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【発明の名称】 調味料用容器
【発明者】 【氏名】山▲崎▼ 勝己

【要約】 【課題】置き場所を広くとらないように、複数種類の調味料を同一容器内に収容可能とし、かつ、調味料に応じた排出口を有する中蓋と、予備中蓋を容器本体に装備させる。

【解決手段】上部開口の筒状本体1内に、周方向に内部を仕切る仕切壁11を設けて複数の内容物収容空間5を区画形成し、各内容物収容空間5の上部開口に、それぞれ内容物に応じた形状と大きさの排出口6を形成した中蓋2を着脱自在に取付け、さらに、異なる種類の排出口6'を形成した予備中蓋2'を、前記筒状本体1の底部に装着した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】上部開口の筒状本体内に、周方向に内部を仕切る仕切壁を設けて複数の内容物収容空間を区画形成し、各内容物収容空間の上部開口に、それぞれ内容物に応じた形状と大きさの排出口を形成した中蓋を着脱自在に取付け、さらに、異なる種類の排出口を形成した予備中蓋を、前記筒状本体の底部に装着したことを特徴とする調味料用容器。
【請求項2】中蓋を覆う外蓋を備え、同外蓋には、各中蓋の排出口にそれぞれ対応する複数の開閉部を設けたことを特徴とする請求項1記載の調味料用容器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食塩も含む調味料用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食塩を含む調味料として、化学調味料や香辛料等が用いられており、これらの調味料には醤油やソース等のように液状のものもあるが、粒状、粉抹状のものも多く、これらは、通常、専用の小容器内に個別に収容されて台所や食卓に備えられている。
【0003】特に、塩、コショウ、唐辛子等は、個人の好みに応じて料理の味を整えるために、別々の容器に収容されて食卓等に備えられていることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば上記した塩、こしょう、唐辛子等を食卓等に置く場合、それぞれが別容器であれば載置スペースが余計に必要となり、食卓の有効面積を狭めてしまう。
【0005】また、台所(飲食店等の厨房を含む)に備える場合にしても、近年では、ハーブなどの香料を料理に使用する機会が増え、前記した調味料に加え、多種に及びハーブをそれぞれ個別の容器に収容すると、容器の数も相当に増えてしまい、広い面積の容器載置スペースが必要となる。
【0006】本発明は、上記課題を解決することのできる調味料用容器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、上部開口の筒状本体内に、周方向に内部を仕切る仕切壁を設けて複数の内容物収容空間を区画形成し、各内容物収容空間の上部開口に、それぞれ内容物に応じた形状と大きさの排出口を形成した中蓋を着脱自在に取付け、さらに、異なる種類の排出口を形成した予備中蓋を、前記筒状本体の底部に装着した。したがって、複数種類の調味料を一つの容器内にコンパクトに収容できるとともに、調味料の粉・粒の形状や大きさに応じた形状の排出口から適量を取り出すことが容易となって、使い勝手が向上する。しかも、異なる種類の排出口を形成した予備中蓋を、前記筒状本体の底部に装着しているので、収容する調味料の種類を変更しても容器からの取出しの容易さは変わらない。
【0008】また、請求項2記載の本発明では、中蓋を覆う外蓋を備え、同外蓋には、各中蓋の排出口にそれぞれ対応する複数の開閉部を設けた。したがって、例えば、外蓋を回転式にして、一つの開閉部で各排出口に対応させる場合に比べ、調味料取出時に外蓋の裏側面に異なる調味料が付着してしまい、これらが混じりあって各内容物収容空間内に分散したり、あるいは、複数種のハーブ等を収容した場合、香りが互い移ってしまうおそれがない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、調味料用容器に係るものであり、上部開口の筒状本体内に、周方向に内部を仕切る仕切壁を設けて複数の内容物収容空間を区画形成し、各内容物収容空間の上部開口に、それぞれ内容物に応じた形状と大きさの排出口を形成した中蓋を着脱自在に取付け、さらに、異なる種類の排出口を形成した予備中蓋を、前記筒状本体の底部に装着したものである。
