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【発明の名称】 調味料小出し器
【発明者】 【氏名】ネイル ウォーレイズ

【要約】 【課題】調味料を安全に貯蔵できかつ容易に小出しできる調味料小出し器を提供することにある。

【解決手段】主として塩または胡椒の貯蔵および小出しに使用するための調味料小出し器。本発明の調味料小出し器は、好ましくは、調味料を収容する容器12を有し、該容器はこれを貫通している1つ以上の注ぎ口を備えている。容器には、閉位置と開位置との間を手で回転させることができるように、少なくとも1つの流量調節器が取り付けられている。流量調節器は、閉位置において、関連する注ぎ口(単一または複数)を覆う。適正シールを確保するため、流量調節器には、注ぎ口内に入ってこれを塞ぐ栓を設けることができる。好ましい実施形態では2つの流量調節器が設けられ、両流量調節器は、共通軸線の回りで回転できるように共通ラグに取り付けられている。各流量調節器は異なる個数の注ぎ口と関連して、小出し流量を変えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上方に開放した口を備えた容器と、前記口の上に配置されて該口を閉鎖する小出し器のキャップとを有し、該キャップは、小出し孔が形成された頂パネルと、互いに隣接する1対の流量調節部材とを備え、該流量調節部材は、頂パネルから、互いに平行な隣接垂直平面内で外方に延びており、前記キャップは更に、前記流量調節部材を横切る方向に配置された枢着手段を備え、該枢着手段は、各流量調節部材がその垂直平面内で開位置と閉位置との間で個々に回転できるように、流量調節部材を頂パネルに枢着し、各流量調節部材は、閉位置において頂パネルに対して密接して配置される下方のシール縁部を備え、前記小出し孔はシール縁部の下に位置しており、少なくとも1つの小出し孔が、対応する流量調節部材の前記閉位置において少なくとも1つの前記小出し孔を閉じるための各流量調節部材のシール縁部の下に配置されていることを特徴とする調味料小出し器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは、特定物質、特に塩および胡椒(こしょう)等の調味料のための手で扱う小出し器(dispensers) に関し、より詳しくは、片手で容易に操作できる枢動形流量調節要素を備えた改良形小出し器に関する。
【0002】
【従来の技術】塩または胡椒用に極く一般的に使用されている調味料小出し器には種々の形態のものがあり、殆どの場合、少なくとも1つの(好ましくは多数の)注ぎ口が設けられた小出し端を備えた容器を有している。容器は、一般に、適当なキャップを取り外すことにより選択的にアクセスできる充填口を有している。このような小出し器は、塩および胡椒等の卓上調味料として使用される場合、一般に、一方は塩用、他方は胡椒用として対をなして提供される。
【0003】多くの調味料小出し器は、常時開放している注ぎ口を使用している。しかしながら、これは、小出し器内の調味料を損なう虞れがある湿気および他の汚染物質の進入を許容する。汚染物質の進入を防止するため、注ぎ口を覆うことができる着脱可能な蓋を設けることが知られている。湿気の進入を防止するため、容器と蓋との間に、注ぎ口を包囲する関係をなすシールを形成することが知られている。収容されている調味料を種々の流量で小出しできる小出し器も知られている。このような組合せ形小出し器は、一般に2組の注ぎ口を有し、各組の注ぎ口は別々の蓋により調節される。個々の蓋は、一般に別々のジャーナルまたはヒンジにより取り付けられており、各蓋の注ぎ口を選択的に開閉するようになっている。
【0004】多くの場合、手で操作する蓋を備えた容器を取り扱うとき、蓋の操作に不便がある。例えば、一方の手で容器を持ち、他方の手で蓋を開くのに、しばしば両手を必要とする。蓋が着脱可能である場合には、蓋を無くさないように注意を払わなくてはならない。従来技術のシール形枢動蓋が設けられている場合でも、問題がない訳ではない。例えば、シールに打ち勝つための力は枢動蓋をそのジャーナル内に保持するのに必要な力にほぼ等しく、このため、蓋を開いたときに、蓋がしばしばジャーナルから不意に外れてしまうことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一目的は、調味料を安全に貯蔵できかつ容易に小出しできる調味料小出し器を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、非使用時には小出し器をシールする少なくとも1つの蓋を備えており、この蓋が湿気の進入を防止するシールを形成する構成の調味料小出し器を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、蓋を容易に枢動でき、従って調味料小出し器をもつ手と同じ手の指で蓋を枢動できる調味料小出し器を提供することにある。
