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【発明の名称】 仏 壇
【発明者】 【氏名】高橋 理孔

【氏名】高橋 義信

【要約】 【課題】三つの扉片からなる扉板の開閉の際の屈曲形状を構成簡易に安定化しかつ小さな駆動力にて開閉させる。

【解決手段】箱部2の両側に開閉可能な一対の扉板3と、この扉板3を開閉動作をさせる駆動手段7を具えた仏壇である。扉板3は、側の扉片4と中の扉片5と外縁が互いに近接して箱部2を閉止する前の扉片6とから構成される。駆動手段7は、駆動装置の駆動により箱部2の巾方向に沿って横行するスライド具7と、一端が箱部2に回動可能に支持されかつ他端が前の扉片6に枢着される第1の回動腕L1と、一端が第1の回動腕L1に回動可能に支持されかつ他端が中の扉片5に枢着される第2の回動腕L2とを具えるとともに、一端が第1の回動腕にL1回動可能に支持されかつ他端がスライド具7に回動可能に枢着されることにより、スライド具7の横行でこの第1の回動腕L1を回動させる第3の回動腕L3とを具えることを特徴としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】箱部の両側に開閉可能な一対の扉板を設けるとともに、この扉板を開閉動作させる駆動手段を具えた仏壇であって、前記扉板は、前記箱部の一側縁に内縁を折り曲げ自在に枢支されかつ箱部の側壁部を形成する側の扉片と、該側の扉片の外縁で内縁を折り曲げ自在に枢支される中の扉片と、該中の扉片の外縁で内縁を折り曲げ自在に枢支されかつ外縁が互いに近接することにより該箱部を閉止して前記箱部の前壁部を形成する前の扉片とから構成されるとともに、前記駆動手段は、駆動装置の駆動により前記箱部の巾方向に沿って横行するスライド具と、一端が該箱部に回動可能に支持されかつ他端が前記前の扉片に枢着される第1の回動腕と、一端が該第1の回動腕に回動可能に支持されかつ他端が前記中の扉片に枢着される第2の回動腕とを具えるとともに、一端が前記第1の回動腕に回動可能に支持されかつ他端が前記スライド具に回動可能に枢着されることにより前記スライド具の横行で前記第1の回動腕を回動させる第3の回動腕とを具えたことを特徴とする仏壇。
【請求項2】前記スライド具は、周回するチエーンに取り付けられることにより前記横行することを特徴とする請求項1記載の仏壇。
【請求項3】前記スライド具は、回動するピニオンに噛み合って前記箱部の巾方向に移動するラック手段に取り付けられることにより前記横行することを特徴とする請求項1記載の仏壇。
【請求項4】前記第3の回動腕は、前記一端が前記第1の回動腕の腕長さの中間よりも前記前の扉体側で該第1の回動腕に枢着されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の仏壇。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる自動開閉の仏壇に係り、詳しくは三つの扉片からなる扉板の開閉の際の屈曲形状を構成簡易に安定化でき、しかも小さな駆動力にて開閉しうる仏壇に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば三つの扉片を屈曲可能に蝶着してなる扉板を用い、外観に変化を与えるとともに、箱部内部に安置する仏像等を斜め前方からも拝観可能とした仏壇が提案されている。このような仏壇として、例えば図8に示すように、箱体aに設けた電動機などに連係する回動腕bを用い、扉片c1上の一点を所定の軌跡で案内させることによって扉板cの自動開閉を行っている。
【0003】しかしこのものでは、扉板cが扉片c1、c2、c3及び回動腕bによる不安定な不限定連鎖をなすため、扉板cの屈曲形状が開閉の都度異なり、見映えを大巾に損ねるという不具合があった。
【0004】発明者らは、特開平2−172416号公報により、箱部aと扉片c1とを継ぐ回動腕b及び回動腕bと扉片c2とを継ぐ第2の回動腕dを用いることを基本として、限定連鎖を形成し開閉の際の扉板の屈曲形状を構成簡易に安定化することをすでに提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特開平2−172416号公報の仏壇では、駆動手段により回動腕bの箱部a側の枢支点となる枢軸eを直接駆動しているため、扉体の開閉には大きな駆動力を必要とし、駆動手段としての例えば電動機が大型化したり、また回動碗bの回転角を直接制御しているため、該回動碗bの小さな回転角度のずれが扉体の開閉量に大きな誤差となって現れるなどの問題があった。