【0010】例えば、塩、コショウ、唐辛子などの異なる種類の調味料を、一つの筒状本体内に区画形成された内容物収容空間内に収容し、各調味料に応じた形状と大きさの排出口を形成した中蓋を各内容物収容空間の上部開口に取付け、各排出口から異なる種類の調味料を選択的に取り出すことができるようにしている。
【0011】したがって、複数種類の調味料を一つの容器内にコンパクトに収容でき、複数個の調味料容器を用意する必要がなく、置場所をとらないですむ。
【0012】なお、名称としては調味料用容器としているが、ここでいう調味料の概念は、上記した塩、コショウ、唐辛子等の他、化学調味料、ハーブ、さらに、ふりかけ等に類するものも含むもので、粉・粒体状のもので食用に供するものであれば全てを含む。
【0013】上記調味料容器において、収容する調味料を変更する場合には、変更した調味料に最適な形状の排出口を形成した予備中蓋を底部から取り外して、元の中蓋と交換すれば、調味料を変更してもその取出易さを維持することができる。
【0014】しかも、かかる予備中蓋は、筒状本体の底部に装着されているので、外観的に容器の意匠性を損ねたりすることもなく、しかも、交換容易である。
【0015】また、前記中蓋を覆う外蓋を備えたものとすることができ、同外蓋に、各中蓋の排出口にそれぞれ対応する複数の開閉部を設けることができる。
【0016】例えば、外蓋に一つの開閉部を設け、かかる外蓋を回転式に装着して一つの開閉部で各排出口に対応させることも考えられるが、この場合は、調味料取出時に外蓋の裏側面に異なる調味料が付着することがあり、これらが混じりあって各内容物収容空間内に分散したり、あるいは、複数種のハーブ等を収容した場合、香りが互い移ってしまうことがある。
【0017】そこで、各中蓋の排出口にそれぞれ対応する複数の開閉部を外蓋に設ければ、各排出口からは、各排出口に対応する開閉部を介して調味料が排出されるので、外蓋の裏面に異なる調味料やその臭いや香り等が付着したりして混じり合うことがなくなる。
【0018】なお、筒状本体の側壁は、内部の調味料の種類やその残量が目視できるように透明素材で形成したり、あるいは、少なくとも上下にかけて一部を透明素材で形成することが好ましい。
【0019】また、複数の内容物収容空間の数としては、特に限定するものではないが、容器全体を手で握れる程度の大きさとすることと、調味料の容量等から勘案して、2〜4つに区画することが好ましい。
【0020】また、筒状本体の形状は、円筒状でも角筒状でもよいが、外蓋を回転式にする場合には円筒状のものとする。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。
【0022】図1は本実施例に係る調味料用容器Aの斜視図、図2は同容器Aの一部分解斜視図、図3は同縦断面図、図4は容器本体1の平面図である。
【0023】図1に示すように、本実施例に係る調味料用容器Aは、上部開口の円筒状の容器本体1と、同容器本体1の上部開口に着脱自在に取付けた中蓋2と、同中蓋2を覆うように設けた外蓋3と、容器本体1の底部に取付けた底蓋4とから構成されている。
【0024】容器本体1は、例えば合成樹脂やガラス等の透明素材で円筒状に形成されており、上部を開口するとともに、内部を、平面視十字状の仕切壁11により、第1〜第4の調味料収容空間5(51,52,53,54) に区画形成し(図2〜図4参照)、各空間51,52,53,54 に、本実施例では、塩S、コショウ、ハーブH、唐辛子を収容している。
【0025】図2及び図4に示すように、各調味料収容空間5の上部開口には、それぞれ内容物(塩S、コショウ、ハーブH、唐辛子)に応じた形状と大きさの排出口6を形成した中蓋2を着脱自在に取付けている。
【0026】中蓋2は、第1〜第4の中蓋21,22,23,24 からなり、各中蓋21,22,23,24 に、第1〜第4の調味料収容空間51,52,53,54 にそれぞれ対応する第1〜第4の排出口61,62,63,64 をそれぞれ形成している。すなわち、第1の排出口61は、塩Sを振りかけるのに適した小径の孔を多数形成したものであり、第2の排出口62はコショウに適した少数の小孔を形成したもの、第3の排出口63は、粒形がやや大きいハーブHに適した大径の単孔を形成したもの、第4の排出口64は、唐辛子に適した三角形状の単孔としている。なお、各排出口61,62,63,64 の形状や大きさは本実施例に限定されるものでない。
