| 【発明の名称】 |
集合住宅用郵便受箱の取付施工装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 正和
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| 【要約】 |
【課題】モルタルが凝固するまで待つことなく、施工時間を大幅に短縮し得る集合住宅用郵便受箱の取付施工装置を提供する。
【解決手段】郵便受箱1の外周形状に略一致させて矩形状に形成された前後一対の縁取り枠6a,6bと、少なくとも前記両縁取り枠6a,6bの下部位置を含む両縁取り枠6a,6bの所要部間に差し渡されて該両縁取り枠6a,6bを連結する連結杆7a,7a、7b,7bとからなる取付施工用枠体5を形成し、該取付施工用枠体5の少なくとも下部位置の連結杆7a,7aを、壁面3に形成した取付け口10の内底面10aから突設された支持杆11aに固定して、その縁取り枠6a,6b内に郵便受箱1を内嵌するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】郵便受箱の外周形状に略一致させて矩形状に形成された前後一対の縁取り枠と、少なくとも前記両縁取り枠の下部位置を含む両縁取り枠の所要部間に差し渡されて該両縁取り枠を連結する連結杆とからなる取付施工用枠体を備え、該取付施工用枠体の少なくとも下部位置の連結杆を、壁面に形成した取付け口の内底面から突設された支持杆に固定して、その縁取り枠内に郵便受箱を内嵌するようにしたことを特徴とする集合住宅用郵便受箱の取付施工装置。 【請求項2】前記縁取り枠の前縁に化粧加工を施し、その化粧加工面を前記取付け口の周縁に露出させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載した集合住宅用郵便受箱の取付施工装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅用郵便受箱の取付施工装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、マンション等の集合住宅の入口付近には、各入居者用の複数の郵便受けが一体化された集合住宅用郵便受箱が設置されている。 【0003】かかる集合住宅用郵便受箱を壁面に埋込施工する場合には、図6に示すように、まず、壁面aに予め形成した郵便受箱bの外形より若干大きめの取付け口cの内底面d上に、断面三角形を呈する複数のレベル調整杆e,eを載置して水平レベルの調整を行なった後、該レベル調整杆e,eをモルタルfで埋めて固定する。 【0004】次に、取付け口cの後面gの所定位置に複数の下穴hを穿設して、各下穴hにプラグiを嵌入した状態で、取付け口c内に郵便受箱bを装入し、該郵便受箱bの後側板jに挿通させたタッピングネジkを前記プラグiに螺入することによって郵便受箱bを固定する。 【0005】然る後、前記郵便受箱bの左右側面及び上面と、これに対向する取付け口cの内面間に生じた隙間にモルタルf’を充填するとともに、郵便受箱bの前面側の外周を囲繞するようにして、化粧加工を施した四本の縁取り杆mをあてがって、各縁取り杆mを前記モルタルf’で固定する。最後に壁面aの外表面をモルタルf’及びタイルn等で仕上げて施工完了としている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の施工方法にあっては、取付け口cの内底面d上に載置したレベル調整杆e,eを固定するためのモルタルfが凝固しないと、次の工程に進めず、該モルタルfが凝固するまで所定時間放置しなければならないため、施工に時間がかかるという問題点がある。 【0007】また、郵便受箱bの前面側の外周に配設される四本の縁取り杆mの取付け時に、各縁取り杆mがずれないように、一本づつ手で押えて位置を合わせ乍らモルタルf’で固定しているため、手間と時間がかかり、作業能率が悪いという問題点がある。 【0008】本発明は、かかる従来の問題点を解消し得る集合住宅用郵便受箱の取付施工装置を提供することを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、郵便受箱の外周形状に略一致させて矩形状に形成された前後一対の縁取り枠と、少なくとも前記両縁取り枠の下部位置を含む両縁取り枠の所要部間に差し渡されて該両縁取り枠を連結する連結杆とからなる取付施工用枠体を備え、該取付施工用枠体の少なくとも下部位置の連結杆を、壁面に形成した取付け口の内底面から突設された支持杆に固定して、その縁取り枠内に郵便受箱を内嵌するようにしたことを特徴とする集合住宅用郵便受箱の取付施工装置である。 