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【発明の名称】 カーテンランナー並びにカーテンレール
【発明者】 【氏名】斉藤 茂樹

【要約】 【課題】大レール内に小レールが嵌入されて摺動することにより伸縮自在なカーテンレールに不可避的な段差にかかわらず、レール内をスムーズに走行するカーテンランナー及びカーテンレールの提供。

【解決手段】大レール1a内に小レール1bが嵌入されて摺動することにより伸縮自在なカーテンレール1を走行するカーテンランナー2であって、円柱又は円筒状の基部20と3個の円盤状突起とカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部24とから構成され、小レールを走行する第1の円盤状突起21は基部の上端に設けられ、大レールを走行する第2の円盤状突起22は第1の突起部の下方に設けられ、大レール内への脱落を防止するための第3の円盤状突起部23は第2の突起部の下方に設けらている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中空状の大、小2種類のレールからなり大レール(1a)内に小レール(1b)が嵌入されて摺動することにより伸縮自在なカーテンレール(1)を走行するカーテンランナー(2)であって、円柱又は円筒状の基部(20)と3個の円板状突起部(21、22、23)とカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部(24)とから構成され、小レール(1b)を走行する第1の円板状突起部(21)は基部(20)の上端に設けられ、大レール(1a)を走行する第2の円板状突起部(22)は突起部(21)の下方に設けられ、大レール(1a)内への脱落を防止するための第3の円板状突起部(23)は突起部(22)の下方に設けられ、保持部(24)は基部(20)の下端に設けられていること、を特徴とするカーテンランナー。
【請求項2】 請求項1記載のカーテンランナー(2)が走行するカーテンレール(1)であって、中空状の大、小2種類のレールからなり大レール(1a)内に小レール(1b)が嵌入されて摺動することにより伸縮自在であり、小レール(1b)にカーテンランナーの第1の円板状突起部(21)が走行する係合部(11b)が設けられ、大レール(1a)にカーテンランナーの第2の円板状突起部(13)が走行する係合部(11a)が設けられていることを特徴とするカーテンレール。
【請求項3】 係合部(11b)の断面がL字状で、係合部(11a)の断面が直線状である請求項2記載のカーテンレール。
【請求項4】 係合部(11b)の断面がコの字状で、係合部(11a)の断面がL字状である請求項2記載のカーテンレール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテンレールと当該カーテンレールを走行するカーテンランナーに関し、より詳しくは、中空状の大、小2種類のレールからなり当該大レール内に小レールが嵌入されて摺動することにより伸縮自在なカーテンレールと当該カーテンレールを走行するカーテンランナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーテンレールは、一般ユーザーが、各自適当な長さのカーテンレールを店頭で購入し、余分な長さ分を切り落として窓等の開口部に適宜取付けるのが一般的である。住宅の大型化に伴い、窓又はガラス戸も幅広となり、それに伴いカーテンレールの長さも長尺物が必要であるが、一体物のレールでは長過ぎて運搬及び取扱に不便であり、そのため2段式の伸縮自在なカーテンレールが市販されている。かかる伸縮自在なカーテンレールは口径が大、小2種類のレールからなり当該大レール内に小レールが嵌入されて摺動することにより伸縮自在となる構造が採用されている。
【0003】しかしながら、係る2段式レール内を走行するカーテンランナーについては、従来の一体物のレール用のランナーがそのまま適用され、これまで特別な工夫が施されていなかった。従って、口径の大きなカーテンレールに口径の小さなカーテンレールが連結される箇所には、口径の小さなカーテンレールの肉厚分の段差ができるため、カーテンランナーが係る段差を乗り越える際に抵抗が生じ、スムーズな走行の妨げとなっていた。