【0008】本発明の更に別の目的は、2つの蓋が設けられており、各蓋が、小出し流量を変えることができるように異なる個数の注ぎ口と関連している調味料小出し器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記および他の目的は、主として塩または胡椒の貯蔵および小出しに使用することを意図した調味料小出し器により達成される。好ましくは、調味料小出し器は、調味料を収容する容器を有し、該容器はこれを貫通している1つ以上の注ぎ口を備えている。容器には、閉位置と開位置との間を手で回転させることができるように、少なくとも1つの流量調節器が取り付けられている。流量調節器は、閉位置において、関連する注ぎ口(単一または複数)を覆う。適正シールを確保するため、流量調節器には、注ぎ口内に入ってこれを塞ぐ栓を設けることができる。好ましい実施形態では2つの流量調節器が設けられ、両流量調節器は、共通軸線の回りで回転できるように共通ラグに取り付けられている。各流量調節器は異なる個数の注ぎ口と関連して、小出し流量を変えることができる。流量調節器には、該流量調節器と関連する流量を示すための表示が設けられている。流量調節器は、容器の着脱可能な頂壁に取り付けられ、頂壁の周囲にはシールが設けられている。
【0010】
【発明の実施の形態】上記本発明の目的および特徴は、添付図面を参照して以下に詳細に説明する。添付図面において、同じ部品には同じ参照番号が使用されている。
【0011】図1には、本発明の好ましい実施形態による調味料小出し器の全体が、参照番号10で示されている。調味料小出し器10は、調味料、好ましくは塩または胡椒(図示せず)を貯蔵する内部14(図4)を形成する容器12を有している。容器12は、該容器を貫通して内部14と連通している少なくとも1つの注ぎ口16を有し、該注ぎ口16を通って調味料が容器12から出ることができる。
【0012】容器12は垂直方向に細長いことが好ましく、底壁18と、該底壁18の周囲から上方に延びている側壁20とを有している。図示の好ましい実施形態では、底壁18および側壁20は、好ましくはプラスチック材料の射出成形により一体構造に形成される。しかしながら、これは必ずしも必要ではなく、底壁18は、締まり嵌め、ねじ、または当該技術分野で知られている他の手段により側壁20に固定される別体要素として形成することもできる。図示の好ましい実施形態では、底壁18は円形であり、チューブを形成する側壁20の直径は、底壁18からの距離の増大につれて徐々に増大している。これも必ずしも必要ではなく、底壁18および側壁20は、所望の任意の断面形状にすることができる。
【0013】底壁18とは反対側の側壁20の端部は、壁22により閉鎖される。頂壁22は、凸状、平坦、凹状(図示)にすることができるが、曲率を大きくして側壁20との円滑移行部を形成することもできる。底壁18、側壁20および頂壁22は、協働して容器12の内部14を形成する。前述のように、注ぎ口16は容器12を貫通しているが、底壁18、側壁20または頂壁22の少なくとも1つを貫通するように構成できる。図示の好ましい実施形態では、注ぎ口16は頂壁22を貫通している。底壁18と同様に、頂壁22は側壁20と一体に形成できるし、或いは側壁20に固定される別体要素として形成することもできる。図示の好ましい実施形態では、頂壁22は別体要素である。
【0014】この別体要素を固定するため、側壁20は上方リム24(図示の実施形態では環状である)まで上方に延びている。上方リム24に直ぐ隣接する側壁20の内面には、半径方向外方にオフセットした形状をなすシールセクション26が設けられている。図示の好ましい実施形態では、シールセクション26は上方リム24の全内周の回りで連続しているが、複数の不連続セクションに形成することもできる。シールセクション26のオフセットは上向きの支持肩部28を形成し、該支持肩部28は、図示の実施形態では上方リム24の全周に亘って延びている。
