| 【発明の名称】 |
空中浮動体装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】品田 庄偉
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| 【要約】 |
【課題】室内または店内等で、鯉幟のような空中浮動体を機械的に泳がせて、あたかも本物の魚が泳ぐ様を連想させる鑑賞用乃至宣伝用ディスプレー等に広く利用できる空中浮動体装置を提供する。
【解決手段】支持台4に設けた駆動モーターと、支持台から上方へ向けて設けた中空支柱22、該中空支柱の内側に揺動可能に設けた揺動中空軸及び必要に応じて前記中空軸の中心部に回転可能に設けた回転主軸と、前記揺動中空軸に上下方向に揺動可能に係止されるとともに上下動ワイヤーに吊設されてなる空中浮動体2とを備え、駆動モーターの回転を歯車列を経て水平作動板18及び垂直作動板に伝達し、カム機構またはクランク機構によって空中浮動体を上下左右方向に揺動させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】支持台に設けた駆動モーターと、支持台から上方へ向けて設けた中空支柱、該中空支柱の内側に揺動可能に設けた揺動中空軸及び必要に応じて前記中空軸の中心部に回転可能に設けた回転主軸と、前記揺動中空軸に上下方向に揺動可能に係止されるとともに上下動ワイヤーに吊設されてなる空中浮動体と、駆動モーターの回転を歯車列を経て水平作動板に伝達し、該水平作動板に設けたガイド棒を揺動板のガイド溝に嵌合させ、該揺動板に連結された揺動中空軸を介して空中浮動体を左右方向に揺動させる装置と、駆動モーターの回転を歯車列を経て垂直作動板に伝達し、該垂直作動板に連結した上下動ワイヤーを上下方向に往復運動させて空中浮動体を上下方向に揺動させる装置とを備える空中浮動体装置。 【請求項2】前記空中浮動体は、合成樹脂製発泡体等の軽量骨格片を蝶番状に左右方向に揺動可能に連結して骨格体を形成し、必要により前記骨格体を構成する骨格片の両側面に隣接方向に伸びる張出部を形成し、該骨格体を所定形状をなす表皮体によって被覆したことを特徴とする請求項1記載の空中浮動体装置。 【請求項3】前記表皮体は、可撓性を有する基材を所定の形状に形成したものの表面を装飾材によって被覆したことを特徴とする請求項2記載の空中浮動体装置。 【請求項4】前記水平作動板に代えてクランクシャフトの一端を揺動板のガイド溝に嵌合させ、他の一端を駆動モーターに連動する歯車列に連結させ、または/及び垂直作動板に代えてクランクシャフトの一端を上下動ワイヤーに連結し、他の一端を駆動モーターに連動する歯車列に連結させたことを特徴とする請求項1記載の空中浮動体装置。 【請求項5】前記中空支柱の上方端近傍には、回転体を固着した支軸を回転自在に中空支柱壁に取付け、該支軸と回転主軸及び回転主軸と駆動モーターを各々歯車列で連結して駆動モーターの回転力によって前記回転体を回転させることを特徴とする請求項1記載の空中浮動体装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として室内または店内等で、例えば鯉幟その他魚類の模型等の空中浮動体を機械的に泳がせて、あたかも本物の魚が泳ぐ様を連想させることができる鑑賞用乃至宣伝用ディスプレー等に広く供する空中浮動体装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、屋内鑑賞用の空中浮動体装置としては、例えば、実開昭56−79189号公報、実開昭60−1386号公報に開示されているように、送風機によって空気を送風して生じる空気流によって鯉幟を泳がせるものがある。 【0003】従来の鯉幟装置は、前記のように空気流によって鯉幟等を泳がせる構造であることから、鯉幟は空気流の方向に直線状にたなびくのみで単調であり、面白味に欠け、更に、鯉幟を泳がせるために必要な空気を狭い空気孔から集中して大量に勢いよく吹出す結果、この空気吹出し音が耳障りなばかりでなく騒音として使用に耐え難い等の問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のような問題点を解消し、構造が比較的簡単で、空中浮動体を上下方向乃至左右方向に揺動させることによって、魚類が恰も滝を登ったり下ったりする様子を連想させ、その自然で滑らかな動きから鑑賞用として、また、店の展示用ディスプレー等として広く利用できる空中浮動体装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