【0006】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出されたもので、三つの扉片からなる扉板の開閉の際の屈曲形状ないし開閉動作を安定化しつつ小さな駆動力にて開閉しうる仏壇を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記載の発明は、箱部の両側に開閉可能な一対の扉板を設けるとともに、この扉板を開閉動作させる駆動手段を具えた仏壇であって、前記扉板は、前記箱部の一側縁に内縁を折り曲げ自在に枢支されかつ箱部の側壁部を形成する側の扉片と、該側の扉片の外縁で内縁を折り曲げ自在に枢支される中の扉片と、該中の扉片の外縁で内縁を折り曲げ自在に枢支されかつ外縁が互いに近接することにより該箱部を閉止して前記箱部の前壁部を形成する前の扉片とから構成されるとともに、前記駆動手段は、駆動装置の駆動により前記箱部の巾方向に沿って横行するスライド具と、一端が該箱部に回動可能に支持されかつ他端が前記前の扉片に枢着される第1の回動腕と、一端が該第1の回動腕に回動可能に支持されかつ他端が前記中の扉片に枢着される第2の回動腕とを具えるとともに、一端が前記第1の回動腕に回動可能に支持されかつ他端が前記スライド具に回動可能に枢着されることにより前記スライド具の横行で前記第1の回動腕を回動させる第3の回動腕とを具えたことを特徴としている。
【0008】また請求項2記載の発明では、前記スライド具は、周回するチエーンに取り付けられることにより前記横行することを特徴とする請求項1記載の仏壇である。
【0009】また請求項3記載の発明では、前記スライド具は、回動するピニオンに噛み合って前記箱部の巾方向に移動するラック手段に取り付けられることにより前記横行することを特徴とする請求項1記載の仏壇である。
【0010】また請求項4記載の発明では、前記第3の回動腕は、前記一端が前記第1の回動腕の腕長さの中間よりも前記前の扉体側で該第1の回動腕に枢着されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の仏壇である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。本実施形態では、図1に示すように、箱部2の両側に開閉可能な一対の扉板3、3を設けるとともに、この扉板3を開閉動作をさせる駆動手段8を具えたいわゆる自動開閉式の仏壇1が例示されている。
【0012】前記箱部2は、本例では後縁を背板2Aにより連結した側板2S、2Sの上部に上覆部2Uを設けるとともに下部には底板2Dを取付けたものを例示している。また箱部2は、前記底板2Dの上に小高さの祭壇10を有し、その略全巾に亘りかつ底板2Dの前縁からやや控えて隆起させた厨子部11を形成している。
【0013】また前記側板2S、2Sの前縁には、折戸状の一対の前記扉板3、3が両開き可能に取付けられる。これにより、扉板3、3は、前記背板2A、側板2S、2S、上覆部2U、底板2Dが形成する空間H1を開閉できる。なお前記上覆部2Uは、本例では上板12と前記空間H1に臨む天井板13とを、上下の飾り桟14、15間に架け渡し、又飾り桟14、15間が前記背板2Aと前板16とで遮蔽されることによって、上板12、天井板13との間で前記駆動手段7を収容する機械室H2を形成している。
【0014】前記各扉板3は、図1、図2に示すように側の扉片4と、中の扉片5と、前の扉片6とを含む3つの扉片により構成され、本例では各扉片4ないし6は、前記底板2D、天井板13との間の距離と略等しい高さを有する矩形板状体から構成されたものを示す。
【0015】前記側の扉片4は、前記箱部2の側板2Sの一側縁に、本例では蝶番G1(図2に示す)を介して取り付けされることにより内縁を折り曲げ自在に枢支されている。また前記中の扉片5は、前記側の扉片4の外縁に本例では蝶番G2を介して取り付けされることにより内縁を折り曲げ自在に枢支されている。さらに前記前の扉片6は、前記中の扉片5の外縁で蝶番G3を介して取り付けされることにより内縁を折り曲げ自在に枢支されている。なお側の扉片4は、前記天井板13、底板2D19との間で枢着された支軸などを用いて枢着しても良い。
