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【発明の名称】 ハンガー等の掛止具
【発明者】 【氏名】石田 隆

【要約】 【課題】室内または屋外においてそのスペースを有効に利用することができ、且つ他の様々な用途に活用することができる多目的型のハンガー等の掛止具を提供する。

【解決手段】細長棒状または折曲可能に形成された腕木材1と、該腕木材1を壁等に突設させるための取付金具3と、該腕木材1の前部に設けられた棒受け4と、この棒受け4に着脱自在に支持され、且つ長さ調整可能に形成された掛止棒2とを備えた掛止具であって、前記腕木材1を、その後部に貫設された支軸5を支点として取付金具3に回動自在に連結するとともに、前記棒受け4を、その中央底部に設けられた回動軸6を支点として腕木材1に回動自在に取付けた構成である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 細長棒状に形成された腕木材と、該腕木材と壁等の間に介在して腕木材を突設させるための取付金具と、該腕木材の前部に設けられた棒受けと、この棒受けに着脱自在に支持される掛止棒とを備えた掛止具であって、腕木材の後部を取付金具に回動自在に連結するとともに、腕木材の前部に棒受けを回動自在に取付けて構成したことを特徴とするハンガー等の掛止具。
【請求項2】 上記腕木材を折曲可能に形成したことを特徴とする請求項1に記載のハンガー等の掛止具。
【請求項3】 上記掛止棒を長さ調整可能に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハンガー等の掛止具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として衣服用ハンガー(以下、単にハンガーと称する)を掛着することができるような室内用の掛止具に関するものであり、さらに屋外においても、洗濯物干し具やすだれ掛けなどとして多目的に活用することができるハンガー等の掛止具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のハンガー等の掛止具としては、スチール製パイプを用いて箱状や鉄棒状に組み立てることによりハンガーを掛止可能に形成するとともに、その下方にキャスター付きの台板や引出しなどを取付けて設けられた、一般的にハンガーラックなどと称されている掛止具が提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のハンガーラックは、その台板や引出しなどの面積に相当する設置スペースが必要であり、室内を広く有効に利用することができないという大きな欠点があった。またこのハンガーラックは室内用のハンガー掛止具としてのみ使用可能な構造となっているので、これを他の用途に利用したり、屋外に持ち出して使用するには不向きであった。
【0004】本発明は上記従来の課題を解決するために発明されたものであり、室内または屋外においてそのスペースを有効に利用することができ、且つ他の様々な用途に活用することができる多目的型のハンガー等の掛止具を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、細長棒状または折曲可能に形成された腕木材1と、該腕木材1を壁等に突設させるための取付金具3と、該腕木材1の前部に設けられた棒受け4と、この棒受け4に着脱自在に支持され、且つ長さ調整可能に形成された掛止棒2とを備えた掛止具であって、前記腕木材1を、その後部に貫設された支軸5を支点として取付金具3に回動自在に連結するとともに、前記棒受け4を、その中央底部に設けられた回動軸6を支点として腕木材1に回動自在に取付けて構成されたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のハンガー等の掛止具は、腕木材1や取付金具3、棒受け4等の各構成材の2組と、1本の掛止棒2とによって構成されているので、まず一方の取付金具3の背面部に両面テープ11の片側の粘着面を貼着するとともに、他側の粘着面を壁面や柱等(以下、取付金具3を壁面13に固着する場合を想定して説明する)に貼着して、取付金具3を壁面13に固着するとともに、螺子9を用いて取付金具3を壁面13にさらに強固に固着する。次にこの取付金具3の下片3Bの上に腕木材1の後部を乗せ、支軸5によって両者を回動自在に連結し、続いて棒受け4を回動軸6によって腕木材1の前部上面に回動自在に取付ける。そして他方の各構成材についてもこの操作を繰り返して、2本の腕木材1を壁面13にそれぞれ突設させ、別体に設けられた掛止棒2を2個の棒受け4に着脱自在に支持させるものである。
