| 【発明の名称】 |
仏 壇 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 理孔
【氏名】高橋 義信
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| 【要約】 |
【課題】経机状の箱体を引出しても、仏具等の載置状態を変えることなく、該箱体上面に経本等を置くスペースを確保でき、しかも箱体の収納に際して、仏具等の転倒を防止できる。
【解決手段】経机状の箱体2を引出し状に出し入れ自在に収納する仏壇基台3の前記箱体2の上方に、前記仏壇基台3の両側板部31で支持され前後に移動しうる摺動板部6を配する。箱体2の引出しに遅れることにより箱体2の前縁と摺動板部6の前縁との間に箱体2の先行部7を有してこの摺動板部6を移動させる押し手段10を設けている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】経机状の箱体を引出し状に出し入れ自在に収納する仏壇基台の前記箱体の上方に、前記仏壇基台の両側板部で支持され前後に移動しうる摺動板部を配するとともに、箱体の引出しに遅れることにより箱体の前縁と摺動板部の前縁との間に箱体の先行部を有してこの摺動板部を移動させる押し手段を、前記摺動板部と箱体とに設けたことを特徴とする仏壇。 【請求項2】前記押し手段は、前記箱体と摺動板部との一方に設けられ他方に向かって突出する当片と、他方に設けられ前記先行部の長さを前後方向に隔てかつ前記当片に衝合する前後の衝止部を有する位置決め手段とからなることを特徴とする請求項1記載の仏壇。 【請求項3】前記位置決め手段は溝からなり、かつ前記前後の衝止部は前記溝の前後端であることを特徴とする請求項2記載の仏壇。 【請求項4】前記当片と前の衝止部とは係脱自在な結合手段により係合可能としたことを特徴とする請求項2、又は3記載の仏壇。 【請求項5】前記結合手段は、永久磁石を用いて構成されることを特徴とする請求項4記載の仏壇。 【請求項6】前記仏壇基台は、前記箱体の上面と前記摺動板部の下面との間に、経本を収納可能な小空間を形成し、かつ摺動板部の上方に、高さを隔てて固着される花台載置用の上板部が固着されることを特徴とする請求項1、2、3、4、又は5記載の仏壇。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、経机状の箱体を、仏壇基台の内部に出し入れ自在に収納した仏壇に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】仏壇においては、一般に、仏壇本体と経机とが別々に形成されているため、夫々の配置場所が必要となり室内が狭くなるという問題点がある。従って、近年、室内のスペースを有効活用するために、経机を仏壇基台の内部に出し入れ自在に収納することが提案されている。 【0003】しかし収納時には、通常、花台、蝋燭立て、香炉などの仏具等が、経机上に置かれて飾られるため、勤行等の仏事に際して、経机を前方に引出すと、経机上の前記仏具等も一緒に引出されるため、これら仏具等を移動させないと、経机上に経本等を置くスペースが確保できないという不具合が生じている。 【0004】又、経机を収納する際に、経机上に飾られる仏具等が仏壇基台に当たって倒れる場合もあり、その改善が望まれている。 【0005】そこで本発明は、経机状の箱体を引出しても、仏具等の載置状態を変えることなく、該箱体上に経本等を置くスペースを確保でき、しかも箱体の収納に際して、仏具等が倒れる心配のない仏壇の提供を目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明のうち、請求項1記載の発明は、経机状の箱体を引出し状に出し入れ自在に収納する仏壇基台の前記箱体の上方に、前記仏壇基台の両側板部で支持され前後に移動しうる摺動板部を配するとともに、箱体の引出しに遅れることにより箱体の前縁と摺動板部の前縁との間に箱体の先行部を有してこの摺動板部を移動させる押し手段を、前記摺動板部と箱体とに設けたことを特徴としている。 【0007】又請求項2記載の発明は、前記押し手段は、前記箱体と摺動板部との一方に設けられ他方に向かって突出する当片と、他方に設けられ前記先行部の長さを前後方向に隔てかつ前記当片に衝合する前後の衝止部を有する位置決め手段とからなることを特徴としている。 【0008】又請求項3記載の発明は、前記位置決め手段は溝からなり、かつ前記前後の衝止部は前記溝の前後端であることを特徴としている。 