、ガイドレール本体に先導ランナを摺嵌し、この各先導ランナを前記ループ状の紐に連結することで、先導ランナに連結された各カーテンはそのいずれか一方を直接手に持って引っ張ることで、両方のカーテンを同時的に開閉することが可能となる。
【0039】請求項2に記載の発明にあっては、ガイドレールは先導ランナの一方に設けた操作紐又はバトンを操作することで左,右のカーテンを同時的に開閉することが可能となる。
【0040】請求項3に記載の発明にあっては、ガイドレール本体は連結具にて屈伸可能に連結されているから長いガイドレール本体の持ち運び、取り扱いが容易となる。
【0041】請求項4に記載の発明にあっては、先導ランナとループ状の紐との連結部分に伸縮部材を介在させてあるからループ状の紐は常時緊張状態に維持することが出来る。
【0042】請求項5に記載の発明にあってはガイドレール本体の端部から外部に引出した操作紐の端部にこれと相対移動可能な重りを付けたから、操作紐が緊張状態に維持されてガイドレール本体から下方に垂れ下がる等の不都合を防止出来ると共に操作紐はガイドレール本体から平行状態で垂れ下がって位置するから利用者がカーテンに向かって位置した際、操作紐がねじれていずれの側を引っ張ればよいのかの判断が出来ず、その都度ねじれを直して操作紐を引っ張らねばならないという不都合も防止出来る。
【0043】請求項6に記載の発明にあっては長いガイドレール本体を1又は複数個所で折り畳むことが出来て嵩張らず運搬が容易に行え、取扱いが容易となる。
【0044】請求項7に記載の発明にあっては先導ランナとループ状紐との連結部分には伸縮部材を介在させてあるからたるみが生ぜず、緊張状態を維持することが可能となる。
【0045】請求項8に記載の発明にあっては操作紐とループ状紐との連結はループ状の紐に結び目を作り、ここに操作紐の端部を結び付け、又はフックを介して連結するたら、先導ランナに特別な加工を施す必要がなく、組立てが容易に行える利点がある。
【出願人】 【識別番号】596168867
【氏名又は名称】ナビオ株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月23日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫 (外1名)
【公開番号】 特開平11−299636
【公開日】 平成11年(1999)11月2日
【出願番号】 特願平10−113972