するために、本発明は、支持台に設けた駆動モーターと、支持台から上方へ向けて設けた中空支柱、該中空支柱の内側に揺動可能に設けた揺動中空軸及び必要に応じて前記中空軸の中心部に回転可能に設けた回転主軸と、前記揺動中空軸に上下方向に揺動可能に係止されるとともに上下動ワイヤーに吊設されてなる空中浮動体と、駆動モーターの回転を歯車列を経て水平作動板に伝達し、該水平作動板に設けたガイド棒を揺動板のガイド溝に嵌合させ、該揺動板に連結された揺動中空軸を介して空中浮動体を左右方向に揺動させる装置と、駆動モーターの回転を歯車列を経て垂直作動板に伝達し、該垂直作動板に連結した上下動ワイヤーを上下方向に往復運動させて空中浮動体を上下方向に揺動させる装置とを備える空中浮動体装置とする。 【0006】また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記空中浮動体は、合成樹脂製発泡体等の軽量骨格片を蝶番状に左右方向に揺動可能に連結して骨格体を形成し、必要により前記骨格体を構成する骨格片の両側面に隣接方向に伸びる張出部を形成し、該骨格体を所定形状をなす表皮体によって被覆したことを特徴とする空中浮動体装置とする。 【0007】また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記表皮体は、可撓性を有する基材を所定の形状に形成したものの表面を装飾材によって被覆したことを特徴とする請求項2記載の空中浮動体装置とすることが好ましい。 【0008】また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記水平作動板に代えてクランクシャフトの一端を揺動板のガイド溝に嵌合させ、他の一端を駆動モーターに連動する歯車列に連結させ、または/及び垂直作動板に代えてクランクシャフトの一端を上下動ワイヤーに連結し、他の一端を駆動モーターに連動する歯車列に連結させたことを特徴とする空中浮動体装置とする。 【0009】また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記中空支柱の上方端近傍には、回転体を固着した支軸を回転自在に中空支柱壁に取付け、該支軸と回転主軸及び回転主軸と駆動モーターを各々歯車列で連結して駆動モーターの回転力によって前記回転体を回転させることを特徴とする空中浮動体装置とする。 【0010】 【作用】まず、請求項1記載の発明にあっては、駆動モーターの回転運動を水平作動板と揺動板からなるカム機構によって左右の揺動運動に変換するように構成される。この空中浮動体の左右の揺動運動は見る者に魚が尾びれを振る印象を与える。同時にモーターの回転運動は、垂直作動板と上下動ワイヤーによって上下方向の往復運動に変換され、空中浮動体を支柱を支点として上下に揺動させ、魚の向きを上向き乃至下向きに連続的に変化させる。この二種類の揺動運動の組合わせによって例えば鯉が尾びれを振りながら滝を登り下りする動きをなす。 【0011】次に、請求項2記載の発明にあっては、空中浮動体は前記のような構造からなるので、揺動運動による遠心力によって左右に曲がり魚があたかも尾びれを振っている印象をより効果的にする作用を為す。また、装飾材を賦形した表皮体で被覆することによって審美性を高める作用を為す。更に、骨格片に張出部を設けたものは空中浮動体の外側表面が不自然に折れることを防止することができる。 【0012】請求項3記載の発明にあっては、前記のような可撓性を有する基材で空中浮動体を形作ることによって魚の豊かな膨らみを表現することができ、また、空中浮動体が左右に揺動した場合に受ける力に対応して可撓性基材が伸縮し、自然で滑らかな動きが表現できる。 【0013】請求項4記載の発明にあっては、水平作動板または/及び垂直作動板に代えてクランクシャフトを設けた構成のものは前記のカム機構と同様に回転運動を揺動運動乃至往復運動に変換する作用をなすことから、クランク機構またはカム機構の何れかの構成を選択使用することができる。 【0014】請求項5記載の発明にあっては、前記のような回転体を配したので、例えば回転体を一対の矢車とし、空中浮動体を鯉幟とすることにより子供の日の飾りとして用いることができる。また、支柱は三重構造としてあるので、外観がシンプルで見栄えがよい。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、この発明の代表的な実施の形態について、図面に基づいて説明する。