【0009】又請求項4記載の発明は、前記当片と前の衝止部とは係脱自在な結合手段により係合可能としたことを特徴としている。 【0010】又請求項5記載の発明は、前記結合手段は、永久磁石を用いて構成されることを特徴としている。 【0011】又請求項6記載の発明は、前記仏壇基台は、前記箱体の上面と前記摺動板部の下面との間に、経本を収納可能な小空間を形成し、かつ摺動板部の上方に、高さを隔てて固着される花台載置用の上板部が固着されることを特徴としている。 【0012】 【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。図1〜3において、仏壇1は、経机状の箱体2を引出し状に出し入れ自在に収納する仏壇基台3の前記箱体2の上方に、前後に移動しうる摺動板部6を配するとともに、この箱体2の引出しに遅れることにより前記箱体2の前縁と前記摺動板部6の前縁との間に箱体2の先行部7を有してこの摺動板部6を移動させる押し手段10を、前記摺動板部6と箱体2とに設けている。 【0013】前記仏壇基台3は、図3に示すように、台板部30と、その両側縁近傍で立上がりかつ前後にのびる一対の側板部31と、各側板部31の後縁間を継ぐ背板部32と、前記側板部31及び背板部32の各上端間に水平に架け渡される上板部4とで囲む矩形箱状をなし、その前面には内部に通じる開口部29を設けている。又前記上板部4は、その前縁中央を凹状に切欠いてなる切欠き部5を有し、この切欠き部5の両側に花台Eを載置するための載置部27を形成している。又この上板部4の上面には、前記切欠き部5より後方位置に、例えば小高さの飾り台11を介して、内部に本尊、位牌、仏像、掛け軸、仏具などが祀られる仏壇本体34を立設している。 【0014】又前記箱体2は、下板36と天板37との間を縦板39で枠組みした経机であって、前記仏壇基台3の開口部29を通ってその内部に、引出し状に出し入れ自在に収納される。 【0015】この箱体2は、本例では、中央の縦板39の一方側(例えば図では左側)に、引出し部40を、他方側には、例えば鈴等の打器が載置される載置板41を前記下板36に、本例では回動自在に枢着している。この載置板41は、図3に一点鎖線で示すように、打器の使用時には、回動により前記下板36の前縁又は側縁をこえるはみ出し部41Aを形成し、該はみ出し部41Aに打器を載置することにより、前記天板37などに邪魔されずにその打鳴らしを勝手良く行いうる。なお、前記載置板41上に、鈴打ち受け等を配設しても良い。 【0016】又前記摺動板部6は、前記仏壇基台3の側板部31、31で支持され、案内手段12を介して前後に移動する。 【0017】この摺動板部6は、前記側板部31、31間を跨る横長の板体であり、本例では、前記箱体2の上面との間に、経本及び数珠などを収納可能な3cm以下程度の高さh1(図1に示す)の小空間G1を隔てて配される。又摺動板部6は、前記仏壇基台3の上板部4の下面とは、前記高さh1より大、例えば角香炉Dなどを収納可能な3〜10cm程度の高さh2(図1に示す)の空間G2で隔たり、又上板部4の前記載置部27と重なる位置に、側の切欠き部6Aを設けている。すなわち、前記摺動板部6の側の切欠き部6A、6A間には、上板部4の前記切欠き部5に臨む突出部6Bが中央に形成され、この突出部6Bには、上板部4を越える長身の仏具を配すること可能となる。従って、本例では、該突出部6Bに、蝋燭立てC載置用の載置面25、25を、又突出部6Bの後方に前記角香炉D載置用の載置面26を、それぞれ形成している。 【0018】又前記案内手段12は、本例では、図3、8(A) に示すように、前記摺動板部6の側端面に配されるレール部12Aと、前記側板部31内面に配され前記レール部12Aを前後に案内する案内部12Bとからなる。なおレール部12Aは、本例では、前記側端面に沿ってのびる突条体13を具える。又案内部12Bは、前記突条体13の上面に沿う案内片14Aを折曲げたL字の金具14であって、その基片14Bには前記突条体13の下面を受けるローラ14Cを枢着している。なお前記案内手段12としては、図8(B) に示すように、レール部12Aを条溝17として形成し、又案内部12Bを、この条溝17に沿って配列しかつ条溝17内に配されるローラ18Aを設けた金具18で形成しても良い。又案内手段12として、例えば事務机等の引出しなどに用いられる他の種々の直線軸受け構造も好適に採用しうる。 