| 【発明の名称】 |
カーテンボックス |
| 【発明者】 |
【氏名】岩瀬 真人
【氏名】伊東 栄治
|
| 【要約】 |
【課題】前板をはね上げて固定することができる組立の容易なカーテンボックスを提供する。
【解決手段】天板(1)と別体の前板(2)とからなるカーテンボックス(20)において、前記天板の先端部(4)に弾性を有するアダプタ(3)の開口部(6)を脱着可能にかつ回動可能に弾性的に固定し、前記アダプタに前板(2)を脱着可能に弾性的に固定したことを特徴としてなるカーテンボックス。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 硬質合成樹脂製の天板(1)と別体の前板(2)とからなるカーテンボックス(20)において、側方から見て、前記天板の先端部(4)に弾性を有する合成樹脂製のアダプタ(3)の開口部(6)を脱着可能にかつ回動可能に、かつ弾性的に固定可能に外嵌し、前記アダプタに前板(2)を脱着可能に弾性的に固定したことを特徴としてなるカーテンボックス。 【請求項2】 先端部(4)の上端後方に段部(5)を設け、前記段部に開口部(6)の上端(15)を回転可能に掛け、前記先端部の下端後方に前記上端を中心とする弧面を描く摺動部(7)を形成し、前記開口部の下端(16)を前記摺動部に当て、前記摺動部の前記上端を中心とする半径方向幅を前記開口部の前記上端と前記下端の間の内幅よりも少し大きく形成し、前記摺動部の弧面の前後端から半径方向に突出するストッパ8、18を設け、アダプタ(3)を前記上端を中心に回転すると、前記下端が前記ストッパの間において前記摺動部の弧面に沿って摺動することを特徴としてなる請求項1記載のカーテンボックス。 【請求項3】 アダプタ(3)の上下にフック受け(9、10)を一体に設け、前板の後面に前記フック受けに脱着可能に係合する上下のフック(17、11)を一体に形成したことを特徴としてなる請求項1又は2記載のカーテンボックス。 【請求項4】 下フック受け(10)を逆T字形とし、その後端を押し上げると、前記下フック受けから下フック(11)が外れるようにしたことを特徴としてなる請求項3記載のカーテンボックス。 【請求項5】 天板(1)にカーテンレール(21)の片側の耳がはまる溝(12)を設けたことを特徴としてなる請求項1ないし4のいずれか一つに記載のカーテンボックス。 【請求項6】 前板(2)の上部(14)の曲率中心を上端(15)の回転中心と一致させたことを特徴としてなる請求項2ないし5のいずれか一つに記載のカーテンボックス。 【請求項7】 壁面(19)にブラケット(22)を固定し、前記ブラケットの前面に1個以上のフック受け(24)を、天板(1)の後面に1個以上のフック(26)をそれぞれ一体に設けて、前記天板を前記ブラケットに掛け止め可能とし、前記上フックを前記天板の上端近くに、前記ブラケットの上端部(36)を突出させて前記フック受けを前記ブラケットの上下幅の中央付近に位置させ、前記上端部が天井面(37)に接した状態でも前記フックを前記フック受けに落し込めるようにしたことを特徴とする請求項1記載のカーテンボックス。 【請求項8】 前記ブラケット前面と前記天板後面にそれぞれ上下フック受け(24、25)と上下フック(26、27)を設け、下フック受け(25)の前面に左右に延長する止めねじ用溝(28)を設け、天板(1)の前面の前記止めねじ用溝と対応する位置にV溝(29)を設けて前記天板を前記ブラケットに固定する止めねじ(35)の位置を規定したことを特徴とする請求項7記載のカーテンボックス。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、硬質合成樹脂製の天板と、その天板に脱着可能な前板とからなり、内部にカーテンレールを固定するカーテンボックスに関する。 【0002】 【従来の技術】前板を天板に脱着可能に固定し、それにより前板を交換可能にしたカーテンボックスは公知である。そのカーテンボックスの内部にカーテンレールを固定するとき、又は、カーテンレールのランナーにカーテンのフックを掛けるとき、カーテンボックスの前板が邪魔になるので、前板を外してこれらの作業を行うが、前板の脱着も厄介であるから、前板をはね上げることができるボックスも提供されている。 