| 【発明の名称】 |
学習用スプーン |
| 【発明者】 |
【氏名】上原 弘之
【氏名】梶永 弥千代
【氏名】石川 光
【氏名】仲田 洋一
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| 【要約】 |
【課題】哺乳期から離乳期にかけての乳幼児が液体もしくは流動状の食品をこぼさずに、無理なく摂取する訓練を行うことができる学習用スプーンを提供すること。
【解決手段】液体食品をすくいとるためのスプーン本体11と、長尺の柄の部分12とを備えるスプーンにおいて、前記スプーン本体は、乳幼児の液体食品摂取量に対応した凹状のボウル部14と、このボウル部の先端よりもより後ろに設けられ、スプーン本体を乳幼児の開いた口の中にさし入れる際に適切な位置にとどめるための位置決め手段13とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体食品をすくいとるためのスプーン本体と、長尺の柄の部分とを備えるスプーンにおいて、前記スプーン本体は、乳幼児の液体食品摂取量に対応した凹状のボウル部と、このボウル部の先端よりも後側に設けられ、スプーン本体を乳幼児の開いた口の中にさし入れる際に適切な位置にとどめるための位置決め手段とを備えることを特徴とする、学習用スプーン。 【請求項2】 前記ボウル部の先端は通常のスプーンの側縁とほぼ一致するように比較的大きな湾曲縁部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の学習用スプーン。 【請求項3】 前記位置決め部は、前記スプーン本体の上面に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の学習用スプーン。 【請求項4】 前記位置決め部は、前記凹状のボウル部の先端より後側で、このボウル部の側縁から起立する側壁でなる段部として設けられていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の学習用スプーン。 【請求項5】 前記位置決め部は、これによって、スプーン本体を乳幼児の口腔内に位置決めしたとき、ボウル部が乳幼児の口腔内において下顎の両乳犬歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置するように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし4にいずれかに記載の学習用スプーン。 【請求項6】 前記ボウル部の先端から前記位置決め部までの距離が約10mmから20mmであることを特徴とする、請求項1ないし5にいずれかに記載の学習用スプーン。 【請求項7】 前記ボウル部は、その深さが約3mm乃至7mmであることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の学習用スプーン。 【請求項8】 前記ボウル部は、その幅が約25mm乃至40mmであることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の学習用スプーン。 【請求項9】 前記ボウル部は、その容量が約3cc以下であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の学習用スプーン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、哺乳期から離乳期にかけての幼児が主として液体の食品をとる訓練をするための学習用スプーンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば母親等の介助者が乳幼児に食事を与えるための離乳食用のスプーンは、食品をこぼさないように幼児に与えるために工夫されたものである。このようなスプーンは、乳幼児に食品を与える上で、与えやすいように、そのスプーン本体の凹状のボウル部の幅を小さくしたりして、乳幼児の小さな口に入れやすいようにしている。ここで、哺乳期の乳幼児は、所謂哺乳運動によりミルク等の液体食品を摂取しているが、乳幼児の成長にともない人口乳首のついた哺乳瓶ではなく、おおきな開口のあるコップから水やジュース等の液体食品を摂取する訓練を行う必要がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、口及び唇の動きが未発達な乳幼児に対して、コップ状の飲料容器から直接液体をのませようとしても、大人と同様に液体をこぼすことなく摂取することは不可能である。