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【発明の名称】 筒型花立用花束支持具
【発明者】 【氏名】安藤 昭男

【要約】 【課題】筒型花立に花を束ねて立てる時、容易且つ迅速に安定した花立てができるようにすると共に、スマートにして安価に提供できる花束支持具を得る。

【解決手段】筒型花立に立てられた花束を取りこむように内曲げした幅断面を有する正面板1と、該正面板と同一形状にして重なり合うようにした背面板2とをV字状に、下端部の連結交点3を曲げて成形し、前記正面板と背面板のなす開先角度を縮めて、該正面板と背面板の復位するスブリング力で筒型花立に立てられた花束を支持してなり、背面板2には切抜穴2bを穿設し、該切抜穴を通して前記背面板の表裏に突き出させ、正面板の背部と筒型花立の容器内壁に当接するように湾曲させた板バネ4を設けて花束の支持を安定させ、正面板と背面板の開先端部には把手1a,2aを設けて、該把手を摘まんで容易且つ迅速に着脱してなる筒型花立用花束支持具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筒型花立に立てられた花束を取りこむように内曲げした幅断面を有する正面板と、該正面板と同一形状にして重なり合うようにした背面板とをV字状に、正面板と背面板の下端部の連結交点を曲げて成形してなり、前記正面板と背面板とのなす開先角度を縮めて、筒型花立に立てられた花束を前記正面板により取りこむようにして押さえ、支持してなることを特徴とする筒型花立用花束支持具。
【請求項2】 筒型花立に立てられた花束を取りこむように内曲げした幅断面を有する正面板と、該正面板と同一形状にして重なり合うようにした背面板の幅断面を多角形状に内曲げして成形してなることを特徴とする請求項1記載の筒型花立用花束支持具。
【請求項3】 背面板に切抜穴を穿設し、該切抜穴を通して背面板の表裏に板バネを湾曲させて突き出させ、該板バネを正面板の背部と筒型花立の容器内壁に当接するように成形してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の筒型花立用花束支持具。
【請求項4】 正面板と背面板の開先端部に、把手を設けてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の筒型花立用花束支持具。
【請求項5】 正面板と背面板の開先端部に、把手を一体にして設け、該取手部にビニールを被覆してなることを特徴とする請求項4記載の筒型花立用花束支持具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒型花立に花を束ねて立てた時に、ばらばらになったり、倒れたりしないように支持する花束支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、筒型花立に花を束ねて立てる時、特に太い筒型花立である時、花束がばらばらになったり、倒れたりして雑然とし、花が萎れたような状態になって見苦しい。そのために、剣山、ふた又、細い筒等を花立の中に入れるやり方も行われているが、取り扱いが面倒で容易且つ迅速に行えない課題がある。
【0003】又、本発明者の考案である実用新案登録第3037264号の提案では、円弧状の幅断面を有する短冊型の正面板と同形の背面板を重ねて短冊型下端で蝶番により連結し、V字状に自由に開くようにして、板バネを背面板の内壁面に取付けて、板バネのスプリング力により正面板の背部を押さえて、筒型花立に立てられた花束を押し付け支持するように構成されている。
【0004】しかしながら、この構成では花束支持具の下端部と筒型花立の容器底壁部とに隙間が生ずることから、特に太い筒型花立に花を束ねて立て、風圧を受けたりなどして負荷が作用すると、花束支持具の下端部が動いて花束が斜めに倒れやすいことや、板バネのみでは安定した支持力が得られない課題がある。又、正面板と背面板を個別に製作して蝶番で連結して組み立てるため、該蝶番の調達及び組立の手間がかかり、製作費が安価にできないことや、外観上の体裁をスマートにできないなどの課題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記諸課題を解消すべくなされたもので、その解決手段は以下のとおりである。すなわち、(1)筒型花立に立てられた花束を取りこむように内曲げした幅断面を有する正面板と、該正面板と同一形状にして重なり合うようにした背面板とをV字状に、正面板と背面板の下端部の連結交点を曲げて成形してなり、前記正面板と背面板とのなす開先角度を縮めて、筒型花立に立てられた花束を前記正面板により取りこむようにして押さえ、支持してなることを特徴とする筒型花立用花束支持具で、正面板と背面板をバネ性のある薄板で連結交点を曲げてV字状に一体にして成形することにより、連結部品の調達及び連結部品の取付手間を省き、製作費を安価にできるようにすると共に、外観上の体裁がスマートに形成できるようにしたものである。
【0006】(2)筒型花立に立てられた花束を取りこむように内曲げした幅断面を有する正面板と、該正面板と同一形状にして重なり合うようにした背面板の幅断面を多角形状に内曲げして成形してなることを特徴とする前記(1)記載の筒型花立用花束支持具で、正面板と背面板の幅の両側を内曲げして多角形状に成形することにより、薄板による正面板と背面板の剛性を高めると共に、筒型花立に立てられた花束を正面板の幅両縁部から逸脱しないように、取りこむようにして押さえ、支持できるようにしたものである。
【0007】(3)背面板に切抜穴を穿設し、該切抜穴を通して背面板の表裏に板バネを湾曲させて突き出させ、該板バネを正面板の背部と筒型花立の容器内壁に当接するように成形してなることを特徴とする前記(1)又(2)記載の筒型花立用花束支持具で、正面板と背面板のなす開先角度を縮めて、筒型花立に立てられた花束を支持するのに加えて、花束に倒れようとする負荷が作用した時に、板バネを筒型花立の容器内壁に当てて正面板の背部を押さえることにより、花束支持具の下端部が動かないようにして花束の倒れを阻止し、安定した支持が得られるようにしたものである。
