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【発明の名称】 電動カーテン装置
【発明者】 【氏名】内田 健

【氏名】濱本 ▲恵▼章

【氏名】志方 宣之

【要約】 【課題】1つの操作スイッチでカーテンの開閉制御を可能にする。

【解決手段】カーテンレール1と、このカーテンレールに取り付けられる固定子7と、この固定子に対向してカーテンレールに沿ってカーテン4の端部を往復摺動させる可動子5と、この可動子と固定子とを備えて構成されるリニアモータを駆動制御する制御ブロック2と、この制御ブロックにリニアモータの駆動指示を与えるための操作スイッチ3とを備える電動カーテン装置において、可動子の到達を制御ブロックに通知するための検知手段6をカーテンレールまたは可動子の所定位置に設け、制御ブロックは、リニアモータを走行させる駆動制御を行っている間に検知手段から可動子到達の旨の通知を受けると、所定時間t1経過後に、リニアモータを、それまでの進行方向と逆向きに進行させるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カーテンレールと、このカーテンレールに取り付けられる固定子と、この固定子に対向して前記カーテンレールに沿ってカーテンの端部を往復摺動させる可動子と、この可動子と前記固定子とを備えて構成されるリニアモータを駆動制御する制御ブロックと、この制御ブロックにリニアモータの駆動指示を与えるための操作スイッチとを備える電動カーテン装置において、可動子の到達を前記制御ブロックに通知するための検知手段を前記カーテンレールまたは可動子の所定位置に設け、前記制御ブロックは、リニアモータを走行させる駆動制御を行っている間に検知手段から可動子到達の旨の通知を受けると、前記リニアモータを、それまでの進行方向と逆向きに進行させるようにしたことを特徴とする電動カーテン装置。
【請求項2】 前記制御ブロックは、リニアモータを走行させる駆動制御を行っている間に前記可動子が到達した旨の通知を前記検知手段から受けると、引き続いて前記操作スイッチに所定時間以上継続した操作入力があるとき、前記リニアモータを、それまでの進行の方向と逆向きに進行させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電動カーテン装置。
【請求項3】 カーテンレールと、このカーテンレールに取り付けられる固定子と、この固定子に対向して前記カーテンレールに沿ってカーテンの端部を往復摺動させる可動子と、この可動子と前記固定子とを備えて構成されるリニアモータを駆動制御する制御ブロックと、この制御ブロックにリニアモータの駆動指示を与えるための操作スイッチとを備える電動カーテン装置において、可動子の到達を前記制御ブロックに通知するための検知手段を前記カーテンレールまたは可動子の所定位置に設け、前記制御ブロックは、検知手段から可動子到達の旨の通知を受けた状態にあるときに操作スイッチがオンされると、前記リニアモータを一方向に走行させ、検知手段から可動子到達の旨の通知を受けていない状態にあるときに操作スイッチがオンされると、前記リニアモータを前記一方向と逆方向に走行させるようにしたことを特徴とする電動カーテン装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動カーテン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12および図13を用いて従来の電動カーテン装置を説明する。図12は従来の電動カーテン装置を説明する概略図、図13は同電動カーテン装置の操作スイッチを示す正面図である。
【0003】電動カーテン装置は、カーテンの開閉を電動で行う装置であり、カーテンレール1と、制御ブロック2と、操作スイッチ3とを備えて構成されている。
【0004】カーテンレール1は、窓の上縁に沿って取り付けられる長尺の部材であって、その内部には、長手方向に沿って一定のピッチで交互に異なる磁性に着磁された永久磁石で構成される固定子(不図示)と、この固定子に対向して配置される電磁石を有しレールの長手方向に移動可能な複数の可動子(不図示)とを備え、この可動子に所定の電磁力を誘起させることによってリニアモータを構成している。また、可動子には、カーテン支持部品が設けられ、これにカーテン4の上端を吊下げるようにされており、カーテン4の上端を可動子とともにカーテンレール1に沿って移動することにより、カーテン4の開閉を行う。
