| 【発明の名称】 |
背もたれ部付き枕 |
| 【発明者】 |
【氏名】原口 弘光
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| 【要約】 |
【課題】テレビを安定した仰臥姿勢で見ることができる背もたれ部付き枕を提供する。
【解決手段】枕部1と背もたれ部2とが一体的に形成され、枕部1の下面側に短脚フレーム11を起伏回動自在に枢着してこの短脚フレーム11を下方に起立回動させることにより、背もたれ部2を緩傾斜させた状態で維持して上半身を楽な仰臥姿勢に支持すると共に上記短脚フレーム11の中央部に長脚フレーム12の中間部を起伏回動自在に枢着して、この長脚フレーム12を起立させることにより上記短脚フレーム11を浮かした状態にして背もたれ部2を短脚フレーム11の使用時よりも枕部1を高さ持ち上げるように構成している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 枕部と背もたれ部とが一体に形成されていると共に枕部の下面側に短脚フレームと長脚フレームとを起伏回動自在に配設し、これらの短脚フレームと長脚フレームを選択的に起立させるように構成したことを特徴とする背もたれ部付き枕。 【請求項2】 上記枕部と背もたれ部とは硬質基板上に一体に固定していると共に枕部の下面側に位置する硬質基板の下面両側部に支持杆を固着してこの支持杆の先端近傍部にU字状に屈曲してなる上記短脚フレームの上端部を起伏回動自在に枢着している一方、該短脚フレームの長さ方向の中央部にU字状に屈曲してなる上記長脚フレームの長さ方向の中間部を回動自在に枢着し、さらに、上記支持杆の先端部間に起立させた短脚フレームの上端部を受止して短脚フレームを起立状態に保持する係止金具を固着していることを特徴とする請求項1に記載の背もたれ部付き枕。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主としてテレビを聴視する際に、上半身を楽な仰臥姿勢に支持することができる背もたれ部付き枕に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から家庭内において楽な姿勢でもってテレビを聴視する時に、座部の後端部に背もたれ部の基端部をラチェット機構を介して前後方向に所望の起立角度となるように起伏自在に設けてなる座椅子が広く使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような座椅子は、下半身に対して上半身を背もたれ部によって起立させた状態に支持するには適しているが、背もたれ部を座部の載置面に対して45度以下の角度まで倒して全身を仰臥した姿勢に支持させると、背もたれ部に掛かる上半身の荷重によって背もたれ部が座部との連設部を支点として後方に転倒する虞れがあり、極めて不安定となってテレビを安楽な状態で見ることができないという問題点があった。 【0004】また、背もたれ部の上端部に枕部を一体に設けている座椅子においては、高価につくばかりでなく、不使用時には比較的広い保管場所を必要とし、取扱性にも難点があった。本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、楽な仰臥姿勢でもって上半身を支持できると共にその仰臥角度を二段階に変更可能であり、且つ構造が簡単な背もたれ部付き枕を提供するにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る背もたれ部付き枕は、枕部と背もたれ部とが一体に形成されていると共に枕部の下面側に短脚フレームと長脚フレームとを起伏回動自在に配設し、これらの短脚フレームと長脚フレームを選択的に起立させるように構成している。 【0006】また、請求項2に係る発明は、上記枕部と背もたれ部とは硬質基板上に一体に固定していると共に枕部の下面側に位置する硬質基板の下面両側部に支持杆を固着してこの支持杆の先端近傍部にU字状に屈曲してなる上記短脚フレームの上端部を起伏回動自在に枢着している一方、該短脚フレームの長さ方向の中央部にU字状に屈曲してなる上記長脚フレームの長さ方向の中間部を回動自在に枢着し、さらに、上記支持杆の先端部間に起立させた短脚フレームの上端部を受止して短脚フレームを起立状態に保持する係止金具を固着した構造としている。 【0007】 【作用】短脚フレームと長脚フレームとを枕部の下面側に折り畳み、互いに重ね合わせるとコンパクトになって不使用時の保管が容易となる。さらに、この状態にすると枕が睡眠に適した高さとなり、睡眠時にも使用できる。 【0008】また、短脚フレームを下方に回動させて起立させると、枕部と背もたれ部とが背もたれ部の基端部を支点として枕部側を上方に緩やかに傾斜させた状態となり、背もたれ部からはみ出している下半身に対して上半身を上方に持ち上げて安楽なテレビの聴視に適した仰臥姿勢に保持することができる。 