したがって、従来は、母親等の介助者が、小さめのスプーン等を使って、液体をすくって、乳幼児に飲ませる訓練が行われているが、これは、飲料容器としてのコップとは形態上も大きく異なり、液体食品の容器としてのコップから液体の内容物を直接飲むための前段階の訓練とはならない。 【0004】つまり、乳幼児にあっては、液体食品がはいった容器やスプーンの形状に合わせて口唇の形状を変化させて、液体食品を摂取することができないので、このような飲用動作の練習をするために、コップを使用する前段階として、飲用動作の練習を行うことを可能とする適切な教習具がのぞまれていた。 【0005】本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、哺乳期から離乳期にかけての乳幼児が液体もしくは流動状の食品をこぼさずに、無理なく摂取する訓練を行うことができる学習用スプーンを提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の発明にあっては、液体食品をすくいとるためのスプーン本体と、長尺の柄の部分とを備えるスプーンにおいて、前記スプーン本体は、乳幼児の液体食品摂取量に対応した凹状のボウル部と、このボウル部の先端よりもより後ろに設けられ、スプーン本体を乳幼児の開いた口の中にさし入れる際に適切な位置にとどめるための位置決め手段とを備える、学習用スプーンにより、達成される。 【0007】請求項1の構成によれば、スプーン本体のボウル部は乳幼児の液体食物摂取量に対応したものとされているので、一回に液体食品を口に入れる流量が適切となり、乳幼児に適切な摂取訓練を施すことが可能となる。しかも、乳幼児に液体食品を与える介助者は、上記位置決め手段により、上記摂取訓練を行う上で、スプーン本体をどの程度乳幼児の口腔内にいれればよいか判断することができる。ここで、液体食品とは、乳幼児が摂取することが可能な液体飲料やスープ等の流動食品を広く含んでいる。 【0008】請求項2の発明によれば、前記ボウル部の先端は通常のスプーンの側縁とほぼ一致するように比較的大きな湾曲縁部を備えている。 【0009】請求項2の構成によれば、請求項1の作用に加えて、成人が普通のスプーンの側縁部に口をつけて、収容したスープ等の液体食品をすするときの感覚と同じ感覚を、この学習用スプーンの先端を乳幼児の口腔内に受容させたときに体験させ、これによって、液体食品の摂取訓練を行うことができる。 【0010】請求項3の発明によれば、前記位置決め部は、前記スプーン本体の上面に設けられている。この請求項3の構成によれば、スプーン本体の上面側は、食事を与える者が視認しやすく、位置決め部を容易に視認できることによって、その分使い勝手が向上する。 【0011】請求項4の発明によれば、前記位置決め部は、前記凹状のボウル部の先端より後ろで、このボウル部の側縁から起立する側壁でなる段部として設けられている。この請求項4の構成によれば、スプーン本体を乳幼児の口腔内に差し入れた時に、位置決め部は、口腔内にて物理的な障害となって、それ以上深くスプーン本体を差し入れることができなくなる。このため、スプーンを使用しながら所定の深さまでいれる位置決め動作がしやすい。 【0012】請求項5の発明によれば、前記位置決め部は、これによって、スプーン本体を乳幼児の口腔内に位置決めしたとき、ボウル部が乳幼児の口腔内において下顎の両乳犬歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置するように構成されている。 【0013】請求項5の構成によれば、介助者が乳幼児に液体食品を与える際に、乳幼児の口腔内にスプーン本体をさし入れる時、前記位置決め部を利用すると、食品を収容したボウル部は、乳幼児の口腔内において下顎の両乳犬歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置することができる。したがって、乳幼児はこの位置において、このボウル部の裏側に下唇を当てて、上唇を下げると、上唇は丁度ボウル部に収容された液体食品の液面に触れる位置にくる。これによって、乳幼児は、上唇にて液体食品の存在を確認しながら、これを吸い込む訓練を行うことができる。 【0014】請求項6の発明によれば、前記ボウル部の先端から前記位置決め部までの距離が約10mmから20mmである。 