| 【発明の名称】 |
レールキャップ |
| 【発明者】 |
【氏名】植田 清
【氏名】西 延之
|
| 【要約】 |
【課題】ランナーを抜止め及び定位置に保持することができて、ランナーの挿入及び抜取りが簡単に行えるレールキャップを提供する。
【解決手段】レールキャップを構成するキャップ本体をレール端部に差込み固定した後、蓋部を開状態に可撓して、レール端部を開放するので、ランナーの挿入又は抜取りが簡単に行える。蓋部を閉状態に復元させて、レール端部を閉塞するので、ランナーを確実に抜止め及び脱落防止することができる。閉状態に復元された蓋部の保持溝又は保持片にランナーを係合して、ランナーに吊設された幕体の一端側を閉状態に保持するので、その閉塞側端部を基準として、幕体を左方向又は右方向に対して開閉可能に吊設することができ、幕体の開閉方向を任意に設定及び変更することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】レール上に係合されたランナーを抜止めするためのレールキャップであって、上記キャップ本体の一端側に、上記レールの端部に対して差込み固定される固定部を形成し、上記キャップ本体の他端側に、上記レールの端部を閉塞する蓋部を開閉可能に設けると共に、上記蓋部に、上記ランナーを保持するための保持部を形成したレールキャップ。 【請求項2】上記蓋部を、上記レールの端部が閉塞される閉状態と、該端部が開放される開状態とに可撓可能に設けた請求項1記載のレールキャップ。 【請求項3】上記蓋部を、上記レールの端部が閉塞される閉状態と、該端部が開放される開状態とに回動可能又は移動可能に設けた請求項1又は2記載のレールキャップ。 【請求項4】上記蓋部に形成した保持部を、上記レールの端部に対して挿入可能に設けた請求項1,2又は3記載のレールキャップ。 【請求項5】上記蓋部に形成した保持部を、上記レールの端部外面に対して装着可能に設けた請求項1,2又は3記載のレールキャップ。 【請求項6】上記蓋部に、上記ランナーの挿入及び抜取りが許容される開口部を形成し、上記保持部と開口部との間を、上記ランナーの移動が許容される状態に接続した請求項1,2,3,4又は5記載のレールキャップ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動車、列車、船舶、飛行機、建物を構成する窓部、壁部、天井部等の取付け部に架設したレール上のランナーに、幕体、ネット、フック、飾り等の吊下げ物を吊設するときに用いられるレールキャップに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、上述のような取付け部に対して幕体(例えば、カーテン)を吊設する場合、例えば、図23に示すように、自動車内部に設けられた窓部上方の壁面(内装パネル)に沿ってレール7を架設した後、そのレール7内部に挿入されたランナー8…に、幕体10の上端側縁部に取付けられたフック9…を係止し、レール7の右側端部に固定された抜止め部材16の係止部16aに、幕体10の右側縁部に取付けられたフック9を係止した後、幕体10の左側縁部を利用者の手で牽引して左方向に開閉操作する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように幕体10を開閉可能に吊設する場合、レール7の右側端部に固定された抜止め部材16に、幕体10の右側縁部に取付けられたフック9を係止し、その係止側端部を基準として、幕体10を左方向に対して開閉操作するが、幕体10を右方向に開閉する場合、レール7の左側端部に挿入されたランナー8からフック9を引抜いて、同側に固定された抜止め部材16に係止し、右側端部に固定された抜止め部材16からフック9を引抜いて、同側に挿入されたランナー8に係止するので、ランナー8及びフック9の吊り替え作業に手間が掛かるという問題点を有している。 【0004】また、ランナー8を挿入したり、抜取ったりする場合、レール7端部に差込み固定された抜止め部材16を一旦抜取らなければならず、且つ、レール7の端部を開放した状態で作業を行うため、レール7を若干傾斜したとき、ランナー8が抜け落ちることがあり、レール7の端部を閉塞するまで、ランナー8が抜け落ちるのを作業者の指で阻止しなければならず、ランナー8の挿入作業及び抜取り作業に手間が掛かるという問題点を有している。 【0005】他の構造としては、例えば、レール7端部に差込み固定された保持部材(図示省略)にランナー8を係合する保持構造(実公平7−1167号公報)があるが、上述と同様に、ランナー8を挿入したり、抜取ったりする場合、レール7端部に固定された保持部材を一旦抜取らなければならず、ランナー8の挿入作業及び抜取り作業に手間が掛かるという問題点を有している。 