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【発明の名称】 コーディネイト・タッセル
【発明者】 【氏名】湯浅 由紀子

【氏名】黒松 典子

【要約】 【課題】

【解決手段】コーディネイト・タッセルは、同一構成の第1体1およひ゛第2体2を備える。第1体1および第2体2は、いずれも、陶磁器で形成されたベース6を有する。ベース6の背面には凹部8が形成されている。この凹部8内に、ヨーク9および磁石10が配置されている。そして磁石10の表面11、ヨーク9の円形端面12およびベース6の背面13によって対向面15が形成されている。ベース6には小孔7が形成され、この小孔7を利用してアジャストチェーン3,4が取り付けられている。一対の第1体1および第2体2の対向面15をカーテン地を挟んで対向させることにより、第1体1および第2体2をカーテンに取り付けることができる。そしてアジャストチェーン3,4をアジャストリング5でつなぐことにより、束ねたカーテンを保持することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】カーテン等を所望の状態に束ねるためのコーディネイト・タッセルであって、対をなす第1体および第2体を備え、第1体には対向面と、対向面に磁気吸引力が生じるように配置された磁石とが備えられ、第2体には、第1体の対向面と対向したときに第1体に備えられた磁石によって吸引される対向面が設けられており、さらに、第1体および第2体を連結する所定の長さの柔軟な連結部材を有することを特徴とするコーディネイト・タッセル。
【請求項2】請求項1記載のコーディネイト・タッセルであって、第2体の対向面には、該対向面に磁気吸引力が生じるように配置された磁石が備えられており、第1体の磁石により対向面に生じる磁力の極性と第2体の磁石により対向面に生じる磁力の極性とは、互いに逆極性にされていることを特徴とするコーディネイト・タッセル。
【請求項3】請求項1または2記載のコーディネイト・タッセルであって、連結部材はチェーンであって、当該チェーンは、一端が第1体に取り付けられた第1のチェーンと、一端が第2体に取り付けられた第2のチェーンとを含み、第1および第2のチェーンのいずれか少なくとも一方には、その他端に連結部材が備えられていて、連結部材によって第2または第1のチェーンの所望の位置に第1または第2のチェーンの他端を連結可能にされていることを特徴とするコーディネイト・タッセル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカーテン等を所望の状態に束ねてアレンジメントするためのコーディネイト・タッセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カーテンを片側等に寄せて束ねるのにタイバックが使用されている。タイバックは、カーテンと同柄の布帯びや、紐等で形成されており、リボンやタッセル等の飾りが付属されていることが多い。かかるタイバックは、使用時には、窓の縁に固定された留め具(ホールドバック)にその一端が引っ掛けられ、カーテンを片側に束ねるように巻かれてその他端が留め具に引っ掛けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のタイバックは、その両端が留め具に引っ掛けられて使用されるものであるから、カーテンを束ねる位置や束ね方が限られたやり方でしかできなかった。また、いわゆるバルーンカーテンの場合、カーテンの所望の位置をひき上げて止めようとすると、カーテンを縫い直したり、特殊で複雑な器具を用いたりすることが必要であった。