【0005】制御ブロック2は、カーテンレール1に接続されており、カーテン4の開閉制御を行うものであって、商用電源に接続されており、内蔵する電源回路から送電してカーテンレール1内の可動子の走行および停止の駆動制御を行うように構成してある。
【0006】操作スイッチ3は、開、閉、停止の3種類の押ボタンスイッチを具備しており、制御ブロック2に接続されている。この操作スイッチ3は、開の押ボタンスイッチ3aを押している間は、制御ブロック2へカーテン4を開く旨の信号を送信し、また、閉の押ボタンスイッチ3bを押している間は、制御ブロック2へカーテン4を閉じる旨の信号を送信する。さらに、操作スイッチ3は、停止の押ボタンスイッチ3cが押されると、制御ブロック2へカーテン4の開閉制御を停止する信号を送信する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のような従来の電動カーテン装置においては、操作スイッチ3を、カーテン4の開、閉、停止の各制御に対応して、3つの独立した押ボタンスイッチで個別に操作するように設けているため、例えばカーテン4を、窓全体を覆う途中で止めようとしたときに、指を閉の押ボタンスイッチ3bから離して停止の押ボタンスイッチ3cを押さなければならず、複数の操作スイッチ3を押す操作が面倒であるという問題点があった。また、操作スイッチ3が複数あるため、押し間違える場合があるという問題点があった。
【0008】本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、1つの操作スイッチでカーテンの開閉制御が可能な電動カーテン装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあっては、カーテンレールと、このカーテンレールに取り付けられる固定子と、この固定子に対向して前記カーテンレールに沿ってカーテンの端部を往復摺動させる可動子と、この可動子と前記固定子とを備えて構成されるリニアモータを駆動制御する制御ブロックと、この制御ブロックにリニアモータの駆動指示を与えるための操作スイッチとを備える電動カーテン装置において、可動子の到達を前記制御ブロックに通知するための検知手段を前記カーテンレールまたは可動子の所定位置に設け、前記制御ブロックは、リニアモータを走行させる駆動制御を行っている間に検知手段から可動子到達の旨の通知を受けると、前記リニアモータを、それまでの進行方向と逆向きに進行させるようにしたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の電動カーテン装置において、前記制御ブロックは、リニアモータを走行させる駆動制御を行っている間に前記可動子が到達した旨の通知を前記検知手段から受けると、引き続いて前記操作スイッチに所定時間以上継続した操作入力があるとき、前記リニアモータを、それまでの進行の方向と逆向きに進行させるようにしたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明にあっては、カーテンレールと、このカーテンレールに取り付けられる固定子と、この固定子に対向して前記カーテンレールに沿ってカーテンの端部を往復摺動させる可動子と、この可動子と前記固定子とを備えて構成されるリニアモータを駆動制御する制御ブロックと、この制御ブロックにリニアモータの駆動指示を与えるための操作スイッチとを備える電動カーテン装置において、可動子の到達を前記制御ブロックに通知するための検知手段を前記カーテンレールまたは可動子の所定位置に設け、前記制御ブロックは、検知手段から可動子到達の旨の通知を受けた状態にあるときに操作スイッチがオンされると、前記リニアモータを一方向に走行させ、検知手段から可動子到達の旨の通知を受けていない状態にあるときに操作スイッチがオンされると、前記リニアモータを前記一方向と逆方向に走行させるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動カーテン装置の第1の実施の形態を図1乃至図8に基づいて、第2の実施の形態を図9に基づいて、第3の実施の形態を図10および図11に基づいて、それぞれ詳細に説明する。