【0003】従来の前板をはね上げることができるカーテンボックス30は、図6に示すように、先端部に軸部32を有する天板31と、その軸部に部分回動可能に外嵌するボス部34を有する前板33とからなる。この前板33のボス部34はカーテンボックス30の端から長手方向に天板31の軸部32に外嵌するので、組立が厄介であり、かつ回動も不円滑になりやすいという問題があった。又、このカーテンボックス30は前板33をはね上げた状態に保持する機構を設けると構造が複雑になり、精度の良好な樹脂成形が難しくなる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その課題は、天板と、その天板に容易に脱着することが可能な前板とからなるカーテンボックスであって、前板をはね上げることも、任意のはね上げ角度に保持することも、元の位置に戻すことも容易なものを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため、本発明が採用する手段は、側方から見て、弾性を有する合成樹脂製のアダプターの開口部を、天板の先端部に脱着可能に、かつ回動可能に、かつ弾性的に固定可能に外嵌し、そのアダプターに前板を脱着可能に、かつ弾性的に固定したことにある。 【0006】好ましくは、天板先端部の上端後方に段部を設け、その段部にアダプタ開口部の上端を掛け、天板先端部の下端後方に弧状の摺動部を形成し、その摺動部にアダプタ開口部の下端を摺動可能に当て、開口部上端を中心にアダプタを回動させる。又、アダプタ開口部の上端と下端の内幅を摺動部の半径方向幅よりもわずかに小さくし、開口部上端を中心に回動するアダプタが任意の角度位置において、摺動部に弾性的に固定可能とする。さらに、摺動部の弧面の両側を半径方向に突出させて、アダプタの回転範囲を規制する。 【0007】前板の後面の上下に略水平に突出して下方に折れるフックを設け、アダプタの前面の上下に前板の上下のフックが掛かるフック受けを形成してアダプタと前板の一体結合を可能とする。アダプタの下フック受けを逆T字形に形成し、そのフック受けの後方を押し上げると、下フック受けは前板の下フックから容易に外れるようにして前板をアダプタから脱着しやすくする。 【0008】天板の下面にカーテンレールの前後の一方を位置決めするか、又は前後の一方の耳がはまる溝を設け、カーテンレールの固定を容易にする。前板の曲板状上部の曲率中心をアダプタ開口部上端の回転中心と一致させると、前板を天井に付けた状態ではね上げることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明のカーテンボックスを図面に示す実施例に基づいて説明する。図1はカーテンボックス20の側面図である。カーテンボックス20は壁面19又は天井面に直接又はブラケット22を介して固定される硬質合成樹脂製の天板1と、その天板の先端に脱着可能に取り付けた弾性を有する合成樹脂製のアダプタ3と、そのアダプタ3に脱着可能に固定した硬質合成樹脂製の前板2とからなる。天板1の内下面にはカーテンレール21が固定プレート13を介して固定される。カーテンレール21の一方の耳は天板1の下面の溝12にはまる。 【0010】図2の部分拡大図に示すように、カーテンレール21の一方の耳は天板1に設けた溝12にはまり、他方の耳は天板1と固定プレート13の間に挟持さる。カーテンレール21にはランナー23が移動自在に取り付けられ、そのランナー23には図外のカーテンのフックが掛けられる。天板1の先端部4はアダプタ3の開口部6にすっぽりはまる。開口部6の上端15は先端部4の上端後方の段部5に掛かり、下端16は先端部下端後方の弧状の摺動部7に当接する。摺動部7の前後両端は下方に突出してストッパ8、18を形成する。摺動部7の段部5を中心とする半径方向幅は、開口部6の上端15と下端16の内幅よりも少し大きくする。 【0011】アダプタ3の上下にフック受け9、10を一体に形成し、そのフック受け9、10に掛ける上下のフック17、11を前板2に一体に設ける。