【0006】この発明は上記問題に鑑み、キャップ本体に設けた蓋部の保持部にランナーを係合し、蓋部を開閉操作してレール端部を開放又は閉塞するので、ランナーを確実に抜止め及び定位置に保持することができ、ランナーの挿入及び抜取りが簡単且つ容易に行えるレールキャップの提供を目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、レール上に係合されたランナーを抜止めするためのレールキャップであって、上記キャップ本体の一端側に、上記レールの端部に対して差込み固定される固定部を形成し、上記キャップ本体の他端側に、上記レールの端部を閉塞する蓋部を開閉可能に設けると共に、上記蓋部に、上記ランナーを保持するための保持部を形成したレールキャップであることを特徴とする。 【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の構成と併せて、上記蓋部を、上記レールの端部が閉塞される閉状態と、該端部が開放される開状態とに可撓可能に設けたレールキャップであることを特徴とする。 【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の構成と併せて、上記蓋部を、上記レールの端部が閉塞される閉状態と、該端部が開放される開状態とに回動可能又は移動可能に設けたレールキャップであることを特徴とする。 【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2又は3記載の構成と併せて、上記蓋部に形成した保持部を、上記レールの端部に対して挿入可能に設けたレールキャップであることを特徴とする。 【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項1,2又は3記載の構成と併せて、上記蓋部に形成した保持部を、上記レールの端部外面に対して装着可能に設けたレールキャップであることを特徴とする。 【0012】請求項6記載の発明は、上記請求項1,2,3,4又は5記載の構成と併せて、上記蓋部に、上記ランナーの挿入及び抜取りが許容される開口部を形成し、上記保持部と開口部との間を、上記ランナーの移動が許容される状態に接続したレールキャップであることを特徴とする。 【0013】 【作用】請求項1記載のレールキャップは、キャップ本体に形成された固定部をレール端部に差込み固定し、キャップ本体に対して開閉可能に連結又は嵌着された蓋部を閉操作して、レールの端部を閉塞するので、レール上に係合したランナーが蓋部に当接され、蓋部に形成した保持部にランナーが係合され、ランナーを確実に抜止め及び脱落防止することができる。その保持部にランナーを係合して、ランナーに吊設された吊下げ物を定位置に保持するので、そのランナーを基準として、例えば、カーテン等の幕体を左方向又は右方向に対して開閉可能に吊設することができ、幕体の開閉方向を任意に設定及び変更することができる。一方、蓋部を開操作して、レールの端部を開放するので、ランナーの抜止めが解除され、ランナーの挿入及び抜取りが簡単且つ容易に行える。 【0014】請求項2記載のレールキャップは、上記請求項1記載の作用と併せて、蓋部を、例えば、ランナー、人の指、押圧具等で押圧して可撓変形させ、レールと蓋部との対向端部をランナーの挿入及び抜取りが許容される間隔に開放するので、キャップ本体を抜取ったり、蓋部を開放したりする必要が無く、ランナーの挿入及び抜取りが簡単に行える。 【0015】請求項3記載のレールキャップは、上記請求項1又は2記載の作用と併せて、蓋部を回動又は移動して、レールの端部を開放又は閉塞するので、ランナーを挿入及び抜取るとき、蓋部が邪魔にならず、ランナーの挿入及び抜取りが容易に行える。 【0016】請求項4記載のレールキャップは、上記請求項1,2又は3記載の作用と併せて、レールの端部に挿入された保持部にランナーを係合するので、ランナーに吊設した吊下げ物(例えば、カーテン等の幕体)の垂下荷重がレールに直接付与され、その垂下荷重により蓋部が開放されたり、ランナーが脱落又は蓋部が破損したりするのを確実に防止することができ、吊下げ物を吊設するのに必要な強度が安定して得られる。 【0017】請求項5記載のレールキャップは、上記請求項1,2又は3記載の作用と併せて、レールの端部外面に装着された保持部にランナーを係合するので、ランナーに吊設した吊下げ物の垂下荷重がレールに直接付与され、上記請求項3記載のレールキャップと同等の作用効果を奏することができる。 