【0013】[第1の実施の形態]図1は電動カーテン装置を示すブロック図である。図2はカーテンレール内の導電経路の説明図で、図2(a) は給電基板の説明図、図2(b) は信号基板の説明図である。図3は可動子の斜視図である。図4は検知手段の説明図で、図4(a)はカーテンレールの一端におさまった状態を示す一部断面側面図、図4(b) は検知手段の正面図である。図5はカーテンレール内での可動子を示す説明図で、図5(a) はカーテンレールを破断した断面図、図5(b) はリニアモータの動作を説明する模式図である。図6は操作スイッチを示す正面図である。図7は操作スイッチおよび検知手段への入力に応じたカーテンの開閉制御を示すタイミングチャート、図8は制御ブロックでのカーテンの開閉制御をあらわすフローチャートである。
【0014】図1に示す電動カーテン装置は、片開き型の電動カーテン装置であって、カーテンレール1と、制御ブロック2と、操作スイッチ3と、カーテン4と、可動子5と、検知手段6とを備えて構成され、可動コイル型のリニアモータを用いてカーテン4の開閉を行う。
【0015】カーテンレール1は、窓の上縁に沿って取り付けられる長尺で断面略ロ字状の部材であって、両端にエンドキャップが装着される構造になっており、その下面には長手方向に溝1aが設けられている。また、カーテンレール1の内側上面の中央には長手方向に沿って、一定のピッチで交互に異なる磁性に着磁された永久磁石7aからなる固定子7が、厚み方向にも一対の磁性に着磁されて取り付けられている。なお、固定子7は、その長手方向におけるN極とS極とからなる1組の磁石片部分の長さはLとしている。
【0016】また、カーテンレール1の一方の内側面には、長手方向に沿って給電基板8が配設してある。給電基板8は、図2(a) に示すように、その中央部に一定間隔で上下に直角に蛇行する絶縁部8aを備え、この絶縁部8aで分離された上下部分に導電パターンである導体部8b、8cが形成されている。各導体部8b、8cのそれぞれ絶縁部8a側へ突出している部分の幅はL/3に形成してあり、その突出部分間の絶縁部8aの幅はL/6に形成してある。
【0017】また、カーテンレール1の他方の内側面には、図2(b) に示すように、長手方向に沿って信号基板9が配設してあり、この信号基板9には、カーテンレール1の両端間にわたるように導電パターンである一対の異なる導体部9a、9bが形成されている。
【0018】可動子5は、図3に示すように、略コ字状の継鉄を積層して形成した鉄心5aと、この鉄心5aに巻回したコイル5bとからなる電磁石5cを、絶縁性の基体5dに3個列設して構成してある。各電磁石5cは、各コイル5bの一端に、基体5dの長手方向にL/3を越えない間隔でブラシ5eが接続固定されて構成されている。さらに、各電磁石5cは、各コイル5bの他端を互いに接続して3相構造とされている。
【0019】また、可動子5の基体5dの下端には、複数のローラー10aが回動自在に取り付けられ先尖な先頭部10bを有する成形部品である先頭ランナー10が配設されている。可動子5は、先頭ランナー10がそのローラー10aをカーテンレール1の溝1a周端に回動自在に載置されてカーテンレール1の両端間を移動できるようにされている。このとき、可動子5のブラシ5eは、給電基板8に摺接し、可動子5がカーテンレール1の長手方向に移動されると、給電基板8の絶縁部8aと導体部8b、8cとに交互に摺接するようにされている。また、このとき、カーテンレール1の溝1aの周縁には、可動子5の先頭ランナー10の他に、成形部品であってカーテン4を吊下げるフックを備えたランナーが載置される。カーテン4の開閉は、ランナーにカーテン4の上端を吊下げて、ランナーを先頭ランナー10と共にカーテンレール1に沿って走行させることによって行われる。