【0009】次に、長脚フレームを下方に回動させて起立させると、この長脚フレームよりも短い短脚フレームが上方に浮き上がった状態に維持されると共に枕部を短脚フレームによる支持状態よりもさらに上方に持ち上げて、テレビ全体を楽に目視できる仰臥姿勢に保持することができる。さらに、短脚フレームと長脚フレームとのいずれの使用によっても、枕部と背もたれ部とに掛かる上半身の荷重を支持して下方に傾動させることなく、それぞれのフレームに応じた高さに確実に保持し得る。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1乃至図4において、枕部1と背もたれ部2とは一体に形成されていて図4に示すように、縦長長方形状の硬質基板3の上面に一体的に固定している。上記枕部1と背もたれ部2は、例えば、ウレタンフォーム等の弾性材料より一体に成形されてあり、背もたれ部2は一定厚みの薄肉板状体であってその先端部(前端部)に所定高さを有する枕部1を連設し、これらの枕部1と背もたれ部2との平坦な下面をこの下面と同一形状、同一大きさの上記基板3上に適宜な接着剤によって貼着している。また、枕部1と背もたれ部2との表面にシート4を取り替え可能に被覆している。 【0011】さらに、枕部1側における上記基板3の下面には枕部1の高さ切替手段10が設けられている。この高さ切替手段10は短脚フレーム11と長脚フレーム12とのいずれか一方を選択的に起立させることによって枕部1の高さを二段階に変更可能に構成してなるものである。 【0012】具体的には基板3の下面両側縁部から基端縁部(後端縁部)に亘って金属製パイプを屈曲形成してなる支持杆13を釘着等によって固着し、枕部1の下面側に位置するこの支持杆13の両側先端部13a 、13a を下向き段部14を介して基板3の先端両側部から下方に所定間隔15を存した状態で平行に配設していると共に、支持杆13の両側先端部13a 、13a の先端間に細幅長方形状の係止金具16を架設して該係止金具16の両端を両側先端部13a 、13a に溶接等によって固着している。さらに、この係止金具16から基端側に小間隔を存した両側先端部13a 、13a の端部に金属製パイプをU字状に屈曲形成してなる上記短脚フレーム11の両側脚部11a 、11a の上端部を支軸17、17によって回動自在に枢着していると共に、この短脚フレーム11の両側脚部11a 、11a における長さ方向の中央部に金属製パイプをU字状に屈曲形成してなる上記長脚フレーム12の両側脚部12a 、12a における長さ方向の中間部を支軸18、18によって回動自在に枢着している。 【0013】長脚フレーム12の両側脚部12a 、12a よりも短く形成されている上記短脚フレーム11の両側脚部11a 、11a の上端部はその外側面を支持杆13の両側先端部13a、13a の内側面に接した状態で支軸17、17により回動自在に枢着してあり、従って、この支軸17、17を中心として短脚フレーム11を下方に引き起こして、上端から下端に向かって斜め前方に達するまで回動させると、両側脚部11a 、11a の上端部前面側が係止金具16の後端面に当接、受止され、それ以上の回動を阻止されて後述するように短脚フレーム11により枕部1を低い高さ位置に保持する。 【0014】一方、上記長脚フレーム12の両側脚部12a 、12a はその長さ方向の中間部の内側面を短脚フレーム11の両側脚部11a 、11a の中央部外側面に接した状態で支軸18、18により回動自在に枢着している。この支軸18から上端までの長脚フレーム12の長さは、支軸18から上記支持杆13の両側先端部13a 、13a の先端間の長さに等しく形成されてあり、従って、長脚フレーム12を下方に起立回動させた時にその上端が支持杆13の両側先端部13a 、13a の先端面に当接、受止されてそれ以上の回動が阻止され、枕部1を上記短脚フレーム11による場合よりも高い位置に保持するものである。 【0015】このように構成した背もたれ部付き枕は、主として家庭内においてテレビを仰臥した楽な姿勢で見るために使用するもので、まず、テレビを見ない時に保管しておく場合や睡眠時等に使用する場合には、図3に示すように、短脚フレーム11と長脚フレーム12とをそれぞれ支軸17、18回りに後方に回動させて基板3の下面に重ね合わせ状態で折り畳むとコンパクトになり、この状態にして適宜な場所に保管しておくことができると共に、基板3を床面側に敷設した状態にすれば、上半身を背もたれ部2上に載せて頭部を枕部1に支持させることにより睡眠等に使用することができる。 【0016】また、短脚フレーム11の両側脚部11a 、11a の上端部を支軸17、17を中心として下方に引き起こすと、短脚フレーム11の下端側が枕部1から斜め前方にまで回動した時にその両側脚部11a 、11a の上端部前面が係止金具16の後端面に当接、受止されてそれ以上の回動を阻止され、この短脚フレーム11の下端と背もたれ部2の基端縁とが床面等の載置面に支持されて枕部1が一定の高さに保持され、背もたれ部2が枕部1に向かって緩やかに上向きに傾斜した状態となる。