【0015】頂壁22には、上方リム24の周方向形状に一致する周方向形状が形成されており、頂壁22は、シールセクション26との確実な締まり嵌めが得られる長さすなわちサイズを有している。また、頂壁22は、該頂壁22の適正配置を確保するため支持肩部28に当接するように構成できる。この締まり嵌め(および支持肩部28に対する当接可能性)は、汚染物質の進入および調味料小出し器10の内容物の漏出を防止すべく内部14をシールする機能を有する。これらの構成部品を、より優れたシールが得られるプラスチック部品(本質的に僅かな弾性を有している)で形成することも考えられる。シールを更に向上させるため、頂壁22には、これから垂下する周方向スカート30を設けることができる。頂壁22の周方向縁部と同様に、周方向スカート30は、シールセクション26との確実な締まり嵌めが得られるようにサイズおよび形状が定められる。また、周方向スカート30の下縁部は、図示の実施形態におけるように、支持肩部28に対して当接するように構成できる。周方向スカート30の使用による係合面積の増大によりシール能力が増大し、湿気の進入に対する保護がなされる。
【0016】互いに係合するロックリブ32およびロック溝34を設けることにより、より優れたシール保護を達成できる。ロックリブ32およびロック溝34はシールセクション26を含むセクションに設けられ、該セクションは、好ましい実施形態では全周を含んでいる。ロックリブ32およびロック溝34のサイズ(より詳しくは、深さ)および形状は変えることができるが、図示のようなほぼ台形の断面形状は、頂壁22を所定位置に保持する強力なロック作用および汚染物質に対するシールを与えると同時に、シールセクション26から頂壁22を容易に取り外すことを可能にする。また、ロックリブ32をシールセクション26または周方向スカート30のいずれか一方に形成し、ロック溝34をこれらの他方に形成できることにも留意されたい。図示の特定配置は、単なる好ましい実施形態である。また、頂壁22が充分に厚い場合には、周方向スカート30を使用しないでロックリブ・溝構造を採用することができる。
【0017】頂壁22の適正配置により、側壁20の外面との円滑な連続面を形成する頂壁22の外面が得られることに留意すべきである。これは、審美性、および汚染物質または調味料小出し器10の小出しされた内容物を捕捉する虞のあるあらゆる凹みを無くす上で好ましいが、必ずしも必要なことではない。この点に関し、頂壁22は、図示のように僅かに凸状にするのが好ましい。この形状は、小出しされた調味料(または汚染物質)が頂壁22上に残留することを防止する傾斜面として機能する。
【0018】汚染を更に防止するには、注ぎ口16を選択的に開閉するための流量調節組立体(その全体を参照番号36で示す)を調味料小出し器10に設けるのが好ましい。流量調節組立体36は、少なくとも第1流量調節器38を有し、好ましい実施形態では第2流量調節器40をも有している。流量調節器(単一または複数)を取り付けるため、容器12は少なくとも1つの外方に延びたラグ42を有し、該ラグ42には横方向の貫通支持孔44が設けられている。ラグ42は注ぎ口16の近傍に配置される。図示の実施形態では、ラグ42は頂壁22から(より詳しくは、頂壁22の中央領域から)外方に延びている。以下に明らかになる理由から、ラグ42には少なくとも1つの平らな面46(この面を孔44が通る)を設けるのが好ましい。また、必ずしも必要ではないが、ラグ42は、少なくとも1つの垂直端部50および実際には逆U形縁部形状をなす半円形すなわち弧状上部52を備えた周縁部48を有することが好ましい。
【0019】第1流量調節器38は、閉位置と開位置(両位置が図2に示されている)との間で枢動できるようにラグ42に取り付けられている。枢動可能にするこの取付けは幾つかの方法で行なうことができる。概略的にいえば、ジャーナル部材52を孔44に通して該孔44内で回転できるようにし、このジャーナル部材52に第1流量調節器38を固定する。ジャーナル部材52は、第1流量調節器38に組み付けられる別体要素で構成するか、第1流量調節器38の一体部分で構成することもできる。第1流量調節器38とは反対側の端部で、ジャーナル部材52には、該ジャーナル部材52、従って第1流量調節器38をラグ42に保持するための拡大頭部を設けるのが好ましい。この拡大頭部も、ジャーナル部材52の一体部分で構成するか、ジャーナル部材52に固定される別体要素で構成することができる。
