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【発明の名称】 フック
【発明者】 【氏名】野村 耕太郎

【要約】 【課題】壁等に貼り付けられたフックを容易に引き剥がすことのできるフックを提供する。

【解決手段】フック部13を有するフック本体12の背面と、粘着性を有する貼付部材14の背面とは、両面粘着テープ15によって接着されている。フック本体12の背面の下側端部には、下側に向かって薄くなる傾斜部12aが形成されており、同傾斜部12aの先端には壁W側に向かって突出する突設部12bが形成されている。貼付部材14の貼り付け面には、上記傾斜部12aの形状に合わせて屈曲部14aが形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フック部を有するフック本体に接着される貼付部材の背面を粘着性を有する貼り付け面としたフックにおいて、前記貼り付け面の端部に、前記フック部側に屈曲する屈曲部を形成したフック。
【請求項2】 前記屈曲部は前記貼り付け面の下側端部に形成した請求項1に記載のフック。
【請求項3】 前記フック本体の下側端部に、前記屈曲部の端部よりも貼り付け側に突出する突設部を形成した請求項2に記載のフック。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁等に貼り付けられるフックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、壁等に貼り付けられるフックとしては、例えば図19に示すものが知られている。
【0003】同図19に示すように、このフック101はフック部102aが形成されたフック本体102の背面と、貼付部材103の背面とを、両面粘着テープ104によって接着することにより構成される。
【0004】上記貼付部材103の貼り付け面の全面は粘着性を有しており、これにより上記フック101は壁Wに貼り付けられる。なお、上記フック101の貼り付け前の状態においては、上記粘着性を有する貼り付け面は剥離紙によって被覆されている。したがって、上記フック101を壁等に貼り付ける際には、上記剥離紙を剥がして行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように貼付部材103の貼り付け面の全面が粘着性を有する場合、壁Wに貼り付けられた上記フック101を引き剥がすことが難しいことがある。これは、上記フック101(貼付部材103)の貼り付け面の全面に均一な力で貼り付けられるためである。
【0006】なお、上記に対応するため、例えば実開平5−4978号公報に記載されたフックがある。すなわち、同公報記載のフックにおいては、粘着性を有する貼り付け面の下側端部に非粘着性シートを貼り付けることによって構成される。したがって、このフックが壁等に貼り付けられる際には、上記非粘着性シートの貼り付けられた下側端部と壁等との間は貼り付けられない。そしてこのような状態にあるフックを引き剥がす際には、上記壁等に貼り付けられない下側端部から引き剥がすことにより、同フックを容易に引き剥がすことができる。
【0007】しかし、このようなフックにおいては、別途、非粘着シートを作成してこれを上記下側端部に貼り付ける必要があることから、同フックの製造工程が多くなるという別の問題が生じる。
【0008】本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、壁等に貼り付けられたフックを容易に引き剥がすことのできるフックを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、フック部を有するフック本体に接着される貼付部材の背面を粘着性を有する貼り付け面としたフックにおいて、前記貼り付け面の端部に、前記フック部側に屈曲する屈曲部を形成したことをその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフックにおいて、前記屈曲部は前記貼り付け面の下側端部に形成したことをその要旨とする。請求項1又は2に記載の発明の構成によれば、上記貼り付け面の端部に、上記フック部側に屈曲する屈曲部を形成したことにより、同屈曲部において上記フックは壁等から離隔される。したがって、このような状態で貼り付けられたフックを引き剥がす際には、上記壁等から離隔された屈曲部から引き剥がすことにより、同フックを容易に引き剥がすことができる。
【0011】また、上記壁等からの離隔は屈曲部の形成により容易に実現される。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のフックにおいて、前記フック本体の下側端部に、前記屈曲部の端部よりも貼り付け側に突出する突設部を形成したことをその要旨とする。
【0012】上記フック部に物体を支持した場合、その物体の荷重により屈曲部が壁等に当接するまで上記フックが撓むことがあり、この場合には同屈曲部も壁等に貼り付けられることとなる。同構成によれば、上述のようにフックが撓んだ場合には上記屈曲部の端部よりも貼り付け側(壁等側)に突出する突設部が壁等に当接することで、同撓みは抑制される。したがって、上記屈曲部と壁等との離隔が維持される。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図1〜図6を参照して本発明を空ペットボトル用として適するフックに具体化した第1の実施の形態について説明する。
【0014】図に示すように、このフック11はフック部13が形成されたフック本体12の背面と、粘着性を有する貼付部材14の背面とを、両面粘着テープ15によって接着することにより構成される。
