| 【発明の名称】 |
羽毛布団製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】菊池 仁達
|
| 【要約】 |
【課題】接着を用いた羽毛布団の製造時に行っていた接着布部の配置位置を決めるためのマーキング作業等の寸法取り工程を不要とすることで作業性を向上させ、より低価格の羽毛布団を市場に提供するための製造方法を提案する。
【解決手段】少なくとも形成しようとする多数の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した線状の図柄(LP)もしくは全ての区画線位置を明示可能な図柄(LP)が表面側にプリントされた表側地(1A)と幅方向端部に接着剤を塗布した隔壁布部(2) を用意し、作業平面上に裏返しに拡げた前記表側地裏側表面に表側の前記図柄(LP)により裏側からで明示される位置に従って前記隔壁布部(2) を配置し、前記表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持し、前記接着剤を硬化させて表側地(1A)と裏側地(1b)及び隔壁布部(2) を接着固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の小区画室(5) を形成し、周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、各小区画室(5) に充填口(21)を介して羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 夫々が略等面積の表側地(1A)と、裏側地(1b)とを有した羽毛布団の製造方法であって、少なくとも形成しようとする多数の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した線状の図柄(LP)もしくは全ての区画線位置を明示可能な図柄(LP)が表面側にプリントされた表側地(1A)を用意し、この表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持して前記表側地の図柄(LP)に従って縫合固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するとの各過程を順に含む羽毛布団製造方法。 【請求項2】 夫々が略等面積の表側地(1A)と、裏側地(1b)と、両者の間に介在する隔壁布部(2) を有する羽毛布団の製造方法であって、少なくとも形成しようとする多数の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した線状の図柄(LP)もしくは全ての区画線位置を明示可能な図柄(LP)が表面側にプリントされた表側地(1A)を用意し、幅方向端部に接着剤を塗布した隔壁布部(2) を用意し、作業平面上に裏返しに拡げた前記表側地の裏側表面に表側の前記図柄(LP)により裏側からで明示される位置に従って前記隔壁布部(2) を配置し、前記表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持し、前記接着剤を硬化させて表側地(1A)と裏側地(1b)及び隔壁布部(2) を接着固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するとの各過程を順に含む羽毛布団製造方法。 【請求項3】 夫々が略等面積の表側地(1A)と、裏側地(1b)と、両者の間に介在する隔壁布部(2) を有する羽毛布団の製造方法であって、少なくとも、形成しようとする面方向に連続する多数の六角形状の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した六角形状の図柄(LP)が表面側にプリントされている表側地(1A)を用意し、幅方向端部に接着剤を塗布した隔壁布部(2) を用意し、作業平面上に裏返しに拡げた前記表側地(1A)の裏側表面に表側の前記図柄(LP)により裏側から明示される位置に従って前記帯状布材(2) を配置し、前記表側地と対となる裏側地(1b)を位置を合わせて重ねて一体に保持し、前記接着剤を硬化させて表側地(1A)と裏側地(1b)及び隔壁布部(2) を接着固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の六角形状の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するとの各過程を順に含む羽毛布団製造方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、表裏の側地を接合した袋体内部に羽毛を充填した羽毛布団の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】羽毛布団は、表裏の側地(がわじ)を接合して袋体を形成し、内部には羽毛が適量充填されている。図5の端部拡大側断面図、及び図6の平面図にて羽毛布団の一例を示す。なお、羽毛の偏りを防止し使い心地を良くするため、一般に上記袋体は内部を適宜の小区画室に分割して個々の小区画室(5) に夫々羽毛(6) を充填した構成が採用されている。