| 【発明の名称】 |
植物の茎からパッケージ材料やシートを製造する方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】ワン、チャンロン
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| 【要約】 |
【課題】使い捨ての食器や苗木育成用容器などのパッケージ材料やシートを、藁から製造する方法。
【解決手段】20〜50メッシュの粉体に粉砕し、室温において50〜80rpmで約5〜15分間、藁粉体とバインダと潤滑剤と水をそれぞれ70〜88、0.3〜1.0、0.05〜1、10〜20の重量部で攪拌して混合物を得る。100〜150℃の温度で20〜250MPaの圧力下で、前記の混合物を熱成形する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茎からパッケージ材料やシートを製造する方法であって、a.茎を切片状に切り刻み、含水量が2重量%未満になるまで乾燥し、20〜50メッシュの粉体に粉砕する工程と、b. 室温において50〜80rpmで約5〜15分間、茎粉体とバインダと潤滑剤と水を、それぞれ70〜88、0.3〜1.0、0.05〜1、10〜20の重量部で攪拌し、混合物を得る工程と、c. 100〜180℃の温度で20〜250MPaの圧力下で、前記の混合物を熱成形する工程とからなる方法。 【請求項2】 請求項1の方法において、1〜7重量部の分量の撥水剤で成型物の表面をコーティングする工程をさらに含む方法。 【請求項3】 請求項1の方法において、前記の茎は、麦藁、米藁、トウモロコシの茎、または、その混合物から選択される無害な植物の茎であり、先ず1〜2cmの切片に切り刻み、その後、乾燥し、粉砕することを特徴とする方法。 【請求項4】 請求項1または2の方法において、前記のバインダは、食品用バインダ、ポリ(ビニルアルコール)、デンプンと改質デンプン、フェノール樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、珪酸ナトリウムから選択される1以上のものであることを特徴とする方法。 【請求項5】 請求項1または2の方法において、前記の潤滑剤は、ポリエチレンワックス、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、大豆油からなる群より選択された1以上のものであることを特徴とする方法。 【請求項6】 請求項2の方法において、前記の撥水剤は、エチルセルロース、有機ケイ素樹脂、または、カルボキシメチルセルロースナトリウムまたはアルギン酸ナトリウムとCaClと白色ミョウバンをそれぞれ1.5〜2%、3〜5%、1〜2%の分量で含む組み合せ、または、3%のポリ(ビニルアルコール)と1%のメラミンの混合物であることを特徴とする方法。 【請求項7】 請求項1または2の方法において、硫酸アルミニウム、硫酸第2鉄、硫酸亜鉛、無水硫酸マンガン、硫酸クロムからなる群、または、それらの組み合せより選択される強化剤を前記の混合物に混合することを特徴とする方法。 【請求項8】 請求項1または2の方法において、熱成形は、食器や苗木育成用容器を製造する場合には、20〜25MPaの圧力下で行われ、シートを製造する場合には、200〜250MPaの圧力下で行われることを特徴とする方法。 【請求項9】 請求項1または2の方法において、最終製品を脱色する工程、または、所定のグラフィックを最終製品に印刷する工程を含む方法。 【請求項10】 請求項1〜9の方法の一つにより製造する製品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パッケージ材料やシートを製造する方法に関し、特に、植物の茎を利用することによって、使い捨ての食品用、飲料用食器や苗木育成用容器を製造する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】CN130559は、茎を利用することによって使い捨て衛生食器を製造する方法であって、無毒の茎を粉体へと粉砕することと、この粉体をバインダと混合することと、この混合物を金型に入れて半製品を製造することと、この半製品の表面を撥水剤でコーティングすることからなり、茎粉体とバインダと撥水剤の重量比がそれぞれ70〜75%、22〜25%、2〜5%であることを特徴とする方法を開示した。