特に、昨今のインテリア重視の生活スタイルの風潮においては、カーテン生地も多種多様となり厚みのあるカーテン生地が使用されるためカーテンランナーに負荷される荷重も相当大きくなり、前記カーテンレールの段差をスムーズに走行可能なカーテンランナー並びに当該カーテンランナーが走行するレールが要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従来のカーテンランナー並びにカーテンレールの欠点を除くために為されたものであり、その目的とするところは、中空状の大、小2種類のレールからなり当該大レール内に小レールが嵌入されて摺動することにより伸縮自在なカーテンレールに不可避な段差にかかわらず、レール内をスムーズに走行するカーテンランナー並びに当該カーテンランナーが走行するカーテンレールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項1)は、「中空状の大、小2種類のレールからなり大レール(11)内に小レール(12)が嵌入されて摺動することにより伸縮自在なカーテンレール(1)を走行するカーテンランナー(2)であって、円柱又は円筒状の基部(20)と3個の円板状突起部(21、22、23)とカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部(24)とから構成され、小レール(1b)を走行する第1の円板状突起部(21)は基部(20)の上端に設けられ、大レール(1a)を走行する第2の円板状突起部(22)は突起部(21)の下方に設けられ、大レール(1a)内への脱落を防止するための第3の円板状突起部(23)は突起部(22)の下方に設けられ、保持部(24)は基部(20)の下端に設けられていること、を特徴とするカーテンランナー」である。
【0006】また、本発明(請求項2)は、上記カーテンランナー(2)が走行するカーテンレール(1)であって、「中空状の大、小2種類のレールからなり大レール(1a)内に小レール(1b)が嵌入されて摺動することにより伸縮自在であり、小レール(1b)にカーテンランナー(2)の第1の円板状突起部(21)が走行する係合部(11b)が設けられ、大レール(1a)にカーテンランナー(2)の第2の円板状突起部(13)が走行する係合部(11a)が設けられていることを特徴とするカーテンレール」である。
【0007】また、上記カーテンレールが「係合部(11b)の断面がL字状で、係合部(11a)の断面が直線状である」ことを特徴とする。更に、上記カーテンレールが「係合部(11b)の断面がコの字状で、係合部(11a)の断面がL字状である」ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
(1)カーテンランナー以下、本発明のカーテンランナーを図面に示す実施例に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明のカーテンランナーの第1実施例を示し、図1(a)は斜視図、図1(b)は正面図、図1(c)は平面図である。また、図2(a)は当該カーテンランナーの底面図、図2(b)は図1(b)のA−A線断面図である。
【0009】図1において、カーテンランナー2は、円筒状の基部20と3個の円板状突起部(21、22、23)とカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部24とから構成され、3個の円板状突起部(21、22、23)は基部20の側壁に所定の間隔で水平状に設けられ、全体として傘を有するキノコを上下に重ねた形状である。所定の間隔で設けられるのは、カーテンレール内の走行を可能とするためレールの肉厚相当分プラス若干の余裕を持たせるためである。また、円板状突起体(21、22、23)は基部20の中心を基軸として同心円状に設けられている。
【0010】より詳しくは、小レール(図示せず)を走行する第1の円板状突起部21は基部20の上端に設けられ、大レール(図示せず)を走行する第2の円板状突起部22は突起部21の下方に設けられ、前記大レール内への脱落を防止するための第3の円板状突起部23は突起部22の下方に設けられ、さらにカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部24は基部20の下端に設けられている。
【0011】これら3個の円板状の突起部の直径は、走行するレールの大きさ(口径)に応じて決定される。ここで、図7に例示するカーテンレールに適用する場合には、第1の突起部21、第2の突起部22の順に円板状突起部の直径が大きくなっていることが好ましい。第3の円板状突起部は大レール1a内への脱落防止用であり、大レール1aの開口部(図5(a)と図7(a)に示される11d)よりも大きく形成される。