【0027】また、中蓋2(21,22,23,24) は、図4に示すように、平面視扇形形状に形成されており、図2に示すように、各排出口6(61,62,63,64) を設けた平板部2aと、同平板部2aの基部に段差を設けて形成した段差部2bとからなり、各中蓋21,22,23,24 を第1〜第4の調味料収容空間51,52,53,54 にそれぞれ装着すると、前記段差部2bが連続して円状の指挿入部25を形成するようにしている。11a は中蓋2の段差部2bに合わせて仕切壁11の上側基部に設けた切欠部である。
【0028】また、2cは中蓋2の平面部2aから段差部2bに向けて突設した爪部であり、中蓋2を取り外す際には、前記指挿入部25に指を入れ、取り外したい中蓋2の爪部2cに係合すれば、容易に取り外すことができる。
【0029】また、本実施例に係る外蓋3は、図1〜図3に示すように、円板部31の外周に鍔部32を連設したもので、容器本体1の上部外周面に設けた凹部12に対応する凸部3aを前記鍔部32の内周に設け、容器本体1に着脱自在、かつ回転自在に嵌合している。
【0030】また、円板部31には、中蓋2の排出口6に連通する開口33を形成しており、同開口33に開閉自在な開閉蓋34を設けて開閉部としている。そして、外蓋3を回転させて使用する調味料に対応する排出口6に開口33を合わせ、開閉蓋34を開けて排出口6から調味料を振り出すようにしている。35は開閉蓋34を開けるための開蓋用爪、36は確実に閉蓋するための突起部、37は同突起部36に対応する係合凹部である。
【0031】ところで、外蓋3に設ける開閉部(開口33及び開閉蓋34) を1個所に設けるのではなく、その変形例として、図5に示すように、各中蓋21,22,23,24 にそれぞれ対応する4つの独立した開閉部を設けてもよい。
【0032】すなわち、前述したように、開閉蓋34を共通としたものでは、一種の調味料を振りかける際に、他の排出口6からも他の調味料が若干量こぼれ出て外蓋3の裏面に付着し、この付着したものが外蓋3の回転時に他の調味料収容空間5内に落ちて混じり合ったり、あるいは、調味料がハーブH等のように香りが大切なものであれば、開閉蓋34を共通させることで香りが移ってしまうことがあるが、このようにそれぞれ独立した開口33を設けることで、かかる不具合を防止することができる。また、かかる構成とすると、複数種類の調味料を使い分ける際に外蓋3を回転させる必要がないので使い勝手が良好となる。
【0033】また、本発明に係る調味料用容器Aのさらなる特徴として、容器本体1に装着した中蓋2の排出口6とは異なる種類の排出口6'(第5〜第8の排出口61a,62a,63a,64a )を形成した予備中蓋2'を、前記容器本体1の底部に装着している。
【0034】本実施例では、図3に示すように、底蓋4をネジ式にして容器本体1の底部に螺着しており、同底蓋4の内部に予備中蓋2'を収容するようにしている。なお、底蓋4は裾拡がり形状としており、調味料用容器Aを安定して載置できるようにしている。
【0035】図6に、容器本体1から取り外した状態の底蓋4の平面図を示している。
【0036】図示するように、底蓋4の内部に、前記した容器本体1に設けた仕切壁11と同様な十字状の仕切り41を形成し、仕切られた空間を予備中蓋収容空間42としている。43は各予備中蓋収容空間42に設けた予備蓋支持用突起、44は指挿入空間である。
【0037】予備中蓋2'の外形は中蓋2と全く同一で、排出口6'のみが異なっており、本実施例では、第1の中蓋21の小孔よりも大きな孔群を設けた第5の排出口61a を第5中蓋21a に形成し、第2の中蓋22の単孔よりも大径の単孔からなる第6の排出口62a を第6中蓋22a に形成し、第3の中蓋23の大径の単孔よりもさらに大径とした単孔である第7の排出口63a を第7中蓋23a に形成し、第4の中蓋24の三角孔よりも大きな三角孔である第8の排出口64a を第8中蓋24a に形成している。
【0038】これらの予備中蓋2'(21a,22a,23a,24a) は、容器本体1内に収容する調味料に応じて選択的に使用することができる。
【0039】すなわち、調味料としては、前記した塩S、コショウ、ハーブH、唐辛子のみならず、化学調味料をはじめ多種のものがあり、特に、ハーブHであれば、その形状も種類によって様々なので、最適なものを適宜選択して装着すればよい。
