| 【発明の名称】 |
和服保管具 |
| 【発明者】 |
【氏名】清水 悟
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| 【要約】 |
【課題】和服は、所定の折り位置で折畳み且つ畳紙で包んで保管されるが、従来ではその畳紙被包和服を平面状に展張させた状態で保管されるため、広面積の保管スペースが必要であった。
【解決手段】厚紙製台紙1の両端部寄り付近1a,1aに、多数本の折線2A〜2Gを平行状態で形成して、該各折線2A〜2Gを折曲させることで各端部寄り付近に所定内径の空間部を有するカーリング部6,6を形成し得るようにし、さらに台紙1の両端縁3,3に差込み舌片4,4を形成するとともに、台紙1に各差込み舌片4,4を差込み得るスリット5,5を形成している。そして、使用時にカーリング部6を形成した状態で、畳紙被包和服の中間部を該カーリング部6に添わせた状態で折返して装着することで、該畳紙被包和服をコンパクトで且つ折り皺が発生しない状態で保管することができるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 折畳んだ和服を畳紙で包んだ畳紙被包和服(11)を保管するときに使用される和服保管具であって、矩形形状で一方の辺長さが前記畳紙被包和服(11)の長さよりかなり短く且つ他方の辺長さが該畳紙被包和服(11)の幅とほぼ同程度となる大きさの厚紙製台紙(1)を使用し、前記台紙(1)の前記一方の辺長さ方向の両端部寄り付近(1a,1a)には、それぞれ他方の辺長さ方向に向く多数本の折線(2A〜2G)を小間隔をもって平行状態で形成して、該各折線(2A〜2G)を順次同方向に折曲させることで前記各端部寄り付近(1a,1a)に所定内径の空間部を有するカーリング部(6,6)を形成し得るようにし、さらに前記台紙(1)の一方の辺長さ方向の両端縁(3,3)には、それぞれ外方に小突出する差込み舌片(4,4)を形成するとともに、前記台紙(1)には、前記カーリング部(6,6)を形成した状態で前記各差込み舌片(4,4)をそれぞれ差込み得るスリット(5,5)を形成した、ことを特徴とする和服保管具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、折畳んだ和服を畳紙で包んだ畳紙被包和服を保管するための和服保管具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】和服は、所定の折り位置以外の部分で折畳むと不自然な部分に折り皺が発生するため、保管時には所定の折り位置で折畳んだ状態で畳紙で包まれる。尚、本願において、畳紙被包和服とは、所定の折畳み状態で畳紙に包まれた和服のことを意味するものである。 【0003】ところで、畳紙被包和服は、長手方向の寸法が70〜80cmで幅方向の寸法が40cm程度とかなりの面積を有しているが、箪笥等に保管する場合には、一般に畳紙被包和服を平面状態に展張したままで収納する。尚、畳紙被包和服をさらに折畳んだ状態で長期間保管していると、その折畳み部分に折り皺が発生してしまい(この折り皺は容易に消えない)、着用時に見映えが悪くなる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように、畳紙被包和服は、一般に平面状態に展張したままで保管されるため、保管場所として広面積のスペースが必要となるという問題があるほか、広幅の収納具(箪笥)が必要となって、住宅事情が狭隘化している昨今では居住空間が一層狭くなるという問題もあった。 【0005】本願発明は、保管時において畳紙被包和服をさらに小さく折畳んでも、その折畳み部分に折り皺が発生しないようにし得る和服保管具を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。 【0007】即ち、本願発明は、折畳んだ和服を畳紙で包んだ畳紙被包和服を保管するときに使用される和服保管具を対象にしている。 【0008】本願の和服保管具は、矩形形状で一方の辺長さが畳紙被包和服の長さよりかなり短く且つ他方の辺長さが畳紙被包和服の幅とほぼ同程度となる大きさの厚紙製台紙を使用している。 【0009】この台紙には、一方の辺長さ方向の両端部寄り付近に、それぞれ他方の辺長さ方向に向く多数本の折線を小間隔をもって平行状態で形成している。この各折線は、順次同方向に折曲させることで各端部寄り付近に所定内径の空間部を有するカーリング部を形成するためのものである。