| 【発明の名称】 |
布団の襟カバー着脱構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】大前 隆子
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| 【要約】 |
【課題】布団と襟カバーにそれぞれ巾方向に設けた複数の各取付片に取付紐を交互に挿通して引っ張ることにより、両取付片を互いに齟齬させ襟カバーを布団に良好に接合させて安定よく取付固定すると共に、襟カバーの取り外しを簡単且つ速やかに行い、襟カバーの交換や洗濯等を容易に行うことができる布団の襟カバー着脱構造を提供する。
【解決手段】布団3の巾方向に紐通し可能な取付片50を所定の間隔を有して複数設けると共に、襟カバー2の巾方向に上記布団3側の取付片50と齟齬する位置に紐通し可能な取付片60を複数設け、上記両取付片50,60に取付紐7を一側から他側に向けて交互に紐通しすることにより、布団3に襟カバー2を接合させて取付固定する布団の襟カバー着脱構造とした。また布団3側の取付片50と襟カバー2側の取付片50を、それぞれ取付帯5と被取付帯6に複数の設置孔51,61を各別に開設することによって形成するようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 布団(3)の巾方向に紐通し可能な取付片(50)を所定の間隔を有して複数設けると共に、襟カバー(2)の巾方向に上記布団(3)側の取付片(50)と齟齬する位置に紐通し可能な取付片(60)を複数設け、上記両取付片(50),(60)に取付紐(7)を一側から他側に向けて交互に紐通しすることにより、布団(3)に襟カバー(2)を接合させて取付固定するように構成した布団の襟カバー着脱構造。 【請求項2】 布団(3)側の取付片(50)と襟カバー(2)側の取付片(50)を、それぞれ布団(3)の巾方向に取着される取付帯(5)と、襟カバー(2)の巾方向に取着される被取付帯(6)に、それぞれ複数の設置孔(51),(61)を各別に開設することによって形成する請求項1の布団の襟カバー着脱構造。 【請求項3】 被取付帯(6)の両側に取付部(6a)を形成し、該取付部(6a)を取付帯(5)の両側に形成した取付部(5a)に接合させて紐止めする請求項1又は2の布団の襟カバー着脱構造。 【請求項4】 取付帯(5)と被取付帯(6)を、レース編によって取付片(50),(60)と設置孔(51),(61)を形成しながら構成する請求項1又は2又は3の布団の襟カバー着脱構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、掛布団或いは敷布団等の布団に着脱可能に取着される襟カバーの着脱構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、掛布団或いは敷布団等の布団に取着される襟カバーは、布団の頭部を覆うように掛けた表側と裏側の両辺を、巾方向に沿って縫針と縫糸によってかがり縫いをする糸縫い手段で布団に取付固定される。また上記糸縫い手段によって羽毛布団を覆う布団カバーに襟カバーを取付ける場合に、誤って布団生地を縫うとこの縫い孔から羽毛が飛び出す等の欠点があるため、襟カバーと羽毛布団との間にマジックテープ等の着脱部材を貼着して、羽毛の飛び出しを防止すると共に襟カバーの着脱を簡単に行うように構成したものも知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然し、上記従来の糸縫い手段による襟カバーの取付けは、熟練を要する針仕事であること及び糸縫い作業に時間が掛かるので、特に不慣れな子供や男性が襟カバーの取付け行うことが困難である等の欠点がある。また後者のマジックテープ類による襟カバーの着脱構造は、洗濯やアイロン掛け等を行う際に、生地と異なるマジックテープが邪魔になること、及び寝具としての使用において違和感を伴うと共に、襟カバーが部分的に剥離し易い等の問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記従来の問題点を解消するための本発明による布団の襟カバー着脱構造は、第1に、布団3の巾方向に紐通し可能な取付片50を所定の間隔を有して複数設けると共に、襟カバー2の巾方向に上記布団3側の取付片50と齟齬する位置に紐通し可能な取付片60を複数設け、上記両取付片50,60に取付紐7を一側から他側に向けて交互に紐通しすることにより、布団3に襟カバー2を接合させて取付固定するように構成している。 