小区画室の形成には袋状の表裏の側地(1a,1b) の間に所定幅の隔壁布(図では2片の布地で一体の隔壁布(2) を形成している)を格子状に縦横に前記表裏の側地(1a,1b) に取付けて袋内部に介装させ、側地(1a,1b) の周縁部を縁布(1d)を取付け被覆し封止することによって布団内部に多数の小区画室(5:511,512, 〜,546) を形成している。なお、内部に中芯地を用いて表裏方向にも分割されることがある。これら各小区画室(5) 内に充填物である羽毛(6) を充填したのち充填口を封止して羽毛布団が完成する。 【0003】近年では、各部の結合には接着を用いることが多い。接着による布団は、外表面に針穴が全くなく仕上がるので使用に供されても布団内にダニ等の虫が入り込むことが無く健康上また衛生上も好ましい。更に充填物に羽毛を用いた羽毛布団では針穴から羽毛の先が突出して肌触りが悪化したり生理的不快感を起こさせることもなく長期にわたって快適に使用することができる利点がある。また、接着による製造は、縫着と比較して簡便で熟練も不要という利点がある。 【0004】例えば、特公平6−49015号公報(布地接地方法及び布団: 以下では既提案と記す)にはこのような接着手法を用いた布団が開示されている。先の図5及び図6の布団はこの既提案に開示されているのと同等の構成であって各部は既提案に準じており付された各符号も既提案に対応し付してある。細部の説明は既提案に譲りここでは省略する。接着には、熱硬化性或いは熱軟化性の接着剤や粘着剤が使用される。 【0005】ところで、接着によって小区画室を形成すべく表地と裏地の間に隔壁布を配置する際には表地及び裏地との位置関係を正確に保たねばならないため例えば裏地の裏面側(内部側)に予め接着布材(隔壁布)を配置すべき位置にチャコ等でマーキングする製造工程が必ず必要であった(該マーキングに基づいて隔壁布材を配置して加熱接着が行われる)。この位置出し作業は少なからぬ相応の時間を要としており、これは製品の価格にそのまま反映されることになる。 【0006】先の例の様に小区画室を四角形状が連続したものとして形成するのであれば布団の丈方向長さに合わせた接着布部を数本ほぼ定間隔に配置し、またこれと直交するように布団の幅方向長さに合わせた接着布部を数本ほぼ定間隔に配置すれば良いので作業は比較的楽なのであるが、これがより複雑な形状の小区画室を連続させた羽毛布団を製造しようとする場合には接着布部の適切は配置はかなり大変な作業となる。 【0007】例えば、図羽毛布団長手方向に頂角が向いた菱形の小区画室が連続する形態の羽毛布団であれば斜行する接着布部を所定角度で配置しておかねばならない。更には六角形状の小区画室が連続する形状の場合には接着布部の一つ一つの直線部分は短く多くの屈曲点が正確に位置するように配置しなければならず一段と大変で、接着位置のマーキング及び接着時にこれに従って接着布部を配置する工程は多くの時間を費やす作業となってしまっている。なお、製造工程の多くは中心部から縁の側に向かって行われるものが多く、このために必ず布団の中心位置を定規を用いる等して求めなければならず(中心取り)このための寸法取り工程も必要であった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したように接着布部の仮配置のために多くの作業時間を費やしている点を考慮してなされたもので、接着位置を決めるためのマーキング作業を不要にすることでより低価格の羽毛布団を市場に提供することを意図してなされたものそのための方法を提案する。中心取りを省略することについても触れる。これらは作業者の負担を軽減することにもなっている。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明による夫々が略等面積の表側地(1A)と、裏側地(1b)と、を有する羽毛布団製造方法では、少なくとも形成しようとする多数の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した線状の図柄(LP)もしくは全ての区画線位置を明示可能な図柄(LP)が表面側にプリントされた表側地(1A)を用意し、この表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持して前記表側地の図柄(LP)に従って縫合固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するようにする。 【0010】また、本発明による夫々が略等面積の表側地(1A)と、裏側地(1b)と、両者の間に介在する隔壁布部(2) を有する羽毛布団製造方法では、少なくとも形成しようとする多数の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した線状の図柄(LP)もしくは全ての区画線位置を明示可能な図柄(LP)が表面側にプリントされた表側地(1A)を用意し、幅方向端部に接着剤を塗布した隔壁布部(2) を用意し、作業平面上に裏返しに拡げた前記表側地裏側表面に表側の前記図柄(LP)により裏側からで明示される位置に従って前記隔壁布部(2) を配置し、前記表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持し、前記接着剤を硬化させて表側地(1A)と裏側地(1b)及び隔壁布部(2) を接着固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するようにする。 