| 【発明の名称】 |
荷物管理ボックス一体式ポスト |
| 【発明者】 |
【氏名】淺井 泰夫
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| 【要約】 |
【課題】エントランスホールの美観低下及びスペース狭小化を防止しつつ、ポストを集合住宅のエントランスホールに設置して居住者の利便向上を実現すること。
【解決手段】集合住宅のエントランスホールに設けられた宅配ボックスの収納室の一部が、差し出し郵便物収納室105、すなわち、ポストとして用いられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】集合住宅のエントランスホールに宅配物収納可能に互いに一体に設けられ、施錠、解錠可能な宅配用扉を前面にそれぞれ有する多数の宅配物収納室と、前記各扉の施錠、解錠を制御する制御装置を内蔵する制御ボックスと、差し出し郵便物収納用の郵便物収納室と、前記郵便物収納室に差し出し郵便物を投入するための投入口と、前記郵便物収納室から前記差し出し郵便物を取り出すための取り出し口と、前記取り出し口を開閉する郵便用扉と、前記郵便用扉を施錠、解錠する郵便用錠と、を備えることを特徴とする荷物管理ボックス一体式ポスト。 【請求項2】請求項1記載の荷物管理ボックス一体式ポストにおいて、前記制御ボックスは、前記郵便物収納室の前面に設けられ、前記投入口は、前記制御ボックスの上部に位置して前記郵便物収納室の前面に設けられ、前記取り出し口は、前記制御ボックスの上部に位置して前記郵便物収納室の前面に設けられ、前記郵便物収納室は、前記投入口から投入された郵便物を後方へ滑落させる上部滑落空間と、前記制御ボックスの下部に位置して郵便物を保管する保管室と、前記制御ボックスの後方に位置して前記上部滑落空間と前記保管室を上下に連通する連通室とを有することを特徴とする荷物管理ボックス一体式ポスト。 【請求項3】請求項1記載の荷物管理ボックス一体式ポストにおいて、前記宅配物収納室の一つが、前記郵便物収納室の前面に設けられ、前記投入口は、前記宅配物収納室の一つの上部に位置して前記郵便物収納室の前面に設けられ、前記取り出し口は、前記宅配物収納室の一つの上部に位置して前記郵便物収納室の前面に設けられ、前記郵便物収納室は、前記投入口から投入された郵便物を後方へ滑落させる上部滑落空間と、前記宅配物収納室の一つの下部に位置して郵便物を保管する保管室と、前記宅配物収納室の一つの後方に位置して前記上部滑落空間と前記保管室を上下に連通する連通室とを有することを特徴とする荷物管理ボックス一体式ポスト。 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか記載の荷物管理ボックス一体式ポストにおいて、前記宅配物収納室及び郵便物収納室の前面パネルは同一カラーで塗装されていることを特徴とする荷物管理ボックス一体式ポスト。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、マンションなどの集合住宅に設けられる荷物管理ボックスに関し、特に差し出し郵便物一時保管機能をもつ荷物管理ボックス一体式ポストに関する。 【0002】 【従来の技術】業者から宅配物などの荷物を受け取って該当居住者が取り出すまで一時保管したり、居住者から荷物を受け取って該当業者が取り出すまで一時保管したりする宅配ボックス(荷物管理ボックス)が、マンションなどの集合住宅において広く採用されつつある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】大規模マンションや団地などでは、居住人口が多いために、取り扱い郵便物量が多いにもかかわらず、ポストが十分な数だけ配置されておらず、また、老人や障害者がポストまで往復するのは雨や雪の場合に健常人には考えられない苦痛を生じていた。 【0004】もちろん、マンションや団地の各棟のエントランスホールにそれぞれポストを設置すればよいが、エントランスホールのスペースには限りがあり、ポストを設けることは、美観が低下し、スペースが手狭となる不具合があった。本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、エントランスホールの美観低下及びスペース狭小化を防止しつつ、ポストを集合住宅のエントランスホールに設置して居住者の利便向上を実現することをその解決すべき課題としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発明の荷物管理ボックス一体式ポストの構成によれば、集合住宅のエントランスホールに設けられた宅配ボックスの収納室の一部が、差し出し郵便物一時保管用の収納室、すなわち、ポストとして用いられる。