【0020】好ましい実施形態では、第2流量調節器40は第1流量調節器38のための拡大頭部として機能する(この逆も可能である)。より詳しくは、第1流量調節器38および第2流量調節器40はラグ42の両側に配置されかつジャーナル部材52により互いに固定される。この固定も種々の方法で達成できる。好ましい形態では、一方の流量調節器(図示の例では第1流量調節器38)に突出部54が設けられ、該突出部54は、孔44内で回転するのに適した外径と、突出部54の自由端が開口した雌形ソケット56とを有している。図示のように、突出部54は孔44内に挿入されかつ孔44の横方向幅と実質的に同じ長さを有している。2つの流量調節器のうちの他方の流量調節器(図示の例では第2流量調節器40)は雄形ピン58を有する。該雄形ピン58は、図6に最も良く示すように、雌形ソケット56内に受け入れられ、かつ協働する雄形ピン58の僅かに拡大された自由端部と雌形ソケット56の対応する拡大内端部とにより雌形ソケット56内に保持される。2つの流量調節器が一体に連結される図示の実施形態では、雌形ソケット56および雄形ピン58は円形断面を有し、第1流量調節器38と第2流量調節器40とが相対回転できるようになっている。別の構成として、1つのみの流量調節器を使用する場合、または両流量調節器が別々のラグ42に取り付けられる場合には、一方または他方の流量調節器を簡単な拡大頭部に変えることができる。この構成では、相対回転は不要であると考えられる。
【0021】第1流量調節器38(および他の流量調節器を使用する場合には、他の全ての流量調節器)は、閉位置と開位置との間で回転(またはより具体的には振動)する中央枢動形の梁(centrally pivoted beam)の全体的形態をなしている。より詳しくは、流量調節器(単一または複数)は、好ましくはシール突出部60および操作突出部62を有し、ジャーナル部材52は両突出部60、62により形成されるコーナに(または該コーナに隣接して)配置される。好ましい構成では、第1流量調節器38は、2つの半径方向の線(これらの半径方向の線は突出部60、62に対応する)の間に形成される円弧からなる全体的形態をなす。所望の回転ができるようにするには、これらの線の間の弧状距離は、一般に、約150°より小さい。これにより、後述のように手で操作するための弧状係合面64が形成される。これは必ずしも必要ではないが、審美性に優れた他の形状を用いることもできる。
【0022】ラグ42に当接する第1流量調節器38の側面には、ラグ42に一致する凹部66を設けるのが好ましい。図示の実施形態では、両流量調節器38、40の雌形ソケット56および雄形ピン58の回りに凹部66が形成されている。凹部66(単一または複数)は、ラグ42の周縁部48および端部50に一致しており、凹部66の深さまでラグ42を部分的に覆う。凹部66を充分に深くして、ラグ42の全体を第1流量調節器38内に隠すことを考えることもできる。図示の実施形態では、ラグ42を隠すのに、第1流量調節器38および第2流量調節器40の各々には、ラグの厚さの1/2の深さをもつ凹部が使用されている。ラグ42の平らな面46は第1流量調節器38を支持するための支持面として機能し、第1流量調節器38が閉位置から開位置(およびこの逆)へと回転する間に、第1流量調節器38が所望の平面内に留まるようにする。凹部66と周縁部48との間の密接滑り嵌め(図5に最も良く示す)により、第1流量調節器38のための案内および安定支持能力を更に高めることができる。
【0023】第1流量調節器38(および他の流量調節器)は種々の形態に構成できる(および全部を同じ形態にする必要はない)が、好ましい実施形態では、第1流量調節器38および第2流量調節器40の両方とも、該流量調節器を移動させる指操作押圧力を加えることができる充分な横方向厚さをもつ、ほぼ平らな断面形状(図4および図6参照)を有する。前述のように、図示の流量調節器は、ラグ42の両平坦面上に配置されている。この好ましい実施形態では、両流量調節器のシール突出部60が反対方向に延びていることにも留意されたい。