【0040】このように、予備中蓋2'を設けたことで多種の調味料に対応することができるとともに、通常は予備中蓋2'は外部からは見えないので外観的に調味料用容器Aの意匠性を損ねたりすることがない。しかも、底蓋4からの取出しも容易なので使い勝手も良好である。
【0041】以上説明してきたように、本実施例に係る調味料用容器Aは、複数種類の調味料を一つの容器本体1内に収容できるので、複数個の調味料容器を用意する必要がなく、置場所をとらず邪魔になることがない。
【0042】しかも、収容する調味料を変更する場合には、変更した調味料に最適な形状の排出口6'を形成した予備中蓋2'を底蓋4から取り外して、元の中蓋2と交換すれば、調味料を変更してもその取出し易さを維持することができる。
【0043】(第2実施例)次に、図7及び図8を参照しながら、本発明の第2実施例に係る調味料用容器Bについて説明する。なお、ここでは、中蓋2を、開閉部を複数個設けた第1実施例の変形例として説明したものを装着している。また、図示した符号は、第1実施例と同一構成要素については同一符号としている。
【0044】第2実施例に係る調味料用容器Bが第1実施例に係る調味料用容器Aと異なるのは、図7に示すように、容器本体1を基本的には非透明素材で形成し、その一部に窓部7を形成したこと、及び、予備中蓋2'を底蓋4内に収容した構成に代えて、容器本体1の底部に直接収容するようにした点にあり、生起される効果としては第1実施例と略同様である。
【0045】すなわち、容器本体1の第1〜第4の調味料収容空間51,52,53,54 に応じて、縦長の窓孔71を穿設し、同窓孔71に透明部材を取付けて窓部7を形成し、同窓部7を介して調味料の残量を視認可能としている。
【0046】また、図8に示すように、容器本体1の底部下端縁を下方に伸延し、この伸延下端縁13で囲繞された底部空間を予備中蓋収容空間42' とし、伸延下端縁13の内部には予備中蓋2'を係合支持する係合部14を形成している。
【0047】かかる構成によっても、予備中蓋2'の取出しや収容は容易に行え、また、外部からは隠されているので、第1実施例同様に調味料用容器Bの外観を損なうおそれはない。
【0048】また、この場合は底蓋4を特に必要としないが、予備中蓋2'が汚れたりすることを防止するためには装着しておくことが望ましい。
【0049】以上、第1、第2実施例を通して本発明を説明したが、本発明は上記両実施例に限定されるものではなく、例えば、容器本体1は角筒状のものでもよいし、また、調味料収容空間5の数も適宜決定することができる。さらに、中蓋2や予備中蓋2'に形成した排出口6,6'の形状も適宜設定してよい。
【0050】
【発明の効果】本発明は上記の形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0051】■請求項1記載の本発明では、上部開口の筒状本体内に、周方向に内部を仕切る仕切壁を設けて複数の内容物収容空間を区画形成し、各内容物収容空間の上部開口に、それぞれ内容物に応じた形状と大きさの排出口を形成した中蓋を着脱自在に取付け、さらに、異なる種類の排出口を形成した予備中蓋を、前記筒状本体の底部に装着したことにより、複数種類の調味料を一つの容器内に収容して載置場所を広くとらすに済むとともに、調味料の粉・粒の形状や大きさに応じた形状の排出口から適量を取り出すことが容易となって、使い勝手が向上する。しかも、異なる種類の排出口を形成した予備中蓋を、前記筒状本体の底部に装着しているので、収容する調味料の種類を変更しても容器からの取出しの容易さは変わらない。
【0052】■請求項2記載の本発明では、中蓋を覆う外蓋を備え、同外蓋には、各中蓋の排出口にそれぞれ対応する複数の開閉部を設けたことにより、例えば、外蓋を回転式にして、一つの開閉部で各排出口に対応させる場合に比べ、調味料取出時に外蓋の裏側面に異なる調味料が付着してしまい、これらが混じりあって各内容物収容空間内に分散したり、あるいは、複数種のハーブ等を収容した場合、香りが互い移ってしまうおそれがない。
【出願人】 【識別番号】597100169
【氏名又は名称】山▲崎▼ 勝己
【出願日】 平成10年(1998)5月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
【公開番号】 特開平11−332719
【公開日】 平成11年(1999)12月7日
【出願番号】 特願平10−147980