【0004】一方、カーテンは重要なウインドウアクセサリであり、このカーテンの束ね方等を色々と調整することで、部屋の雰囲気も大きく変化する。この発明は、かかる背景のもとになされたもので、従来の留め具を必要とするタイバックではなく、留め具を必要とせずに、カーテン等に対して種々の態様で使用することができ、カーテン等を自由にアレンジすることができる新規なコーディネイト・タッセルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、カーテン等を所望の状態に束ねるためのコーディネイト・タッセルであって、対をなす第1体および第2体を備え、第1体には対向面と、対向面に磁気吸引力が生じるように配置された磁石とが備えられ、第2体には、第1体の対向面と対向したときに第1体に備えられた磁石によって吸引される対向面が設けられており、さらに、第1体および第2体を連結する所定の長さの柔軟な連結部材を有することを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のコーディネイト・タッセルであって、第2体の対向面には、該対向面に磁気吸引力が生じるように配置された磁石が備えられており、第1体の磁石により対向面に生じる磁力の極性と第2体の磁石により対向面に生じる磁力の極性とは、互いに逆極性にされていることを特徴とするものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のコーディネイト・タッセルであって、連結部材はチェーンであって、当該チェーンは、一端が第1体に取り付けられた第1のチェーンと、一端が第2体に取り付けられた第2のチェーンとを含み、第1および第2のチェーンのいずれか少なくとも一方には、その他端に連結部材が備えられていて、連結部材によって第2または第1のチェーンの所望の位置に第1または第2のチェーンの他端を連結可能にされていることを特徴とするものである。
【0008】上述の構成によれば、カーテンを表裏両側から挟むように第1体の対向面および第2体の対向面を対向させる。第1体および第2体は磁力によりカーテンを挟んで吸着するので、カーテンの所望の位置に取り付けることができる。磁力は、カーテン地を挟んでも第1体および第2体がしっかりと吸着し合い、カーテンに対してずれないように、適当な種類の磁石を選択すればよい。たとえば、ネオジューム磁石、フェライト磁石、ゴム磁石、プラスチック磁石等を用いることができる。第1体および第2体が磁力を備える場合、第1体の磁力と第2体の磁力とに同種の磁石を使用してもよいし、種類の異なる磁石、たとえばフェライト磁石とゴム磁石とを使用してもよい。
【0009】カーテンを表裏両側から挟むように第1体および第2体を吸着させた状態で、連結部材によって所望の状態に束ねられたカーテンが保持されるようにする。第1体および第2体はカーテンの任意の位置を挟むようにカーテンに取り付けることができる。この取り付けは第1体および第2体相互間の磁力吸着力で行えるから、カーテンへの取付位置を自由に決めることができ、しかもカーテンが傷つく等の恐れはない。
【0010】連結部材により束ねたカーテンを保持する場合に、カーテン地の厚み等に応じて連結部材の長さが調整できるようにされているのが好ましい。第1体の磁石の磁力が強ければ、第2体の対向面には鉄板等の強磁性体が配置された構成とすることができる。あるいは、第1体および第2体の対向面のいずれにも磁石を配置し、かつ、対向面に臨む磁石の極性が、第1体と第2体とで互いに逆極性となるようにすれば、第1体および第2体は強力な磁力により吸着し合う。対向面に臨む磁石は、外側から見えないよう第1体または第2体内に隠れていてもよい。
【0011】第1体または第2体は、磁力を高めるためのヨークを磁石と一緒に配置してもよい。また、第1体および第2体の対向面には、磁石やヨークが直接カーテンに触れて万が一にもカーテン地が汚れるのを防止するために、樹脂フィルム等でできた汚れ止めシールが貼り付けられていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について詳細に説明をする。図1はこの実施形態にかかるコーディネイト・タッセルを表わす図であり、Aは第1体1の正面図を示し、Bは第2体2の背面図を示している。第1体1および第2体2は、等しい外観形状をしており、それぞれ、アジャストチェーン3および4が取り付けられている。一方のアジャストチェーン4の先端にはS字形のアジャストリング5が備えられており、アジャストリング5によりアジャストチェーン4をアジャストチェーン3の任意の位置に連結することができるようになっている。この実施形態ではアジャストチェーン3,4およびアジャストリング5により連結部材が形成されている。