開口部6の上端15が段部5に掛かり、下端16が摺動部7の後方のストッパ18に当たるとき、前板2は略垂直である。この状態から、矢印Aで示すように、前板2を手ではね上げると、アダプタ3は上端15を中心に回転し、下端16は摺動部7の弧面に沿って摺動する。 【0012】図3に示すように、下端16が摺動部7の前方のストッパ8に当接するまで、アダプタ3を回転すると、前板2は水平に近い状態にはね上がる。開口部6の上下端15、16の内幅は摺動部7の半径方向幅よりも小さいから、アダプタ3は開口部6により天板1の摺動部7に弾性的に結合する。したがって、アダプタ3は上端15を中心とする任意の回転角度位置において天板1に固定することができる。 【0013】前板2の曲面状上部の曲率中心をアダプタ3の上端15の回転中心に一致させると、前板2が天井面に付くようにカーテンボックス20を設置しても、前板2を自由にはね上げることができる。図4に示すように、アダプタ3の下フック受け10は逆T字形であり、後端を矢印Bで示すように押し上げると、前板2の下フック11は直ぐに外れる。ついで、前板2を矢印Cの方向に回すと、前板2はアダプタ3から簡単に外れる。逆に、カーテンボックスを組み立てるために、前板2をアダプタ3に固定するときは、前板2の上フック17をアダプタ3の上フック受け9に掛けて、上フック19を中心に前板2を下げる方向に回すと、下フック11は直ぐに下フック受け10にはまる。 【0014】アダプタ3は、開口部6の上端15と下端16が弾性的に開くから、アダプタ3を天板1の先端部4から外すときは、下端16が後方からストッパ8をのり越えるようにアダプタ3を回し、アダプタ3を先端部4にはめるときは、下端16が前方からストッパ8をのりり越えるようにアダプタ3を回すだけでよい。したがって、カーテンボックス20の組立は至極容易である。 【0015】カーテンレール21を天板1に固定する作業、又は、ランナー23にカーテンのフックを掛ける作業をするとき、前板2をはね上げると、前板2ははね上げた位置で固定するから、前板2が作業に邪魔になるおそれはない。作業後、前板2は手で簡単に元の位置に戻すことができる。図5に示すように、天板1を壁面19に固定するブラケット22には上下フック受け24、25を、天板1の後面にはそのフック受けに掛ける上下フック26、27を、それぞれ一体に設けて天板1をブラケット22に掛け止め可能とする。ここで、上フック受け24はブラケット22の上端部36より全長の半分程度の低い位置に、天板1の上フック26は上端近くの位置に設けると、矢印Dで示すように、ブラケット22の上端部36が天井面37に接しても天板1をブラケット22に落し込んで掛け止めすることができる。ブラケット22の下フック受け25に止めねじ用溝28を設け、天板1の止めねじ用溝28に相当する位置にV溝29を設ける。天板1をブラケット22に掛け止めして、V溝29に止めねじ35をねじ込むと、止めねじ35は確実にブラケット22の止めねじ用溝28にねじ込まれ、天板1はブラケット22に固定される。 【0016】 【発明の効果】上記のとおり、本発明のカーテンボックスは、カーテンボックスの組立及び前板のはね上げた状態の保持が容易ではなかった従来のものとは異なり、弾性を有するアダプタを介して天板に前板をはね上げ可能にかつ脱着容易に取り付けてなるから、組立も、前板をはね上げた状態で固定することも至極容易であり、それにより、カーテンボックスの組立、カーテンボックスへのカーテンレールの取り付け取り外し、ランナーへのカーテンフックの取り付け取り外し等の作業が至極容易になるという優れた効果を奏する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000109923 【氏名又は名称】トーソー株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】川上 肇
|
| 【公開番号】 |
特開平11−267007 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−71629 |
|