しかし、実践に際して、バインダが高コストであり、金型プレスと離型が困難であるので連続的な大量生産がほぼ不可能であるため、高パーセントのバインダを使用することは好ましくないことが分かった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、茎を原料として使用してパッケージ材料やシートを製造するための、特に、使い捨ての食器や苗木育成用容器を製造するための低コストで連続処理可能な安定した方法を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、以下からなる方法を提供する。 1. 茎を切片状に切り刻み、含水量が2重量%未満になるまで乾燥し、20〜50メッシュの粉体に粉砕すること。 2. 室温において50〜80rpmで約5〜15分間、茎粉体とバインダと潤滑剤と水を、それぞれ70〜88、0.3〜1.0、0.05〜1、10〜20の重量部で攪拌し、混合物を得ること。 3. 100〜180℃の温度で20〜250MPaの圧力下で、前記の混合物を熱成形すること。 【0005】この方法は、耐水性が必要な場合に、1〜7重量部の分量の撥水剤で成型物の表面をコーティングすることをさらに含めることも可能である。 【0006】 【発明の実施の形態】前記のプロセスにおいて、前記の茎は、麦藁、米藁、トウモロコシの茎など如何なる無害な茎とすることができる。茎は、先ず、1〜2cmの切片に切り刻み、その後、乾燥し、粉砕する。前記のプロセスにおいて、前記のバインダは、食品用バインダの一つ、または、協調的な効果が得られるような2つ以上の食品用バインダの組み合せから選択することができる。あるいは、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアルコール)とデンプンまたは改質デンプンの混合物を使用することができる。また、パッケージ用容器やシートを製造する場合には、フェノール樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、珪酸ナトリウムを使用することもできる。 【0007】前記のプロセスで使用される前記の潤滑剤は、ポリエチレンワックス、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムやステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウムなどのステアリン酸塩からなる群より選択された1以上のものとすることができる。また、大豆油を潤滑剤として使用することもできる。 【0008】前記の撥水剤は、エチルアルコールなどの無害な溶媒と共に用いるエチルセルロース、あるいは、有機ケイ素樹脂などの無害なケイ素系撥水剤、または、食品用バインダ(カルボキシメチルセルロースナトリウムやアルギン酸ナトリウムなど)とCaClと白色ミョウバンをそれぞれ1.5〜2%、3〜5%、1〜2%の分量で含む組み合せ、または、2〜4%、好ましくは3%のポリ(ビニルアルコール)と0.6〜1.5%、好ましくは1%のメラミンの水溶液とすることができる。 【0009】最終製品の強度を向上させるために、強化剤などのその他の添加剤を混合物に混合することができる。強化剤としては、硫酸アルミニウム、硫酸第2鉄、硫酸亜鉛、無水硫酸マンガン、硫酸クロムなどの硫酸塩からなる群より選択される1以上のものとすることができる。前記の方法において、熱成形は、食器や苗木育成用容器を製造する場合には、20〜25MPaの圧力下で行われ、シートを製造する場合には、200〜250MPaの圧力下で行われるが、主に、最終製品の厚さに依存する。 【0010】本方法は、さらに、使い捨ての食器や苗木育成用容器などのパッケージ容器やシートを提供するために、造形などの工程を含めてもよい。また、本方法は、さらに、最終製品を脱色したり、所定のグラフィックを最終製品に印刷したりする工程を含めてもよい。本発明による方法は、高生産性で連続的に実行することができる。最終製品は、数日以内で分解可能であり、無害であるので、肥料や飼料として使用することさえ可能である。 【0011】以下の実施例を参照しながら、本発明について説明する。 実施例1麦藁を1cmの切片に切り刻み、その含水量を2重量%未満に減少させるために120℃で1〜2分間乾燥し、その後、40メッシュの粉体に粉砕した。60rpmで10分間、乾燥藁粉体860kg、CMC−Na9kg、硫酸アルミニウム0.5kg、ステアリン酸カルシウム0.5kg、水120kgをミキサー内で攪拌し、混合物を得た。 【0012】120℃、25MPaで90秒間、この混合物を熱金型中で成形し、ボウルを製造した。