【0007】上記のようにして壁面13に突設された本発明の掛止具は、通常の場合においては、腕木材1を壁面に対して直角状に設定し、その前部に架設された掛止棒2にハンガーを順次掛止して使用するものである。またこの掛止具を使用しない場合や、ハンガーを掛着したままの状態で壁ぎわに設置したい場合には、掛止棒2を架設したまま腕木材1を回動させると、腕木材1の回動に伴って棒受け4も回動するので、掛止棒2を抵抗なく壁ぎわに移動させることができる。
【0008】また腕木材1を折曲可能に形成した場合は、不使用時には腕木材1の長辺部1Bを上方に折曲げて、その先端部を壁面13に当接させるとともに、掛止棒2を三角状の空隙内に掛け渡して収納するようにする。
【0009】
【実施例】以下に、本発明を室内用ハンガー掛止具として使用する場合を例として、その一実施例を図面に基づいて説明するが、図1〜図5は第1実施例を示すものであり、また図6は第2実施例を示すものである。この第1実施例において、図1,図2は本発明の掛止具を前方に向かって突設した場合であり、また図3は本発明の掛止具を壁ぎわに設定する場合を示している。なお図4は腕木材の後部の構造を説明するための断面図であり、また図5は腕木材の前部の構造を説明するための断面図である。
【0010】図中1は、その断面形状が長方形状の細長棒状に形成された腕木材で、後述する取付金具3を介して壁面13に取付けるべく、その後部の上面部がL字状に切削して形成されている。また取付金具3は、やや短い上片3Aと、やや長い下片3Bが上下平行状に設けられるとともに、垂直状の固定片3Cを上方に延伸させた形状で、ほぼ逆F字型に形成されたものである。そして固定片3Cの上下の2ヵ所には螺子孔10が穿設されていて、この螺子孔10に螺子9を螺入するようになっているが、この螺子孔10は拡開状に開口されているので、螺着された螺子9の頭部が突出するのを防止できる構造となっている。さらに腕木材1の後部を上片3Aと下片3Bの間に挾装した場合に、上片3Aから下片3Bに至る貫通孔7が設けられているので、この貫通孔7に支軸5を挿入することにより、腕木材1は、支軸5を支点として回動自在に連結された構成となっているのである。なおこの支軸5は貫通孔7内に遊挿状に挿入されているので、支軸5および腕木材1は取付金具3から簡単に取外すことができる。なおまた本実施例では取付金具3を逆F字型の形状としたが、この取付金具の形状はL字型やコ字型などのその他の形状に形成しても差し支えなく、またこれらの金具の下方に別体のL字型金具の上下を逆にして取付け、腕木材1との連結部分を補強するようにしてもよい。
【0011】続いて腕木材1の前部の構造について説明する。腕木材1の前部上面にはほぼコ字状に形成された棒受け4が回動自在に取付けられているが、この棒受け4の回動構造は以下のようになっている。すなわち棒受け4の底部はやや肉厚状となっているが、その底部のほぼ中央部上面から腕木材1の内部に渡って挿入穴8が設けられており、その挿入穴8に回動軸6が挿入されているので、棒受け4は、この回動軸6を支点として腕木材1に回動自在に取付けられているのである。なお前記回動軸6も挿入穴8内に遊挿状に挿入されているので、回動軸6および棒受け4は腕木材1から簡単に取外すことができる。なおまた棒受け4の底部に設けられた開口部は階段状に形成されており、回動軸6の頭部が突出しないようになっているので、掛止棒2が傷付くことを防止することができる。
【0012】また掛止棒2は1本の丸棒状に形成してもよいが、掛止具の設定場所や家族の人数などの種々な条件に対応すべく2本の分割状に形成して、その長さを調整可能に形成してもよい。この場合の掛止棒2の連結や長さ調整の方法は、例えば釣竿などのように1本をパイプ状に形成するとともに、他の1本を丸棒状に形成して、パイプ状の外筒の中に丸棒状のものを摺動自在に収納するようにすれば、連結および長さ調整を容易に行うことができる。なおこの掛止棒2の素材としては、軽量で復元力のあるグラスファイバーなどが好適である。