【0016】このように、前記扉板3は、各扉片4ないし6を夫々蝶番を用いて連結するとともに、前記側の扉片3の内縁を、前記側板2Sの一側縁の支持点nで外折れ自在に枢着することによって両開き状に配されるとともに、前記前の扉片6、6の外縁が互いに近接することにより該箱部2を閉止できる。なお本例では、前記前の扉片6の一方には、各前の扉片6、6の近接した外縁を目隠しする覆板6Bを具え、箱部を閉止した際の仏壇の正面からの見栄えを向上する。
【0017】また扉板3は、本例では図3に実線で示すように、前記側の扉片4が側板2Sと一直線状にかつ前の扉片6が中の扉片5と一直線状に夫々並置され、前の扉片6の外端が互いに近接することにより箱部2を閉止する閉扉状態R1と、図において二点鎖線で示すように、側の扉片4が外方に張出しかつ前の扉片6が中の扉片5に対して鋭角に折りたたまれるごとく開放する開扉状態R2との間で開閉でいる。なお一点鎖線において、閉扉状態R1と開扉状態R2との間の状態の一例を示している。
【0018】前記閉扉状態R1において、本例では、側の扉片4は側板2Sと協働して箱部2の側壁部19を形成し、他方、前の扉片6は中の扉片5と協働して前壁部20を形成する。なお中の扉片5は、例えば図4(A)に示すような斜板状、又は図4(B)に示すように斜材4Aの両端に直角に向く側材4B、前材4Cを設けた折れ板状に形成することなど種々の形状が採用できる。
【0019】次に前記駆動手段8は、図1、図2に示すように前記機械室H2に収納され、例えばスライド具7と、第1の回動腕L1、第2の回動腕L2及び第3の回動腕L3とから構成されるものを例示している。
【0020】前記スライド具7は、本例では図2に示すように駆動装置としての電動機Mの駆動により周回するチエーンCに取り付けられることにより前記横行するものを例示している。
【0021】すなわち、図2に示すように、取付板22に固定されて箱部2の巾方向にのびるレールRと、このレールRの上、下に並設された案内溝23、24に沿って横方向に移動しうるスライドブロックBを有する左右のスライド具7A、7Bと、前記レールRの両端の鎖車25、26に巻装されて周回しかつ前記スライド具7Aが取り付けられる上走行線C1、前記スライド具7Bが取付けられる下走行線C2を有するチエーンCとから構成されたものを示す。
【0022】前記一方の鎖車25は、取付板22の一端に固着された電動機Mの出力軸上に、また前記他方の鎖車26は、取付板22の他端で枢支された支軸に可回転に枢支されており、前記電動機Mを回転駆動することにより、前記チェーンCを周回させ、ひいては前記スライド具7A、7Bを互いに異なる方向で横行させることができる。
【0023】なお鎖車25と電動機Mの出力軸とは、一定のトルクをこえることにより該鎖車をスリップさせる周知構成のトルク制限器などを介して連結されている。これにより、異常な過負荷を防止できる。またレールRには、その上方部に、前記スライド具7A、7Bと当接することにより該スライド具7A、7Bの横行ストロークの外端位置を規制しうるマイクロスイッチなどの検知器29、29が取付けられたものを例示している。
【0024】また前記第1の回動腕L1は、本例では一端が前記箱部2の端部側で軸受31を介して回動方向のみ自由回動可能に支持された枢軸30に連結され、かつ他端が前記前の扉片6に第1の取付片33を介して枢支点Kで枢着され、略水平面内で前記枢軸30の回りで回動可能に支持されたものを例示する。また前記第1の取付片33は、本例では略L字状の金物で構成され、前記前の扉片6の上端面に固着されているものを示す。
【0025】また、前記第2の回動腕L2は、本例では一端が該第1の回動腕L1に回動可能にピンにて支持されかつ他端が前記中の扉片5に第2の取付片34を介して枢着されているものを示す。この第2の取付片34は、本例では略台形状の金物で構成され、前記中の扉片5の上端面に固着されているものを示す。なお前記第1、第2の取付片33、34の取付位置は、各扉片6、5の上端面以外にも例えば下端面などに取り付けることもできる。