【0011】また、本発明方法では、少なくとも、形成しようとする面方向に連続する多数の六角形状の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した六角形状の図柄(LP)が表面側にプリントされている表側地(1A)及び裏側地(1b)を用意し、幅方向端部に接着剤を塗布した隔壁布部(2) を用意し、作業平面上に裏返しに拡げた前記表側地(1A)の裏側表面に表側の前記図柄(LP)により裏側から明示される位置に従って前記帯状布材(2) を配置し、前記表側地と対となる裏側地(1b)を位置を合わせて重ねて一体に保持し、前記接着剤を硬化させて表側地(1A)と裏側地(1b)及び隔壁布部(2) を接着固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の六角形状の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するようにする。 【0012】 【発明の実施の形態】直接作業に先立って形成しようとする多数の小区画室の全ての区画線位置を明示可能な図柄を表面側にプリントした表側地を準備する。この図柄には区画線位置に略一致させた線状の図柄を用いる。なお図柄は完全に線状に連続していなくても全ての区画線位置を明示可能な図柄なら良く、区画線に沿って一定以上の密度で離散的に配置された点状も様等でも良い。この場合区画線の屈曲点(頂角部)に相当する位置に点状も様が在ると判り易い。こうした線状の図柄の間に適宜のも様を併せてプリントしても勿論良い。そして表側地と略等面積の裏側地が用意される。 【0013】この様な表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて表側地の小区画室を明示している図柄に従って縫合固定することで夫々に充填孔を有した多数の小区画室を形成する。更にこの加工物の周縁部を封止し、全ての小区画室に充填口・充填孔を経て羽毛を充填し開口部を封止して羽毛布団を製造する。表側地と裏側地の間に襠部(隔壁部)を介在させて充填量を多くしても良い。 【0014】縫合に代えて接着を用いることができる。この場合には上述したと同等の表側地とこれに対応した裏側地、更に両者に接着される幅方向端部に接着剤を塗布した隔壁布部を準備する。そして、作業平面上に裏返しに拡げた前記表側地の裏側表面に表側の前記図柄により裏側からで明示される位置に従って隔壁布部を配置する。ついで裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持したまま接着剤を加熱圧着硬化させて各部を固定し充填孔を有した小区画室を形成する。後は前例同様で周縁部を封止して最外周部の小区画室を形成した後、全ての小区画室に羽毛を充填してから封止をする。 【0015】小区画室の形状が正六角形の連続あるいは正八角形の連続を主体に中間小部を持つ形状などの、より複雑な形状の場合にも応用できる(縫合・接着のいずれにも適用化)。なお、これらは従前ははチャコ入れに一段と時間がかかっていたものであるから本発明の効果も一段と発揮され大きな工数低減に結びつく。 【0016】〔実施例〕以下、本発明を実施例に基づき添附図面に沿って詳細に説明する。なお、既出図と同一符号を付した部分は同一あるいは同等部分を示す。図1は本発明の羽毛布団製造方法を説明する羽毛布団の平面図であり、図2は一端部分の内部を同時に示した一部断面平面図、図3は同じ羽毛布団の側面図である。図の羽毛布団は全体としては前述した図5・図6のものと似た構造で、表側地(1A)と裏側地(1b)を接合して形成された袋体(20)の内部に羽毛(6) が充填されているが、隔壁布部(襠部)が一定長毎に120 度屈曲して配置されて表側地及び裏側地と接着されていて六角形状の小区画室(5) が連続的に形成されて夫々に羽毛が充填されるようになっている。 【0017】図の羽毛布団(20A) における表側地(1A)は、形成すべき小区画室(5) に適合させた図柄が表面側にプリントされている点に特徴がある。即ち、少なくとも図柄として面方向に連続する多数の六角形状の小区画室(5) を区画している全ての区画線に略一致することになる六角形状の図柄(LP)が表面側にプリントされている。図柄(LP)は、色彩の差や明度差によって目視により容易に視認可能なように決定されている。 【0018】なお、この図柄(LP)は区画線全体に対応して完全に連続している必要はなく、六角形状が簡単に抽出できるように各頂角部と各辺分に沿った数点にも様をプリントする等でも良く、要は簡単に目視して区画室の位置が特定できるようになっていれば良い。後述するように実際の作業時には表側地(1A)の裏面側から区画室の位置が視認されることになる。なお、上記図柄以外に他の図柄がプリントされていても勿論よく、例えば六角図形の中央部に花も様をあしらったもの等は美的で意匠性も高い。 【0019】裏側地(1b)は、無地或いは任意のも様を付した表側地と略等面積の布片である。両者の間に介在する隔壁布部(2) は、幅方向端部に接着剤を塗布されており、例えば先の既提案に開示されているものを用いても良く、或いはその他、接着剤によって表側地と裏側地夫々に接合される適宜の各種構造であって良い。なお、隔壁布部としては表裏両面に接着剤を塗布した厚み(隔壁としての高さ)が殆どないものも含むものとする。図の羽毛布団のその他の部分も素材的には従来知られたものと特別異なる点はない。 【0020】次に、例示羽毛布団の製造過程について説明する。先ず、用意された上述した如き図柄を付した表側地(1A)を、作業台平面上に裏返しに拡げる。