尚、この各折線は、例えば1cm間隔で5〜7本程度並設すると、カーリング部を形成した場合にその外周面が円弧に近い状態となり、且つカーリング部の内部に3〜4cm程度の内径の空間部を形成できる。 【0010】又、台紙の一方の辺長さ方向の両端縁には、それぞれ外方に小突出する差込み舌片が形成されている。他方、台紙には、その各端部寄り付近にカーリング部を形成した状態で各差込み舌片をそれぞれ差込み得るスリットを形成している。 【0011】本願発明の和服保管具は、厚紙をプレス機械で打抜いて形成されるが、その打抜き時に折線用の型付けやスリット部分を形成するようにすると1回の工程で製造できる。又、この和服保管具は、平面状態で製造・保管・出荷される。 【0012】この和服保管具を使用するときには、台紙の一方の辺長さ方向の両端部寄り付近の各折線部分を順次同方向に折曲させることでカーリング部を形成し、その後に各差込み舌片をそれぞれスリットに差込めば組立てが完了する。この状態では、各差込み舌片がスリットに差込まれているので、各カーリング部の保形性が確保される(該カーリング部が潰れない)。尚、この組立て状態の和服保管具では、一方の辺長さ方向の寸法が40〜50cm程度、他方の辺長さ方向の寸法が40cm程度、カーリング部の半径が1.5〜2cm程度となる。 【0013】そして、この組立て状態の和服保管具を使用して、畳紙被包和服を保管するには、該畳紙被包和服の長手方向の中間部をカーリング部の外面に添わせた状態で該畳紙被包和服を台紙の上下に折返せばよい。この状態では、畳紙被包和服の平面形状面積が小さくなっており、さらに畳紙被包和服の折返し部分は、カーリング部に添ってゆるやかに湾曲しているので、該折返し部分に折り皺が発生することがない。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本願実施形態の和服保管具を説明すると、この実施形態の和服保管具は、図1に示すように厚紙製で矩形の台紙1が使用されている。 【0015】この台紙1の大きさは、一方の辺長さ(A−B方向の辺長さ)が65cm程度で他方の辺長さ(C−D方向の辺長さ)が40cm程度となっている。又、該台紙1におけるA−B方向の両端部寄り付近1a,1aには、それぞれC−D方向に向く多数本の折線2A〜2Gが相互に平行状態で形成されている。尚、この実施形態では、各端部寄り付近1a,1aにそれぞれ7本づつの折線2A〜2Gが形成されている。又、該各側の折線は、内側の6本(符号2A〜2F)が順次1cm程度の小間隔で並設され、最外側の1本の折線2Gが内側から6本目の折線Fに対して3cm程度離間した位置に形成されている。さらに、最外側の折線2G部分から台紙1の端縁3までに約3cmの間隔がある。尚、最内側の折線2Aから台紙端縁3までの長さLは、約15cmである。この各折線2A〜2Gは、順次同方向に折曲させることで、図2及び図3に示すように各端部寄り付近1a,1aに所定内径(例えば3〜4cm程度の内径)の空間部を有するカーリング部6,6を形成するためのものである。 【0016】台紙1におけるA−B方向の各端縁3,3には、C−D方向の中間位置にそれぞれ外方に小突出する差込み舌片4,4が形成されている。この各差込み舌片4,4は、その突出幅が約2cmで長さが約10cm程度の大きさとなっている。又、この差込み舌片4,4の付け根には折線2Hが形成されている。 【0017】又、台紙1には、その各端部寄り付近1a,1aにカーリング部6,6を形成した状態で各差込み舌片4,4をそれぞれ差込み得るスリット5,5が形成されている。この実施形態では、各側のスリット5は、3〜4cm程度の間隔をもってそれぞれ2本づつ形成されているが、他の実施形態では1本づつでもよい。 【0018】図1に示す和服保管具は、厚紙をプレス機械で打抜いて形成されるが、その打抜き時に折線2A〜2G用の型付けやスリット5部分を同時に形成するとよい。又、この和服保管具は、図1に示す平面状態で製造・保管・出荷される。 【0019】この平面状態の和服保管具は、次のようにして使用状態に組立てられる。まず、図1の状態から、台紙1のA−B方向の両端部寄り付近1a,1aの各折線2A〜2G部分を順次同方向(谷折り)に折曲させることで、図2に示すようにそれぞれカーリング部6,6を形成する。そして、その後に各差込み舌片4,4をそれぞれ所定(図示例では各外側)のスリット5,5に差込めば組立てが完了する。尚、各差込み舌片4,4は、スリット5に差込んだ後、図3に示すように折線2Hで折り曲げておくと、該差込み舌片4がスリット5から抜け出しにくくなる。 