| 【発明の名称】 |
位 牌 |
| 【発明者】 |
【氏名】片田 秀勝
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| 【要約】 |
【課題】死者の骨の一部を安置し好感をもって屋内に装置する。
【解決手段】焼却され粉粒状に粉砕された死者の骨を混合したインク材により少なくともその死者を表示する文字類4を記してなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 焼却され粉粒状に粉砕された死者の骨を混合したインク材により少なくともその死者を表示する文字類を記してなる位牌。 【請求項2】 請求項1の位牌において、文字類の表面が透明または半透明で空気,水の通過を遮断する表面材によりコーティングされていることを特徴とする位牌。 【請求項3】 請求項1または2の位牌において、インク材に抗菌性を有する金属粉を混合してなることを特徴とする位牌。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの位牌において、全体形状が仏教の仏壇の内部に設置される卓上設置型に形成され、文字類が死者の戒名であることを特徴とする位牌。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、霊牌,遺牌,メモリアルプレート等としても称され、卓上に設置されたり壁に吊下げられたりして、死者(人間,ペット等)の記念,供養等のために屋内に装置される位牌に係る技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】 従来、位牌としては、例えば、特開平9−300896号公報に記載のものが知られている。 【0003】この従来の位牌は、焼却され粉粒状に粉砕された死者の骨とセメント等とを混合して成形型に注入して、全体形状を仏教の仏壇の内部に設置される卓上設置型等に成形してなる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 前述の従来の位牌では、構造物の一部として死者の骨が組込まれてしまっているため、グロテスクな感じさえ受けて死者の記念,供養等のための屋内の装置品としてあまり好感をもてないという問題点がある。 【0005】なお、最近、土地事情等から墳墓の確保が困難になってきており、自然葬に関する法解釈が緩和されたり、骨の一部を遺族等が管理し他の大部分を地方自治体等が集合処理すること等が行われ、死者の骨の埋葬の形態が変化してきている。このため、死者の記念,供養等のための屋内の装置品について、死者の骨の一部を安置できるようにするという社会的要請がでてきている。 【0006】本発明は、このような問題点,社会的要請を考慮してなされたもので、死者の骨の一部を安置し好感をもって屋内に装置することのできる位牌を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決するため、本発明に係る位牌は、次のような手段を採用する。 【0008】即ち、請求項1では、焼却され粉粒状に粉砕された死者の骨を混合したインク材により少なくともその死者を表示する文字類を記してなる。 【0009】この手段では、死者の骨がその死者を表示する文字類の一部を構成することになる。従って、単なる情報伝達の信号としての性格の外に一定の情報内容,概念を包含する文字類と死者の骨とが一体化することによって、死者の骨の安置状態が高尚化,尊厳化されて好感をもてるようになる。 【0010】また、請求項2では、請求項1の位牌において、文字類の表面が透明または半透明で空気,水の通過を遮断する表面材によりコーティングされていることを特徴とする。 【0011】この手段では、空気,水と骨との接触が遮断される。 【0012】また、請求項3では、請求項1または2のいずれかの位牌において、インク材に抗菌性を有する金属粉を混合してなることを特徴とする。 【0013】この手段では、骨からの雑菌の繁殖が金属粉で抑制される。 【0014】また、請求項4では、請求項1〜3のいずれかの位牌において、全体形状が仏教の仏壇の内部に設置される卓上設置型に形成され、文字類が死者の戒名であることを特徴とする。 【0015】この手段では、全体形状が仏教の狭義の位牌に形成される。 【0016】 【発明の実施の形態】 以下、本発明に係る位牌の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0017】この実施の形態では、仏教の狭義の位牌からなるものを示してある。 【0018】この実施の形態の全体形状は、図1,図2に示すように、縦長形の銘板1と、銘板1の下部に設けられた蓮華台2と、銘板1,蓮華台2を支えて仏壇の内部にに安定的な設置を可能にする台座3とからなる。 