【0013】次に図6に基づいて本発明の第2実施例について説明する。本実施例は腕木材1を2分割するとともに、折り曲げ可能に形成したものである。すなわち腕木材1は、後部側のやや短い短辺部1Aと、前部側のやや長い長辺部1Bとから成っており、その両辺部を蝶番12によって連結した構成である。したがってこの腕木材1は使用時に前方に伸ばされ、また未使用時には長辺部1Bを上方に折り曲げて、その先端部を壁面13に着接させるように形成されたものである。そして未使用時の掛止棒2は、短辺部1Aと長辺部1Bと壁面13によって形成された三角状の空隙部分に掛け渡して収納するものとする。
【0014】なお本実施例における掛止具のその他の構成は、第1実施例の掛止具の場合と同様であるのでその詳細な説明は省略するが、腕木材1や棒受け4を回動可能に設けずに固定状にして、腕木材1を単に伸展または折曲可能に形成するのみの構成としてもよい。なおまた上述した第1実施例の掛止具にこの第2実施例の掛止具を組み合わせて使用するようにしてもよく、例えば左右の端部に第1実施例の掛止具を設置し、中央部分に第2実施例の掛止具の1本ないし2本を設置するようにすれば、衣類等の荷重に対して中央部で下支えすることができるので、掛止棒2を長尺状に設定して多数の衣服等を掛止する場合に好適である。またその場合に中央部の掛止具が不要になれば、それを折り曲げておけば邪魔ならないので好都合である。
【0015】以上のように構成された本発明のハンガー等の掛止具は、通常の場合は図7に示すように壁面13に対して直角状に突設させて使用するが、この掛止具を使用しない場合や、ハンガーを掛着したままの状態で壁ぎわに設置したい場合には、腕木材1を壁方向に向かって押すと、図8に示すように、腕木材1が支軸5を支点として水平状に回動する。この際に掛止棒2を棒受け4から取外して回動させてもよいが、掛止棒2を棒受け4に架設したままの状態で回動させれば、棒受け4も腕木材1の回動に伴って回動するので、掛止棒2を支障なく壁ぎわに移動させることができる。なお取付金具3を壁面13に取付ける方法としては、本実施例では取付金具3の背面部に両面テープ11の片側の粘着面を貼着するとともに、他側の粘着面を壁面13に貼着し、さらに螺子9を用いて強固に固着するようにするが、両面テープ11を使用せずに螺子のみによる固定でもよく、また夏物衣料などのように比較的軽量なものを掛着する場合には、両面テープ11による固着のみでも差し支えない。
【0016】本発明の掛止具は、主として室内用のハンガー掛止具として使用するものであるが、その用途はハンガー掛止具に限定されるものではなく、例えば図面掛けやすだれ掛け、洗濯物干し具、スキー場や海水浴場などにおける使用着衣の掛止具などとして、屋内・屋外を問わず多方面に活用可能なものである。
【0017】
【発明の効果】本発明のハンガー等の掛止具は、腕木材を壁や柱等に取付け、その前部に長さ調整可能な掛止棒を架設して構成されているので、この掛止具を設定する場所や使用者の人数などに対応して、最も適切に設定使用することができるとともに、多数の衣服等も掛止することができるという長所がある。また腕木材および棒受けが回動可能に形成されていて、状況に応じて掛止棒を壁ぎわに設定することができるので、スペースを広く有効に利用することができるという効果がある。さらに腕木材は取付金具を用いて壁などに簡単に取付けることができ、且つ各構成材も簡単に組み立てることができるので取扱いが容易であるとともに、各構成材の単価が廉価であるので、製品を市場に安価に提供することができるという産業上の利点がある。さらにまたハンガー以外のものでも容易に掛着することができる構造となっているので、屋内・屋外を問わず多方面に使用することができるという特長がある。
【出願人】 【識別番号】597087321
【氏名又は名称】石田 隆
【出願日】 平成10年(1998)4月17日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−299627
【公開日】 平成11年(1999)11月2日
【出願番号】 特願平10−144989