但し、本発明は、係る実施の形態によって何ら限定されるものではない。 【0016】図1に示す、鯉の形状をなす空中浮動体2を2匹と一対の矢車の形状からなる回転体6を設けた実施の形態において、支持台4は上板25と下板26を備えた箱型をなし、下板には直流駆動モーター11が固着され、また、中空支柱22が上板25を突抜けて上方へ向けて固定されている。 【0017】ここで、中空支柱22とその内部構造について説明する。図4に示すように中空支柱22の内側には、揺動中空軸23が下部軸受33の上に揺動可能に載置され、更に、揺動中空軸23の内側の中心部には、回転主軸24が下部軸受33に固定された状態で回転主軸固定具34に嵌合し、回転主軸固定具34の回転に連動して回転できるように構成されている。 【0018】揺動中空軸23と回転主軸24は上方部が図5(a)に示すように、上部軸受36に回転可能に保持され、上部軸受36を貫通して突出した回転主軸24の先端にはクラウン歯車39が固着されていて、横支軸歯車38と連動している。また、図5(b)(c)に示すように、中空支柱22の上方には、高さ方向に少し間隔を置いて、対向する両側壁に横方向にやや細長い上開口部41及び中開口部42なる2対の開口部が設けられている。 【0019】係る開口部の位置する揺動中空軸23に揺動体係止台28が取付けられていて揺動体係止台28の両側面から開口部の外側に伸びる浮動体係止ビス29が延設されている。空中浮動体2が、係る2本のビス29に浮動体取付金具50を挟持させて、ビス29を支点として揺動可能に設けられている。 【0020】本実施の形態では緋鯉と真鯉からなる2匹の空中浮動体2がそれぞれの揺動体係止台28に前記のように配設されている。更に、図4に示すように、中空支柱22は上板の上方近傍に一方向に開口する下開口部43を有し、揺動中空軸23には揺動板係止台27に固定された揺動板19が下開口部43の外側に延設されている。 【0021】次に、上下乃至左右の揺動装置について説明する。先ず、上下揺動装置について、図2(b)に示すように、支持台4の下板26の下側に、駆動モーター11の主軸と結合した駆動歯車12があり、この駆動歯車12に連動する2つの歯車(作動歯車13及び連動歯車14)がある。この中の作動歯車13と同軸上にあるウオーム歯車15がウオームホイール16と係合し、ウオームホイール16と同軸上に垂直作動板17が配設されている。前記歯車列を構成する各歯車は金属製乃至合成樹脂製の何れでもよいが、ナイロンまたはポリカーボネート等の合成樹脂製のものが作動音が小さくて好ましい。 【0022】図4及び図3(b)に示すように、垂直作動板17上に回転可能に配設されたワイヤー係止具31に上下動ワイヤー30が係止し、上下動ワイヤー30の他端はワイヤー案内具32を経て中空支柱22上方に設けたワイヤー吊下具を貫通して空中浮動体前頭部の取付部に連結され、空中浮動体を略水平状態に吊り下げ、上下動ワイヤー30が往復運動するのに伴って空中浮動体2は浮動体係止ビス29を支点にして上下に揺動する。また、前記の垂直作動板17に代えてクランクシャフト(図示せず)をその一端を前記ウオームホイール軸に、他の一端を上下動ワイヤーに連結した装置も前記と同様の作用をなす。 【0023】次に、左右揺動装置について、図2(a)(b)に示すように、前記の作動歯車13の軸上の水平作動板18には上側にガイド棒20が設けられ、このガイド棒20に揺動板19のガイド溝21が嵌合し、水平作動板18が回転するに伴って揺動板19が左右に揺動し、揺動板19に連結された揺動中空軸23を介して空中浮動体2が左右に揺動するように構成されている。また、前記水平作動板18に代えてクランクシャフト(図示せず)を、その一端を前記作動歯車13の軸に、他の一端を揺動板19のガイド溝21に嵌合した装置も前記と同様の作用をなす。 【0024】次に、空中浮動体2について図に基づいて説明する。図6に示すように、骨格体3は前方骨格片51a(口頭部)、中間骨格片51b(腹部)及び後方骨格片51c(尾びれ部)の各骨格片からなり、前方骨格片51aと中間骨格片51bは、前方骨格片51aに固着された接続球体52に中間骨格片51bを挿入し、中間骨格片51bの上方から接続球体52の中心を通るピンを貫通して左右に揺動可能に接合されている。 【0025】中間骨格片51bと後方骨格片51cは、中間骨格片51bに後方骨格片51cを挿入し、両片が重なる部分に上方からピンを貫通して接合されている。骨格片の両側には隣接する方向に伸びる張出部54を設けてもよい。