【0020】検知手段6は、接点接続でオンオフが行われる例えばマイクロスイッチであり、カーテンレール1の一端側に装着されるエンドブロック11の内部に取り付けられている。このエンドブロック11には、先頭ランナー10の先頭部10bに対向する位置に、開口11aが設けられると共に、その開口11aを略覆う板バネ部11bが取り付けられている。また、エンドブロック11には、カーテンレール1の一端側に装着されたときに、信号基板9の一対の異なる導体部9a、9bと接続される一対の接続端子11c、11dが設けられている。この一対の接続端子11c、11dは検知手段6の接点とリード線等で接続され、検知手段6の接点のオンオフを信号基板9の一対の異なる導体部9a、9bに伝えられるようにされている。そして、検知手段6は、先頭ランナー10の先頭部10bによって板バネ部11bが押圧されると、接点が接続され、次に先頭ランナー10の先頭部10bが開口11aから離れると、板バネ部11bがその弾性で検知手段6の接点を押圧しないように戻って接点を開放するようにされている。
【0021】このようにして得られる検知手段6の接点接続のオンオフは、信号基板9に形成された一対の異なる導体部9a、9b上を伝って、カーテンレール1の他端にとどく。なお、カーテンレール1の他端側には、給電基板8および信号基板9と接続されるようにした別のエンドブロック(不図示)が装着されており、この別のエンドブロックからのばしたリード線の先端にコネクタが取り付けられてカーテンレール1を延長接続可能にしている。
【0022】次に、図5を用いてリニアモータの動作を説明する。ブラシ5eを介して給電基板8からコイル5bに給電を行うと、コイル5bに電流が流れる。ここで、コイル5bは鉄心5aの端部にそれぞれ逆巻きして巻装してある。従って、1つの鉄心5aの両端部には、図5(b) に示すように互いに異極となる磁極が発生し、その両端部間に存在する永久磁石7aの磁極と吸引または反撥を起こす。この吸引力または反撥力が可動子5を同一方向に牽引するように、固定子7と可動子5との位置関係が決められており、可動子5は、その位置に関わらずいずれかの電磁石が、長手方向に隣り合う異極の永久磁石7aにまたがって対向するようになる。このようにして、可動子5は固定子7に沿って走行する。なお、可動子5を逆方向に走行させる場合には、給電基板8の導体部8b、8cの電圧の極性を逆にすればよい。
【0023】制御ブロック2は、カーテンレール1の他端側に装着される別のエンドブロックにコネクタ接続されて、カーテンレール1にカーテン4の開閉制御を行うものであって、主制御回路2aと、電源回路2bとを備えて構成されている。主制御回路2aは、例えばCPUやMPUを備えて構成され、電源回路2bと、操作スイッチ3と、信号基板9とに接続されて、信号基板9および操作スイッチ3からの信号入力に応じて、電源回路2bに給電基板8へ与える電流値や電圧極性の制御を行わせるように動作する。この主制御回路2aは、タイマー部を備え、信号基板9から検知手段6の接点接続がオンになったことを伝えられて例えば5秒間の所定時間t1をカウントする。電源回路2bは、商用電源に接続される例えばスイッチング電源である。
【0024】操作スイッチ3は、図6に示すように、1つの押ボタンスイッチ3dを備えて構成されており、制御ブロック2の主制御回路2aに接続されている。この押ボタンスイッチ3dは、押されている間は制御ブロック2へカーテン4の開または閉制御の指令を送信し、また、離されると制御ブロック2へカーテン4の開閉を止める信号を送信するようにされている。
【0025】このように構成された電動カーテン装置におけるカーテンの開閉制御を、図7および図8に基づいて、以下に説明する。
【0026】制御ブロック2の主制御回路2aは、操作スイッチ3である押ボタンスイッチ3dが押される(図8のステップ100)と、そのときの検知手段6の接点接続のオンオフを信号基板9を介して読み取る(図8のステップ101)。主制御回路2aは、可動子5が検知手段6に既に到達していたら、カーテン4が閉め切られていると判断してカーテン4を開けるために、電源回路2bに可動子5への電流を出力させ(図7のA時点)、給電基板8およびブラシ5eを介してコイル5bに電流を流す。このときのコイル5bに流れる電流の向きは、可動子5が検知手段6から離れる向きに走行する向きである(図8のステップ102)。また、主制御回路2aは、可動子5が検知手段6に到達していなければ、可動子5が検知手段6に向かう向きに走行するよう、電源回路2bに電流を出力させ(図7のB時点)給電基板8およびブラシ5eを介してコイル5bに電流を流す。このときのコイル5bに流れる電流の向きは、可動子5が検知手段6に向かう向きに走行する向きである(図8のステップ103)。このようにして走行を開始した可動子5は、押ボタンスイッチ3dが押されなくなるまで電源回路2bから電流が流されて走行を続け、主制御回路2aが押ボタンスイッチ3dのオフを検出する(図8のステップ104、105)と、電源回路2bに電流供給を終了させて走行を停止する(図7のC時点、図8のステップ106、107)。