【0018】請求項6記載のレールキャップは、上記請求項1,2,3,4又は5記載の作用と併せて、蓋部に形成した開口部を介してランナーを挿入及び抜取りするので、蓋部を開放する必要が無く、レール端部を閉塞した状態のままでランナーを挿入及び抜取りすることができ、作業中に於いて、ランナーが脱落するのを確実に防止することができる。 【0019】 【発明の効果】この発明によれば、レールキャップを構成する蓋部を閉操作して、レールの端部を閉塞するので、レール上に係合したランナーが蓋部に当接又は蓋部に形成した保持部に係合され、ランナーを確実に抜止め及び脱落防止することができる。且つ、蓋部に形成した保持部にランナーを係合して吊下げ物を定位置に保持するので、そのランナーを基準として、例えば、カーテン等の幕体を左方向又は右方向に対して開閉可能に吊設することができ、幕体の開閉方向を任意に設定及び変更することができる。一方、蓋部を開操作して、レールの端部を開放するので、キャップ本体を差込み固定した状態のままでランナーを挿入又は抜取りすることができ、その作業が簡単且つ容易に行える。 【0020】しかも、蓋部を、例えば、ランナー、人の指、押圧具等で押圧して開状態及び閉状態に可撓変形させ、レールと蓋部との対向端部をランナーの挿入及び抜取りが許容される間隔に開放するので、キャップ本体を抜取ったり、蓋部を開放したりする手間及び作業が省け、ランナーの挿入及び抜取りが簡単に行える。また、蓋部を回動又は移動して、レール端部を開放又は閉塞することで、ランナーを挿入及び抜取るとき、蓋部が邪魔にならず、ランナーの挿入作業及び抜取り作業が容易に行える。 【0021】さらに、レール端部に挿入又は装着した保持部にランナーを係合することで、ランナーに吊設した吊下げ物の垂下荷重がレールに対して直接付与され、その垂下荷重により蓋部が開放されたり、ランナーが脱落又は蓋部が破損したりするのを確実に防止することができ、吊下げ物を吊設するのに必要な強度が安定して得られる。さらにまた、蓋部に形成した開口部を介してランナーを挿入及び抜取りすることで、蓋部を開放する手間及び構造が不要となり、レール端部を閉塞した状態のままでランナーを挿入及び抜取りすることができ、作業中に於いて、ランナーが脱落するのを確実に防止することができる。 【0022】 【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図面は吊下げ物の一例として、幕体(例えば、カーテン)を吊設するためのランナーをレール端部に保持するときに用いられるレールキャップを示し、図8に於いて、このレールキャップ1は、例えば、自動車内部に設けられた窓部等の取付け部Aに対して後述するレール7の全長と対応する左右間隔に隔てて固定され、その取付け部Aに固定したレールキャップ1,1にレール7の両端部を差込み固定する。或いは、レール7の両端部に差込み固定したレールキャップ1,1を取付け部Aに固定して、レール7を水平に架設する。 【0023】上述したレールキャップ1は、図1、図2、図3、図4、図5に示すように、例えば、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂によりキャップ本体2が形成され、そのキャップ本体2の前端側には、後述するレール7の縁部7b,7b間に対して差込み固定される固定部3を形成し、その後端側に、レール7の端部が閉塞される大きさ及び形状に形成した蓋部4を開閉可能に連結又は嵌着している。且つ、キャップ本体2の中央部両側面には、レール7の縁部7b,7bに対して当接される当接部2a,2aが形成され、その後端側中央面には、例えば、ネジ、釘、ボルト、楔形アンカー等の固定部材6を挿通するための挿通孔2bを形成している。 【0024】固定部3は、レール7の縁部7b,7b間に対して差込み可能及び嵌込み可能であって、縁部7b,7bの対向壁面に対して圧接固定される大きさ及び形状に形成し、その固定部4の前端面及び両側面を、レール7の縁部7b,7b間に対して差込み及び嵌込みが容易に行える形状に形成している。固定部3の両側面に形成した爪部3a,3aは、レール7の縁部7b,7bに形成した突起7c,7cに対して係止固定される。また、図6に示すように、上述した固定部3を、例えば、楕円形、円形等の外周面が滑らかな断面形状に形成するもよく、固定部3の外面が曲面であるため、レール7の縁部7b,7b間に対する差込み及び嵌込みが容易に行える。