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【発明の名称】 水車プランター
【発明者】 【氏名】依田 絋美

【要約】 【課題】水車のイメージを備え、省スペースであることはもちろん、飾ることのできる草花の種類や数を大幅に増加させることができ、しかも組立作業が容易で低コストで製作可能な水車プランターを提供しようとするものである。

【解決手段】多段に容器状の植栽部を形成するとともに、底部に所定の間隔で複数の車輪を取り付けて移動可能としたことを特徴とする水車プランター。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多段に容器状の植栽部を形成するとともに、底部に所定の間隔で複数の車輪を取り付けて移動可能としたことを特徴とする水車プランター。
【請求項2】 前面に多段に容器状の植栽部を形成するとともに、後部に手押しハンドルを取り付け、底部に所定の間隔で複数の車輪を設けて移動可能としたことを特徴とする水車プランター。
【請求項3】 多段に設けた容器状の植栽部が、側端部においては垂直に近く、中間部においては水平に近い角度になるよう円弧状に形成され、底部に所定の間隔で複数の車輪を設けて移動可能としたことを特徴とする水車プランター。
【請求項4】 多段に設けた容器状の植栽部が、所定間隔の一対の側板と、一対の側板間に差し渡して側板の下端を密閉する底板と、側板の長さ方向に所定間隔で一対の側板間に差し渡した仕切り板とで構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の水車プランター。
【請求項5】 多段に設けた容器状の植栽部が、所定間隔の一対の側板と、一対の側板間に差し渡して側板の下端を密閉する底板と、側板の長さ方向に所定間隔で一対の側板間に差し渡され、底板との間に所定の間隔を設けた仕切り板と、仕切り板の下端と底板との間を水平に連結した連結板とで構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の水車プランター。
【請求項6】 仕切り板および連結板が、長さ方向の端部に結合片を突設されており、側板に設けた貫通孔から上記結合片を突き出してくさびで抜け止めすることにより、側板に組み付けてなる請求項1ないし5のいずれかに記載の水車プランター。
【請求項7】 底部に所定の間隔で設けた複数の車輪が、自在に首振り可能な車輪である請求項1ないし6のいずれかに記載の水車プランター。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水車のイメージを備え、ビルの玄関や事務室、家庭の居間等の室内の装飾として、あるいは縁側やベランダ等の屋外の装飾として、あるいは家庭園芸等の用途に利用できる水車プランターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の立体的な花壇としては、複数段の棚を所定の間隔で枠体に取り付け、各段の棚板上に鉢植えの草花を並べたものが知られている。
【0003】また、上記複数段の棚をひな壇状にしたり、樹枝状に配置して各段の棚板上に鉢植えの草花を並べ、その装飾性を高めるよう配慮したものなども市場に出回っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような多段式の花壇ではどのようなものでもかなり大きなスペースを必要とするばかりでなく、飾ることのできる草花の種類や数も限られたものとなってしまうという欠点があった。
【0005】したがって、ビルの玄関や事務室、家庭の居間等の室内の装飾として、あるいは縁側やベランダ等の屋外の装飾として、あるいは家庭園芸等の用途に使用するには、スペースを取り過ぎるという欠点があり、また各段の間に大きい隙間が発生するので、目隠しの役目を果たすことができないという問題があった。もちろん、移動には不向きであった。
【0006】そのため、パネル状等の種々の形態を有し、かつ底部にキャスタ等を備えた移動可能な花壇が発明されているけれども、ビルの玄関や事務室、家庭の居間等の室内の装飾として、あるいは縁側やベランダ等の屋外の装飾として、あるいは家庭園芸等の用途に使用した場合には、装飾性が不充分であったり、移動に手間がかかったり、また組立作業が複雑でコストがかかりすぎてしまうという欠点があった。