【0012】また、これらの円板状突起部は、レールをスムーズに走行するため周縁部が丸みを帯びて形成されていることが好ましい。また、円板状突起部(21、22)は、基部20に固着される場合と、基部20を基軸として回転する車輪状に取り付けられる場合がある。本実施例のように固着されている場合には、これら突起部はカーテンレールを摺動することになるので、摺動性に優れたプラスチック等の素材を選ぶことが好ましい。
【0013】また、図1及び図2においてカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部24は鉗子状に形成されている。これは、上端が球状に膨出されたカーテンフックの膨出部分を嵌入し固定するのに適応した形状としたためである。なお、かかる保持部24の形状は鉗子状に限定されず、以下に述べるカーテンランナーの第2実施例に示すように鈎状フックを掛止するのに適したリング状等に形成されていても良い。
【0014】図3及び図4は本発明のカーテンランナーを示し、上記図1及び図2に示した実施例1とは別の第2実施例である。図3(a)は正面図、図3(b)は平面図、図3(c)は底面図である。また、図4(a)は右側面図、図4(b)は図3(a)のB−B線断面図である。
【0015】図3及び図4に示す実施例のカーテンランナー2は、前記実施例と同様に円柱状の基部20と3個の円板状突起部(21、22、23)とカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部24とから構成され、3個の円板状突起部(21、22、23)は基部20の側壁に所定の間隔で水平状に設けられている。また、円板状突起部(21、22、23)は基部20の中心を基軸として同心円状に設けられている。
【0016】より詳しくは、小レール(図示せず)を走行する第1の円板状突起部21は基部20の上端に設けられ、大レール(図示せず)を走行する第2の円板状突起部22は突起部21の下方に設けられ、前記大レール内への脱落を防止するための第3の円板状突起部23は突起部22の下方に設けられ、さらにカーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部24は基部20の下端に設けられている。
【0017】また、前記第1実施例と同様に、これらの円板状突起部は、レールをスムーズに走行するため周縁部が丸みを帯びて形成されていることが好ましい。また、同様に、本実施例のように突起部21と23は基部20に固着される場合と、基部20を基軸に回転する車輪状に取り付ける場合もある。
【0018】本実施例において前記第1実施例と相違する点は、カーテン吊り下げ用フックを保持するための保持部(24)がリング状に形成されていることである。これは、上端が鈎状に形成されたカーテンフックの鈎部を掛止し固定するのに適応した形状としたためである。
【0019】なお、本実施例における第1の円板状突起部21と第2の円板状突起部22は同じ直径であるが、図5に例示するカーテンレールへの適用を考慮したためであり、図7に例示するカーテンレールに適用する場合は第1の突起部21、第2の突起部22の順に円板状突起部の直径が大きくなるように形成することが好ましい。第3の円板状突起部は大レール内への脱落防止用であり、大レールの開口部(図5(a)と図7(a)に示される11d)よりも大きく形成される。
【0020】(2)カーテンレール図5及び図6は、本発明のカーテンレールを示す。図5(a)は全体の斜視図であり、図5(b)は図5(a)におけるC−C線断面図である。また、図6(a)はカーテンレールに上記第1実施例のカーテンランナーが係合した状態を示す説明図であり、図6(b)はカーテンレールに上記第2実施例のカーテンランナーが係合した状態を示す説明図である。
【0021】本発明におけるカーテンレールは、下面に開口部11dを有する中空状の大、小2種類のカーテンレールからなり大レール1a内に小レール1bが嵌入されて摺動することにより伸縮自在な構造を有するものである。図5(b)は小レール1bが大レール1aに嵌入された箇所の断面図であり、前記本発明のカーテンランナーが小レール1bと大レール1aとの段差をスムーズに走行可能とするためにカーテンランナー2が走行する係合部(11a、11b)に工夫が施されている。即ち、図5に示すように小レール1bの係合部11bは横断面がL字状に形成され、大レール1aの係合部は横断面は直線状に形成されているので、小レール1bの嵌入箇所において大レール1aとの間に凹部11cが生じる。
【0022】図6(a)、(b)に示すように小レール1bの係合部11bをカーテンランナー2の第1の円板状突起部21が走行し、大レール1aの係合部11aで、凹部11c内をカーテンランナー2の第2の円板状突起部22が走行する。図5(a)における大レール箇所xではカーテンランナー2では、大レール1aの係合部11aを円板状突起部22が走行し、大レール1aに小レール1bが嵌入されて重複する箇所yでは、突起部21が係合部11bで且つ突起部22が係合部11aで走行し、小レール箇所zでは、突起部21が小レール1bの係合部11bを走行する。