また、図7に示すように、固定部3の両側面に形成した複数条の突起3c…と、レール7の縁部7b,7b内面に形成した複数条の突起7f…とを互いに係合するもよく、例えば、鋸刃、櫛歯、波形等を有する突起3c,7fの噛み合いにより接触抵抗が大きくなり、固定部3をレール7の縁部7b,7b間に対して強固に差込み固定することができる。なお、上述した差込み構造に、後述する第3乃至第8実施例の固定部13,23,33を形成してもよい。 【0025】蓋部4は、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eが閉塞される大きさ及び形状に形成され、キャップ本体2及び蓋部4の後端側対向縁部は、可撓可能な肉厚に形成したヒンジ4aにより長さ方向に対して回動可能に連結され、その蓋部4を、ランナー8の挿入及び抜取りが許容される開姿勢(図中仮想線で示す)と、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eが閉塞される閉姿勢(図中実線で示す)とに回動可能に設けている。且つ、蓋部4の後端側縁部に、ヒンジ4aの可撓が許容される間隔に隔てて溝部4f,4fを切欠き形成し、蓋部4の両側縁部に、その蓋部4の可撓動作(開操作)が許容される角度に傾斜したテーパ面4eを形成して、蓋部4全体を、その蓋部4及びヒンジ4aの弾性により、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eが開放される開状態に可撓可能であって、その縁部7d,7d及び軌条7e,7eが閉塞される閉状態に復元可能に設けている。 【0026】蓋部4の後端側内壁面に形成した爪部4b,4bは、キャップ本体2の後端側に形成した孔部2c,2cに対して引抜き不可又は引抜き可能に係止され、蓋部4全体を、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eが閉塞される閉姿勢及び開状態に可撓可能な状態に保持する。なお、ヒンジ4aの代わりに、例えば、連結ピン、連結金具等の連結手段により連結してもよい。 【0027】且つ、蓋部4の前端側中央部には、レール7に形成した軌条7e,7eと対向してランナー5を保持するための保持溝5を形成している。その保持溝5の対向縁部には、後端側の係止凹部5bに対してランナー8の軸部8aが差込みガイドされる方向に向けてガイド面5a,5aを形成しており、ガイド面5a,5aは、前端側から後端側に向けて徐々に幅狭となる間隔であって、ランナー8の軸部8aが差込み及び抜取りが容易に行える形状に形成している。ガイド面5a,5aの前端側縁部は、レール7の軌条7e,7e間と同等となる間隔に形成され、後端側縁部は、ランナー8の軸部8a外径よりも若干幅狭となる間隔に形成されている。その後端側縁部には、ランナー8の軸部8a外周面に対して係合される係止凹部5bを連続して形成している。 【0028】前述したレール7は、例えば、ポリカーボネート、ポリアセタール等の合成樹脂、或いは、アルミニウム、ステンレス、スチール等の金属によりレール本体7aが形成され、レール本体7aを、例えば、自動車内部に設けられた窓部上方の壁面(内装パネル)等の取付け部Aに対応して適宜長さに形成し、そのレール本体7aの後面側に形成した縁部7b,7bを、上述したレールキャップ1を構成する固定部3の差込みが許容される間隔であって、固定部3の両側面に対して圧接される間隔に隔てて形成している。且つ、縁部7b,7bの対向端部には、固定部3の両側面に対して係止される突起7c,7c(例えば、爪状、鉤状、楔状等)を長さ方向に形成している。つまり、レール7の縁部7b,7b間に対してキャップ本体2の固定部3を一端側から差込み、又は、縁部7b,7bの対向端部を弾性に抗して拡張し、その縁部7b,7b間に対して固定部3を嵌込むことで、固定部3の両側面に対してレール7の縁部7b,7bが係止及び圧接され、相互を一体的に固定することができる。 【0029】一方、レール本体7aの前面側に形成した縁部7d,7dを、ランナー8の走行部8bが挿入許容される間隔に隔てて形成し、縁部7d,7dの対向端部に、ランナー8の軸部8aが移動可能に係合される間隔に隔てて軌条7e,7eを長さ方向に連続して形成している。ランナー8を組付ける場合、レール7端部に差込み固定されたレールキャップ1の蓋部4を押圧して開状態に可撓変形させ、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放した後、レール7の軌条7e,7e上にランナー8の走行部8bを係合し、また、軌条7e,7e間にランナー8の走行部8bを強引に嵌込んで、軌条7e,7e間にランナー8の軸部8aを係合する。