【0007】この発明の水車プランターは従来例の上記欠点を解消しようとするもので、水車のイメージを備え、省スペースであることはもちろん、飾ることのできる草花の種類や数を大幅に増加させることができ、しかも組立作業が容易で低コストで製作可能な水車プランターを提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の水車プランターは、多段に容器状の植栽部を形成するとともに、底部に所定の間隔で複数の車輪を取り付けて移動可能としたことを特徴とするものである。
【0009】この発明の水車プランターは、前面に多段に容器状の植栽部を形成するとともに、後部に手押しハンドルを取り付け、底部に所定の間隔で複数の車輪を設けて移動可能としたことをも特徴とするものである。
【0010】この発明の水車プランターは、上記多段に設けた容器状の植栽部が、側端部においては垂直に近く、中間部においては水平に近い角度になるよう円弧状に形成され、底部に所定の間隔で複数の車輪を設けて移動可能としたことをも特徴とするものである。
【0011】この発明の水車プランターは、上記多段に設けた容器状の植栽部が、所定間隔の一対の側板と、一対の側板間に差し渡して側板の下端を密閉する底板と、側板の長さ方向に所定間隔で一対の側板間に差し渡した仕切り板とで構成したことをも特徴とするものである。
【0012】この発明の水車プランターは、上記多段に設けた容器状の植栽部が、所定間隔の一対の側板と、一対の側板間に差し渡して側板の下端を密閉する底板と、側板の長さ方向に所定間隔で一対の側板間に差し渡され、底板との間に所定の間隔を設けた仕切り板と、仕切り板の下端と底板との間を水平に連結した連結板とで構成したことをも特徴とするものである。
【0013】この発明の水車プランターは、上記仕切り板および連結板が、長さ方向の端部に結合片を突設されており、側板に設けた貫通孔から上記結合片を突き出してくさびで抜け止めすることにより、側板に組み付けたことをも特徴とするものである。
【0014】この発明の水車プランターは、上記底部に所定の間隔で設けた複数の車輪が、自在に首振り可能な車輪であることをも特徴とするものである。
【0015】この発明は以上のように構成したので、水車のイメージを備えており、省スペースであることはもちろん、飾ることのできる草花の種類や数を大幅に増加させることができ、しかも組立作業が容易なため、低コストで製作可能な水車プランターを提供することができるようになった。
【0016】しかもこの発明の水車プランターにおいては、組み立てた場合に草花の植栽部にまったく隙間をなくすことができ、間仕切りやエアコン等の冷風防止の用途に好適に使用することができる。
【0017】また、この発明においてはプラスチック製の防水シートや植栽ポット等の防水構造を用いる必要が無いので、リサイクルの容易な水車プランターを提供することができるようになった。
【0018】
【発明の実施の形態】以下この発明の水車プランターの実施の形態を、図面に基づいてより詳細に説明する。
【0019】図1はこの発明の水車プランターの1実施例の基本構成を示す斜視図、図2は側面図、図3は背面図、図4は使用状態を示す斜視図、図5は植栽部に土盛りした状態の断面図、図6は仕切り板ないし連結板の組み付け状態を示す要部拡大図である。
【0020】図において、1は左右一対に設けた支柱であり、その上下には一対の連結桟2,3が差し渡されて、所定の間隔に連結、保持されている。なお上部連結桟2は、この発明の水車プランターを後述の車輪を使用することにより、移動させる際の手押しハンドルの役目を兼ねている。4は植栽部21の背面と支柱1との間に水平に差し渡した連結桟、5は連結桟4と支柱1との間に斜めに差し渡した連結桟である。
【0021】上記各支柱1には、水車の部分形状(1/4)に応じて前面にアーチ状に一対の側板6が取り付けられており、アーチ状の前部においては垂直に近く、後部においては水平に近い角度になるように構成されている。この所定間隔の一対の側板6間には底板7が差し渡されていて、側板6の下端を密閉している。この底板7は1枚の板状体を曲げて構成しても、複数枚の単板を連結して構成してもよい。