このようにすれば、次の作用効果を奏することができる。 【0006】まず、いわゆる宅配ボックスと呼ばれる居住者と業者との間で宅配荷物を受け渡しするための荷物管理ボックス(宅配ボックスともいう)と、差し出し郵便物保管用のいわゆるポストとが一体化されているので、両者を別々にエントランスホールに設置する場合に比較して、エントランスホールのスペース占有面積を少なくでき、かつ、エントランスホールの美観を損なうことがない。 【0007】更に説明すると、ポストは、安全管理上(ポストごと盗難に遭うのを防ぐために)、ある程度の重量、大きさが必要であり、かつ、容易に移動したり倒れたりするのを防止するための体格や床固定構造を必要とする。更に、郵便物投入口から、手などを入れて手などを入れて郵便物が盗まれるのを防ぐために、郵便物を保管する保管室より郵便物投入口はある程度高く設ける必要があった。このような安全上の理由により、エントランスホールの美観上及びスペース節約上、ポストを小型軽量に作製することはできなかった。 【0008】これに対し、本構成によれば、宅配ボックスとポストとが一体に形成されているので、この一体形成体の体格及び重量は、ポスト単体に比較して格段に増大することになり、ポスト自体の重量、体格をいたずらに増大しなくても、ポストごとの盗難を防止することができる。また、宅配ボックスとポストとを別々に設ける場合には、ポストが地震で倒れるのを防止するため、その床固定工事を必要とするが、本構成では宅配ボックスと一体化したことにより、ポストに比較して格段に大型の宅配ボックス自体の安定性を利用することができるので、エントランスホールの床を傷つける必要がない。 【0009】また、本構成の一体構成のポスト兼宅配ボックスによれば、宅配ボックスとポストとが別々の形状、色で、別々にエントランスホールに設けられている場合に比較して、スペース節約、及び美観上、優れたメリットが生じる。更に、宅配ボックスとポストとは非常に類似した構造を有するので、それらの一体物を製作することにより、両者を別個に作製する場合に比較して、大幅な製造費用削減を図ることができる。すなわち、ポストを単独で作製するとすれば、安全管理上、それを板金加工で作製することは困難であるが、宅配ボックスと一体に作製することによる大型化、重量増大により、安全性が向上するので、安全性を低下することなく、ポスト部分は宅配ボックス部分と一緒に板金加工で作製することができる。 【0010】更に言えば、本構成のポストは、その郵便物一時保管機能と類似機能である宅配物受け渡し機能を有する宅配ボックスの一部をほんの少し改造するだけで、宅配ボックスの一部の収納室をポストとして使用でき、従来の宅配ボックス製造工程とほぼ同一の製造工程により、ポスト部分を増設することができる。更にまた、居住者は、宅配ボックス授受作業と郵便物差し出し作業をほぼ同一位置で行うことができ、高い利便性が生じる。 【0011】請求項2記載の構成によれば請求項1記載の荷物管理ボックス一体式ポストにおいて更に、宅配ボックスの宅配用扉の開閉を制御したり、宅配ボックスと外部管理センターとの交信などを行う制御装置を収容する制御ボックスが、郵便物収納室の前面に設けられ、その上に郵便物投入口、その下に郵便物取り出し口が設けられ、投入された郵便物は、制御ボックスの後方へ滑落して制御ボックスの下部の保管室へ落下し、収納される。 【0012】このようにすれば、宅配ボックスの全体大きさの増大を抑止しつつ、郵便物投入口を内部の郵便物よりかなり高く設けて、盗難安全性を確保することができる。請求項3記載の構成によれば請求項1記載の荷物管理ボックス一体式ポストにおいて更に、宅配ボックスの宅配物収納室の一つが、郵便物収納室の前面に設けられ、その上に郵便物投入口、その下に郵便物取り出し口が設けられ、投入された郵便物は、この宅配物収納室の一つ後方へ滑落して制御ボックスの下部の保管室へ落下し、収納される。 【0013】このようにすれば、宅配ボックスの全体大きさの増大を抑止しつつ、郵便物投入口を内部の郵便物よりかなり高く設けて、盗難安全性を確保することができる。請求項4記載の構成によれば請求項1又は2記載の荷物管理ボックス一体式ポストにおいて更に、宅配物収納室及び郵便物収納室の前面パネルは同一カラーで塗装されている。 【0014】このようにすれば、ポスト及び宅配ボックスが一体に視覚されるので、エントランスホールの美観が一層向上する。 【0015】 【発明を実施するための態様】本発明の荷物管理ボックス一体式ポストの好適な態様を以下の実施例を参照して説明する。 【0016】 【実施例1】実施例1を図面を参照して以下に説明する。