レール7に挿入されたランナー8…には、幕体10の上端側縁部に取付けたフック9…を夫々係止して、幕体10を左方向又は右方向に対して片側開閉可能に吊設する。 【0030】図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、レールキャップ1によりランナー8を抜止め及び保持するときの動作を説明する。先ず、図2、図4に示すように、例えば、自動車内部に設けられた窓部上方の壁面(内装パネル)等の取付け部Aに対してレールキャップ1を固定する場合、蓋部4を開状態に回動操作した後、キャップ本体2に形成した挿通孔2bを介して固定部材6を取付け部Aに螺合又は打込み、蓋部4を閉状態に回動操作して固定部材6の頭部を覆い隠す。キャップ本体2を取付け部Aに対して移動不可に固定する。レール7の全長と対応する間隔に隔ててレールキャップ1,1を固定した後、キャップ本体2に形成した固定部3をレール7の縁部7b,7b間に差込み固定する。或いは、レール7の縁部7b,7b間を強制的に拡張して、キャップ本体2に形成した固定部3を嵌込み固定する。 【0031】また、キャップ本体2に形成した固定部3をレール7の縁部7b,7b間に差込み固定して、レールキャップ1,1をレール7の両端部に差込み固定した後、上述と同様にして、レール7の両端部に差込み固定されたレールキャップ1,1を取付け部Aに固定してもよい。なお、取付け部Aに対してキャップ本体2の他の固定方法として、例えば、面ファスナー、両面テープ、接着剤等の固定手段により固定してもよい。 【0032】次に、レール7の軌条7e,7e間にランナー8を挿入する場合、図2、図3に示すように、レールキャップ1を構成する蓋部4を、例えば、ランナー、人の指、押圧具等で押圧して開状態に可撓させ、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放して、その縁部7d,7d間にランナー8の走行部8bを挿入し、軌条7e,7e間にランナー8の軸部8aを係合して、適宜数のランナー8…を挿入する。蓋部4の押圧を解除すると、蓋部4が閉状態に復元し、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eが閉塞されるので、レール7の軌条7e,7e間に挿入したランナー8が蓋部4に当接され、又は、蓋部4に形成した保持溝5に係合され、ランナー8を確実に抜止め及び脱落を防止することができる。レール7に挿入したランナー8…には、図8に示すように、フック9…を介して、幕体10を開閉可能に吊設する。 【0033】一方、ランナー8を抜取る場合、図2に示すように、上述と同様に、蓋部4を開状態に可撓させ、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放して、ランナー8の抜止めを解除するので、レール7の軌条7e,7e間からランナー8を抜取ることができ、ランナー8の交換及び抜取りが容易に行える。 【0034】次に、幕体10を開閉操作(実施例では右方向)する場合、レール7の左側端部に固定したレールキャップ1と対向する方向に、同側に挿入したランナー8を走行移動させ、図3に示すように、蓋部4に形成した保持溝5にランナー8の軸部8aを差込むと共に、その保持溝5のガイド面5a,5aに軸部8aの両側面を当接して、ガイド面5a,5a間を弾性に抗して拡張しながらランナー8の軸部8aを強制的に差込み、係止凹部5bにランナー8の軸部8aを係合固定して、幕体10の左側端部を閉塞した状態に保持する。その左側端部を基準として、幕体10の右側端部を利用者の手で右方向に牽引し、右側端部に固定したレールキャップ1と対向する方向にランナー8を走行移動させ、蓋部4に形成した保持溝5にランナー8の軸部8aを係合固定することで、幕体10を全閉することができる。 【0035】以上のように、レールキャップ1を構成するキャップ本体2をレール7端部に差込み固定し、蓋部4を開状態又は閉状態に可撓変形して、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放又は閉塞するので、キャップ本体2を抜取ったり、蓋部4を開放したりする手間及び作業が省け、ランナー8の挿入作業及び抜取り作業が簡単且つ容易に行える。その蓋部4を閉状態に復元させて、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを閉塞するので、レール7の軌条7e,7e間に挿入したランナー8が蓋部4に当接され、又は、蓋部4に形成した保持溝5に係合され、ランナー8を確実に抜止め及び脱落防止することができる。 