【0026】また前記第3の回動腕L3は、本例では一端が前記第1の回動腕L1に回動可能に支持されかつ他端が前記スライド具7に枢軸36を介して回動可能に枢着される。したがって前記スライド具7A、7Bの横行により、前記第1の回動腕L1を回動させるものを例示している。なお前記枢軸36は、前記天井板13に形成した箱部2の巾方向に沿って形成された溝39によっても案内される。これにより、第3の回動腕L3の一端は、常に箱部2の巾方向に移動しうる。
【0027】前記第1の回動腕L1を一端で支持する前記枢軸30は、図3に示したごとく、扉板3の閉扉状態R1での前記枢支点K1と開扉状態R2での枢支点K2とを結ぶ線分X1の垂直2等分線N上、本例では前記側壁部19、前壁部20の内側に位置して設けられたものを示すが、各壁部19、20の外方に設けることもできる。
【0028】上述のような扉板3に設けられたリンク機構は、図5のように略示することができる。ここで、このリンク機構は、箱体2(固定リンク)、前の扉片6、側の扉片4、第2の回動腕L2、第3の回動腕L3からなる5個の複素節と、第1の回動腕L1と、中の扉片5の2個の3対偶素節と、1個のすべり対偶をなすスライド具7(スライダ)とからなり、リンクの総数が8、自由度1の対偶の総数が10である。つまり、このリンク機構の水平面での自由度Fは、F=3(8−1)−10(3−1)=1となり、限定連鎖機構を形成する。
【0029】したがって、本実施形態の扉板3を開閉するリンク機構は、第3の回動腕L3に変位を与えると、その第3の回動腕L3の位置における他のリンクの位置が一義的に定められる。したがって、扉板3の開閉時の屈曲形状を一義的に決定でき、閉扉、開扉状態R1、R2間に亘って安定して扉板7を開閉することができる。なお前記スライド具7を箱部2の外側に向けて移動させることにより、扉板3を開状態へと変化させることができ、また前記スライド具7を箱部2の内側に向けて移動させることにより扉板3を閉の状態にすることができる。
【0030】また本例では前記第1の回動腕L1の枢軸30の中心が回動点K1、K2を結ぶ線分の2等分線上に位置することによって正しくかつ円滑に扉体3を作動させることができる。
【0031】さらに本発明では、前記第1の回動腕L1の枢軸30を直接回転駆動するのではなく、スライド具7の前記箱部2の巾方向の横行を利用して前記第1の回動腕L1を回動させるモーメントを発生させているため、この枢軸30と、第1の回動腕L1と第3の回動腕L3との連結点mとの距離に反比例した小さな駆動力で第1の回動腕L1を回動させることが可能となる。このため、第1の回動腕の枢軸30を直接駆動していた従来の駆動装置に比し、例えば小型の電動機Mを使用することが可能になり、装置の小型化や、さらなる静粛化を図るのに役立つ。
【0032】また、本例では前記第3の回動腕L3は、前記一端が前記第1の回動腕L1の腕長さの中間よりも前記前の扉体6側で該第1の回動腕L1に枢着されるものを例示している。つまり、前記連結点mを、枢支点K側へと近づけている。このように第3の回動腕L3の第1の回動腕L1に対する作用点を、第1の回動腕L1の回転中心から遠ざけることにより、さらに大きなモーメントを発生することができる点で好ましい。
【0033】なお前記扉板3を開閉させる前記リンク機構は、節点の位置などを変えることによって、開扉状態R2における扉板7の屈曲形状を、好みに応じてまた仏壇の配置場所の広狭に応じて調整できるのが好ましい。図6には、本実施形態のより詳細な部分平面図を示し、本例では、このような調整を容易に行えるように、前記第2の取付片34に、第2の回動腕L2の他端側の取付位置を変化させうる回動腕位置換え手段40を設けたものを例示する。
【0034】この位置換え手段40は、第2の取付片34の水平面内での位置を違えた場所に複数(本例では2個)のネジ孔42、43を設けるとともに、このネジ孔42、43の双方に嵌合しうるピン、段付ねじなどの結合具にて選択的に前記第2の回動腕L2の他端を回動自在に連結することができる。
【0035】また前記第2の取付片34に形成される複数のネジ孔42、43は、前記閉扉状態R1において、前記第2の回動腕L2と第1の回動腕L1との連結中心点Qを中心とする同一の円周線上に形成されるものを例示している。これによって、第2の回転腕L2の取付位置を換えても扉閉状態R1の位置を全く変化させることなく、開扉状態R2の開き具合を調節できる。本例ではネジ孔43に前記第の回動腕L2の他端側を取り付けているものを示すが、その取付位置をネジ孔42に付け換えることにより、開扉状態R2での側方への張り出し量を減じることができ、省スペース化を図りうる。