【0023】このように、小レール1bと大レール1aのそれぞれにカーテンランナー2が走行する係合部(11aと11b)を設けることによって、カーテンランナー2は、走行中、いずれの箇所においてもレールの係合部(11a又は11b)に支えられており、各レール間の段差が生じる箇所1cにおいては突起部22が凹部11cに挟まれるため上下にぶれて、がたつくことなくスムーズに走行することが可能となる。
【0024】また、レール1に当接するカーテンランナー2の突起部(21又は22)が円板状に形成され、基部20も円柱又は円筒状に形成されているのでレールに引っかかることがなく、これらが相まってスムーズな走行を図ることができる。
【0025】図7は本発明のカーテンレールの上記実施例1とは別の第2実施例である。図7(a)は全体の斜視図であり、図7(b)は図7(a)におけるD−D線断面図である。また、図7(c)はカーテンレールに前記第1実施例のカーテンランナーが係合した状態を示す説明図である。
【0026】本発明におけるカーテンレールは、前記実施例1と同様に、中空状の大、小2種類のレールからなり大レール1a内に小レール1bが嵌入されて摺動することにより伸縮自在な構造を有するものである。
【0027】図7(b)は小レール1bが大レール1aに嵌入された箇所の断面図であり、前記本発明のカーテンランナーが小レール1bと大レール1aとの段差をスムーズに走行可能とするためにカーテンランナー2が走行する係合部(11a、11b)に以下のような工夫が施されている。
【0028】即ち、小レール1bの係合部11bは横断面がコの字状に形成され、大レール1aの係合部11aは横断面がL字状に形成されているので、嵌入箇所において小レール1bの下端との間に凹部11cが生じる。図7(c)に示すように小レール1bの横断面がコの字状の係合部11bをカーテンランナー2の第1の円板状突起部21が走行し、大レール1aの係合部11aで、凹部11c内をカーテンランナー2の第2の円板状突起部22が走行する。
【0029】図7(a)における大レール箇所xでは、カーテンランナー2は、大レール1aの係合部11aを円板状突起部22が走行し、大レール1aに小レール1bが嵌入されて重複する箇所yでは、突起部21が係合部11bで且つ突起部22が係合部11aで走行し、小レール箇所zでは、突起部21が小レール1bの係合部11bを走行する。
【0030】このように、小レール1bと大レール1aのそれぞれにカーテンランナー2が走行する係合部(11a又は11b)を設けることによって、カーテンランナー2は、走行中、いずれの箇所においてもレールの係合部(11a又は11b)に支えられており、各レール間の段差が生じる箇所1cにおいては突起部22が凹部11cに挟まれ上下にぶれて、がたつくことなくスムーズに走行することが可能となる。また、小レール1bの係合部11bは横断面がコの字状に形成されているので小レール箇所zを走行中であってもランナーが浮き上がることなくスムーズに走行することができる。
【0031】また、レール1に当接するカーテンランナー2の突起部(21又は22)が円板状に形成され、基部20も円柱又は円筒状に形成されているのでレールに引っかかることがなく、これらが相まってスムーズな走行を図ることができる。
【0032】
【発明の効果】
(1)本発明に係るカーテンランナーは、レールを走行中において、大小それぞれのレールに係合する突起部を有し、それらが円盤状に形成され、又、基部も円柱又は円筒状に形成されているので、レール間の段差をスムーズに乗り越えて走行が可能である。
【0033】(2)本発明に係るカーテンレールは、大小それぞれのレールが、前記本発明のカーテンランナーが走行する係合部を備えており、レール間の段差にもかかわらずスムーズな走行をもたらし、さらに大レールに小レールが嵌入された箇所にはコの字状の凹部が生ずるのでランナーが上下にがたつくことがなく走行できる。
【出願人】 【識別番号】596027771
【氏名又は名称】ヨコタ量販株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月23日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小田 治親
【公開番号】 特開平11−9434
【公開日】 平成11年(1999)1月19日
【出願番号】 特願平9−180264