【0020】図2及び図3に示す組立て状態では、各差込み舌片4,4がスリット5,5に差込まれているので、各カーリング部6,6が保形性を有する状態(型崩れしない状態)で保持される。又、この組立て状態では、符号2A〜2Fの各折線間の間隔が1cm程度であるので、カーリング部6,6の外周面が円弧に近い状態となり且つ内部に3〜4cm程度の内径の空間部を形成できる。さらに、この組立て状態では、図2におけるA−B方向の全長が約46cmとなり、C−D方向の長さは元のまま(約40cm)である。 【0021】この組立て状態の和服保管具は、次のようにして使用される。尚、和服は、保管時には所定の折り位置で折畳んだ状態で畳紙で包まれるが、その畳紙被包和服11(図3)は、例えば長手方向の全長が70〜80cmで幅方向の寸法が40cm程度とかなりの面積を有している。又、図3において符号12は、帯を畳紙で包んだ畳紙被包帯を示しているが、この実施形態では1つの和服保管具で畳紙被包和服11と畳紙被包帯12とを保管するようにしている。尚、他の実施形態では、畳紙被包和服11のみを保管するようにしてもよい。 【0022】そして、この和服保管具を使用して畳紙被包和服11及び畳紙被包帯12を保管するには、図3に示すように、畳紙被包和服11及び畳紙被包帯12の長手方向の中間部11a,12aをそれぞれ各側のカーリング部6,6の外面に添わせた状態で、該畳紙被包和服11及び畳紙被包帯12をそれぞれ台紙1の上下に折返せばよい。この状態では、畳紙被包和服11(及び畳紙被包帯12)が2つ折り状態となっているので、全体の平面形状面積が小さくなっている。例えば、図3における左右方向の全長が約50cmで奥行き方向の幅が40cmのままとなる。又、図3に示すように、畳紙被包和服11及び畳紙被包帯12を和服保管具に装着した状態では、畳紙被包和服11及び畳紙被包帯12の各折返し部分11a,12aが各側のカーリング部6,6に添ってゆるやかに湾曲している。 【0023】そして、畳紙被包和服11及び畳紙被包帯12は、図3に示すように和服保管具に装着した状態で例えば箪笥内に保管されるが、この状態では、平面形状の面積が50cm×40cm程度となっており、従来のように畳紙被包和服11を平面状態に展張させて保管する場合の面積に比してかなり小さくなっている。従って、従来よりかなり小さい面積(6〜7割の面積)のスペースで収納できる。又、保管状態では、該畳紙被包和服11及び畳紙被包帯12の各折返し部分11a,12aが各カーリング部6,6に添ってゆるやかに湾曲しているので、長期間保管していても該折返し部分11a,12aに折り皺が発生することがない。 【0024】 【発明の効果】本願発明の和服保管具は、次のような効果がある。 【0025】(1) この和服保管具を使用すると、畳紙被包和服11を折返し状態で保管することができるので、該畳紙被包和服11を従来(平面状態に展張させて保管する場合)より小面積のスペースで保管できる。 【0026】(2) 和服保管具の外端部には、カーリング部6を形成できるので、畳紙被包和服11を折返し状態で装着しても、該畳紙被包和服の折返し部分11aがカーリング部6に添ってゆるやかに湾曲するので、そのまま長期間保管していても、該折返し部分11aに折り皺が発生することがない。 【0027】(3) 製造段階、出荷段階等においては、カーリング部6を伸展させた平面形状となっているので、製造が簡単となり且つ出荷又は保管時等に嵩張らない。 【0028】(4) 使用時には、台紙1の端部寄り付近1a,1aを折線2A〜2G部分で折り曲げ、差込み舌片4をスリット5に差込むだけで組立てることができるので、平面状態のものであっても、その組立てが簡単に行える。 【0029】(5) 組立て状態では、差込み舌片4がスリット5内に差込まれているので、カーリング部6が変形(潰れる)ことがなく、畳紙被包和服11の保管状態を長期に亘って良好に維持できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】397034316 【氏名又は名称】株式会社丸善
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大浜 博
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| 【公開番号】 |
特開平11−262440 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−66985 |
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