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【発明の名称】 バスマット
【発明者】 【氏名】村本 新市

【要約】 【課題】重量を低減し、且つ、任意に折り畳むことができ、更に、コストを節減できるバスマットを提供する。

【解決手段】表面にパイル3,3…を植立した状態で植毛された生地2の裏面に略格子状に合成ゴム溶液5,5…を塗布し、そして、加熱加圧して該合成ゴム溶液5,5…を硬化させることにより、該生地2の裏面に略格子状の合成ゴム5a,5a…を該生地2と一体的に接合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面にパイルを植毛した生地の裏面に合成ゴム溶液を塗布するとき、該合成ゴム溶液は所々に大きな隙間を形成するように略格子状に塗布され、更に、塗布された合成ゴム溶液を加熱加圧して硬化させることにより、該生地の裏面に格子状の合成ゴムを接合することを特徴とするバスマット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バスマットに関するものであり、特に、軽量であって折り畳みができるように構成されたバスマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の此種バスマットを図4に従って説明する。図に於いて1はバスマットである。該バスマット1はアクリル繊維で織成された生地2の表面に長繊維のパイル3,3…が植毛され、そして、該生地2の裏面の全面に及んで厚手の合成ゴム4が貼着されて構成されている。斯くして、該バスマット1は該合成ゴム4の貼着により充分な重量が付与されると共に所定形状を維持して皺曲するようなことがないように構成され、更に、浴場出入口に該バスマット1を敷設したとき、人体の踏圧動作によって該バスマット1が床面をスリップするようなことがないように形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のバスマット1は、裏面の全面に及んで厚手の合成ゴム4が貼着されているので、該バスマット1は充分な重量を有し、且つ、該合成ゴム4は厚手のものが用いられているので殆ど折り畳むことができず、依って、運送費が増大すると共に、該合成ゴム4の材料費も嵩むと云う問題があった。
【0004】そこで、折り畳みを容易にし、且つ、軽量で材料費及び運送コストを低減することができるバスマットを得るために解決せらるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達成するために提案せられたものであり、表面にパイルを植毛した生地の裏面に合成ゴム溶液を塗布するとき、該合成ゴム溶液は所々に大きな隙間を形成するように略格子状に塗布され、更に、塗布された合成ゴム溶液を加熱加圧して硬化させることにより、該生地の裏面に格子状の合成ゴムを接合するバスマットを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図3に従って詳述する。尚、従来の技術と同一構成部分については同一符号を用いるものとする。図に於いて1はバスマットである。該バスマット1はアクリル繊維等で織成された生地2の表面にパイル3,3…が植立した状態で植毛されている。該パイル3,3…は長繊維のものが選択せられるを可とする。斯くすることにより、該長繊維のパイル3,3…に人体の足が接触するとき、該足の水分を充分にふき取ることが可能となる。又、該パイル3,3…の植毛手段は特定せられるべきではなく、一般の公知の手段によるものとする。
【0007】而して、該生地2の裏面には合成ゴム溶液5,5…が塗布され、そして、塗布せられた合成ゴム溶液5,5…は加熱加圧されて硬化し、生地2の裏面に接合されるのである。このとき、該生地2をアクリル繊維にて織成したものを採択することにより、該合成ゴム溶液5,5…の加熱加圧時に於いて該アクリル繊維の可塑変形により該生地2に該合成ゴム溶液5,5…が良く密着し、そして、該合成ゴム溶液5,5…が硬化して該生地2に一体的に結合した状態で双方が接合し、該硬化した合成ゴム5a,5a…が該パイル3,3…を植毛した生地2の形状保全、並びに浴場出入口に該バスマット1を敷設したとき、出入する人体の踏圧動作にて該バスマット1が床面をスリップしないように構成される。
【0008】而して、該合成ゴム溶液5,5…を該生地2の裏面に塗布するとき、該合成ゴム溶液5,5…は該生地2の裏面の周辺部及び中間部に略格子状に塗布されるを可とする。従って、該合成ゴム溶液5,5…は該生地2の裏面に略筋状に塗布され、大きな隙間6,6…が形成される。即ち、該合成ゴム溶液5,5…は該隙間6,6…相当分だけその材料を節減できる。このように、大きな隙間6,6…を有するものであれば、格子状のものに限定せらるべきではない。但し、該合成ゴム溶液5,5…の硬化によって生地2の裏面に接合せられる合成ゴム5a,5a…によって、該パイル3,3…を植毛した生地2がその形状を維持して皺曲するようなことがなく、且つ、人体の踏圧動作によって該バスマット1が床面上をスリップしないように構成されるものでなければならない。
【0009】斯くして、本発明のバスマット1を浴場の出入口に敷設しておき、そして、入浴者が該バスマット1のパイル3,3…を踏圧し乍ら浴場に出入するとき、該入浴者の足に付着している水分及びゴミ類は該バスマット1のパイル3,3…にてふき取られ、更に、該バスマット1は前述せる如く合成ゴム5a,5a…の材料は節減しているにも拘らず、前記入浴者が該バスマット1上を踏圧し乍ら歩行するとき、該バスマット1は該歩行動作によって折曲するようなことがなく所定の形状を該合成ゴム5a,5a…にて保持できると同時に、該合成ゴム5a,5a…によって該バスマット1が床面上をスリップするようなことはない。
【0010】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0011】
【発明の効果】この発明は上記一実施の形態にて詳述する如く、表面にパイルを植立させるように植毛した生地の裏面に略格子状に合成ゴム溶液を塗布し、そして、加熱加圧して該合成ゴム溶液を硬化させることにより該生地の裏面に合成ゴムを該生地と一体的に接合しているので、該合成ゴムは該生地より不慮剥離するようなことがなくなり、且つ、接合された合成ゴム間には大なる隙間が所々に形成されているので合成ゴムの材料費が節減されることになり、バスマット自体が軽量にも拘らず該バスマットは裏面の合成ゴムにて該バスマットの形状は充分に保全される。従って、該バスマットは任意に折り畳むことが可能となって運送が容易となり、依って、運送費が減少すると共に該バスマットを浴場の出入口に敷設する作業も容易となり、且つ、入浴者の出入時に該バスマットを踏圧しても該バスマットはスリップするようなことはなく、バスマットとしての機能は充分に発揮されることができる等、正に諸種の著大なる効果を奏する発明である。
【出願人】 【識別番号】398002215
【氏名又は名称】シャルアイ株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】林 孝吉
【公開番号】 特開平11−244128
【公開日】 平成11年(1999)9月14日
【出願番号】 特願平10−49769