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【発明の名称】 シート状物
【発明者】 【氏名】森 忠三

【要約】 【課題】使用に際しフィトンチッドを効率良く発することのできる新規なシート状物を提供する。

【解決手段】本体部1と、フィトンチッド発生部材2とを備える。本体部1は、内シート片11と、二つの外シート片12、12とから構成されている。これらのシート片11、12、12は、遠赤外線放射部材を含有したシート状のものからなる。又、内シート片11には、フィトンチッド発生部材2を受容するための受容孔11aが穿設されている。フィトンチッド発生部材2は、通気性を有する袋体21にフィトンチッドを発生し得る部材を収納しており、内シート片11の受容孔11aに入れられることにより、外シート片12、12の間に配位されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】シート状の本体部(1) と、フィトンチッドを発し得るフィトンチッド発生部材(2) とを備え、フィトンチッド発生部材(2) が、本体部(1) に付設され、全体がシート状を呈するものとされたことを特徴とするシート状物。
【請求項2】本体部(1) が、少なくとも二つのシート片(12)(12)を備え、これらのシート片(12)(12)の少なくとも一方が、通気性を有するものから構成され、これらのシート片(12)(12)間に、フィトンチッド発生部材(2) が配位されたものであることを特徴とする請求項1記載のシート状物。
【請求項3】本体部(1) が、内シート片(11)と、内シート片(11)の両面各々を覆う二つの外シート片(12)(12)とを備え、内シート片(11)が、フィトンチッド発生部材(2) を受容するための受容孔(11a) を備え、外シート片(12)(12)の少なくとも一方が通気性を有するものから構成され、フィトンチッド発生部材(2) が、内シート片(11)の受容孔(11a) 内に配位されることにより、フィトンチッド発生部材(2) が外シート片(12)(12)に覆われたものであることを特徴とする請求項1記載のシート状物。
【請求項4】本体部(1) が、遠赤外線を放射し得る遠赤外線放射部材を備えたものからなるであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート状物。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、座蒲団、ベッド用のシート、枕、敷物等に使用されるシート状物の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、森林の中に入ると、木から発せられたフィトンチッドが体内に吸収され、気持ちが落ち着いてストレスが解消できる等の効果のあることが知られている。そこで、従来からフィトンチッドを発し得る木材粉を袋体に詰めて、シャツのポケット等に入れておくことができるようにしたものが提案されている。しかしながら、フィトンチッドは、一定の温度以上(28°C程度以上)の温度にならなければ効率良く発することができず、単にシャツのポケット等に入れておくだけでは、フィトンチッドの効果を得難いという課題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、以上の実情に鑑み提案されたもので、使用に際しフィトンチッドを効率良く発することのできる新規なシート状物の提供を第1の目的とする。
【0004】本願発明は、使用に際しフィトンチッドと共に、遠赤外線を放射することのできる新規なシート状物の提供を第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、以下の特徴を有するシート状物を提供することにより上記課題を解決する。本願第1発明は、シート状の本体部1と、フィトンチッドを発し得るフィトンチッド発生部材2とを備える。フィトンチッド発生部材2は、本体部1に付設され、全体がシート状を呈するものである。
【0006】本願第2発明は、本願第1発明に係る本体部1が、少なくとも二つのシート片12、12を備え、これらのシート片12、12の少なくとも一方が、通気性を有するものから構成される。そして、これらのシート片12、12間に、フィトンチッド発生部材2が配位されたものである。
【0007】本願第3発明は、本願第1発明に係る本体部1が、内シート片11と、内シート片11の両面各々を覆う二つの外シート片12、12とを備える。又、内シート片11は、フィトンチッド発生部材2を受容するための受容孔11aを備え、外シート片12、12の少なくとも一方が通気性を有するものから構成される。そして、フィトンチッド発生部材2が、内シート片11の受容孔11a内に配位されることにより、フィトンチッド発生部材2が外シート片12、12に覆われたものである。
【0008】本願第4発明は、本願第1から第3発明のいずれかに係る本体部1が、遠赤外線を放射し得る遠赤外線放射部材を備えたものである。
【0009】以上のように構成された本願第1の発明においては、フィトンチッド発生部材2を本体部1に付設し、全体をシート状を呈するものとすることにより、座蒲団やベッドのシート等として使用し得るものにでき、例えば座蒲団として使用してこれに座れば体温が伝達してフィトンチッド発生部材2の温度を上げることができる。これにより、フィトンチッドを効率的に発生させることができる。