【0013】第1体1および第2体2は、この実施形態では、共に、正面形状が5角形の星型をした陶磁器製のベース6を有している。しかし、第1体1のベース6の外観形状と、第2体2のベース6の外観形状とを異ならせてもよい。また、2つのベース6を異なる材質(たとえば陶磁器と木材)で作ってもよい。図2は図1Bのa−aに沿う断面図である。次に図1および図2を参照して説明する。
【0014】ベース6の縁部には小孔7が形成されており、この小孔7を利用してアジャストチェーン3,4が取り付けられている。ベース6の背面側(図2において上側)には、その中央を中心に円形に大きく窪んだ凹部8が形成されている。そして凹部8内にヨーク9および磁石10が収容されている。ヨーク9は円形の底面板の周囲が直角に立上がった皿形をしている。このヨーク9内にたとえばドーナツ形の磁石10が収められている。磁石10の表面11とそれを取り囲むヨーク9の円形端面12とは、ベース6の背面13とほぼ面一になっている。これら磁石10の表面11、ヨーク9の円周端面12およびベース6の背面13によって第2体2の対向面15が形成されている。第1体1の対向面も同様の構成になっている。
【0015】さらに、対向面15を覆うように、対向面15には汚れ防止カバー14が貼着されている。汚れ防止カバー14は、たとえば薄い樹脂フィルムで構成されている。上述の構成において、ヨーク9を設けた利点は、対向面15における磁気吸引力を強められることである。すなわち磁力線は、磁石10の表面11のみからではなく、ヨーク9の円形端面12からも集中的に出るようになり、ヨーク9を設けることで対向面における磁力分布を強めて、磁気吸引力を高めることができる。
【0016】磁石10の形状は上述のようなドーナツ形とせず、円盤状であってもよい。磁石10は、たとえばネオジウム磁石またはフェライト磁石等の磁力の強い磁石を用いるのが、厚手のカーテンに対しての装着力が良く、好ましい。第1体1および第2体2は、上述したように等しい外観形状をしているが、違いは、対向面15における磁極が互いに逆極性になっていることである。たとえば第1体1の対向面15はN極(またはS極)とされ、第2体2の対向面15はS極(またはN極)とされている。この結果、第1体1および第2体2は、その対向面15同士を対向させることにより、強力に磁力吸着し合う。第1体1の対向面15および第2体2の対向面15によりカーテンを表裏両側から挟むように吸引させることにより、第1体1および第2体2をカーテンの所望の位置にずれないように取り付けることができる。
【0017】図3Aおよび図3Bは、それぞれ、この実施形態にかかるコーディネイト・タッセルを用いたカーテンCの束ね方の例を示す図である。上述のようにカーテンCを挟むように第1体1および第2体2を吸着させる。そしてカーテンCを所望の状態に束ねて、その束ねられた状態が保たれるようにアジャストチェーン3,4を連結する。アジャストチェーン3,4は、上述したようにアジャストリング5でつなぐことができ、その際アジャストリング5をアジャストチェーン3の任意のリングに係合させることにより、連結されたアジャストチェーン3,4の長さを自由に調整できる。カーテンCの生地の厚み等によりアジャストチェーン3,4の長さを調整すればよい。
【0018】図3Aに示すように、この実施形態にかかるコーディネイト・タッセルにより、従来のタイバックでカーテンCを束ねるのと同様に、カーテンCを束ねることができる他、図3Bに示すように、カーテンCの所望の位置を持ち上げて好みの位置で止めるプルアップ処理を行うこともできる。従って、既存のカーテンを費用や手間をかけずプルアップタイプのカーテンに変更することができる。
【0019】また、従来、いわゆるバルーンカーテンにおいて、かかるプルアップ処理を行うおうとすると、カーテン地を縫い直す等しなければならず、一旦プルアップ処理をすると、そのアレンジメントを変更するのに手間がかかっていた。この実施形態にかかるコーディネイト・タッセルを用いれば、バルーンカーテンに対して、極めて容易にプルアップ処理ができ、種々のアレンジメントを施せる。
【0020】上述の実施形態では、ベース6は陶磁器製の場合を説明したが、ベース6はたとえば木、金属、樹脂、ゴムまたは石類等で構成することもできる。またベース6に磁石10やヨーク9を取り付ける方法としては、樹脂ボンド等を用いて固定するやり方が一般的であるが、ベース6に対して磁石10やヨーク9をねじ式に螺合させるような取り付け方もできる。あるいは小ビス等でベース6に磁石10およびヨーク9を取り付けることもできる。