【0015】フック部13は、上記フック本体12の正面から略L字状をなすように突出形成されている。このフック部13の外周面の両側にはリブ13cが形成されている。また、上記フック部13には2つの段差部13a,13bが形成されており、同段差部13a,13bにより、同フック部13は3つの異なる幅W1,W2,W3を有している。
【0016】上記のように異なる幅W1,W2,W3を有するフック部13に、例えば異なるボトル口の内径を有する空ペットボトルP2,P3を挿入することにより、これら空ペットボトルP1,P2はそれぞれ異なる位置で支持される。
【0017】一方、フック本体12の背面の下側端部には、下側に向かって薄くなる傾斜部12aが形成されており、同傾斜部12aの先端には壁W側に突出する突設部12bが形成されている。
【0018】また、貼付部材14の貼り付け面には、上記傾斜部12aの形状に合わせて屈曲部14aが形成されている。なお、上記突設部12bは、上記屈曲部14aの端部よりも壁W側に突出している。
【0019】上記貼付部材14の貼り付け面の有する粘着性により、上記フック11は壁Wに貼り付けられる。なお、上記フック11の屈曲部14aは、壁Wから離隔されるため、同壁Wには貼り付けられない。そしてこのような状態にあるフック11を引き剥がす際には、上記壁Wに貼り付けられない屈曲部14aから引き剥がすことにより、同フック11を容易に引き剥がすことができる。
【0020】なお、図示を割愛するが、上記フック11の貼り付け前の状態においては、上記粘着性を有する貼り付け面は剥離紙によって被覆されている。したがって、上記フック11を壁等に貼り付ける際には、上記剥離紙を剥がして行う。
【0021】ちなみに、上記フック部13に空ペットボトルを支持した場合には、同ペットボトルの荷重により、屈曲部14aが壁W側に向かって撓むことがある。この場合には、上記突設部12bが壁Wに当接することで、上記フック11の撓みは抑制され、上記屈曲部14aと壁Wとの離隔は維持される。
【0022】以上詳述したように、本実施の形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
・壁Wに貼り付けられたフック11を引き剥がす際、同壁Wに貼り付けられない屈曲部14aから引き剥がすことにより、同フック11を容易に引き剥がすことができる。
【0023】・壁Wからの離隔を屈曲部14aの形成により容易に実現することができる。
・フック部13に空ペットボトルを支持した場合においても、フック11の撓みを抑制し、屈曲部14aと壁Wとの離隔を維持することができる。
【0024】・剥離紙を容易に剥がすことができる。
・空ペットボトルの複数のボトル口の内径の大きさに合わせて形成された段差部13a,13bにより、異なるボトル口の内径の大きさを有する空ペットボトルをそれぞれの位置で支持することができる。
【0025】・リブ13cを形成したことにより、フック部13の剛性を向上することができる。
(第2の実施の形態)以下、図7〜図12を参照して本発明を空缶用として適するフックに具体化した第2の実施の形態について説明する。
【0026】図に示すように、このフック21も前記第1の実施の形態と同様に、フック部23が形成されたフック本体22の背面と、粘着性を有する貼付部材24の背面とを、両面粘着テープ25によって接着することにより構成される。
【0027】台部28はフック本体22から前方へ突出され、支持部材27により補強されている。台部28上面には、その両側外周に沿ってリブ28cが形成されている。また、同台部28の中央には中心孔28aが形成されており、更にその両側には孔28bが形成されている。さらにまた、中心孔28aの先端側には円形の孔28dが形成されており、同孔28dに嵌合して上側に突き出た突設部29が設けられている。
【0028】上記のように台部28及び突設部29等を有して形成されるフック部23により、空缶Cは以下の態様で支持される。すなわち、空缶Cの缶口を上記突設部29に挿入した状態で同空缶Cは台部28上に載置される。このとき、台部28の両側外周に沿って形成されたリブ28cにより、上記空缶Cのずれは規制されるため、同空缶Cは同台部28の中央付近に安定して支持される。
【0029】一方、フック本体22の背面の下側端部には、下側に向かって薄くなる傾斜部22aが形成されており、同傾斜部22aの両側には壁W側に広がるスカート部22bが形成されている。
【0030】また、貼付部材24の貼り付け面には上記傾斜部22aの形状に合わせて屈曲部24aが形成されている。なお、上記スカート部22bは、上記屈曲部24aの端部よりも壁W側に突出している。
【0031】上記貼付部材24の貼り付け面の有する粘着性により、上記フック21は壁Wに貼り付けられる。なお、剥離紙も前記第1の実施の形態と同様に使用される。
【0032】ちなみに、上記フック部23に空缶を支持した場合には、同空缶の荷重により、屈曲部24aが壁W側に向かって撓むことがある。この場合には、上記スカート部22bが壁Wに当接することで、上記フック21の撓みは抑制され、上記屈曲部24aと壁Wとの離隔は維持される。
【0033】以上詳述したように、本実施の形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
・壁Wに貼り付けられたフック21を引き剥がす際、同壁Wに貼り付けられない屈曲部24aから引き剥がすことにより、同フック21を容易に引き剥がすことができる。
【0034】・壁Wからの離隔を屈曲部24aの形成により容易に実現することができる。
・フック部23に空缶を支持した場合においても、フック21の撓みを抑制し、屈曲部24aと壁Wとの離隔を維持することができる。
【0035】・剥離紙を容易に剥がすことができる。