続いて、予め折り畳んであり表裏に接着剤層が表出した前記隔壁布材(2) を前記表側地(1A)の裏側表面に配置してゆく。必要に応じて仮止めを行う。この時配置する位置は、作業時には下面となっている表側の前記図柄(LP)により裏側から明示されるから図柄の位置に従って隔壁布材(2) を配置して行くのみでよいから、作業者が簡単に判り作業性が良い。ちなみに、従来必要であったチャコ等によるマーキングは全く不要でありこのための時間も工数から短縮される。 【0021】なお、布団素材は一般に薄いため通常は裏側からでも透けて容易に図柄が見て取れるが、図柄の色や明度差によっては裏側から透けて見えずらい場合もあるがこのような場合でも作業台を透光性の素材で造り下面から照明するようにすれば簡単に図柄が視認できるようになる。 【0022】続いて前記表側地と対となる裏側地(1b)を位置を合わせて重ねて三者を一体に保持したまま接着剤を熱ローラを通す等により硬化させて表側地(1A)と裏側地(1b)及び隔壁布部(2) を接着固定させる。こうして夫々に充填孔(2a)を有した多数の六角形状の小区画室(5) を形成する。その後、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ全体として袋状体を得る。次いで全ての小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止することで所望の羽毛布団が完成する。 【0023】図3は、完成した羽毛布団の側面図を示している。なお、図4に示すように周辺部に側布(1e)を用いることで羽毛充填量を多くした羽毛布団を得ることも殆ど同じ製造方法によって可能である。 【0024】以上、実施例として六角形状の小区画室を形成した布団の場合について説明したが、本発明における小区画室の形状はこれに限らない。例えば格子状の小区画室であっても良いし、斜行した四角形(菱形)でも良い。夫々の場合に対応して小区画室の形状位置を明示する図柄を表側地の表面にプリントしておけば上述したと殆ど同様の作業手順で羽毛布団を製造でき工数削減に結びつく。 【0025】この他、特に表側地の図柄に長手方向に軸対称となるようにした上述したごとくに小区画室に合わせた線対称図柄をプリントしておけば、製造過程で従来必ず必要であった定規を使用しての中心だし作業(中心どり)が不要になり更に1工程が省略でき一層の工数低減ができて一段と好適である。 【0026】実施例では接着を用いる場合についてのみ説明したが、結合に縫着を用いた場合でも同様で、中心取りや縫合時の寸法取りが不要になり、相応の工数低減効果が得られる。 【0027】本発明に従えば、一般に、少なくとも形成しようとする多数の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した線状の図柄(LP)もしくは全ての区画線位置を明示可能な図柄(LP)が表面側にプリントされた表側地(1A)を用意し、この表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持して前記表側地の図柄(LP)に従って縫合固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するとの過程を順に行う。 【0028】結合に接着技法を用いる場合には、少なくとも形成しようとする多数の小区画室(5) の全ての区画線に略一致した線状の図柄(LP)もしくは全ての区画線位置を明示可能な図柄(LP)が表面側にプリントされてい表側地(1A)及び裏側地(1b)を用意し、幅方向端部に接着剤を塗布した隔壁布部(2) を用意し、作業平面上に裏返しに拡げた前記表側地裏側表面に表側の前記図柄(LP)により裏側からで明示される位置に従って前記隔壁布部(2) を配置し、前記表側地と対となる裏側地を位置を合わせて重ねて一体に保持し、前記接着剤を硬化させて表側地(1A)と裏側地(1b)及び隔壁布部(2) を接着固定するとともに夫々に充填孔(2a)を有した多数の小区画室(5) を形成し、上記加工物の周縁部を充填口(21)を残して封止して最外周部の小区画室(5) を完成させ、前記各小区画室(5) に充填口(21)を介して夫々の充填孔(2a)より羽毛(6) を充填したのち充填口(21)を封止するとの過程を順に行えば良い。 【0029】 【発明の効果】以上詳述したとおり本願発明の羽毛布団製造方法によれば、これまで説明した手順で作業を行うことで製造時の寸法取り工程を省略できる。例えば、接着を用いた製造工程中で、接着布部の仮配置のためのマーキング作業が一切不要となり作業性も大きく改善され、低価格の羽毛布団を得ることができ産業上の効果は極めて大きい。特に小区画室が六角形状等複雑な場合において従来の方法と比べて大きく作業時間が短縮されて効果が一層顕著である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】591195606 【氏名又は名称】株式会社アサミ
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月20日 |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開平11−299614 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−125319 |
|