【0008】(4)正面板と背面板の開先端部に、把手を設けてなることを特徴とする前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の筒型花立用花束支持具で、把手を摘まんで正面板と背面板のなす開先角度を縮め、花束と筒型花立の容器内壁との隙間に、容易且つ迅速に着脱して花束を支持できるようにしたものである。
【0009】(5)正面板と背面板の開先端部に、把手を一体にして設け、該取手部にビニールを被覆してなることを特徴とする前記(4)に記載の筒型花立用花束支持具で、正面板と背面板の開先端部に取付ける取手の調達及び取手の取付け手間を省き、安価に製作できるようにすると共に、外観上がスマートに成形できるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明すると、本発明は、図1及び図2に示すように、筒型花立に立てられた花束を取りこむように内曲げした幅断面を有する正面板1と、該正面板と同一形状にして重なり合うようにした背面板2とをV字状に、正面板と背面板の下端部の連結交点3を曲げて成形されたものである。
【0011】正面板1と背面板2は、0.5〜1ミリメートル程度の厚さで弾力性のある例えばステンレス鋼の薄板を使用するなどして、図3に示すように幅断面を多角形状に内曲げする。或いは、図4に示すように幅断面を円弧状に内曲げしても良い。
【0012】そして、前記正面板と背面板の下端部の連結交点3を曲げて、正面板と背面板とのなす開先角度Aを30〜45度程度にしてV字状に成形し、前記開先角度を縮めて筒型花立に束ねて立てられた花束と筒型花立の容器内壁との隙間に挿入し、前記正面板と背面板がV字状に開こうとするスプリング力で、前記花束を正面板で取りこむように押さえて支持する。
【0013】前記正面板と背面板の下端部の連結交点3の曲げは、幅両縁部の内曲げ部を切除して曲げ成形しやすくすると共に、先端部に僅かな丸みをつけ、交角をできるだけ小さくして、曲げ成形部が脹らまないように成形するのが花束と筒型花立との隙間に挿入するのに好ましい。
【0014】背面板2には切抜穴2bを穿設し、該切抜穴を通して背面板の表と裏側にいたバネ4を湾曲させて突き出させ、該板バネを正面1の背部と筒型花立の容器内壁に当接するように成形して、正面板と背面板のなす開先角度を縮めて筒型花立に束ねて立てられた花束を支持するのに加えて、該花束に倒れようとする負荷が作用した時に、前記板バネの先端当て部4aが正面板の背部に当接するようにすると共に、板バネの後面当て部4bが筒型花立の容器内壁に当接するようにして支持することにより花束が斜めに倒れたりするのを阻止する。
【0015】前記板バネ4は、背面板2の幅中心部に一端を切り離さないで、背面板の下端より長さの1/3程度の位置を打ち抜いて突き出させる。そして、板バネを背面板と一体にして成形し、切抜穴2bを穿孔する。或いは、板バネ4を別個に製作し、背面板2に穿設された切抜穴2bの下縁部に取付けても良い。
【0016】正面板1と背面板2の幅W及び長さLの寸法は、筒型花立の筒の太さや深さに適合するように定めて、前記正面板と背面板の開先端部には把手1a,2aを前記幅Wより幅小さくして設け、該把手を摘まんで開先角度を縮め、筒型花立に束ねて立てられた花束と筒型花立の容器内壁との隙間に容易且つ迅速に着脱できるようにする。
【0017】前記把手1a,2aは、正面板1,背面板2の開先端部に一体にして、花束に接触しないように僅かに外側へ反らすようにして成形し、ビニールを溶着するなどして表面を被覆し、手触りを良くする。又、前記正面板と背面板の開先端部に、把手をネジなどで着脱できるようにして、多種多様な把手を取付けても良い。
【0018】
【実施例】本発明を筒型花立に挿入して花束を支持してなる実施例を図5において説明すると、正面板1の開先端部に設けられた把手1aと背面板2の開先端部に設けられた把手2aを摘まんで正面板と背面板の開先角度を縮めて、筒型花立5に束ねて立てられた花束6と、筒型花立の容器内壁との隙間7に、正面板1を花束に向けて挿入し、前記把手を手放すと、正面板と背面板の開こうとするスプリング力で花束を前記正面板で取りこむようにして押さえ支持する。
【0019】又、板バネ4の先端当て部4aが正面板1の背部に当接し、同時に前記板バネの後面当て部4bが筒型花立の容器内壁に当接して、花束支持具の下端部が隙間7内で動かないように支持するため、花束に負荷が作用しても、花束が斜めに倒れないように支持できる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る筒型花立用花束支持具を使用することにより。筒型花立に束ねて立てられた花束がばらばらにならず、安定した支持ができ、且つ花束に負荷が作用しても崩れることがなく、常に整然とした花の姿を堪能できる。
【0021】又、筒型花立に束ねて立てられた花束と、筒型花立の容器内壁との隙間に、容易且つ迅速に着脱して花束を支持できるため、頻繁に筒型花立から取り出して、花の姿を作り直したり、花を長持ちさせるための水切りや水の取替えをしたりするのに手間を要せず便利である。
【0022】さらに、弾力性のある薄板を用いて一体に成形することにより、当該花束支持具の外観をスマートにでき、且つ取付部品の調達や組立に要する手間を省くことができ、製作費を安価にできる。などの諸効果がある。
【出願人】 【識別番号】394007274
【氏名又は名称】安藤 昭男
【出願日】 平成10年(1998)4月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】栫 生長
【公開番号】 特開平11−299612
【公開日】 平成11年(1999)11月2日
【出願番号】 特願平10−153502