【0010】かかる構成にあって、取付施工用枠体の少なくとも下部位置の連結杆を、取付け口の内底面から突設された支持杆に固定するに際して、溶接あるいは螺子止めによる固定手段を適用することができるため、従来のように、モルタルが凝固するまで待つことなく次の工程に進むことができる。これにより、施工時間を大幅に短縮することができる。 【0011】また、前記取付施工用枠体を構成する縁取り枠の前縁に化粧加工を施し、その化粧加工面を前記取付け口の周縁に露出させるようにすれば、該縁取り枠が矩形状に形成されており、かつ取付施工用枠体を固定すれば、該縁取り枠も同時に固定されることとなる。これにより、化粧加工を施した縁取り枠の取付けに手間と時間がかからず、作業能率を向上させることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施例を、図1,図2について説明する。 【0013】1は、集合住宅用郵便受箱(以下、これを単に「郵便受箱」と略称する。)を示す。該郵便受箱1は、その全体形状が長方体を呈するように複数の郵便受け2を連結して一体化したものであり、また、壁面3への埋込施工に対応し得るように、各郵便受け2の前面には、郵便物の投入用扉4aと取出用扉4bとが夫々設けられている。 【0014】5は、本発明にかかる取付施工装置を構成する取付施工用枠体であって、該取付施工用枠体5は、図2に示すように、矩形状に形成された前後一対の縁取り枠6a,6bと、両縁取り枠6a,6b間に差し渡されて該縁取り枠6a,6bを所定間隔で連結する下部位置の連結杆7a,7a及び上部位置の連結杆7b,7bとからなる。縁取り枠6a,6bは、前記郵便受箱1を内嵌し得るように、該郵便受箱1の外周形状に略一致する大きさとなっており、前部側に配設される縁取り枠6aの前縁には、研磨加工,ヘアライン加工,メッキ加工,塗装加工等の化粧加工を施してなる化粧加工面8が形成されている。また、前記連結杆7a,7a、7b,7bは、夫々断面L形のアングル杆からなり、その各一側縁9aの両端を、前記縁取り枠6a,6bの上下の外周縁に水平に固着することにより、他側縁を上下方向に垂直に突出させて取付け縁9bとしている。 【0015】また、前記壁面3には、取付施工用枠体5の外形より若干大きめの取付け口10が予め形成されており、該取付け口10の内底面10a及び内天面10bには、前記連結杆7a,7a、7b,7bの各取付け縁8bに対応する位置に複数の支持杆11a,11bが夫々突設されている。この支持杆11a,11bは、壁面3の内部に埋設される鉄筋を利用してもよいし、あるいは、ボルト,丸棒等を打ち込んで設けるようにしてもよい。 【0016】そして、壁面3に郵便受箱1を取付けるに際して、まず、取付け口10内に前記取付施工用枠体5を装入し、レベル調整杆e,e(図6参照)等を用いて、該取付施工用枠体5の水平レベルの調整と位置合わせを行なった後、図1に示すように、連結杆7a,7a、7b,7bの各取付け縁9bを支持杆11a,11bに溶接して固定する。 【0017】これにより、取付施工用枠体5が即座に固定されるとともに、前部側の縁取り枠6aの前縁に形成された化粧加工面8が、取付け口10の周縁に露出する適正位置に保持されることとなる。 【0018】次に、取付け口10の後面10cの所定位置に複数の下穴12を穿設して、各下穴12にプラグ13を嵌入し、この状態で、縁取り枠6a,6b内に前方から郵便受箱1を内嵌する。そして、該郵便受箱1の後側板14aに挿通させたタッピングネジ15を前記プラグ13に夫々螺入することによって郵便受箱1を固定する。然る後、該郵便受箱1の外周面と取付け口10の内周面間に生じた隙間にモルタル16を充填するとともに、壁面3の外表面をモルタル16’及びタイル17等で仕上げることにより、施工が完了する。 【0019】図3は、第2の実施例を示し、この実施例は、壁面3を貫通させて郵便受箱1を取付ける場合の施工例を表わしたものである。郵便受箱1を構成する複数の郵便受け2は、壁面3への貫通施工に対応し得るように、その前面に郵便物の投入用扉4aが設けられ、後面に取出用扉4bが夫々設けられている。 【0020】この実施例における取付施工用枠体5は、前記第1実施例のものと同様に、郵便受箱1の外周形状に略一致させて矩形状に形成された前後一対の縁取り枠6a,6bと、両縁取り枠6a,6bの上下位置に差し渡されて該縁取り枠6a,6bを所定間隔で連結する連結杆7a,7a、7b,7bとからなり、両縁取り枠6a,6bの前縁には、第1実施例のものと同様の化粧加工面8,8が夫々形成されている。 【0021】また、壁面3を貫通させて形成された取付け口10の内底面10a及び内天面10bには、前記連結杆7a,7a、7b,7bの各取付け縁9bに対応する位置に複数の支持杆11a,11bが夫々突設されている。そして前記取付施工用枠体5は、その連結杆7a,7a、7b,7bの各取付け縁9bを、前記支持杆11a,11bに溶接することにより固定されている。 