【0019】銘板1の表側には、中央部に戒名(法名,法号等宗派により異なる死者を表示する文字類)4が記され、側部,下部等に命日その他の文字や家紋,蓮華の絵等の付属表示5が記されている。 【0019】戒名4は、墨,樹脂インク等のインク材6で手書,印刷等により記されている。このインク材6には、図3に詳細に示されるように、火葬により焼却され粉粒状に粉砕された死者の骨7のわずかな一部と、金粉,銀粉等の抗菌性を有する金属粉8とが混合されている。また、インク材6の表面は、透明または半透明で空気,水の通過を遮断する合成樹脂材等の表面材9によりコーティングされている。 【0020】台座3の表側のほぼ中央部には、ブロック収容部10が形成されている。このブロック収容部10には、死者の骨7の一部で死者を象徴付けるものであるとされる第2頸椎(喉仏)111を透明または半透明の合成樹脂材112で封入したブロック11が抜差し着脱可能に収容されるようになっている。 【0021】この実施の形態によると、死者の骨7が死者を高尚化,尊厳化する意味合いをも有する戒名4の一部を構成することになる。従って、グロテスクな感じを受ける前述の従来例のような構造物の一部となる構成を避けて、死者の骨7を屋内の装置品に安置することができる。この結果、死者の骨7の安置状態が高尚化,尊厳化されて好感をもてるようになる。 【0022】また、戒名4を記したインク材6が空気,水の通過を遮断する表面材9でコーティングされているため、インク材6に混合されている死者の骨7と空気,水との接触が遮断される。この結果、死者の骨7の空気,水との接触による劣化,風化が防止され、仏壇に長年にわたり設置することができるようになる。なお、表面材9が透明または半透明であるため、インク材6の色彩,光沢等があまり損なわれることがない。 【0023】また、戒名4を記したインク材6に抗菌性を有する金属粉8が混合されているため、インク材6における雑菌の繁殖が抑制される。この結果、雑菌の繁殖の培地となりやすい有機物である死者の骨7がインク材6に含まれているものの、インク材6が雑菌の繁殖で劣化等して表示機能を喪失することがなくなる。なお、金属粉8が金粉,銀粉であると、戒名4の装飾性の向上にも寄与することができる。 【0024】また、台座3のブロック収容部10に収容されたブロック11は、合成樹脂材112の透明または半透明により、第2頸椎111を透視させることになる。この結果、視覚的に死者の骨7の一部で死者を象徴付けるものであるとされる第2頸椎111を確認することができて、死者の記念,供養等が身近になる。なお、第2頸椎111が合成樹脂材112で封入されているため、第2頸椎111の劣化,風化が防止される。 【0025】以上、図示した実施の形態の外に、付属表示5について、戒名4と同様に死者の骨7等を用いた構成とすることもできる。 【0026】さらに、仏教の狭義の位牌の外に、広義の位牌(霊牌,遺牌,メモリアルプレート等)全般の様々な形状について実施することが可能である。なお、死者を表示する文字類である戒名4は、本名,号,贈名等であっても差支えないものである。 【0027】さらに、死者は人間に限らずペット等についても対象となる。なお、小動物のようなペットであっても、インク材6に混合される死者の骨7の量が微量ですむため、有効に実施が可能である。 【0028】 【発明の効果】 以上のように、本発明に係る位牌は、死者の骨がその死者を表示する文字類の一部を構成して、死者の骨の安置状態が高尚化,尊厳化されて好感をもてるようになる効果がある。 【0029】さらに、請求項2として、表面材で死者の骨と空気,水との接触が遮断されるため、死者の骨の空気,水との接触による劣化,風化が防止されて、長年にわたる設置が可能になる効果がある。 【0030】さらに、請求項3として、抗菌性を有する金属粉で有機物である死者の骨からの雑菌の繁殖が抑制されるため、インク材が雑菌の繁殖で劣化等して表示機能を喪失することがない効果がある。 【0031】さらに、請求項4として、仏教の仏壇の内部に設置される狭義の位牌の死者を高尚化,尊厳化する意味合いをも有する戒名に死者の骨が利用されるため、より高度の好感をもって屋内に装置することができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398018548 【氏名又は名称】片田 秀勝
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石原 庸男
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| 【公開番号】 |
特開平11−244132 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−93834 |
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