【0036】しかも、蓋部4に形成した保持溝5にランナー8の軸部8aを係合して、ランナー8に吊設された幕体10の右側端部又は左側端部を閉塞した状態に保持するので、そのランナー8を基準として、幕体10を左方向又は右方向に対して開閉可能に吊設することができ、幕体10の開閉方向を任意に設定及び変更することができる。 【0037】図9、図10は、キャップ本体12の一側縁部にヒンジ14aを介して蓋部14を連結し、その蓋部14を幅方向(矢印方向)に開閉回動操作してレール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放又は閉塞する第2実施例のレールキャップ11を示し、蓋部14を閉状態に回動操作したとき、蓋部14の開閉側縁部は、キャップ本体12の外面に対して係止又は嵌着固定される。また、キャップ本体12及び蓋部14の一側対向縁部を開閉回動可能に連結してもよい。 【0038】図11、図12は、キャップ本体12の後端側縁部にヒンジ14aを介して蓋部14を連結し、その蓋部14を長さ方向(矢印方向)に開閉回動操作してレール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放又は閉塞する第3実施例のレールキャップ11を示し、蓋部14を閉状態に回動操作したとき、キャップ本体12の段部12c,12cには、蓋部14の爪部14b,14bが係止固定される。上述した第2及び第3実施例のレールキャップ11は、キャップ本体12に形成した固定部13をレール7の縁部7b,7b間に差込み固定し、蓋部14を開状態又は閉状態に回動操作して、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放又は閉塞するので、ランナー8を挿入及び抜取るとき、蓋部14が邪魔にならず、ランナー8を挿入作業及び抜取り作業が簡単且つ容易に行える。 【0039】蓋部14を閉状態に回動操作して、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを閉塞するので、ランナー8を確実に抜止め及び脱落防止することができる。且つ、蓋部14に形成した保持溝15にランナー8の軸部8aを係合して定位置に保持するので、第1実施例と同等の作用効果を奏することができる。なお、第2及び第3実施例の蓋部14を可撓して、ランナー8を挿入及び抜取りしてもよい。 【0040】図13、図14、図15は、蓋部24の開閉側縁部に形成した保持片25をレール7の縁部7d,7d間に挿入し、その保持片25の片部25a,25a間にランナー8の走行部8bを係合する第4実施例のレールキャップ21を示し、キャップ本体22に形成した固定部23をレール7の縁部7b,7b間に差込み固定し、キャップ本体22に連結された蓋部24をヒンジ24aを介して閉状態に回動操作する。蓋部24の開閉側縁部は、キャップ本体22の外面に対して係止又は嵌着固定され、その開閉側縁部に形成した保持片25の片部25a,25aは、レール7の縁部7d,7d間に挿入される。その片部25a,25aに形成した係止凹部25b,25bにランナー8の走行部8bを係合するので、ランナー8に吊設した幕体10の垂下荷重がレール7に直接付与され、その垂下荷重により蓋部24が開放されたり、ランナー8が脱落又は蓋部24が破損したりするのを確実に防止することができ、幕体10等の吊下げ物を吊設するのに必要な強度が安定して得られる。また、蓋部24を回動又は可撓して、ランナー8を挿入及び抜取りしてもよい。 【0041】図16、図17、図18は、蓋部34の開閉側縁部をレール7の縁部7d,7d外面に係止又は嵌着して、その開閉側縁部に形成した保持溝35にランナー8の吊下げ部8cを係合する第5実施例のレールキャップ31を示し、キャップ本体32に形成した固定部33をレール7の縁部7b,7b間に差込み固定し、キャップ本体32に連結された蓋部34をヒンジ34を介して回動操作する。蓋部34の開閉側縁部は、レール7の縁部7d,7d外面に対して嵌着され、キャップ本体32の段部32c,32cには、蓋部34の爪部34b,34bが係止固定される。その開閉側縁部に形成した保持溝35のガイド面35a,35aを拡張して、係止凹部15dにランナー8の吊下げ部8cを係合するので、ランナー8に吊設した幕体10の垂下荷重がレール7に直接付与され、第4実施例と同等の作用効果を奏することができる。また、蓋部34を回動して、ランナー8を挿入及び抜取りしてもよく、第1実施例と同等の作用効果を奏することができる。