【0027】また、可動子5が検知手段6に向かう向きに走行を開始すると、制御回路2aは、検知手段6の接点接続のオンオフを信号基板9を介して読み取り(図8のステップ108)、可動子5が検知手段6に到達する(図7のD時点)と、電源回路2bに電流供給を終了させて可動子5の走行を停止する(図8のステップ109)。次に、主制御回路2aは、タイマー部でのタイマーカウントをスタートさせ(図8のステップ110)、可動子5の到達検知から例えば5秒間の所定時間t1をカウントする(図8のステップ111)。この所定時間t1のカウント終了迄に主制御回路2aが押ボタンスイッチ3dのオフを検出すると、主制御回路2aは、タイマー部でのタイマーカウントを中止する(図8のステップ112)。なお、このとき、可動子5が検知手段6に到達したままで、検知手段6の接点接続はオンのままであり、カーテン4が閉め切られている状態である。また、所定時間t1のカウント終了迄に主制御回路2aが押ボタンスイッチ3dのオンを検出し続けたら、主制御回路2aは、カーテン4を開けるために、上記ステップ102と同様に、電源回路2bに可動子5への電流を出力させ(図7のE時点)、給電基板8およびブラシ5eを介してコイル5bに電流を流す。このときのコイル5bに流れる電流の向きは、可動子5が検知手段6から離れる向きに走行する向きである。
【0028】従って、上述のような電動カーテン装置にあっては、可動子5の到達を制御ブロック2に通知するための検知手段6をカーテンレール1の所定位置に設け、制御ブロック2は、検知手段6から可動子5が到達した旨の通知を受けている間に、操作スイッチ3から連続してリニアモータの駆動指示を受けると、リニアモータを、それまでの進行の方向と逆向きに進行させるように制御するため、1つの操作スイッチ3でカーテン4の開閉制御が可能になり、複数の操作スイッチ3を操作する必要がなくなって操作を誤らなくなる。また、操作スイッチ3が1つのスイッチでよいため、操作スイッチ3の例えば壁面からの露出面積を小さくでき、または、操作スイッチ3の取付面からの露出面積を小さくする必要がないならば、操作スイッチ3に触れる面積を大きくすることができて操作性を向上できる。
【0029】また、操作スイッチ3は、外部からの入力がある間、制御ブロック2にリニアモータの駆動指示を与えるものであり、制御ブロック2は、可動子5が到達した旨の通知を検知手段6から受けると、操作スイッチ3に引き続いて所定時間t1以上継続した操作入力があれば、リニアモータを、それまでの進行の方向と逆向きに進行させるように制御するため、可動子5が検知手段6へ到達してもすぐにはカーテン4が開かないので、カーテン4の一端側を閉め切りたいときに操作スイッチ3から手を離すタイミングに余裕があるので、さらに操作性が向上できる。また、操作スイッチ3を継続して操作することにより、カーテン4の開閉を行うため、操作スイッチ3へ断続的に複数回の操作入力を与える必要がなくて煩わしくなくなり、ひとつの操作で、カーテン4端部を任意の位置で停止できる。
【0030】[第2の実施の形態]図9は検知手段6を示す説明図で、図9(a) はカーテンレールの断面側面図、図9(b) は検知手段6の側面図である。なお、前述の第1の実施の形態と同一の箇所には同じ符号を付し、同一の箇所の詳細な説明は省略する。
【0031】この第2の実施の形態の電動カーテン装置が前述の第1の実施の形態の電動カーテン装置と異なり特徴となる構成は、検知手段6をカーテンレール1の略中央に配設して、可動子5が検知手段6の両側方にそれぞれ移動可能にされた両開き型の電動カーテン装置として構成した点である。