【0005】第2に、布団3側の取付片50と襟カバー2側の取付片50を、それぞれ布団3の巾方向に取着される取付帯5と、襟カバー2の巾方向に取着される被取付帯6に、それぞれ複数の設置孔51,61を各別に開設することによって形成している。 【0006】第3に、被取付帯6の両側に取付部6aを形成し、該取付部6aを取付帯5の両側に形成した取付部5aに接合させて紐止めすることを特徴としている。 【0007】第4に、取付帯5と被取付帯6を、レース編によって取付片50,60と設置孔51,61を形成しながら構成することを特徴としている。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わる襟カバーの着脱構造1によって襟カバー2を布団3の頭部に取着する状態を示し、図2は上記襟カバー2を布団3の所定位置に取着した状態を示す斜視図である。図示例の布団3は布団カバー3aで布団本体3cを覆った掛布団を示しており、前記着脱構造1は襟カバー2と布団カバー3aの両者間に図3,図4に示す構造を以て構成している。即ち、上記着脱構造1は、布団カバー3a側に取付けられる取付帯5と、襟カバー2側に取付けられる被取付帯6と、両者に各別に形成した取付片50,60に挿通してこれを連結する取付紐7とによって構成している。 【0009】そして、図3に示すように上記取付帯5は、その長さを布団カバー3aの巾と略同長さで、且つその縦巾を複数の設置孔51を穿設することによって形成される紐通可能な取付片50の上下に、布団カバー3aに対する取付代(縫着代)を有する略15〜50ミリ程度の縦巾となるように形成している。尚、図示例の取付帯5は、その全長をシングル用の掛布団と略同巾な略1500ミリ程度にしており、取付片50の巾は略50ミリ程度とし、また設置孔51の巾は略25ミリ程度とし、これらを略75ミリ程度ピッチ毎に布団中心線Pに対し左右対称に形成している。 【0010】また取付帯5の両側には、襟カバー2に取着された被取付帯6の両端を紐結びして取付けるための取付部(紐結部)5aを、巾サイズの異なる複数の襟カバー2を選択可能に取付けることができるように複数設けている。尚、図示例の紐結部5aは、紐結片52を相隣る設置孔51間に紐結孔53を複数(2〜4個程度)等間隔で小ピッチに開けることによって形成している。そして、図3に示すように取付帯5は、布団カバー3aの表側と裏側との所定の位置に、上下両側の全長をミシン等で縫着するか又は適宜な接着材で貼着することにより、布団カバー3a製作時に同時取付けするか、又は、既製の布団カバー3aに対し後付けによって簡単に取付けることができるようにしている。 【0011】この際、表側の央部にレース生地等の透生地3bを備えた布団カバー3aにおいては、取付帯5を該布団カバー3aの透生地3bの上縁と共縫いするとよく、この場合には、布団カバー3aと取付帯5の取付製作を簡単に行うことができると共に、レース生地の取付帯5によって透生地3bと共に布団3の装飾性を高めることができるものである。 【0012】次に、同図において被取付帯6について説明する。この被取付帯6は前記取付帯5と同様な帯部材と縦巾で、その長さを略108ミリ程度と市販の襟カバー布巾に合わせ、該襟カバー2の裏面の上下(両端辺)に縫着手段等によって取付けている。そして被取付帯6には、取付帯5の取付片50に相当する取付片60を略15ミリ程度とし、また前記設置孔51より長い設置孔61を略60ミリ程度に穿設形成していると共に、その端部に紐結部6aを形成し、これらを布団中心線Pに対し左右対称に設けている。これにより、被取付帯6を取付帯5に布団中心線Pを基準に位置合わせしたとき、上記取付片60及び設置孔61は互いに齟齬し、それぞれ取付帯5の設置孔51と取付片50とに噛み合うように合致して接合するようにしている。 