【0015】請求項7の発明によれば、前記ボウル部は、その深さが約3mm乃至7mmである。 【0016】請求項8の発明によれば、前記ボウル部は、その幅が約25mm乃至40mmである。 【0017】請求項9の発明によれば、前記ボウル部は、その容量が約3cc以下である。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。 【0019】図1乃至図3は、本発明の実施形態による学習用スプーンを示しており、図1はその概略平面図、図2はその概略側面図、図3はその概略底面図である。これらの図において、学習用スプーン10は、食品をすくいとるためのスプーン本体11と、このスプーン本体11と結合された長尺の柄12とを備えている。 【0020】上記柄12は、ある程度折れにくく強度と耐久性を備えた材質が使用されており、例えばポリプロピレンにより形成されている。スプーン本体11は、乳幼児の口腔内にふれたときに固い感触や冷たい感触等の好ましくない刺激を与えない材質が使用され、例えばエラストマーにより形成されている。そして、好ましくは、柄12とスプーン11は同一の型内で二色成形により同時に成形されて作られる。 【0021】ここで、本実施形態の学習用スプーン10によって習得されるべき飲用動作の特徴を簡単に説明する。通常、成人等の飲用動作を確実に習得した人では、コップ等の周面に口をつけて、コップをかたむけゴクリゴクリと連続的に液体を飲むことができる。この時、人は口をつけた周面の外側に下唇を接触させると同時に、傾けたコップに収容された液体の液面に上唇を触れることにより、液体の動きを感知している。 【0022】すなわち、唇をやや突き出すようにして、口の両端から液体をこぼさないようにしながら、自分が連続的に飲み下すことができる液体の流量を上唇の上記液面の感触から知り、流量を調整しながら飲むのである。ここで、このような連続飲用動作をさせるに先立って、一度に口腔内に収容できる液量を、上記上唇の感触を通じて習得させ、あわせて、飲用動作に適した口の動きを習得させるのが、このこの学習用スプーン10の目的である。このため、スプーン本体11の形状はこのような動作習得のため、以下のように詳細にその条件を決定して構成されている。 【0023】上記スプーン本体11は、図1乃至図3及び図4に示すように横長の楕円形を呈しており、柄12に連設する基端側には位置決め手段13が設けられている。位置決め部13は、例えば母親等がこの学習用スプーン10のスプーン本体11に液体食品を載せて、乳幼児の口腔内にスプーン10を差し入れるときに、必要以上に深く入らないように位置決めするための手段である。したがって、少なくとも外部から視認により位置を確認できる手段であることが必要である。この位置決め手段13は、この実施例にあっては、スプーン本体11の両側縁からそれぞれ起立する壁部13b,13bを備え、この壁部13a,13aの前面は位置決め段部13a,13aが形成されている。 【0024】また、図5に示すように、スプーン本体11の少なくとも先端側は、浅い凹状のボウル部14となっている。このボウル部14は液体食品を少量貯留できるようになっており、その貯留量は、後述する乳幼児の捕食動作の一回分に相当するように構成されている。すなわち、ボウル部14は、その容量が0.8ccないし2.3ccの範囲に設定されている。本例では、この容量は1.5ccである。 【0025】ボウル部14の容量が2.3ccを越えると、乳幼児は一回に捕食する量としては多過ぎて吐き出す傾向があることが実験により確認されている。また、容量が0.8ccより少ないと液体を捕食する練習には不足する。そして、上記のように容量に幅があるのは、ボウル部14にすりきり状態で適切な容量をもとめようとしても、液体の特性である表面張力の影響により、多少の違いがでるからである。 【0026】また、上記ボウル部14の図5に示す深さHDは、3mmないし7mmが好ましく、本例では5mmに設定されている。ボウル部14の深さHDは、乳幼児が液体を捕食する動作に関連して定められており、ボウル部14に液体食品をいれたとき、乳幼児の下唇が飲み口部13の底部裏面に触れると同時に、上唇は液面に触れることができるが、直ちに底面に触れることがないような範囲とされている。 【0027】ボウル部14の深さHDが3mmより小さいと、乳幼児の下唇がスプーン本体11の底部裏面に触れると同時に、上唇が碗状部の底面に直ちに触れてしまい、飲用動作において、上唇の感触に基づいて、口の動きによって口腔内への流量を調整しながら飲用する練習ができなくなる。