なお、キャップ本体32の一側縁部に対して蓋部34を回動可能に連結してもよい。 【0042】図19は、キャップ本体2に連結された蓋部4にランナー8を挿入及び抜取りするための開口部40を形成した第6実施例のレールキャップ1を示し、蓋部4に形成した保持溝5と開口部40との間をランナー8の軸部8aが移動許容される状態に接続すると共に、その開口部40を、ランナー8の走行部8bの出入れが許容される大きさ及び形状に形成している。蓋部4に形成した開口部40を介してランナー8を挿入及び抜取りするので、蓋部4を閉塞した状態のままでランナー8を挿入及び抜取りすることができ、作業中に、ランナー8が脱落するのを確実に防止することができる。また、可撓可能に形成した蓋部4に上述した開口部40を形成してもよい。 【0043】図20は、蓋部24にランナー8を挿入及び抜取りするための開口部40を形成すると共に、蓋部24に形成した保持片25と開口部40との間をランナー8の移動が許容される状態に接続した第7実施例のレールキャップ21を示し、図21は、蓋部34にランナー8を挿入及び抜取りするための開口部40を形成すると共に、蓋部34に形成した保持溝35と開口部40との間をランナー8の移動が許容される状態に接続した第8実施例のレールキャップ31を示し、上述した第7及び第8実施例のレールキャップ21,31は、第6実施例と同様に、蓋部24,34に形成した開口部40を介してランナー8を挿入及び抜取りするので、蓋部24,34を開閉する必要が無く、第6実施例と同等の作用効果を奏することができる。なお、上述した蓋部4,24,34を回動又は蓋部4,24を可撓して、ランナー8を挿入及び抜取りしてもよい。 【0044】図22は、キャップ本体2に対して蓋部4をスライド可能に嵌着した第9実施例のレールキャップ1を示し、キャップ本体2の両側縁部に形成した溝部2d,2dに、蓋部4の両側縁部に形成した軸部4c,4cを係止して、蓋部4を長さ方向(矢印方向)に対してスライド移動に嵌着している。ランナー8の組付け時に於いて、蓋部4をスライドさせてレール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを開放するので、ランナー8の挿入及び抜取りが簡単に行える。キャップ本体2の当接部2a,2aに形成した凸部2e,2eと、蓋部4の開閉側縁部に形成した凹部4d,4dとを係合して、レール7の縁部7d,7d及び軌条7e,7eを閉塞するので、ランナー8を確実に抜止め及び脱落防止することができ、蓋部4に形成した保持溝5にランナー8を係合して保持するので、第1実施例と同等の作用効果を奏することができる。なお、蓋部4を可撓して、ランナー8を挿入及び抜取りしてもよく、上述したスライド構造は、第4乃至第8実施例のレールキャップ1,21,31にも適用することができる。 【0045】この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の保持部は、実施例の保持溝5,15,35と、保持片25とに対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。 【0046】上述した第1実施例では、キャップ本体2に対して蓋部4を回動可能に連結しているが、例えば、ヒンジ14aで連結せず、キャップ本体2に対して蓋部4を着脱可能に設けてもよい、また、第2乃至第9実施例の蓋部14,24,34を着脱可能に設けてもよい。 【0047】また、レール7に吊設された幕体10の端部を利用者の手で牽引して開閉操作するが、例えば、レール7内部に張架したループ状の開閉コード(図示省略)を先頭のランナー8に固定し、減速機付き電動モータ(図示省略)の駆動力により開閉コードを正逆回転して幕体10を開閉するように設けてもよく、或いは、レール7端部に垂下した操作コード(図示省略)を利用者の手で引下げ操作し、その引下げ操作により開閉コードを正逆回転して幕体10を開閉するように設けてもよい。また、レール7の全長に対して2枚の幕体10,10を左右開閉可能に吊設してもよい。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390002130 【氏名又は名称】エスエム工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】永田 良昭
|
| 【公開番号】 |
特開平11−257 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−167961 |
|