・空缶Cの缶口に挿入される突設部29及びリブ28aにより、安定した状態で空缶Cを支持することができる。
【0036】・中心孔28b及び孔28cにより、空缶Cから垂れて上記台部28に溜まった液体を迅速に下方側へ排出することができる。
・リブ28aを形成したことにより、フック部23(台部28)の剛性を向上することができる。
【0037】(第3の実施の形態)以下、図13〜図18を参照して本発明を空液体パック用として適するフックに具体化した第3の実施の形態について説明する。
【0038】図に示すように、このフック31も前記第1及び第2の実施の形態と同様に、フック部33が形成されたフック本体32の背面と、粘着性を有する貼付部材34の背面とを、両面粘着テープ35によって接着することにより構成される。
【0039】フック部33は、上下方向に伸びる態様で形成されており、その上端から下端に向かって波形状に二分されて、挟持部37が形成されている。また、このフック部33の外周面の両側にはリブ33aが形成されている。
【0040】以上のように形成された挟持部37に、展開された空液体パックを挟み込むことにより、同空液体パックは支持される。この際、上記挟持部37は波形状に形成されたことにより、上記空液体パックの支持は安定したものとなる。
【0041】一方、フック本体32の背面の下側端部には、下側に向かって薄くなる傾斜部32aが形成されており、同傾斜部32aの先端には壁W側に突出する突設部32bが形成されている。
【0042】また、貼付部材34の貼り付け面には、上記傾斜部32a形状に合わせて屈曲部34aが形成されている。なお、上記突設部32bは、上記屈曲部34aの端部よりも壁W側に突出している。
【0043】上記貼付部材34の貼り付け面の有する粘着性により、上記フック31は壁Wに貼り付けられる。なお、剥離紙も前記第1及び第2の実施の形態と同様に使用される。
【0044】ちなみに、上記フック部33に展開した空液体パックを支持した場合には、同液体パックの荷重により、屈曲部34aが壁W側に向かって撓むことがある。この場合には、上記突設部32bが壁Wに当接することで、上記フック31の撓みは抑制され、上記屈曲部34aと壁Wとの離隔は維持される。
【0045】以上詳述したように、本実施の形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
・壁Wに貼り付けられたフック31を引き剥がす際、同壁Wに貼り付けられない屈曲部34aから引き剥がすことにより、同フック31を容易に引き剥がすことができる。
【0046】・壁Wからの離隔を屈曲部34aの形成により容易に実現することができる。
・フック部33に展開された空液体パックを支持した場合においても、フック31の撓みを抑制し、屈曲部34aと壁Wとの離隔を維持することができる。
【0047】・剥離紙を容易に剥がすことができる。
・展開された空液体パックを安定した状態で支持することができる。
・リブ33aを形成したことにより、フック部33の剛性を向上することができる。
【0048】なお、以上の各実施の形態に共通して変更可能な要素としては次のようなものがある。
・上記各実施の形態においては、フック本体12,22,32の下側端部にそれぞれ突設部又はスカート部12b,22b,32bを形成したが、これは必ずしもなくてもよい。
【0049】・上記各実施の形態においては、貼付部材14,24,34の下側端部にそれぞれ屈曲部14a,24a,34aを形成したが、これは上側端部や側端部など、その他の端部に形成してもよい。また、複数の端部に上記屈曲部を形成してもよい。
【0050】次に、以上の実施の形態から把握することができる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
・前記フック部には、空ペットボトルを支持するため、同空ペットボトルの複数のボトル口の内径の大きさに合わせて複数の段差部が形成された請求項1〜3のいずれかに記載のフック。
【0051】同構成によれば、上記フック部には、上記空ペットボトルの複数のボトル口の内径の大きさに合わせて複数の段差部が形成されている。したがって、フック部に挿入された異なるボトル口の内径の大きさを有する空ペットボトルを上記段差部によりそれぞれ支持することができる。
【0052】・前記フック部は、空缶を支持するため、同空缶を載置する台部及び同空缶の缶口に挿入可能に該台部に設けられた突設部によって構成された請求項1〜3のいずれかに記載のフック。
【0053】同構成によれば、上記突設部に上記空缶の缶口に挿入した状態で上記台部に空缶を載置することで、同空缶を安定した状態で支持することができる。・前記フック部は、展開された空液体パックを挟持する波形状の挟持部を有する請求項1〜3のいずれかに記載のフック。
【0054】同構成によれば、上記波形状の挟持部に上記展開された空液体パックを挟持することで、同空液体パックを安定した状態で支持することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1又は2に記載の発明では、壁等に貼り付けられたフックを容易に引き剥がすことができる。
【0056】また、壁等からの離隔を屈曲部の形成により容易に実現することができる。請求項3に記載の発明では、フック部に物体を支持した場合においても、フックの撓みを抑制し、屈曲部と壁等との離隔を維持することができる。
【出願人】 【識別番号】591024719
【氏名又は名称】クリタック株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
【公開番号】 特開平11−266997
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平10−77558