ボウル部14の深さHDが7mmより大きいと、深過ぎて、上記容量を越えることになったり、吸い込む流量が多過ぎてしまう。また、乳幼児は口を閉じる力が弱いため、下唇がスプーン本体11の底部裏面に触れた時に上唇を液面にうまく接触させることができなくなってしまう。 【0028】また上記スプーン本体11にあっては、そのボウル部14の先端から、上記位置決め手段13までの奥行きDが次のように定められている。すなわち、この学習用スプーン10を使用した場合に、図8に示すように、乳幼児の口唇内にスプーン本体11をさしいれた時、位置決め部13の位置決め段部13aが乳幼児の上唇の前端に当接する。この時、上記距離Dは、口腔内に差し込まれているボウル部14の口腔内における長さに対応している。これによって、口腔内では、スプーン本体11の先端が乳幼児の下顎のふたつの乳犬歯を結んだ箇所以上奥側に達しないように位置決めされると適切であることが、本発明者等の研究により明らかにされている。 【0029】そして、ボウル部14の先端が上記より奥に入ると、乳幼児は母親等がスプーン10をひきぬく前にボウル部14を噛んでしまう傾向がある。そうすると、ボウル部14を介して導かれる液体食品は、乳幼児の口腔内で、歯列より奥側に流される。このため、口唇を閉じて液体を捕らえて奥側に運ぶといった口腔の動きを学習することができなくなる。また上記距離Dが短過ぎると、乳幼児は、液体食品が十分口の中に入ってこないことを感じ取って、顔を前に出してしまう傾向があり、捕食姿勢が不自然となってしまう。以上に基づいて、乳幼児について、上述したような口唇の先端から、下顎のふたつの乳犬歯を結んだ箇所までの長さについて確認すると、15mm程度が平均的である。このことから、上記距離Dは、約10mmないし20mmが適しており、12mm乃至18mmがより適切な範囲として確認されている。本例の場合は約15mmである。 【0030】さらに、図4に示すようにスプーン本体11のボウル部14の先端15はその幅Wが次のようにして決定されている。哺乳期から離乳期にかけて(ほぼ月齢5ないし9月)の期間の乳幼児の口角(上唇と下唇が接する箇所)幅は25mmないし32mmである。そして、乳幼児の口はこの口角幅よりもやや大きく開くことができる。しかしながら、この時期の乳幼児は、上唇と下唇をきちっと閉じることはできない。そして、ボウル部14の形状にあわせて唇を変形して、すぼめる能力を十分獲得していない。 【0031】このような離乳期の乳幼児の口の特性に基づいて、図7のように使用する場合を考えると、ボウル部14の幅Wは、約25mmないし40mmが適しており、好ましくは約25mmないし35mmに設定され、本例では29mmとなっている。ボウル部14の幅Wが25mmより狭いと、上唇と下唇を閉じたときに、隙間を生じて液体を口から外へこぼしやすくなる。つまり、ボウル部14の幅Wを十分広くして、口にフィットさせ、口の脇から液体がこぼれにくくする必要がある。また、このように設定することにともない、位置決め手段13の側壁部13b,13bは、乳幼児の口の両端を塞いで、口の端から液体がこぼれでないようにする作用も果たす。一方、ボウル部14の幅Wが40mmより広いと、下唇がスプーン本体11の下面に接したときに、上唇が液面に接する適切な位置にすることができないのである。 【0032】また、図6に示すように、スプーン本体11のボウル部14の先端15は、例えば、普通のスプーンSの側縁の周縁部とほぼ一致する曲線でなる湾曲した周縁部となっている。これにより、図7に示すように、ボウル部14の先端15側を乳幼児Hの口腔内に差し入れた場合に、通常のスプーンSの側縁部を口に含ませた状態における感触等を経験させることができる。これは成人などが、スプーンSを用いてスープ等の液体を飲む場合と同じ感触を得ることになり、液体食品を摂取する上で重要な訓練を果たすことになる。したがって、このボウル部14の先端15の曲率は、半径25ないし50mm、より好ましくは半径30ないし45mm程度が好ましく、本例では、半径35mmである。 【0033】本実施形態の学習用スプーンは以上のように構成されており、以下のように用いられる。乳幼児に食品を与える人,例えば母親は、学習用スプーン10の柄12を持って、スープ等の液体食品をスプーン本体11にすくいとる。この場合、スプーン本体11のボウル部14は、上述の寸法に設定されていることから、スプーン本体11には、乳幼児が無理なく一回に口腔内に入れることができる量をすくいとることができる。 