【0024】シール突出部60は、注ぎ口16上に当接できるあらゆる形状にすることができる。図示の実施形態では、シール突出部60はほぼ直線状であり、かつ関連する注ぎ口16に隣接する容器12の外面に一致する下方のシール縁部68を有している。図示の実施形態では、シール縁部68は実際に僅かに凹状をなしている。同様な態様で、操作突出部62も広範囲の形態にすることができる。図示の好ましい実施形態では、操作突出部62は、突状の下部を備えたほぼ波形の形状を有する。この形状の弧は、ほぼジャーナル部材52の回転軸線の回りに形成されており、開位置と閉位置との間で第1流量調節器38を妨げなく回転できる。好ましい波形の外端部は、後方を向いた張出しリップ70を形成している。
【0025】第1流量調節器38およびラグ42(またはジャーナル部材52)は、第1流量調節器38が閉位置に到達すると、当接しかつ移動を停止するように形成できるが、閉位置は、図5に示すように、リップ70が容器12の外面に当接することによって定めることもできる。リップ70は、第1流量調節器38を開位置と閉位置との間で移動させるのに、手で押圧力を加える便利な点として使用することもできる。ジャーナル部材52に接する第1方向に、リップ70に加える力により、第1流量調節器38が開位置から閉位置に移動され、同様に、反対方向の力を加えることにより第1流量調節器38が開位置に戻される。図示の実施形態では、係合面64も、この運動を生じさせるべく手の力を加える領域として機能する。所望により、係合面64の表面には、大きな摩擦を与えるため適当に粗面化すなわちギザギザを付すことができ、或いは後でより詳しく述べるような情報を付すことができる。
【0026】調味料の実際の小出しは、注ぎ口16を介して行なわれる。前述のように、このような注ぎ口16は1つ以上設けることができ、かつ1つ以上の注ぎ口16を各流量調節器に関連させることもできる。注ぎ口16および第1流量調節器38は、流量調節器38が閉位置にあるときに、操作突出部62(可能ならば下方のシール縁部68も)が関連注ぎ口16に近接して位置するように配置される。操作突出部62が関連注ぎ口(単一または複数)16を充分に密接して覆う関係にある(および、流量調節器38が例えば摩擦力により保持されて、この位置から自由に移動しない)ならば、これは、幾つかの用途にとって充分である。シーリングを高め、これにより汚染または意図しない小出しを低減させるため、流量調節器38には、各注ぎ口16に関連しかつこれをシールするための栓72を設けることができる。
【0027】栓72は、第1流量調節器38が閉位置に接近すると、栓72の自由端が関連注ぎ口16に入る位置において流量調節器38から外方に延びている。栓72は第1流量調節器38に固定される別体要素として構成できるが、第1流量調節器38の一体延長部として構成するのが好ましい。最も有効なシーリングを与えるため(従って、湿気の進入の防止を補助するため)には、栓72の外周形状は、関連注ぎ口16と摩擦係合するように構成するのが好ましい。必ずしも必要ではないが、栓72の長さは、少なくとも関連注ぎ口16の全深さに等しくして、栓72が注ぎ口16内に入ると、注ぎ口16内に残留するあらゆる調味料を注ぎ口16から自動的に掃除するように構成するのが好ましい。
【0028】栓72が、好ましい実施形態におけるように充分な長さを有する場合には、栓72をその長さ方向に沿って弧状に形成する必要が生じることもある。これにより、第1流量調節器38が閉位置に向かって回転されるときに、注ぎ口16内に係合することが容易になる。栓72の弧の半径は、ジャーナル部材52の軸線から栓72までの長さにほぼ等しい。
【0029】また、栓72は、第1流量調節器38を閉位置により確実に保持する(従って、調味料の不意の小出しを防止する)ことにも使用できる。より詳しくは、栓72の自由端に拡大保持頭部74を設けることができる。栓72が、保持頭部74を注ぎ口16に完全に通すのに充分な長さに形成される場合には、その増大した長さによって、注ぎ口16の意図しない開放が妨げられる。しかしながら、注ぎ口16および/または栓72を形成する材料の弾性は、前述のようにして操作突出部62および/または係合面64に力を加えて、栓72を手で取り出すことを可能にする。栓72の必要長さを短縮するため、図7に最も良く示すように、容器12の内面には、注ぎ口16の周囲にアンダーカット76を設けることができる。
