| 【発明の名称】 |
布 団 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯泉 貴史
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| 【要約】 |
【課題】布団乾燥機の温風を布団に分配供給する送風袋を内蔵した布団であって、乾燥能力が特に優れたものを提供する。
【解決手段】袋状に縫合された側地2(上側地2a、下側地2b)内に布団充填物3と、一部に乾燥機の受口となる接続口5を備えた送風袋4と、吸湿材6とを収納し、当該吸湿材6は送風袋4の外側面に重ね、その面内をキルティングして固着すると共にキルティングによる針穴を送風孔7、7・・・とした。就寝中に発散した汗は吸湿材6に吸収され、送風袋4付近すなわち送風孔7付近に集中する一方、乾燥機から送られてきた高温で強い風は送風孔7、7から噴射するから、送風孔7付近に集められた水分を即時に揮発させ、効率良く乾燥させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 側地内に布団充填物、乾燥機接続口付送風袋及び吸湿率20〜70重量%(20℃、RH65%)の吸湿材が収納されてなり、当該吸湿材は前記乾燥機用送風袋の外側面に積層されてなる構成を有する布団。 【請求項2】 上記乾燥機用送風袋内に通気性を有する区画壁によりハニカム状に形成されてなる区画室群が配設され、各区画室内には布団充填物が収納されてなる構成を有する請求項1に記載の布団。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、掛布団、ベッドマット、敷布団など広い意味での布団に関するものであって、特に布団乾燥機の温風を布団に分配供給する乾燥機接続口付送風袋(以下「送風袋」という。)を内蔵した布団に関する。 【0002】 【従来の技術】就寝中、身体は一晩のうちに約200ccの汗を発散し、その70%が敷布団側に吸収され、30%が掛け布団側に吸収されると言われている。このため、快適な睡眠を得るにはできるだけ毎日敷布団を太陽の下に乾すのが望ましいが、我が国には雨天が続く梅雨時期がある上、住宅事情等からも布団を太陽の下に乾すことは難しい現実がある。このため、我が国では布団乾燥機が比較的普及している。 【0003】ところが、従来の布団乾燥機は、使用する際に使用者は掛け布団と敷布団の間に送風袋を敷き詰め、更に送風袋の皺を伸ばしておかなければならず、使い終わった後は折り畳んで仕舞っておかなければならないなど非常に手間のかかるものであった。しかも、綿等の布団充填物が密に詰まっている敷布団においては、温風の通りが悪いために乾燥させるのに非常に時間がかかる問題点もあった。そこで従来、側地内に布団充填物と送風袋とを内蔵した布団が開示されている(実開昭53−15910号、実開昭54−80814号、実開昭59−187378号、特開昭63−160615号、実開平5−55950号)。このような送風袋内蔵式の布団によれば、送風袋の接続口に布団乾燥機を接続するだけで簡単に使用できる上、送風袋の片付けや収納の手間も要らず、しかも布団内部から温風を吹き出す構造であるから乾燥効率も高いという利点が得られた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の送風袋内蔵式布団の乾燥能力はまだまだ満足できるものではなかった。特に布団の吸収水分量が多い場合には、送風袋付近はすぐに乾燥したとしても、送風袋より少し離れた部分では送風袋付近の水分が移動して余計水分が多くなり充分に乾燥させるのに多くの時間が必要となることがあった。 【0005】一方、特に敷布団の場合、長年の使用によっていわゆるへたりを生じ、終いには布団を乾燥させても吸湿性やクッション性等が回復しないようになってしまうことがある。 【0006】そこで本発明は、送風袋内蔵式の布団において乾燥能力が従来のものよりも一段と優れた布団を提供せんとし、更には長年の使用によってもへたりが生じない布団を提供せんとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の布団は、側地内に布団充填物、乾燥機接続口付送風袋及び吸湿率20〜70重量%(20℃、RH65%)の吸湿材が収納されてなり、当該吸湿材は前記乾燥機用送風袋の外側面に積層されてなる構成を有するものである。身体が就寝中に発散した汗は側地及び布団充填物を介して吸湿材に吸収され送風袋付近に集中する。ここに乾燥機から送られる高温で強い風を直接噴射することにより即時に揮発させることができ、極めて効率良く布団を乾燥させることができる。 【0008】更に、上記乾燥機用送風袋内に通気性を有する区画壁によりハニカム状に形成されてなる区画室群が配設され、各区画室内には布団充填物が収納されてなる構成を有するように形成することもでき、このように形成すれば、上記の作用効果に加えて、長期間使用してもへたりを生じない布団を提供することができる。 【0009】なお、本発明における「布団」とは、掛布団、敷布団、ベッドパッドなど広く寝具を含む意味での布団である。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の布団の実施形態を図面を使って説明する。 【0011】本発明にかかる布団1は、図1に示すように、袋状に縫合された側地2(上側地2a、下側地2b)内に布団充填物3と、一部に乾燥機の受口となる接続口5を備えた送風袋4と、吸湿材6とが収納され、吸湿材6は送風袋4の外側面(図では上下両面)に積層されている。 