【0022】上記一対の側板6間には、さらに複数の仕切り板8が差し渡されている。この仕切り板8は、側板6の長さ方向に所定の間隔で配置され、かつ底板7との間にも所定の間隔を設けてある。同様に仕切り板8の下端と底板7との間には、これらを連結する連結板9がそれぞれ水平に取り付けられている。
【0023】この連結板9は、仕切り板8とともに側板6間を連結して強固に固定するために使用される。また、連結板9は側板6と底板7、および仕切り板8とで構成される植栽部21の容積を調整する機能をも持たせることができる。仕切り板8はアーチ状の前部から後部に向かって、順次その傾斜角度が垂直に近くなるように一対の側板6間に取り付けられ、このことによっても植栽部21の容積が均一化される。10は連結板9の前後に設けた水抜き穴である。
【0024】上記仕切り板8および連結板9は図6に示すように、それぞれ長さ方向の端部に結合片11を突設されており、側板6に設けた貫通孔12から上記結合片11を突き出してくさび13で抜け止めすることにより、側板6に組み付けることができる。もちろん、仕切り板8および連結板9と側板6との連結手段はこのような構造に限られるものではない。
【0025】上記側板6と底板7、および仕切り板8とで構成される容器状の植栽部21は多段に形成されており、種々の草花や観葉植物、芝生、苔その他の様々な植物22を植栽することが可能である。なお上記植栽部21には、軽量土壌その他の土壌23を直接充填することができ、この土壌23に種々の草花や観葉植物、芝生、苔その他の様々な植物22を植え付けられる。
【0026】上記土壌23としては、気孔を大量に含む軽量骨材等からなる軽量土壌材のみならず、腐葉土や水苔、もみ殻等の軽量素材、あるいはその他の天然ないし合成の土壌を使用することができる。これらの土壌は、下方に向かってその重みで密度が高くなるが、これは水分を保持したり、水車プランターの重心を低くする上で好ましいことである。
【0027】上記支柱1および植栽部21の底部には、所定の間隔で複数の車輪が設けてあり、この発明の水車プランターを移動可能としている。上記複数の車輪のうち、少なくとも前部においては自在に首振り可能な車輪であることが望ましく、図では植栽部21底部のほぼ中央に1つのキャスタ14を取り付けた状態を示している。また、後部においては支柱1間に差し渡した下部連結桟3の下に、これと平行に回転軸15が支柱1間に差し渡してあり、回転軸15に所定の間隔で一対の車輪(ゴロ)16が取り付けてある。17は、発明の水車プランターを屋内で使用する際に取り付ける水受け皿である。
【0028】この実施例は以上のように水車の部分形状(1/4)に応じてアーチ状で、しかも移動可能に構成したので、省スペースであることはもちろん、飾ることのできる草花の種類や数を大幅に増加させることができ、しかも仕切り板8および連結板9と側板6との組立作業が容易なため、低コストで移動可能な水車プランターを提供することができるようになった。
【0029】このようにして得た水車プランターは、植栽部21に種々の草花や観葉植物、芝生、苔その他の様々な植物22を植栽することにより完成する。植栽を施した水車プランターは、ビルの玄関や事務室、家庭の居間等の室内の装飾として、あるいは縁側やベランダ等の屋外の装飾として、あるいは家庭園芸等の用途に向け、狭いスペースでも利用することが可能である。
【0030】また上記水車プランターは底面にキャスタ14および車輪15が設置してあり、自由に移動させることができる。したがって植栽作業やキャスタ12および車輪15による移動等により、適宜の場所に移動することが可能である。
【0031】次に、図7ないし図9に、それぞれこの発明の水車プランターの他の実施例を示す。図7は複数の植栽部31を鋸歯状に形成した場合の側面図、図8は植栽部41の全体を半円形に形成した場合の斜視図、図9は植栽部51の全体を扇形に形成した場合の斜視図である。
【0032】先ず、図7は複数の植栽部31を水車の部分形状に応じて鋸歯状に形成した例を示すものである。32は左右一対に設けた支柱であり、その上下には一対の連結桟33,34が差し渡されて所定の間隔に連結、保持されている。なお上部連結桟33は、この発明の水車プランターを後述の車輪を使用することにより、移動させる際の手押しハンドルの役目を兼ねている。