【0019】次に、前記摺動板部6は、押し手段10を介して前記箱体2と連係し、この箱体2の引出しに遅れることにより箱体2の前縁と摺動板部6前の縁との間に箱体2の先行部7(図2、6、7に示す)を有して移動するとともに、これによって前記摺動板部6は、前記上板部4の前縁(仏壇基台3の前縁)から前方に突出する張出し部9(図2、7に示す)を形成する。 【0020】前記押し手段10は、図3、4に示すように、箱体2と摺動板部6との一方(本例では箱体2)に設けられ他方(本例では摺動板部6)に向かって突出する当片15と、他方(本例では摺動板部6)に設けられるとともに前記先行部7の長さを前後方向に隔てかつ前記当片15に衝合する前後の衝止部16A、16Bを有する位置決め手段16とから構成される。 【0021】前記当片15は、本例では、箱体2の前記天板37に立設する左右一対の突出ピンであり、各当片15は天板37の前縁から等距離隔てた位置に互いに平行に配される。 【0022】又前記位置決め手段16は、図4に示すように、本例では、前後にのびかつ前記当片15が通る溝20であって、その前後端で前記衝止部16A、16Bを形成している。この溝20は、摺動板部6の下面に直接に凹設することができるが、本例の如く、前記溝20を透設した補助板片21を前記摺動板部6下面に固定することにより簡易に形成できる。 【0023】ここで、前記押し手段10は、当片15が前の衝止部16Aに衝合する前衝合位置Y1と、後の衝止部16Bと衝合する後衝合位置Y2との間においては、箱体2を摺動板部6とは独立して移動できる。又前衝合位置Y1から前方に向かって、及び後衝合位置Y2から後方に向かっては、それぞれ箱体2と一体に摺動板部6を押し進せしめる。 【0024】すなわち、仏壇1では、図1、5に示すように、前記当片15が後衝合位置Y2に位置しかつ、前記箱体2及び摺動板部6の各前縁が、前記仏壇基台3の上板部4前縁と略一致する状態において、箱体2が収納される(収納状態Q1)。 【0025】しかる後、箱体2が引出され、当片15が前衝合位置Y1となるまでの間(図6に示す)では、箱体2は摺動板部6に先行して前方移動し、箱体2に前記先行部7を形成する。又この前衝合位置Y1から完全引出し状態Q2(図2、7に示す)までは、箱体2は、前記先行部7を保持しながら摺動板部6と一体移動し、この完全引出し状態Q2においては、摺動板部6に前記張り出し部9を形成しうる。 【0026】又完全引出し状態Q2からの収納では、いったん当片15が後衝合位置Y2となって箱体2前縁と摺動板部6前縁とが略一致する重なり状態まで、箱体2のみが摺動板部6に先駆けて後方移動し、しかる後、前記収納状態Q1まで箱体2と摺動板部6とが重なり状態のまま一体移動する。 【0027】なお仏壇基台3には、箱体2の下板36両側部後端に設ける当て材51と当接して、完全引出し状態Q2の箱体2を抜止めかつ位置決めするストッパー52を側板部31の内面前縁に設けている。又仏壇基台3には、箱体2の後縁と当接して、収納状態Q1の箱体2を位置決めするストッパー53を台板部30に設けている。 【0028】又前記箱体2は、前記案内手段12に示す如く適宜の直線軸受け機構を用いて出し入れ自在に支持しても良い。又箱体2の出し入れは、例えば前記仏壇基台3の側板部31前縁に設けるスイッチSの押釦等の操作によって作動するシリンダ、電動機などの駆動装置によって、自動化することもできる。なおスイッチSの配設位置は、操作できる場所であれば特に規制されることはなく、例えばリモコン等を用いた遠隔操作であってもよい。 【0029】このように仏壇1は、図1の如く前記収納状態Q1では、箱体2上に摺動板部6が重置するため、この摺動板部6上に、蝋燭立てC、角香炉Dなどの仏具を配置収納できる。又図2の如く完全引出し状態Q2においては、仏具を配置したまま、前記先行部7の形成によって、箱体2上に経本等の配置スペースを確保できる。又前記張り出し部9の形成により、仏事の際の仏具の配置をより豪華に見映え良くすることができる。しかも、箱体2が摺動板部6に先行して引出されるため、摺動板部6の移動を使用者に認識させる時間的余裕が生まれ、摺動板部6上の仏具の移動による転倒を防止することができる。 【0030】又本願では、前記図4に示すように、当片15と前の衝止部16Aとを係脱自在な結合手段22によって係合可能とすることが好ましい。この結合手段22は、完全引出し状態Q2において箱体2が停止する際、摺動板部6が慣性によってさらに前方に移動するのを防止できる。 