【0030】前述のように、流量調節器の個数および位置を変えることができるように、注ぎ口16の実際の個数、サイズおよび位置も、図示の実施形態とは異ならせることができる。しかしながら、この点に関し、注ぎ口16の個数およびサイズが、小出しされる調味料の量に影響を与えることに留意すべきである。例えば、例示の実施形態では、第1流量調節器38の下方のシール縁部68の下には1つの注ぎ口16が配置され、第2流量調節器40の下には2つの注ぎ口16が配置されている。注ぎ口16のサイズが同じである場合には、使用者は第1流量調節器38ではなく、第2流量調節器40を開くことにより、2倍の量の調味料を振りかけることができる。
【0031】多数の流量調節器が使用され、これらの流量調節器が異なる小出し流量を与える場合には、これらの異なる流量の表示を設けることが望ましい。もちろん、流量調節器上に、または流量調節器に隣接して視覚表示を用いることができる。しかしながら、異なる流量調節器に、異なる小出し流量を表示する、手で識別できる表示を設けることが好ましい。この表示は、隆起領域、凹み領域、および種々の表面組織領域等の形態にすることができる。また、表示は、流量を表す数字、文字、記号等で構成することもできる。好ましい実施形態では、各流量調節器に1つ以上のグリップ隆起部78が設けられている。設けられるグリップ隆起部78の個数は、流量調節器が関連する注ぎ口16の個数に等しいものとして示されている。例えば図7の右側の大きな単一グリップ隆起部78および左側の小さい2つのグリップ隆起部78として示すように、表示のサイズは、注ぎ口16の相対サイズのインジケータとして機能するように変えることもできる。
【0032】図3から理解されるように、好ましい実施形態の第1流量調節器38および第2流量調節器40は、ラグ42の両側で互いに隣接した平行関係に配置されているので、2組の注ぎ口16(1つの組は1つ以上の注ぎ口16からなる)は、それぞれの流量調節器の下に適正に整合されるように、真の直径線に対して僅かに横方向にオフセットされている。流量調節器は頂壁22上に取り付けられているので、使用者が頂壁22を整合させる必要はなく、頂壁22の取付けは、単に、頂壁22を上方リム24上に整合させて、下方に押し下げることによって行なわれる。
【0033】再び流量調節組立体36を参照して説明する。流量調節器間の回転は手で押圧することにより容易に行なわれるが、孔44およびジャーナル部材52の種々の要素間には充分な摩擦抵抗があって、各流量調節器を、開位置と閉位置との中間の調節位置に維持できることが好ましい。また、図示の実施形態では、一方の流量調節器を他方の流量調節器に対して手で回転させると、シール位置にある他方の流量調節器とより確実に係合する傾向をがあり、これにより、所望流量での小出しが確保されることに留意されたい。或いは、所望ならば、両流量調節器を開位置に移動させ、両組の注ぎ口16から同時に小出しすることもできる。共通ラグ42に取り付けられる2つの流量調節器の使用により、頂壁22を上方リム24から垂直に取り外すために容易に掴むことができる大きなハンドルすなわちグリップ領域を設けることができるという別の大きな機能を遂行できる。この構成でなければ、頂壁22と側壁20との望ましい同一面係合(flush engagement)のため、頂壁22の取外しは非常に困難になってしまうであろう。
【0034】以上から、本発明は、前述の全ての目的並びにその他の明白な長所および本発明の構造に固有の長所を首尾よく達成できることが理解されよう。
【0035】また、或る特徴および二次的組合せは有効性がありかつ他の特徴および二次的組合せを参照することなく採用できることも理解されよう。これは、本発明の範囲内で考えることができる。
【0036】本発明の範囲から逸脱することなく多くの実施形態を考えることができるので、本願明細書で説明しかつ添付図面に示した全ての事柄は例示であって、本発明を限定するものではないと理解すべきである。
【出願人】 【識別番号】591038831
【氏名又は名称】ダート インダストリーズ インコーポレイテッド
【出願日】 平成11年(1999)3月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】中村 稔 (外6名)
【公開番号】 特開平11−318673
【公開日】 平成11年(1999)11月24日
【出願番号】 特願平11−75479