【0010】本願第2の発明においては、二つのシート片12、12間にフィトンチッド発生部材2を配位させ、これらのシート片12、12の少なくとも一方を、通気性を有するものから構成する。こうすることにより、外部からフィトンチッド発生部材2が見えないものにでき、商品価値のあるものにできる。一方、シート片12、12を、通気性を有するものから構成するため、発生したフィトンチッドをシート片12、12で遮ることなく身体に当てることができる。
【0011】本願第3の発明においては、内シート片11の受容孔11a内にフィトンチッド発生部材2を配位させ、通気性を有する外シート片12、12に覆ったものとする。例えば外シート片12、12の間に単にフィトンチッド発生部材2だけを入れた場合には、フィトンチッド発生部材2が位置ずれを起こすとともに、フィトンチッド発生部材2を配した部分だけが部分的に厚くなってしまい、座った場合には座り心地の良くないものになるが、本実施形態では、内シート片11の受容孔11aにフィトンチッド発生部材2を入れているため、使用に際してフィトンチッド発生部材2の位置ずれを防止できるとともに、フィトンチッド発生部材2の周部を内シート片11によって同程度の厚さにでき、全体を略均等の厚さにでき、座り心地等の良いものにできる。
【0012】本願第4の発明においては、本体部1を、遠赤外線を放射し得る遠赤外線放射部材を備えたものとするため、使用に際してフィトンチッドを身体に当てて気持ちを落ち着かせてストレスを解消できる等の効果とともに、遠赤外線を身体に当てて血行を良好なものにできる等の効果を得るものにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を基に本願発明の一実施形態を具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形態のシート状物の分解斜視図、図2は、本願発明の一実施形態のシート状物の要部拡大断面図である。本願発明のシート状物は、本体部1と、本体部1に付設されたフィトンチッド発生部材2とを備えている。
【0014】本体部1は、本実施形態では、内シート片11と、内シート片11の上下両側を覆う二つの外シート片12、12とから構成されている。内シート片11は、遠赤外線を放射し得る粒状の遠赤外線放射部材を投入した小麦粉を製造する時に生じるふすまと、ポリエチレン樹脂とを加工成形することによって、空気を含有した多孔質で、粒状の遠赤外線放射部材(図示せず)を含有したシート状のものからなる。この内シート片11の中央部には、フィトンチッド発生部材2を受容するための受容孔11aが穿設されている。尚、使用する遠赤外線放射部材は、天然のもの、遠赤外線セラミック等、遠赤外線を放射し得るものであれば使用でき、適宜変更し得る。また、このように成形された内シート片11は、図2に示すように皺状を呈するものとなっている。
【0015】外シート片12、12は、同一構成を採っており、互いに上下対称に配位されている。各々は、内シート片11と同じ大きさのもので、図3に示すように芯材12aと、芯材12aの片面を覆うネット状シート体や不織布、紙からなる外被覆部材12bと、芯材12aの他面を覆うクロス綿布からなる内被覆部材12cとから構成されている。芯材12aは、内シート片11と同じものが使用されており、空気を含有した弾力性のある多孔質で、粒状の遠赤外線発生部材を配したシート状のものからなる。そして、これらの内被覆部材12b及び外被覆部材12cが芯材12aの両面各々を覆い、三者の周縁が縁布を介して縫着されることにより、一枚の通気性を有するシート状を呈するものとされている。
【0016】フィトンチッド発生部材2は、本実施形態では、植物から得られたもので、特に樹齢千年以上の屋久杉の廃材の粉等から構成され、図1及び図2に示すように通気性を有する紙や不織布製の袋体21に入れられることにより、全体が偏平状を呈する状態に維持し得るものとさている。
【0017】このようにして構成された本体部1とフィトンチッド発生部材2とは、次のようにして一枚のシート状に形成される。まず、内シート片11の受容孔11aに、フィトンチッド発生部材2を入れる。この受容孔11aに入った状態では、フィトンチッド発生部材2と内シート片11との厚さは同程度になっている。尚、フィトンチッド発生部材2を受容孔11aに入れた後、そのままにしておいても良いが、テープ等によりフィトンチッド発生部材2と内シート片11とを接続しておいても良い。そして、その状態から、外シート片12、12各々を、内シート片11の上下両側から内シート片11の上下両面を覆うように配し、その周縁を縫着する。これにより、上下両面に外シート片12、12各々の外被覆部材12bを配した一枚のシート状物が形成される。尚、この内シート片11と外シート片12、12との縫着に際して、外シート片12、12における内被覆部材12bと外被覆部材12cと芯材12aとを同時に縫着するようにしても良い。又、縫着に際しては、内シート片11と外シート片12、12との周縁を布等で覆うようにして端面を覆い隠すようにしても良い。