【0031】前記結合手段22は、本例では、永久磁石を用いて構成され、詳しくは、前記前の衝止部16Aに、永久磁石からなる磁石片22Aを配するとともに、前記当片15を、永久磁石に吸着しうる例えば鉄、ニッケル等の磁性材料22Bで形成している。なお本例では、吸着力を高めるために、前記当片15を、前記磁石片22Aとの接触面を平面とした角柱状に形成しているが、円柱状に形成しても良い。 【0032】又本例では、前記載置面25、26(以下、区別しないときは載置面19と言う)に、蝋燭立てC、角香炉D(以下、区別しないときは載置物Aと言う)を吸着するための第1の磁性体24Aを固定している。又前記載置物Aの下面には、第1の磁性体24Aに吸着しうる第2の磁性体24Bを設けている。 【0033】なお磁性体とは、永久磁石、この永久磁石によって磁化されて吸着される鉄、コバルト、ニッケルなどの一時的に磁化可能な磁性材料、前記永久磁石と異極性を向けた他の永久磁石などを含み、永久磁石と、磁性材料、前記他の永久磁石とが対として用いられる。 【0034】本例では、前記第1の磁性体24Aを永久磁石とし、かつ第2の磁性体24Bを鉄などの磁性材料としているが、前述したような組み合わせで任意に変更できる。第1の磁性体24Aは、図9に示すように、円柱状を呈するとともに、その上面を露出させて第1の磁性体24Aの周囲に沿う軟鉄等の磁性強化用のケース72と、このケース72上面、第1の磁性体24A上面を露出させて該ケース72を埋着したプラスチック、ゴム等の外包材73と共に、上面が平坦な磁石部材74を形成している。 【0035】又前記外包材73は、その上面に、第1の磁性体24Aと同芯状の合わせ線68を、例えば異なる材料の境界線、溝等から形成しているため、この合わせ線68を、載置物Aを磁石部材74の中央に置く際の目印にできる。 【0036】なお、前記磁石部材74は、例えば前記外包材73に設けた取付孔73Aを利用して、該磁石部材74の上面が周囲と同高さで揃うように埋め込まれ、前記載置面19に配設されるが、磁石部材74の周面下端から張出すフランジ56、又は両面テープ57等を用いてコースター状に載置面19に固定しても良い。又前記第1の磁性体24Aは、図11に示すように、直方体状を呈しても良い。 【0037】前記第2の磁性体24Bは、図12、13、14に示すように、黄銅、アルミ、ブロンズ、陶器等の非磁性体からなる載置物Aの下面に両面テープ等を用いて取付けられる。 【0038】又図10に示すように、下端部に、スイッチ61により磁性の入切が行われるマグネット台60を有する載置物Aを用いることによって、載置物Aの載置面19への吸着力を容易に低減又は無くすことができ、載置物Aを簡単に載置面19から取外せるなど、その取扱い性を高めうる。 【0039】このように、載置面19に、載置物Aを吸着するための磁性体24Aを設けた時には、載置物Aの転倒をより確実に防止でき、前記摺動板部6の移動に際する転倒を効果的に防ぎ、火災、水こぼれ等の危険性を著減できる。 【0040】なお、前記載置面19は、本例に限定されることなく、例えば前記載置部27を含む自在な位置に設けることができ、又載置物Aとして、蝋燭立てC、香炉D、花台Eの他にも種々な仏具を採用しうる。 【0041】又、本発明の仏壇1は、図15に略示する如く、外扉64によって、仏壇基台3及び仏壇本体34を開閉しうるいわゆる家具調仏壇として形成しても良い。なお、図15には、前記実施形態に対応する部位を同符号で表示している。 【0042】 【発明の効果】叙上の如く本発明の仏壇は構成しているため、経机状の箱体の引出しに際して、仏具等の載置状態を変えることなく、該箱体上面に経本等を置くスペースを確保でき、しかも箱体の収納に際して、仏具等の倒れを防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000168849 【氏名又は名称】高橋 義信 【識別番号】594172721 【氏名又は名称】角本 登
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】苗村 正 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−318690 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−132258 |
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