この実施例の荷物管理ボックス一体式ポストの正面図を図1に示し、その回路図を図2に示す。 (宅配ボックスの構成)この荷物管理ボックス一体式ポストは、マンションの玄関ホールの壁面に埋め込まれており、前面パネル1のみがホールに向けて露出されている。No.1〜No.9はそれぞれ各種大きさの収納室である。 【0017】2は制御ボックスであって、制御ボックス2には、カードリーダ3、キー入力パネル4、液晶ディスプレー5、マイク及びスピーカセット6が配置されており、制御パネル2内にはコントローラ7、電話線接続装置8が収容されている。9は各収納室No.1〜No.10の扉である。電話線接続装置8は、公衆電話回線を通じて遠隔の宅配ボックス管理センター10に接続されており、コントローラ7は、各収納室No.1〜No.9ごとにそれぞれ設けられたマイコン内蔵のローカルコントローラ11〜19にシリアルバス21を通じてデータ授受可能に接続されている。 【0018】マイコン内蔵の各ローカルコントローラ11〜19は、それぞれ、電子操作可能な錠部31、在荷表示ランプ32、閉扉センサ33に接続されており、これら錠部31、在荷表示ランプ32及び閉扉センサ33は、図示省略するものの収納室No.1〜No.10の各扉9に設けられている。更に、最も容積が大きな収納室No.1にだけは、内部の人体を検出する人体センサ34が装備されており、人体センサ34はローカルコントローラ11に接続されている。人体センサ34は公知の赤外線センサであり、収納室No.1内の人体から発せられる赤外線に応じて対応する出力電圧を出力する。 【0019】なお、カードリーダ3、キー入力パネル4、TVモニタ5などは周知の装置であり、コントローラ7及びローカルコントローラ11〜20も周知のマイコン装置であり、詳しい構成説明については記載を省略する。 (宅配ボックスの操作)以下、上記宅配ボックスの荷物受け渡し動作について、コントローラ7により実行される図3〜図5のフローチャートに基づいて以下に説明する。 【0020】(初期画面)コントローラ7は、電源オンにより初期設定を実行し、「カードを入れてください」という初期画面表示をTVモニタ5に出力する(s100)。なお、この時、コントローラ7は荷物が在室する収納室の番号と収納者の識別番号と取り出し者の識別番号とを内蔵の収納室在荷表に記憶し、かつ、ローカルコントローラ11は荷物が在室する収納室の在荷表示ランプ32を点灯する。 (操作者の識別)カードリーダ3に磁気カードが差し込まれるまで待機し(s102)、磁気カードが差し込まれた場合には差し込まれたカ−ドの識別信号を解読し、自己のメモリに登録されている業者又は居住者の識別番号であればs108へ進み、そうでなければ「カードが間違っています。カードを返却します」との警告表示をTVモニタ5に出力して、s120へ進む。 (収納品取り出し操作)s108による収納品取り出し操作について図4のサブルーチンを参照して以下に説明する。 【0021】まず、s1082で、このカード挿入者を宛て先とする収納品があるかどうかを判別し、なければ、「収納品がない」ことをTVモニタ5に2秒間表示して(s11084)、s112に進む。一方、このカード挿入者を宛て先とする収納品があれば、その収納室番号をTVモニタ5に表示し、該当する収納室の在荷表示ランプ32を点滅させ、該当する収納室を解錠し(s1086)、s1088に進む。 【0022】s1088では、閉扉センサ33の出力を判定して、該当するすべての収納室の扉9が、開かれた後、所定期間後、再び閉鎖されたかどうか(収納品取り出しがなされたかどうか)を判定して、それがなされるまで待機し、それがなされればs1090へ進んで、該当する扉9を再び施錠し、在荷表示ランプ32を消灯し、内蔵の収納室在荷表のうちの上記荷物を取り出した収納室に空きを書き込む。これにより、この操作者の取り出し操作が終了するので、メインルーチンにリターンして、次の収納品収納操作(s112)を実行する。 (収納品収納操作)s112による収納品収納操作について図5のサブルーチンを参照して以下に説明する。 【0023】まず、コントローラ7はTVモニタ5に「荷物収納を行うかどうか」を尋ねる画面を表示し、操作者からのキー入力により収納すべき荷物があるかどうかを判定する(s1122)。なお、操作者は、荷物収納を行う場合にはキー入力パネル4で「1」キーを押し、行わない場合は、「0」キーを押し、荷物収納を行わない場合にはS120に進む。 【0024】s1122にて、業者が荷物収納を行うと入力した場合には、TVモニタ5により収納する物品のサイズを尋ねる画面をTVモニタ5に表示し、操作者は、収納すべき荷物のサイズにより、大収納室(ここでは収納室No.1をいう)、中収納室(ここでは収納室No.2〜No.5をいう)、小収納室(ここでは収納室No.6〜No.10をいう)のどれか選択する(s1124)。 