【0013】また、被取付帯6の両側端に形成した紐結部6aは所定寸法位置に設けられた取付帯5の紐結部5aに合致し、小孔の紐結孔63で形成した紐結片62を取付帯5の紐結片52と重接させることができ、両者を後述する取付紐7の紐端側ににおいて巻掛け連結し、紐結びを行うことにより固定するようにしている。また、この実施形態では取付帯5と被取付帯6は、レース編加工による帯部材に構成することにより、取付片50,60及び設置孔51,61等をレース模様の製作時に、自動レース編機によって能率よく簡単に製作することができるようにしていると共に、この取付片50,60と設置孔51,61等を模様の一部としてその装飾性を向上させる等の利点を創出している。 【0014】尚、取付帯5及び被取付帯6は、上記のようなレース編みのものに限ることなく、帯状の布生地に設置孔51或いは設置孔61等を打ち抜き加工を行うことによって、取付片50,60等を形成するようにしてもよいものである。そして、略108ミリ程度の長さで両側に小間隔な紐結片62を複数有する紐結部6aを備えた被取付帯6は、襟カバー2の巾長さに合わせて紐結片62を残しながら切断調節することができるので、市販の襟カバーに限ることなく手作りの襟カバーの装着をも自由に簡単に行うことができる等の利点を有している。また図示例の取付紐7は、取付片50及び60内に挿通可能な平型又は丸型の適宜な帯紐で、少なくとも被取付帯6の長さ以上で結び代を有し、その一端に紐結び用のリング部70を形成している。 【0015】以上のように構成してなる布団の襟カバー着脱構造は、布団2に対する襟カバー2の取付けを、例えば先ず布団カバー3aの裏側の取付帯5に対し、襟カバー2の一方の被取付帯6を位置合わせした状態において、取付紐7を両者の取付片50,60に交互に挿通しその両端の紐結びを行ったのち、上記襟カバー2の他方の被取付帯6を布団カバー3aの表側の取付帯5に対し位置合わせをした状態において、上記のものと同様に両者の取付片50,60に別の取付紐7を挿通しその両端を紐結びを行うことにより、布団カバー3aに対する襟カバー2の取付けを簡単且つ速やかに完了することができるものである。 【0016】このような取付作業にあたり、図1に示すようなリング部70付の取付紐7の紐通しは、図4に示すように棒状の通針8を取付紐7のリング部70とは反対側の先端に取着して行うとよく、該通針8を取付帯5の取付片50或いは紐結片52から次位の取付片50へと順次差し込み、次いで被取付帯6の紐結部6a側の紐結片62から対向する取付片50へと差し込み、以降は齟齬する位置に相隣り対向する取付片50と取付片60にあたかもかがり縫いをするように他側に向けて紐通しを繰り返し、取付帯5の終端から取付紐7の端部を引き出してこれらを引っ張ることにより、取付紐7の弛みを取って被取付帯6の全巾を取付帯5に均等に接合させる。 【0017】次いで、布団3の表側と裏側とに相対向する逆方向から紐通しさせた2本の取付紐7を、互いの両端でリング部70を利用して紐結びを行うことによって、襟カバー2の取付固定を簡単且つ能率よく完了することができる。尚、上記のような襟カバー2の取付けに当たり、被取付帯6の両端の紐結部6aでは、近接して複数形成している紐結片62を、取付帯5の紐結部5aの紐結片52の複数のものに紐通しを行うことにより、襟カバー2の両端の固定をしっかりと行うことができるので、使用に際して襟カバー2が両端から剥離される等の不具合を防止される。 【0018】尚、上述のように表側と裏側に挿通した2本の紐端を紐結びしないで、襟カバー2の取付固定を行う場合には、被取付帯6の両端の紐結部6aに形成された紐結片62を、取付帯5の対向する位置の紐結部5aの紐結片52と重合させて、両者に取付紐7の両端側を巻掛けながら紐結びを行うことによって、例えば、リング部70を有しない短い取付紐7によっても、襟カバー2を布団カバー3aに簡単且つ良好に取付固定することができるものである。また取付紐7の両側の固定は、紐結びに限ることなく適宜な止め具を用いて行ってもよいものである。 