【0012】ここで、側地2は、布団1の外周面を構成する生地であり、特にその素材等を限定するものではない。例えば、木綿100%の布地や、ポリエステル80%、綿20%の比率からなる布地、テトロン布地などを使用することができる。布団充填物3は、通常布団の側地内に詰められる綿や羊毛、キャメル綿、羽毛、混合綿(例えばポリエステル50%、木綿50%)、或いは発泡樹脂等のクッション性素材などを挙げることができ、特に素材を限定するものではない。 【0013】送風袋4は、多孔質シートなどの通気性を有する素材、合成繊維布シートなどの通気性を有しない素材のいずれからも形成することができる。通気性を有する素材から形成する場合には特に送風孔を設ける必要はないが、通気性を有しない素材から形成する場合には面内に送風孔7を設ける必要がある。例えば、図1の例では、合成繊維布シートからなる送風袋4に吸湿材6と上側地2a又は下側地2bを重ね、重ねた面内をキルティングし、この時できた多数の針穴を送風孔7としてある。ただし、送風孔7の形成手段はこの方法に限定されるものではない。 【0014】吸湿材6は、レーヨン、羊毛、綿、ナイロン6、アクリル、ポリエステルなどの通常布団に収納される充填物よりも吸水率が顕著に高い素材、例えばポリアクリルニトリル繊維や、アクリレート系繊維、カルボキシメチルセルロース系繊維などの高吸水性繊維であって、吸湿率20〜70重量%(20℃、RH65%)、好ましくは30〜50重量%(20℃、RH65%)のものを素材として使用する。中でも、常温では吸湿率が高く、加熱すると放湿性が高まる素材は、就寝中は人の汗を良く吸収し、かつ乾燥させる際には逆に温風により乾燥しやすいから、布団全体の乾燥効率が高いから一層好ましい。上記のような高吸水性繊維を綿状にすなわち密度粗く集積したものをそのまま使用することもできるが、この集積物を針でつついてからませ、予め圧縮して不織布シートとしたものはへたりの発生防止の観点等から好ましい。例えば、高架橋アクリレート繊維やその他上記高吸水性繊維から形成された不織布などを挙げることができる。 【0015】この吸湿材6は、図1では、送風袋4の外側面全面を覆うように積層されているが、送風袋4の外側面の一部を覆うように積層されていてもよい。例えば縁部は比較的乾燥しにくいので身体が載る布団中央部分にのみ積層させるようにしてもよい。ただし、上述のように送風袋4が通気性を有しない素材からなり多数の送風孔7を設けた場合、一部又は全部の送風孔7を覆うか或いはその付近に介在するように積層する。また、吸湿材6は、送風袋4に固着しても、しなくてもよいが、少なくとも部分的に固着しておけば吸湿材6が側地2内で丸まったり、送風袋4からずれないように固定できて好ましい。この場合、その全面を送風袋4に接着等の手段により固着するようにしてもよいが、図1に示すように、キルティングなどによって部分的に固着するようにしてもよい。 【0016】上記構成からなる布団1によれば、身体が就寝中に発散した汗は側地2及び布団充填物3を通して吸湿材6に吸収され、送風孔7付近に集まってくる。そこで、接続口5に布団乾燥機の送風ホースを接続すれば、接続口5を介して送風袋4内に加熱された熱風が送られ、送風孔7、7・・を介して吸湿材6及び布団充填物3に均等に熱風が供給される。特に吸湿材6に吸収された水分に対しては、高温で強い風を直接当たることになるから、吸収水分を瞬時に揮発させることができ極めて効率良く布団を乾燥させることができる。 【0017】図2は、上記構成における送風袋4内に、通気性を有する区画壁8、8・・・をハニカム状に適宜間隔をおいて形成して区画室9、9・・・を並設し、各区画室9内には布団充填物10を充填した布団1である。 【0018】区画壁8は、帯状の仕切布の上下両側縁部を送風袋4の上下布4a、4bに縫合、接着などの手段によって固着して形成することができ、区画壁8の通気性は、区画壁8の適宜箇所に通風穴を設けるなどして確保することができる。 【0019】布団充填物10としては、特にその素材を限定するわけではなく、例えば綿、混合綿(ポリエステル50%、木綿50%)、合成樹脂発泡部材、その他一般的に布団の充填物として使用されているものを用いることができるが、クッション性能に優れ、しかも長期間使用してもへたりが少ないという点から、予め丸めて集積収縮(フェルト化)された丸綿や、ポリエチレンやポリエステルなどのクッション性を有する合成樹脂からなる中空状の球状若しくは偏平球状粒体などが好ましい。 【0020】上記構成において、布団充填物10は区画壁8により区画されているからへたりの原因となる集積を生じにくい。このため、長年の使用により送風袋4外の布団充填物3が集積して潰れたとしても、送風袋4内の布団充填物10は潰れることがないから布団全体としてのへたりを抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598073132 【氏名又は名称】飯泉 貴史
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)6月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】竹内 三郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−342058 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−154771 |
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