【0036】また前記前の扉片6と前記中の扉片5とは、図6に示すようにその折れ曲がり角度αを極力減じてコンパクトな開扉状態R2を構成することが望ましい。しかしながら、この折れ曲がり角度αを減じた場合には、前記扉開状態R2としたときに、前の扉片6の外端が側の扉片4の内向き面4iに当接し、衝突音やきしみ音、さらには扉片の損傷などを招く不具合があった。
【0037】本実施形態では、上述の不具合を防ぎ扉板3の開閉を安定化させるべく、前記前の扉片6の外端と、前記側の扉片4の内向き面4iとの衝合を防止しうる扉片の当接防止部44を設けたものを例示している。
【0038】本例の当接防止部44は、前記前の扉片6の内向き面6i側のコーナ部6Aを扉片の高さ方向に亘って斜辺45に切り欠くことにより形成されたものを示している。これにより、開扉状態R2での前記側の扉片4の内向き面4iへの当接を防止できる。また前の扉片6の内向き面6i側のコーナ部を切り欠くことにより、扉片6の外観を損ねることもない。なお当接防止部42は、斜辺45に切り欠くほか、円弧状など種々の形状で形成でできる。また図6に点線で示すように、前記前の扉片6に設けた扉体当接防止部44に換えて、またはこれと併用して、前記側の扉片4の内向き面4iに当接防止用の凹み部46を設けることでも良い。
【0039】このように、本実施形態の仏壇は、扉板3の扉開状態R2において、前記側の扉片4の内向き面との衝合を避けつつ扉片の折り畳み角度αを減じうる。
【0040】図7(A)には、本発明の駆動手段8の他の実施形態を示す。この例では、スライド具7A、7Bは、それぞれ歯面を向き合わせ、かつ電動機などにより回転駆動されるピニオン50に噛み合わせたラックギヤ51A、51Bに設けられている。そして、このピニオン50を回転駆動すると、ラックギヤ51A、51Bは、互い異なる向きに横行する。なおラックギヤ51A、51Bは適宜のローラ、レールなどにより前記横行を案内させるのが好ましい。
【0041】また図7(B)には、本発明の他の実施形態を示している。この例では、電動機Mにより回転されかつ右ネジ、左ネジをそれぞれ螺設した1本のネジ軸52と、このネジ軸52に螺着されて前記ネジ軸52の回転により互いに異なる方向に横行するボールナット具54A、54Bとからなり、このボールナット具を前記スライド具7A、7Bとして用いることができる。
【0042】以上、いくつかの実施形態について詳細に説明したが、本発明は例示の実施形態に限定されることなく種々の態様で実施することができる。
【0043】
【発明の効果】上述したように、請求項1、3又は4記載の発明では、箱部と前の扉片とを継ぐ第1の回動腕及び第1の回動腕と中の扉片と継ぐ第2の回動腕などを用いて限定連鎖を形成しうるため、扉板を、その屈曲形状を安定化しつつ自在に開閉させることができ開閉の際の見映えを大巾に向上することができる。
【0044】また箱部の巾方向に沿って横行するスライド具の前記横行を、第3の回転腕を介して第1の回動腕L1の回動へと変換するため、小さな駆動力で第1の回動腕L1を回動させることが可能となる。従って、第1の回動腕を支持する枢軸などを直接回転駆動していた従来の駆動装置に比し、例えば小型の電動機を使用することが可能になり、装置の小型化、静粛化を図るのに役立つ。
【0045】また請求項2記載の発明によれば、第3の回動腕は、一端が第1の回動腕の腕長さの中間よりも前の扉体側で該第1の回動腕に枢着されるため、さらに大きな回転力を発生させることができ、扉板の円滑な開閉動作を行いうる。
【出願人】 【識別番号】000169293
【氏名又は名称】高橋 理孔
【識別番号】000168849
【氏名又は名称】高橋 義信
【出願日】 平成10年(1998)3月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 正 (外1名)
【公開番号】 特開平11−267002
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平10−72574