【0032】この両開き型の電動カーテン装置には、カーテンレール1の略中央にセンターフィードインブロック12が配設されている。このセンターフィードインブロック12には、給電基板(不図示)に接続される一対の給電用接続端子12a、12bがカーテンレール1の両側面に向けて設けられ、両端にはそれぞれ、先頭ランナー10の先頭部10bによって押圧されて検知手段6の接点接続を行う板バネ部11bが設けられている。また検知手段6の接点接続のオンオフの伝達は、信号基板9を用いずに、センターフィードインブロック12内で検知手段6と一対の給電用接続端子12a、12bとにそれぞれ接続された複数本のリード線12cを、制御ブロック2とコネクタ接続させることによって行われる。
【0033】このように構成しても、第1の実施の形態に示した片開き型の電動カーテン装置に比べて、カーテンレール1の中央を境にカーテン4を開閉させるように変更しただけで、第1の実施の形態の効果と同様の効果を奏する。
【0034】[第3の実施の形態]図10は操作スイッチおよび検知手段への入力に応じたカーテンの開閉制御を示すタイミングチャート、図11は制御ブロックでのカーテンの開閉制御をあらわすフローチャートである。なお、前述の第1の実施の形態と同一の箇所には同じ符号を付し、同一の箇所の詳細な説明は省略する。
【0035】この第3の実施の形態の電動カーテン装置が前述の第1の実施の形態の電動カーテン装置と異なり特徴となる構成は、制御ブロック2によるリニアモータの駆動制御の流れと、操作スイッチ3である。操作スイッチ3は、押される度に、制御ブロック2へ一定時間幅t2を有するパルス信号を送信する、モメンタリータイプのスイッチである。
【0036】このように構成された電動カーテン装置におけるカーテンの開閉制御を、図10および図11に基づいて、以下に説明する。
【0037】制御ブロック2の主制御回路2aは、操作スイッチ3である押ボタンスイッチ3dが押される(ステップ100)と、そのときの検知手段6の接点接続のオンオフを信号基板9を介して読み取る(ステップ101)。主制御回路2aは、可動子5が検知手段6に既に到達していたら、カーテン4が閉め切られていると判断してカーテン4を開けるために、電源回路2bに可動子5への電流を出力させ(図10のA時点)、給電基板8およびブラシ5eを介してコイル5bに電流を流す。このときのコイル5bに流れる電流の向きは、可動子5が検知手段6から離れる向きに走行する向きである(ステップ102)。また、主制御回路2aは、可動子5が検知手段6に到達していなければ、可動子5が検知手段6に向かう向きに走行するよう、電源回路2bに電流を出力させ(図10のB時点)給電基板8およびブラシ5eを介してコイル5bに電流を流す。このときのコイル5bに流れる電流の向きは、可動子5が検知手段6に向かう向きに走行する向きである(ステップ103)。このようにして走行を開始した可動子5は、押ボタンスイッチ3dが再度押されるまで電源回路2bから電流が流されて走行を続け、可動子5の走行中に押ボタンスイッチ3dが押される(ステップ104、105)と、主制御回路2aにより電源回路2bからの電流供給を終了させられて走行を停止する(ステップ106、107、図10のC時点)。
【0038】また、可動子5が検知手段6に向かう向きに走行を開始すると、主制御回路2aは、給電基板8から、可動子5のブラシ5eが給電基板8の導体部8b、8cに交互に摺接することによって発生するパルス数を読み取り、そのパルスが所定時間読み取れなくなると、可動子5がカーテンレール1の端部に到達したと判断して電源回路2bからの電流供給を終了させる。なお、このとき、可動子5が検知手段6に到達したままで、検知手段6の接点接続はオンのままであり、カーテン4が閉め切られている状態である。
【0039】このように構成したため、上述のような第3の実施の形態における電動カーテン装置にあっては、制御ブロック2は、検知手段6から可動子5の到達の旨の通知を受けた状態にあるときに操作スイッチ3がオンされると、リニアモータを一方向であるカーテン4を開く向きに走行させ、検知手段6から可動子5の到達の旨の通知を受けていない状態にあるときに操作スイッチ3がオンされると、リニアモータを一方向と逆方向であるカーテン4を閉める向きに、操作スイッチ3が再度オンされない限りカーテン4の逆方向端部まで走行させる制御を行うため、1つの操作スイッチ3でカーテン4の開閉制御が可能になり、複数の操作スイッチ3を操作する必要がなくなって操作を誤らなくなるとともに、操作スイッチ3を1回押すだけでカーテン4を確実に閉め切ることができる。また、操作スイッチ3が1つのスイッチでよいため、操作スイッチ3の例えば壁面からの露出面積を小さくでき、または、操作スイッチ3の取付面からの露出面積を小さくする必要がないならば、操作スイッチ3に触れる面積を大きくすることができて操作性を向上できる。