【0033】上記各支柱32には、前面に鋸歯状に一対の側板35が取り付けられている。この所定間隔の一対の側板35間には底板36が差し渡されていて、側板35の下端を密閉している。この底板36は1枚の板状体で構成しても、複数枚の単板を連結して構成してもよい。上記底板36と支柱32との間には、連結板37がそれぞれ水平に取り付けられている。38は底部に取り付けた車輪(ゴロ)、39は支持脚である。
【0034】図8は植栽部41の全体を水車の部分形状(1/2)に応じて半円形に形成した例を示すものである。42は所定の間隔で配設した一対の側板である。この所定間隔の一対の側板42間には、同様に半円形に形成した底板43が差し渡されていて、側板42の下端を密閉している。この底板43は1枚の板状体を曲げて構成しても、複数枚の単板を連結して構成してもよい。
【0035】上記一対の側板42間には、さらに複数の仕切り板44が差し渡されている。この仕切り板44は、側板42の長さ方向に所定の間隔で配置され、かつ底板43との間にも所定の間隔を設けてある。同様に仕切り板44の下端と底板43との間には、これらを連結する連結板45がそれぞれ水平に取り付けられている。
【0036】この連結板45は、仕切り板44とともに側板42間を連結して強固に固定するために使用される。また、連結板45は側板42と底板43、および仕切り板44とで構成される植栽部41の容積を調整する機能をも持たせることができる。仕切り板44はアーチ状の端部から中央部に向かって、順次その傾斜角度が垂直に近くなるように一対の側板42間に取り付けられ、このことによっても植栽部41の容積が均一化される。46は底部に取り付けた車輪(ゴロ)である。
【0037】図9は植栽部51の全体を水車の部分形状に応じて扇形に形成した例を示すものである。一対の側板52間に底板53を差し渡し、また複数の仕切り板54が差し渡してある。この仕切り板54は、側板52の長さ方向に所定の間隔で配置されている。56は底板53と仕切り板54との間に水平に差し渡した連結板である。
【0038】上記仕切り板54はアーチ状の端部から中央部に向かって、順次その傾斜角度が垂直に近くなるように一対の側板52間に取り付けられ、植栽部51の容積が均一化される。56は底部に取り付けた車輪(ゴロ)、57は固定支持脚、58は水平方向に回転して手押しハンドルになる回転支持脚である。
【0039】以上の説明で明らかなように、いずれの実施例も水車をイメージした全体形状を備えており、第1の実施例は水車(円)の1/4、第2の実施例は水車を鋸歯状に部分的に取り出したもの、第3の実施例は水車の1/2、第4の実施例は水車を扇形に取り出したものであり、階段式の立体的な構造を具備している。
【0040】同様に、いずれの実施例も底部に車輪(ゴロ)を備えており、各植栽部に土壌が充填されている状態でも、自在に移動することができる。もちろん、屋内と屋外との間の移動も簡単に行なうことができる。
【0041】この発明の水車プランターは、各部材を防水作用を備えた、あるいは防水処理を施した木材で構成することができ、その場合にはより一層水車のイメージを協調することができる。また、各植栽部に土壌を充填して水車プランターとして使用できることはもちろん、スリッパ入れ、ラック入れ、おもちゃ箱等として利用することも可能である。
【0042】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、水車のイメージを備えており、省スペースであることはもちろん、飾ることのできる草花の種類や数を大幅に増加させることができ、しかも組立作業が容易なため、低コストで製作可能な水車プランターを提供することができるようになった。
【0043】しかもこの発明の水車プランターにおいては、組み立てた場合に草花の植栽部にまったく隙間をなくすことができ、間仕切りやエアコン等の冷風防止の用途に好適に使用することができる。
【0044】また、この発明においてはプラスチック製の防水シートや植栽ポット等の防水構造を用いる必要が無いので、リサイクルの容易な水車プランターを提供することができるようになった。
【出願人】 【識別番号】598072294
【氏名又は名称】依田 一貴
【出願日】 平成10年(1998)6月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】土橋 博司
【公開番号】 特開平11−342056
【公開日】 平成11年(1999)12月14日
【出願番号】 特願平10−153343