前方骨格片の前面には両側面に一対の取付金具50が設けられ、前面上部にはワイヤー取付具が設けられている。骨格片は例えばポリスチロール、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂または合成樹脂を発泡した軽量の素材から構成される。 【0026】次に、表皮体5について説明する。該表皮体は例えば、ナイロン布帛を所定の鯉幟の形状に裁断し、周縁を縫製した表面にプリント模様を施したものを骨格体前面に覆い被せて構成される。必要に応じて可撓性を有する基材、例えばナイロンメッシュを熱成形によって鯉幟の形状に成形して前記装飾材をその表面前面に覆い被せたものでもよい。 【0027】また、前記の可撓性基材によって形成された表皮体5の前後方向に骨格体3に代えて自重を支え得る弾性芯材を張設したものは全体がしなやかに湾曲し好ましい。表面の装飾材は織布の他に編布、不織布、合成樹脂性フィルム、シート、紙等でもよい。 【0028】 【実施例】以下に代表的な実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 【0029】実施例1前記実施の形態の空中浮動体装置1において、中空支柱22は内径約17mm、肉圧約1.5mmのアルミニウム製パイプ、揺動中空軸23は内径約14mm、肉圧約1mmのアルミニウム製パイプ、回転主軸24は直径約3mmの鋼製棒から構成され、全長約1mの中空支柱22の上端から約15cmと37cmの対向する側面に巾約15mm、高さ約8mmの上開口部41及び中開口部42を各々設け、中空支柱の下端から6乃至9mmの位置に巾15mmの下開口部43を設け、前記開口部の位置する揺動中空軸23には、外径約16mm、高さ10mmの鋼製円柱状の揺動体係止台28又は揺動板係止台27が固定されている。 【0030】次に、空中浮動体2の鯉幟は、骨格片51a、51b、51c及び接続球体52が発泡スチロールからなり、表皮体5は市販のナイロン織布にプリントを施したものを使用した。次に、中空支柱22、駆動モーター11及び水平作動板18の軸を固定する支持台4はABS製の平板からなり、駆動歯車12、作動歯車13及び連動歯車14は32mm径で歯数比が1:1の合成樹脂製歯車を使用した。また、ウオーム歯車とウオームホイールの回転比は30:1に設定した。前述のように設定した結果、水平作動板は30乃至60rpm、垂直作動板は1乃至2rpm回転する。従って、鯉幟はそれぞれ、回転数に応じて左右方向乃至上下方向に揺動運動を繰返す。 【0031】実施例2実施例1において、水平作動板18及び垂直作動板17に代えてクランクシャフト(図示せず)を使用し、表皮体5を市販のナイロン織布にプリントを施した装飾材に代えてナイロンメッシュを熱成形によって鯉幟の形状に成形して前記装飾材をその表面前面に覆い被せたものを使用した以外は実施例1と同様である。 【0032】実験結果前記実施例1及び2を実際に作動させて実験した結果、実施例1乃至実施例2の空中浮動体は、左右方向に頻繁に揺動するのに対し、ゆっくりと前後方向に揺動し、見る者にはあたかも鯉が激しく背びれを動かして滝を昇り降りする印象を与えるものであった。特に、実施例2にあっては、鯉幟の左右の動きがしなやかで本物の鯉の動きに近いような動作をなすことが確認できた。。 【0033】 【発明の効果】本発明に係る空中浮動体装置は、前記のような比較的簡単な構造からなり、空中浮動体を上下乃至左右に揺動させて、魚類があたかも滝を登ったり降りたりする様子を連想させ、その自然で滑らかな動きから、鯉幟のような飾りとしても面白く興味を引くだけでなく、店の展示用ディスプレー等に使用して宣伝効果を極めて向上させる効果を奏する。しかも、空気を送風して泳がせる方式に比較して作動に伴って生じる音が低く、静かな室内で使用しても音が気にならない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398037686 【氏名又は名称】品田 庄偉 【識別番号】398037697 【氏名又は名称】品田 篤子
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小杉 武夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−318687 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−153650 |
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