この状態にして背もたれ部2に上半身を載せ、枕部2に頭部を支持させると、下半身が床面等の載置面側にはみ出した仰臥姿勢となって図6に示すように安楽な姿勢でテレビを目視することができる。この時、長脚フレーム12は基板3と床面等の載置面との間に収納状態に配設される。 【0017】次に、上記図6に示す状態から長脚フレーム12を下方に引き起こすと、該長脚フレーム12が短脚フレーム11との枢着部である支軸18を中心として下方から斜め前方に回動し、その上端が支持杆13の両側先端部13a 、13a の先端面に当接、受止されてそれ以上の回動が阻止され、枕部1を上記短脚フレーム11による場合よりも高い位置に保持するものである。この時、短脚フレーム11は長脚フレーム12よりも長さが短いので、その上端部前面を係止金具16の後端面に当接、受止させて上方に浮き上がった状態を維持する。 【0018】この状態にすると、図7に示すように上記短脚フレーム11による使用態様よりも上半身がさらに上方に持ち上げられた仰臥状態に支持され、テレビ全体を楽に目視できる姿勢に保持することができる。なお、長脚フレーム11により枕部1を持ち上げても、背もたれ部2と床面等の載置面との角度は45度以下となるように長脚フレーム11の長さを設定している。また、長脚フレーム11の上端部を支持杆13の先端面に当接、受止させるようにしているが、必ずしもこのような構成にする必要はなく、長脚フレーム11の両側脚部12a 、12a と短脚フレーム11の両側脚部11a 、11a とのいずれか一方に、他方に係脱する係止片(図示せず)を突設しておけば、長脚フレーム11を所定の起立角度で固定させることができる。 【0019】 【発明の効果】以上のように本発明の背もたれ部付き枕によれば、枕部と背もたれ部とが一体に形成されていると共に枕部の下面側に短脚フレームと長脚フレームとを起伏回動自在に配設し、これらの短脚フレームと長脚フレームを選択的に起立させるように構成しているので、短脚フレームと長脚フレームとを枕部の下面側に折り畳めば互いに重ね合わされてコンパクトになって不使用時の保管が容易となるばかりでなく、状態にすれば枕の高さが最小限まで低くなって睡眠に適した高さとなり、睡眠時にも使用できる。 【0020】また、短脚フレームを下方に回動させて起立させると、枕部と背もたれ部とが背もたれ部の基端部を支点として枕部側を上方に緩やかに傾斜させた状態となり、背もたれ部からはみ出している下半身に対して背もたれ部に支持されている上半身が上方に持ち上げられてテレビの聴視に適した安楽な仰臥姿勢に保持することができる。 【0021】次に、長脚フレームを下方に回動させて起立させると、この長脚フレームよりも短い短脚フレームが上方に浮き上がった状態に維持されると共に枕部を短脚フレームによる支持状態よりもさらに上方に持ち上げて、テレビ全体を楽に目視できる仰臥姿勢に保持することができるものである。その上、短脚フレームと長脚フレームとのいずれの使用によっても、枕部と背もたれ部とに掛かる上半身の荷重を支持して背もたれ部が下方に傾動することもなく、それぞれのフレームに応じた高さに確実且つ安定した状態に保持し得るものである。 【0022】また、請求項2に係る発明によれば、枕部と背もたれ部とを硬質基板上に一体に固定しているので、短脚フレーム又は長脚フレームによって枕部を所定の高さ位置まで持ち上げて背もたれ部を傾斜状態にしても、該背もたれ部が撓むことなくこの背もたれ部上に上半身を確実に支持させることができる。さらに、U字状に屈曲してなる短脚フレームの上端部を硬質基板の下面両側部に固着している支持杆の先端近傍部に起伏回動自在に枢着していると共に支持杆の先端部枕部に係止金具を固着しているので、短脚フレームを強固にこの係止金具に当接、受止させて背もたれ部を安定した緩やかな一定の傾斜角度に保持することができる【0023】一方、短脚フレームよりも長い長脚フレームは、その長さ方向の中間部を短脚フレームの中央部に回動自在に枢着しているので、短脚フレームを硬質基板の下面側に折り畳んだ時に、この長脚フレームも一体的に折り畳んだ状態にすることができ、また、短脚フレームを下方に回動させながら長脚フレームも同時に起立回動させてワンタッチで簡単に所定の使用状態にすることができ、この状態においては短脚フレームを硬質基板の下方空間部に浮き上がらせた状態に配設しておくことができて何等の邪魔になることもない等の顕著な効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398022899 【氏名又は名称】原口 弘光
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山本 拓也
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| 【公開番号】 |
特開平11−309054 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−137794 |
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