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【発明の名称】 ハンガ
【発明者】 【氏名】河野 龍之

【要約】 【課題】ロッカの任意の壁面に衣類を簡単に吊り下げてロッカの収納効率を高める。

【解決手段】ハンガ本体11の背部11bに固定用の磁石21、21…を付設する。ハンガ本体11は、磁石21、21…を介し、鉄板製のロッカの任意の壁面に着脱可能に固定し、衣類を吊り下げて収納することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハンガ本体の背部に固定用の磁石を付設してなるハンガ。
【請求項2】 前記磁石は、複数を分散させて設けることを特徴とする請求項1記載のハンガ。
【請求項3】 前記ハンガ本体には、前記磁石に吸着する固定用のアタッチメントを付属させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のハンガ。
【請求項4】 前記アタッチメントは、粘着シートを有することを特徴とする請求項3記載のハンガ。
【請求項5】 前記ハンガ本体は、磁石を介して着脱する副ハンガを有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載のハンガ。
【請求項6】 前記ハンガ本体は、磁石を介して着脱するフックを有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか記載のハンガ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属製のロッカ等の任意の壁面に簡単に衣類を吊り下げることができるハンガに関する。
【0002】
【従来の技術】金属製のロッカ内に衣類を吊り下げて収納するとき、ハンガを使用する。
【0003】ハンガは、衣類を掛けるハンガ本体の中央部にフックを付設して構成されている。そこで、このものは、フックをロッカ内の支持ロッドに係止することにより、衣類を吊り下げて収納することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術によるときは、ハンガは、フックを介してロッカ内に係止することしかできないから、ロッカ内の支持ロッド以外のデッドスペース、たとえばロッカの前面や側面等の任意の壁面に衣類を簡単に吊り下げることができず、ロッカの収納効率を高めることができないという問題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、ハンガ本体の背部に磁石を付設することによって、ロッカの任意の壁面に衣類を簡単に吊り下げ、ロッカの収納効率を高めることができるハンガを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、ハンガ本体の背部に固定用の磁石を付設することをその要旨とする。
【0007】なお、磁石は、複数を分散させて設けることができる。
【0008】また、ハンガ本体には、磁石に吸着する固定用のアタッチメントを付属させることができ、アタッチメントは、粘着シートを有してもよい。
【0009】さらに、ハンガ本体は、磁石を介して着脱する副ハンガを有してもよく、磁石を介して着脱するフックを有してもよい。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、ハンガ本体は、背部に磁石が付設されているから、磁石を介し、鉄板製のロッカの任意の壁面に固定し、上着等の衣類を体裁良く吊り下げることができる。また、ハンガ本体は、建設現場等の屋外において、重機等の建設車両や、プレハブ形式の現場事務所の鉄板製の壁面等に固定し、衣類を吊下することができる。なお、磁石は、たとえばアルニコ磁石、Fe −Cr −Co 系磁石、フェライト磁石の他、Sm −Co 系磁石、Nd −Fe −B系磁石等の希土類系磁石などが好適である。ただし、磁石は、金属質の磁極面が外部に露出して衣類を傷めないように、軟質のプラスチック材料によって表面を保護し、または、同様のプラスチック材料内に分散させることにより、いわゆるプラスチック磁石として形成することが好ましい。
【0011】複数の磁石を背部に分散させて設けるときは、各磁石は、それぞれが吸着力を発揮し、衣類によってハンガ本体に偏荷重が負荷されても、ハンガ本体が外れたり傾いたりすることがない。
【0012】固定用のアタッチメントをハンガ本体に付属させれば、アタッチメントは、ハンガ本体の背部の磁石に吸着し、たとえばガラス等の薄板材の裏面側に貼り付けて背部の磁石を対応させると、薄板材を挾み込むようにしてハンガ本体を薄板材の表面に固定することができる。なお、アタッチメントは、背部の磁石に吸着する限り、それ自体が磁石であってもよく、単なる鉄板材であってもよい。
【0013】粘着シートを有するアタッチメントは、粘着シートを介して任意の材質の壁面に取外し可能に貼着し、背部の磁石を吸着させてハンガ本体を固定することができる。
【0014】ハンガ本体に対し、磁石を介して着脱する副ハンガを付設すれば、副ハンガは、ハンガ本体に取り付けてズボン等の衣類を吊下することができ、不使用時にハンガ本体から取り外すことができる。なお、磁石は、ハンガ本体、副ハンガの一方または双方に付設すればよく、前者の場合、磁石に吸着する鉄片等を他方に付設する。また、副ハンガは、磁石を付設するとき、磁石を介してハンガ本体と別の壁面に固定することができる。