【0019】このようにして取付固定される襟カバー2は、取付紐7を張って止めると、図5,図6に示すように取付片60は、両側の取付片50間の設置孔51内に入り込んだ状態で布団3側に接合するので、着脱構造1の厚さを取付片50と取付紐7と取付片60分代で可及的に薄く形成することができ、また襟カバー2の全巾にわたり中途部の部分的な弛みや外れ等を生じさせることなく、また両側の剥離を防止して安定よくしっかりと固定することができると共に、襟カバー2と布団カバー3aの屈折性を損なうことのない寝具用の布団3として好適化させることができる等の利点がある。 【0020】また襟カバー2の取り替えや洗濯等を行う上で、これを取り外したい場合には、両端の紐結び(紐止め)を解いた状態で取付紐7の一端を引っ張ることにより、該取付紐7は紐結片52,62並びに取付片50,60等との連結を外しながら、引張方向(紐通方向)に簡単に抜き去ることができるので、襟カバー2を布団カバー3aから簡単且つ速やかに外すことができるものである。またレース生地或いは布帯で形成した取付帯5と被取付帯6は、洗濯やアイロン掛け等を行う際に、襟カバー2並びに布団カバー3aと一体的に同様に取り扱うことができるので、上記作業を能率よく円滑に行うことができると共に、また生地と異なるマジックテープやボタン等の別部材を有しないので、使用において違和感を伴うことなく快適な寝具としての使用を可能にすることができる等の特徴がある。 【0021】また上記のように構成した襟カバー2の着脱構造1は、従来の羽毛布団を覆う布団カバーに襟カバーを縫針でかがり縫いしながら糸で取付固定する場合のように、誤って布団生地を縫うとその縫い目から羽毛が抜け出る等の欠点を伴うことなく、羽毛布団の布団カバー3aに対しても襟カバー2を能率よく好適に取付固定することができ、従って熟練を要することなく誰でも簡単に襟カバー2の着脱を行うことができる等の特徴がある。尚、襟カバー2側の取付片60と布団カバー3a側の取付片50とは、いずれも帯部材に設置孔51,61を穿設形成することによって形成したものを示したが、この方式に限ることなく、単一に形成した取付片50と取付片60並びに紐結片52,62等を、それぞれ襟カバー2と布団カバー3aとの巾方向に前述の取付間隔を有して上下を逢着し、両者を紐通し可能に齟齬させて取着するように構成してもよいものである。 【0022】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したことにより、次のような効果を奏する。布団に襟カバーを取着する際に、布団と襟カバーにそれぞれ巾方向に設けた複数の各取付片に取付紐を交互に挿通して引っ張ると、上記両取付片は互いに齟齬した状態で襟カバーを布団に良好に接合させて安定よく取付固定することができると共に、取付紐は紐通方向に簡単に引き抜くことができるので、襟カバーの着脱を簡単且つ速やかに行うことができ、襟カバーの洗濯等を容易に行うことができる。 【0023】また布団側の取付片と襟カバー側の取付片を、それぞれ布材からなり布団の巾方向に取着される取付帯と襟カバーの巾方向に取着される被取付帯に、複数の設置孔を各別に開設することによって形成することにより、各取付片を布団側及び襟カバー側に簡単且つ的確に設置することができる。このとき、取付帯と被取付帯をレース編によって各取付片と設置孔を形成しながら構成すると、着脱構造の製作を簡単且つ能率よく行うことができると共に、布団及び襟カバーの装飾性の向上並びに洗濯等も良好に行うことができる。 【0024】さらに、被取付帯の両側に形成した取付部を、対向する取付帯の両側に形成した取付部に接合させて紐止めすることにより、襟カバーを布団に両端の剥離等を防止した状態で安定よく固定することができると共に、襟カバーの着脱を簡単に行うことができる等の利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398033851 【氏名又は名称】大前 隆子
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開平11−309056 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−134386 |
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