【0022】これにより、取付施工用枠体5を即座に固定し得るとともに、前部側の縁取り枠6a及び後部側の縁取り枠6bの前縁に夫々形成された化粧加工面8,8を、取付け口10の周縁に露出する適正位置に保持し得るようにしている。 【0023】この取付施工用枠体5の固定状態にあって、縁取り枠6a,6b内に郵便受箱1が内嵌され、該郵便受箱1の外周面と取付け口10の内周面間に生じた隙間にモルタル16が充填される。ここで、郵便受箱1の外周面に位置する側板14bに形成されている連結孔18に螺子19を内側から挿通して、外側に突出する該螺子19の突出端を前記モルタル16に埋入させることにより、郵便受箱1を固定するようにしている。然る後、壁面3の外表面がモルタル16’及びタイル17等で仕上げられている。 【0024】尚、上記両実施例にあっては、取付施工用枠体5の上部位置に連結杆7b,7bを配設して、該連結杆7b,7bを取付け口10の内天面10bから突設された支持杆11bに溶接して固定するようにしているが、これに代えて、前記連結杆7b,7bを取付施工用枠体5の左右の側部位置に配設するとともに、取付け口10の左右の内側面に支持杆11bを突設させて、該支持杆11bに前記連結杆7b,7bを固定するようにしてもよい。 【0025】また、上記両実施例にあっては、取付施工用枠体5の上下位置の連結杆7a,7a、7b,7bを支持杆11a,11bに固定するのに、溶接による固定手段を用いているが、これに代えて、少なくとも下部位置の連結杆7a,7aを、図4に示すように、下部に水平の取付け縁9cを備えた断面クランク形,あるいは断面コ字形のアングル杆とするとともに、取付け口10の内底面10aに前記取付け縁9cに挿通されるボルトからなる複数の支持杆11aを突設し、該支持杆11aに螺合した上下一対のナット20a,20bによって前記取付け縁9cを挟持して固定するようにしてもよい。このような螺子止めによる固定手段を適用すると、下部のナット20aの螺進作用を介して取付施工用枠体5のレベル調整を行なうことができるとともに、上部のナット20bの緊締作用を介して連結杆7a,7aを簡単に固定することができる。 【0026】さらに、上記第1実施例にあっては、縁取り枠6aの前縁に、また、第2実施例にあっては、縁取り枠6a,6bの各前縁に、化粧加工面8を夫々形成するようにしているが、これに代えて、図5に示すように、前縁に化粧加工面8を備えた矩形状の化粧枠21を、縁取り枠6aもしくは縁取り枠6a,6bと別体に設け、モルタル16の充填時に、該化粧枠21を郵便受箱1に外嵌して化粧加工面8を取付け口10の周縁に露出させるようにしてもよい。 【0027】 【発明の効果】本発明は上述のように、郵便受箱1の外周形状に略一致させて矩形状に形成された前後一対の縁取り枠6a,6bと、少なくとも前記両縁取り枠6a,6bの下部位置を含む両縁取り枠6a,6bの所要部間に差し渡されて該両縁取り枠6a,6bを連結する連結杆7a,7a、7b,7bとからなる取付施工用枠体5を備え、該取付施工用枠体5の少なくとも下部位置の連結杆7a,7aを、壁面3に形成した取付け口10の内底面10aから突設された支持杆11aに固定して、その縁取り枠6a,6b内に郵便受箱1を内嵌するようにしたから、前記取付施工用枠体5の連結杆を7a,7aを支持杆11aに固定するに際して、溶接あるいは螺子止めによる固定手段を適用することができるため、従来のように、モルタル16が凝固するまで待つことなく次の工程に進むことができる。これにより、施工時間を大幅に短縮することができる。 【0028】また、前記取付施工用枠体5を構成する縁取り枠6aの前縁、又は縁取り枠6a,6bの前縁に化粧加工を施し、その化粧加工面8を前記取付け口10の周縁に露出させるようにすれば、該縁取り枠6a,6bが矩形状に形成されており、かつ取付施工用枠体5を固定すれば、該縁取り枠6a,6bも同時に固定されるため、化粧加工を施した縁取り枠6a、又は縁取り枠6a,6bの取付けに手間と時間がかからず、作業能率を向上させることができる等の優れた効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592094243 【氏名又は名称】カネソウ株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 喜多男
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| 【公開番号】 |
特開平11−276336 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−104053 |
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