【0040】なお、上記各実施の形態においては、エンドブロック11もしくはセンターフィードインブロック12に検知手段6を設けたものを例示したが、本発明はこれに限らず、可動子の基体に検知手段を設け、第2の実施の形態においては第1の実施の形態と同様に信号基板をカーテンレールに配設しておき、可動子に、検知手段の接点のオンオフを信号基板に伝える別のブラシを設けて、エンドブロックもしくはセンターフィードインブロックに、検知手段の接点をオンオフする押圧部材を設けたものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、カーテンレールと、このカーテンレールに取り付けられる固定子と、この固定子に対向してカーテンレールに沿ってカーテンの端部を往復摺動させる可動子と、この可動子と固定子とを備えて構成されるリニアモータを駆動制御する制御ブロックと、この制御ブロックにリニアモータの駆動指示を与えるための操作スイッチとを備える電動カーテン装置において、可動子の到達を制御ブロックに通知するための検知手段をカーテンレールまたは可動子の所定位置に設け、制御ブロックは、リニアモータを走行させる駆動制御を行っている間に検知手段から可動子到達の旨の通知を受けると、リニアモータを、それまでの進行方向と逆向きに進行させるようにしたため、1つの操作スイッチでカーテンの開閉制御が可能になり、複数の操作スイッチを操作する必要がなくなって操作を誤らなくなる。また、操作スイッチが1つのスイッチでよいため、操作スイッチの例えば壁面からの露出面積を小さくでき、または、操作スイッチの取付面からの露出面積を小さくする必要がないならば、操作スイッチに触れる面積を大きくすることができて操作性を向上できる。
【0042】請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、制御ブロックは、リニアモータを走行させる駆動制御を行っている間に可動子が到達した旨の通知を検知手段から受けると、引き続いて操作スイッチに所定時間以上継続した操作入力があるとき、リニアモータを、それまでの進行の方向と逆向きに進行させるようにしたため、可動子が検知手段へ到達してもすぐにはカーテンが開かないので、カーテンの一端側を閉め切りたいときに操作スイッチから手を離すタイミングに余裕があるので、さらに操作性が向上できる。
【0043】請求項3記載の発明にあっては、カーテンレールと、このカーテンレールに取り付けられる固定子と、この固定子に対向してカーテンレールに沿ってカーテンの端部を往復摺動させる可動子と、この可動子と固定子とを備えて構成されるリニアモータを駆動制御する制御ブロックと、この制御ブロックにリニアモータの駆動指示を与えるための操作スイッチとを備える電動カーテン装置において、可動子の到達を制御ブロックに通知するための検知手段をカーテンレールまたは可動子の所定位置に設け、制御ブロックは、検知手段から可動子到達の旨の通知を受けた状態にあるときに操作スイッチがオンされると、リニアモータを一方向に走行させ、検知手段から可動子到達の旨の通知を受けていない状態にあるときに操作スイッチがオンされると、リニアモータを一方向と逆方向に走行させるようにしたため、1つの操作スイッチでカーテンの開閉制御が可能になり、複数の操作スイッチを操作する必要がなくなって操作を誤らなくなる。また、操作スイッチが1つのスイッチでよいため、操作スイッチの例えば壁面からの露出面積を小さくでき、または、操作スイッチの取付面からの露出面積を小さくする必要がないならば、操作スイッチに触れる面積を大きくすることができて操作性を向上できる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月29日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 成示 (外1名)
【公開番号】 特開平11−42158
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−202068