【0034】次いで、母親は、乳幼児の口腔内に学習用スプーン10の本体11を図7に示すように、差し入れる。この時、母親は、スプーン本体11の位置決め手段13の位置決め段部13aを乳幼児の上唇の前端に軽く当てる。これにより、スプーン本体11は口腔内への差し入れ量に関して、位置決めされる。つまり、母親は位置決め部13がスプーン本体11の上面に形成されていることから、乳幼児を見下ろす角度から容易に視認でき、しかも位置決め部13は段部13aを備えていることから、この段部13aが乳幼児の上唇の前端に当接した軽い手掛かりからも、きわめて容易に口腔内への差し入れ量を制御できる。 【0035】これにより、位置決め部13は、乳幼児の口腔内において下顎の両乳犬歯を結んだ箇所よりも口唇側に位置決めされるのである。この状態で乳幼児が、その下唇をスプーン本体11の下面に触れる(図8参照)。さらに上唇は、ボウル部14に収容され液体食品の液面にふれるので、この状態では両方の唇は前に突き出すような運動をしている。そうすると、唇を前に出す頬の筋が口に引っ張られて前に出るので、口腔内では、頬が内側に入るような動きになる。この状態では、頬は上下の歯茎の外側に密着した状態となる。これによって、口腔前庭と呼ばれる歯茎と頬の間や歯茎と唇の内側の間が閉じられて、液体はこれらを除く口腔内にはいりやすい状態となる。このような口の動きが、離乳期の乳幼児にとって、液体の捕食動作を学習する上で重要な教訓を与える。 【0036】すなわち、乳幼児は、上記のような口の動きのなかで、この時の上唇の感触から、液体食品の存在や位置等の情報を学習する。具体的には、液体食品はボウル部14に貯留された量だけ乳幼児の口腔内に入り込み、乳幼児は、この時の液面の動きから、一口分の液体の流量や動きに関する情報を学習することができる。これにより、乳幼児は、自身が一口で口に入れることができる液体の量を知ることになり、これを一回で飲み下す単位として学習しする。そして、このような動作を繰り返すことで、液体食品を少しづつ口腔内にとりこみながら、呼吸と協調させながら、ゴクン,ゴクンと液体を飲み下す飲用動作を行うことができるようになるので、そのための前提として必要な口の動きと感覚を学ぶことができる。 【0037】しかも、この際に、ボウル部の先端15の周縁は、上述したとおり、普通のスプーンSの側縁の周縁部とほぼ一致する曲線でなる湾曲した周縁部となっている。このため乳幼児は通常のスプーンSの側縁部を口に含ませた状態における感触等を経験することができる。さらに、ボウル部14の幅Wは上述の範囲に設定されているので、この時期の乳幼児の唇の動きに無理なく対応しており、適切に口腔内に差し込まれるとともに、乳幼児が唇を閉じたときに、不必要な隙間を形成することがない。これにより乳幼児は液体をこぼすことなく摂取することができる。このようにして、本実施形態の学習用スプーン10によれば、乳幼児に対して、適切な飲用動作を学習させることができる。 【0038】本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、位置決め手段は、使い勝手は劣るが、突起や凸部でなくその位置を着色したり、穴を形成したりして、変形部を形成する等した形態により視覚のみにて確認するようにしてもよい。スプーン本体部は、ボウル部を除いて、図示の形状と異なる形状に形成してもよく、この場合、例えば位置決め手段をスプーン本体の側方に突出させてもよい。 【0039】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、哺乳期から離乳期にかけての乳幼児が液体もしくは流動状の食品をこぼさずに、無理なく摂取する訓練を行うことができる学習用スプーンを提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000112288 【氏名又は名称】ピジョン株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岡▲崎▼ 信太郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−309059 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−136014 |
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