【0025】選択がなされると、コントローラ7は、選択されたサイズの収納室の空き状態を調べ(s1126)、空きがあればs1128へ進み、空きがなければ、それよりも容積が大きい収納室の空き状態を調べ、空きがあればs1126へ進む。一方、空きがなければ、「空きがありません。カードを返却します」との警告表示をTVモニタ5に出力して(s1130)、s120へ進む。 【0026】s1128では、s1126で選択された空きの収納室を解錠し、TVモニタ5に解錠した収納室の番号を表示するとともに該当する収納室の在荷表示ランプ32を点滅させる。その後、閉扉センサ33の出力を判定して、解錠された収納室の扉9が実際に開かれた後、所定期間後、再び閉鎖されたかどうか(荷物の収納がなされたかどうか)を判定して(s1130)、それがなされるまで待機し、それがなされれば、この扉9を再び施錠すし、該当する収納室の在荷表示ランプ32を点灯する(s1132)。 【0027】次に、コントローラ7はTVモニタ5に受け取り者を指定する表を出力し(s1134)、操作者がそれから一つを選ぶまで待機し(s1136)、選んだならその識別番号を収納室在荷表に書き込んで(s1138)、s120へリターンする。なお、操作者のカードが居住者カードであれば、受け取り者を指定する上記表は、業者一覧表であり、操作者のカードが業者カードであれば、受け取り者を指定する上記表は、居住者の室番号一覧表であることはいうまでもない。 【0028】これにより、収納すべき収納室への荷物の収納操作が終了するので、s114へリターンする。s114では、コントローラ7はこの操作者に、「まだ収納すべき荷物があるかどうか」を尋ねる画面をTVモニタ5に出力し、操作者がキー入力パネル4により、「ある」と返事すればs112に戻り、「ない」と返事すれば、s120へ進む。 (カード抜き取り)s120では、「カードを返却します。」の警告表示をTVモニタ5に出力して、カードを返却し、カードリーダ3からカードが抜かれるまで待機し(s122)、抜かれたら初期画面を表示して(s124)、抜かれたら、s102へリターンする。 (ポストの説明)次に、ポストについて、図1及び図6を参照して説明する。 【0029】図1に示す前面パネルおいて、制御ボックス2の上部には郵便物投入口101が設けられ、制御ボックス2の下部には郵便物取り出し口102を開閉する郵便用扉103が設けられ、郵便用扉103にはそれを施錠、解錠する郵便用錠104が設けられている。この制御ボックス2近傍の縦断面図を図6に示す。 【0030】図6において、105は、宅配物収納室No.2とNo.9との間に設けられた郵便物収納室であり、郵便物収納室105は、投入された郵便物を後方へ滑落させる上部滑落空間106と、郵便物を保管する保管室107と、上部滑落空間106及び保管室107を上下に連通する連通室108とを有している。郵便物収納室105の前面側には制御ボックス2が設けられており、郵便物投入口101と制御ボックス2の後壁上端との間には投入郵便物を滑落させるためのスライド板109が設けられている。 これにより、郵便物投入口101から投入された郵便物はスムースに保管室107に収納され、保管室107の前面の郵便用扉103を開けることにより取り出すことができる。 【0031】宅配物収納室及び郵便物収納室の前面パネル1は各扉9、103を含めて同一カラーに塗装されている。このようにすれば、安全性に優れ、集合住宅のエントランスホールの美観低下及びスペース狭小化を防止しつつ、居住者の利便向上を実現することができ、更に製造費用削減を図ることができ、その上、宅配物授受と郵便物差し出し作業を1個所で行うことができるので利便性に優れ、障害者や老人に優しいシステムを実現することができる。 【0032】(変形態様)上記実施例では、郵便物収納室105の前面に制御ボックス2を設けたが、制御ボックス2の代わりに、宅配物収納室を設けてもよいことはよい。この場合にも、郵便物収納室105の必要高さの確保と、宅配ボックスの内部空間の有効利用とを両立させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597089680 【氏名又は名称】ニッシン株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開平11−244130 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−51045 |
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