【0021】また、ベース6には、必ずしも磁石10を収める凹部8を形成する必要はなく、ベース6の表面12から突出する状態で磁石10が取り付けられていてもよい。あるいは逆に、磁石10が外側からは見えない状態に、ベース6内に磁石10が納められていてもよい。連結部材としてのアジャストチェーン3,4は、上述の実施例ではアジャストリング5を備えていて分離できる構成としたが、連結部材は柔軟な1本の長手部材で、その両端が第1体1および第2体2に取り付けられて第1体1および2と離れない構成のものでもよい。あるいは、上述の実施形態のように連結部材の途中が分離できるのではなく、連結部材の一端が第1体1または第2体2から離れるような構成としてもよい。
【0022】さらに、連結部材は上述の実施形態のようにチェーンで構成せず、紐、リボン、ベルト、ゴム紐、マジックテープ、ワイヤーあるいは薄手の金属板等で構成してもよい。いずれの場合も、連結部材はその長さを可変できるようにされているのが好ましい。さらに上述の実施形態では、アジャストリング5によりアジャストチェーン3,4を連結できるようにしたが、アジャストリング5に代えてナスカン、マジックテープ、ボタン、カギホックその他の連結に適する公知の部品を用いてもよい。
【0023】さらに連結部材と第1体1および第2体2との連結の仕方としては、ベース6に小孔7を形成して、この小孔7を用いて連結部材を連結するというのに代えて、別のやり方で第1体および第2体と連結部材の端部とが連結されていてもよい。たとえばヨーク9の一部にフックを設けて、それに連結部材の端部を取り付けてもよい。
【0024】以上の実施形態では、第1体1および第2体2が同一の外観形状をしており、いずれにも磁石10が備えられている例を説明した。このような実施形態に代えて、たとえば第1体を上述の構成とし、第2体が鉄板を含む構成で、第1体の磁石と第2体の鉄板とが磁力で吸着し合うものでもよい。
【0025】さらに、このような実施形態を発展させて、図4に示すように、1枚のたとえば長手の鉄板21に対し、所望間隔を隔てて、アジャストチェーン22を介して複数の第1体1が連結されている構成としてもよい。アレンジすべきカーテンには、アタッチカーテン、ルースカーテン、バルーンカーテン、クリスクロスカーテン等の種々の種類があるから、それらカーテンを束ねるコーディネイト・タッセルも、図1等を参照して説明した形態に限らず、上記図4を参照して説明したような構成としてもよい。図4の構成の場合、第2体としての鉄板21に連結する第1体1の数は、適当な数を選択すればよい。
【0026】さらに、ベース6の正面形状は、上述した5角形の星型に限らず、カーテンを装飾する上で良好な形状にデザインされていればよい。たとえば、ウイング形、シェル形、リーフ形等が一例として挙げられる。また、対をなす第1体および第2体のベースが、互いに異なる形状をしていてもよい。また、この発明は、カーテンのアレンジメント以外にも、タペストリーや、一枚の布を縫い合わさずにカーテンのように装飾布として使用する場合等に、それらタペストリーや布地等のアレンジメント用としても用いることができる。
【0027】この発明は、以上説明した各実施形態の他、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、種々のカーテン等に対するアレンジメントが好適に行えるコーディネイト・タッセルを提供することができる。特に、カーテン等の所望の位置に磁力によりタッセル本体を取り付け、連結部材によつてカーテン等を束ねることができるので、カーテン等を種々の状態に容易にアレンジすることが可能である。
【出願人】 【識別番号】597026249
【氏名又は名称】株式会社フジプラニング
【出願日】 平成10年(1998)3月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】稲岡 耕作 (外3名)
【公開番号】 特開平11−267008
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平10−70874