【0015】ハンガ本体に対し、磁石を介して着脱するフックを付設すれば、フックは、ヘルメットや鞄等を吊り下げるために、副ハンガと同様に使用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0017】ハンガは、ハンガ本体11の背部11bに磁石21、21…を付設してなる(図1、図2)。
【0018】ハンガ本体11は、支持部11a、11aが左右に形成されている。支持部11a、11aには、ボス12a、12aを介して副ハンガ12が下側に付設されている。ハンガ本体11は、平板状の背部11bが後側に垂設されており、背部11bの後面側には、凹部11b1 、11b1 …を介して複数の磁石21、21…が分散して埋設されている。なお、各磁石21は、表面側、裏面側に磁極を有するシート状に形成されている。
【0019】そこで、ハンガ本体11は、磁石21、21…を介し、鉄板製のロッカの任意の壁面Wに固定することができる。すなわち、ハンガ本体11は、支持部11a、11aに上着等の衣類A1 を掛けた後、磁石21、21…を壁面Wに吸着させることにより、背部11b、壁面Wの間に衣類A1 の後ろ身頃を挾み込みながら、壁面Wに固定して衣類A1 を吊り下げることができる。また、副ハンガ12は、ズボン等の衣類A2 を吊り下げることができる。衣類A1 、A2 をハンガ本体11、副ハンガ12から取り外すときは、ハンガ本体11を壁面Wから取り外した上、支持部11a、11aから衣類A1 を掛け外し、副ハンガ12から衣類A2 を掛け外せばよい。
【0020】なお、ハンガ本体11は、鉄板製のロッカに限らず、磁石21、21…に吸着する任意の部材の壁面に固定して使用することができる。
【0021】
【他の実施の形態】副ハンガ12は、磁石22を介し、ハンガ本体11に対して着脱可能に付設してもよい(図3(A))。
【0022】副ハンガ12の両端部には、挾持部12b、12bが形成されており、中間部には、磁石22を埋設する取付ベース12dが形成されている。また、ハンガ本体11の背部11bは、磁石22に吸着する鉄片22aが前面側に埋設されている。そこで、副ハンガ12は、磁石22、鉄片22aを介し、ハンガ本体11の背部11bに着脱することができ、挾持部12b、12bを介して衣類A2 を吊下することができる。また、副ハンガ12は、磁石22を介し、ハンガ本体11と別の壁面に固定して衣類A2 を吊下することもできる。なお、ハンガ本体11には、吊下用のフック14を付設してもよい(同図)。
【0023】ハンガ本体11には、副ハンガ12に代えて、フック13を取り付けてもよい(図3(B))。フック13の基部には、磁石22を有する取付ベース13aが形成されている。そこで、フック13は、磁石22、鉄片22aを介して背部11bに着脱することができ、図示しないヘルメットや鞄等の紐Bを掛けて、これらを吊下することができる。なお、フック13は、磁石22を介してハンガ本体11と別の壁面に固定してもよい。
【0024】図3において、ハンガ本体11の背部11bには、副ハンガ12、フック13の双方を固定するために複数の鉄片22a、22aを設けてもよい。また、磁石22は、副ハンガ12、フック13側に埋設するに代えて、背部11b側に埋設してもよい。このとき、鉄片22aは、副ハンガ12、フック13側にそれぞれ付設する。なお、鉄片22aは、磁石22に吸着する磁石としてもよい。
【0025】ハンガ本体11には、固定用のアタッチメント15を付属させてもよい(図4)。アタッチメント15は、磁石21、21…に吸着する磁石または鉄板材から形成されており、裏面には、粘着シート15aが貼着されている。そこで、アタッチメント15は、粘着シート15aを介して任意の壁面に取外し可能に貼着することができ、磁石21、21…を吸着させることにより、ハンガ本体11を固定することができる。なお、アタッチメント15は、薄板材を介して磁石21、21…を吸着させることにより、ハンガ本体11を薄板材の表面側の任意の位置に固定することができる。ただし、このときの粘着シート15aは、これを省略してもよい。
【0026】以上の説明において、ハンガ本体11は、ディスプレイ用の装飾部材16を着脱可能に装着し、店舗等における展示用としてもよい(同図)。また、磁石21は、背部11bの全面に相当する大面積のシート状に形成し、背部11bに付設してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、ハンガ本体に固定用の磁石を付設することによって、ハンガ本体は、磁石を介し、鉄板製のロッカを含む任意の部材の壁面に固定して使用することができるから、ロッカの収納効率を高めることができるのみならず、屋外における衣類の乾燥用、店舗等における展示用等の広い用途に使用可能であるという優れた効果がある。
【出願人】 【識別番号】597126088
【氏名又は名称】河野 龍之
【出願日】 平成10年(1998)5月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】松田 忠秋
【公開番号】 特開平11−313748
【公開日】 平成11年(1999)11月16日
【出願番号】 特願平10−124701