このボウルは、上部直径152mm、下部直径94mm、高さ60mm、厚さ1.2mmである。1%アルギン酸ナトリウムと3%CaClと2%白色ミョウバンの水溶液を用いて、このボウルの内面と外面を連続的にスプレーコーティングし、120℃の温度で乾燥した。 実施例2トウモロコシの茎を1cmの切片に切り刻み、その含水量を2重量%未満に減少させるために120℃で1〜2分間乾燥し、その後、30メッシュの粉体に粉砕した。 【0013】60rpmで10分間、乾燥茎粉体83.2kg、ポリ(ビニルアルコール)0.3kg、ステアリン酸亜鉛0.25kg、ステアリン酸カルシウム0.25kg、ポリエチレンワックス0.15kg、水15kgをミキサー内で攪拌し、混合物を得た。150℃、20MPaで90秒間、この混合物を熱金型中で成形し、2ボディ容器を製造した。第1のボディは、175mm×124mm×45mmの寸法であり、第2のボディは、175mm×124mm×22mmの寸法であり、厚さは1.5mmである。 【0014】この容器を、3%エチルセルロースのエチルアルコール溶液中に浸漬し、120℃未満の温度で乾燥した。 実施例3米藁を1.5cmの切片に切り刻み、その含水量を2重量%未満に減少させるために120℃で1〜2分間乾燥し、その後、50メッシュの粉体に粉砕した。 【0015】60rpmで10分間、乾燥藁粉体70kg、ポリ(ビニルアルコール)0.1kg、フェノール樹脂0.2kg、ステアリン酸カルシウム0.5kg、水15kg、食品用着色剤0.02kgをミキサー内で攪拌し、混合物を得た。120〜150℃、230MPaで90秒間、この混合物を熱金型中で成形してシート(2m×1m×15mm)を製造し、金型から取り出した。 【0016】撥水剤でシートをコーティングする必要はなかった。最終製品は、段ボール箱の代わりに、家具の作成や工芸品の作成に使用することができた。さらに、最終製品の表面に印刷をした。 実施例4トウモロコシの茎を1cmの切片に切り刻み、その含水量を2重量%未満に減少させるために120℃で1〜2分間乾燥し、その後、30メッシュの粉体に粉砕した。 【0017】60rpmで10分間、乾燥茎粉体88kg、フェノール樹脂1kg、ステアリン酸亜鉛0.25kg、ステアリン酸カルシウム0.25kg、ポリエチレンワックス0.15kg、水15kgをミキサー内で攪拌し、混合物を得た。180℃、25MPaで90秒間、この混合物を熱金型中で成形し、2ボディ容器を製造した。第1のボディは、175mm×124mm×45mmの寸法であり、第2のボディは、175mm×124mm×22mmの寸法であり、厚さは1.5mmである。 【0018】この容器を、3%ポリ(ビニルアルコール)と0.5%メラミンの水溶液に浸漬し、120℃未満の温度で乾燥した。最終製品のコストは、エチルセルロース系撥水剤を使用して浸漬した製品のコストよりも低かった。 実施例5トウモロコシの茎を1.5cmの切片に切り刻み、その含水量を2重量%未満に減少させるために120℃で1〜2分間乾燥し、その後、20メッシュの粉体に粉砕した。 【0019】60rpmで10分間、乾燥茎粉体80kg、ポリ(ビニルアルコール)0.25kg、珪酸ナトリウム0.15kg、ポリエチレンワックス0.1kg、水16kgをミキサー内で攪拌し、混合物を得た。150℃、25MPaで90秒間、この混合物を熱金型中で成形し、φ10mm、高さ100mm、厚さ1.5mmの円筒状の苗木育成用容器を製造した。この様な苗木育成用容器は、紙製の苗木育成用容器の代わりに使用できる。 【0020】耐水性は必要ないので、撥水剤で容器をコーティングする必要はなかった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599013418 【氏名又は名称】ワン、チャンロン 【氏名又は名称原語表記】WANG,Changrong
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)12月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】森本 義弘
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| 【公開番号】 |
特開平11−318669 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−378073 |
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