【0018】このようにして形成した本実施形態のシート状物を、例えば座蒲団として使用するようにすれば、その上に座ると内シート片11及び外シート片12、12に配した遠赤外線放射部材から放射した遠赤外線を身体に当てることができ、身体を温め、血行を良くする等して身体の機能を向上させることができる。しかも、座ると体温がシート状物に伝達して温度が上がり、フィトンチッド発生部材2から効率的にフィトンチッドを発生させることができる。その際、外シート片12、12の間にフィトンチッド発生部材2を配しているが、外シート片12、12を、多孔質な芯材12a等から構成して通気性を有するものとしているため、フィトンチッドが外シート片12、12から外に出て身体に当てることができる。又、発生したフィトンチッドは、上記のようにして外シート片12、12の通気孔から自然と外に放出するとともに、外シート片12、12間にも徐々に溜まっていき、座った人が動くとその溜まったフィトンチッドが外シート片12、12間の空気と共に外シート片12、12の通気孔から一度に多量に外に放出することができる。これにより、使用している者の周囲に多量のフィトンチッドを漂わせることができる。また、フィトンチッドは、10-12 〜10-14 程度の大きさのものであるため、身体に当たったフィトンチッドが皮膚呼吸により体内に供給でき、気持ちを落ち着かせてリラックスさせストレスの解消を図る等することができる。従って、遠赤外線によって身体を温め血行を良くする等して身体の機能を向上させることができると同時に、フィトンチッドによって気持ちを落ち着かせてリラックスさせストレスの解消を図る等することができる。一方、内シート片11及び外シート片12、12の芯材12aを、空気を含有した弾力性のあるものから構成しているため、クッション性があり、座り心地の良いものにでき、座蒲団に適したものにできる。また、例えば外シート片12、12の間に単にフィトンチッド発生部材2だけを入れた場合には、フィトンチッド発生部材2が位置ずれを起こすとともに、フィトンチッド発生部材2を配した部分だけが部分的に厚くなってしまって座り心地の良くないものになるが、本実施形態では、内シート片11の受容孔11aにフィトンチッド発生部材2を入れているため、使用に際してフィトンチッド発生部材2の位置ずれを防止できるとともに、フィトンチッド発生部材2の周部を内シート片11によって同程度の厚さにでき、全体を略均等の厚さにでき、座り心地の良いものにできる。
【0019】尚、内シート片11や外シート片12、12は、上記の実施形態のものに限らず、通気性を有するシート状のものであれば良い。又、本実施形態のように二枚の外シート片12、12で上下両側からフィトンチッド発生部材2を覆う場合は、上方側になる外シート片12だけを通気性を有するものから構成しておけば良い。又、本実施形態では、内シート片11や外シート片12、12に粒状の遠赤外線放射部材を配したものとしているが、この形態のものに限らず、遠赤外線放射部材を配していないものから構成し、或いは、遠赤外線放射部材に代えて、又は遠赤外線放射部材と共に、活性炭を配したものとし、消臭等し得るものにしても良く、適宜変更し得る。
【0020】又、本実施形態では、本体部1を、内シート片11と二枚の外シート片12、12の計三枚のシート片から構成しているが、この形態のものに限らず、例えば一枚のシート片から構成してその裏面にフィトンチッド発生部材2を張りつける、或いは、二枚の外シート片12、12から構成してその間にフィトンチッド発生部材2を入れる、更には、四枚以上のシート片から構成する等、適宜変更できる。
【0021】また、本実施形態では、フィトンチッド発生部材2を、内シート片11や外シート片12、12より小さい袋体21に入れているが、例えば外シート片12、12と同程度の袋体に入れ、その袋体を外シート片12、12間に配するようにしても良く、適宜変更し得る。
【0022】又、本願発明のシート状物の用途は、上記実施形態のように座蒲団に使用するものに限らず、例えばベッドの上に敷いて使用するベッド用のシートとして、或いは、枕の上に置いて又は枕に巻き付けるようにして使用する枕用として、更には、人が座る敷物等として使用することができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上、本願第1の発明は、座蒲団やベッドのシート等として使用し得るものにでき、例えば座蒲団として使用してこれに座れば体温が伝達してフィトンチッド発生部材2の温度を上げることができる。これにより、フィトンチッドを効率的に発生させることのできる有用且つ実用的なものにできる。
【0024】本願第2の発明は、外部からフィトンチッド発生部材2が見えないものにでき、商品価値のあるものにできる。一方、シート片12、12を、通気性を有するものから構成するため、発生したフィトンチッドをシート片12、12で遮ることなく身体に当てることができる。
【0025】本願第3の発明は、内シート片11の受容孔11aにフィトンチッド発生部材2を入れているため、使用に際してフィトンチッド発生部材2の位置ずれを防止できるとともに、フィトンチッド発生部材2の周部を内シート片11によって同程度の厚さにでき、全体を略均等の厚さにでき、座り心地等の良いものにできる。従って、座蒲団やベッドのシート等としての使用に適したものにできる。
【0026】本願第4の発明は、本体部1を、遠赤外線を放射し得る遠赤外線放射部材を包含したものとするため、フィトンチッドを身体に当てて気持ちを落ち着かせてストレスを解消できる等の効果とともに、遠赤外線を身体に当てて血行を良好なものにできる等の効果を得るものにできる。
【出願人】 【識別番号】598065816
【氏名又は名称】森 忠三
【出願日】 平成10年(1998)5月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 武信
【公開番号】 特開平11−313744
【公開日】 平成11年(1999)11月16日
【出願番号】 特願平10−137550