| 【発明の名称】 |
傘立て |
| 【発明者】 |
【氏名】杉本 浩文
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| 【要約】 |
【課題】出入り口付近が狭い住居・店舗・事務所等においても邪魔になるようなことがない傘立てを提供する。
【解決手段】傘を立てて収納する函体3を、その一部又は全部が壁体2内に収容されるように配置する。そして、この函体3は、その下部において壁体2の壁面とほぼ平行で水平な軸線回りに回動可能に支持され、その上部を屋内側に傾けるようにして引き出すことができるようになっている。また、函体3の底部には、収納した傘から垂れ落ちる雨水を排出する排水口7が設けられている。さらに、函体3の前面には、手摺5が設けられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 傘を立てて収納する函体を備え、屋内側から壁体内に、前記函体の一部又は全部が収容され、前記函体は、その下部において前記壁体の屋内側の壁面とほぼ平行で水平な軸線回りに回動可能に支持され、該函体の上部を、屋内側に傾けるように引き出し可能となっていることを特徴とする傘立て。 【請求項2】 前記函体に収容される傘から垂れ落ちる雨水を屋外に排出する排水管が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の傘立て。 【請求項3】 前記函体の前面に手摺が取りつけられていることを特徴とする請求項1に記載の傘立て。 【請求項4】 前記函体は、前記壁体内に収容された時に、その前面が屋内の壁面と同一面上に位置するように配置され、該函体の前面を構成する部材が、該函体を収容するために壁面に設けられた凹部をふさぐ形状及び寸法を有することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の傘立て。 【請求項5】 前記函体は、前記壁体内に収容された時に、その前面が屋内の壁面と同一面上に位置するように配置され、該函体を収容するために壁面に設けられた凹部の上縁に回動可能に取り付けられ、この凹部の上縁と前記函体の前面の頂部との間を閉塞するとともに、跳ね上げるように開放することができる開閉板を有することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の傘立て。 【請求項6】 前記函体の前面下部に、開閉部を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の傘立て。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、住居・店舗・事務所等の出入り口付近に設けられる傘立てに係り、特に壁内に組み込まれた傘立てに関するものである。 【0002】 【従来の技術】傘立ては、住居・店舗・事務所等すべての建物において必要となるものであり、一般的には、出入り口付近の片隅に置いている。このように出入り口付近に置いておく傘立てには、さまざまな形態のものが知られている。また、マンション等では、玄関キャビネットに傘立てを組み込んだもの等もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来から知られている傘立てには、次のような問題点がある。一般に傘立ては、雨天の日以外はほとんど必要がないにもかかわらず、出入り口付近に置いておかなければならず、邪魔になることが多い。特に、玄関が狭いマンションや小規模住宅では、傘立てを置く場所がなく、困ることも多い。また、一般に傘は上方から先端を差し入れて立てるのが便利であり、差し入れるために上方にスペースが必要となる。このため、玄関キャビネットの中に組み込む場合には、傘立ての上方にスペースを確保しておかなければならず、スペースの有効な利用ができないことになる。 【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、出入り口付近が狭い住居・店舗・事務所等においても邪魔になるようなことがない傘立てを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、 傘を立てて収納する函体を備え、屋内側から壁体内に、前記函体の一部又は全部が収容され、 前記函体は、その下部において前記壁体の屋内側の壁面とほぼ平行で水平な軸線回りに回動可能に支持され、 該函体の上部を、屋内側に傾けるように引き出し可能となっていることを特徴とする傘立てを提供するものである。 【0006】上記のような傘立てでは、傘を収納した函体の一部又は全部が壁体内に収容されるので、傘立てが屋内の空間をほとんど占有することがなく、出入り口付近が狭い場合にも出入りを阻害せず、邪魔になることもない。また、傘を収納する函体は上部を屋内側に傾けるようにして引き出すことができ、函体の上方から傘を容易に差し入れたり、引き出したりすることができる。そして、傘は函体に立てて収納されるので、雨水に濡れた傘であっても、壁等をぬらすことなく保管することができる。 【0007】請求項2に記載の発明は、 請求項1に記載の傘立てにおいて、前記函体に収容される傘から垂れ落ちる雨水を集め、屋外に排出する排水管が備えられているものとする。このような傘立てでは、雨水で濡れた傘が函体に収容されたときに、垂れ落ちる雨水が速やかに屋外に排水され、屋内に溜まることがない。したがって、周囲に湿気が拡散したり、床を濡らすことが少なくなる。 【0008】請求項3に記載の発明は、 請求項1に記載の傘立てにおいて、前記函体の前面に手摺が取りつけられているものとする。一般に、住宅等の玄関には段差が設けられることが多く、高齢者や身体に障害を有する者が段差を上ったり下りたりするのには、手摺があるのが望ましい。上記傘立てでは前面に手摺が取り付けられており、段差の上り下りにこれを利用することが可能となる。また、この手摺を上記函体を引き出すときの取っ手及び壁体内に函体を収容したときに該函体の位置を固定する保持具として用いることもできる。 【0009】請求項4に記載の発明は、 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の傘立てにおいて、 前記函体は、前記壁体に収容された時に、その前面が屋内の壁面と同一面上に位置するように配置され、 該函体の前面を構成する部材が、該函体を収容するたあめに壁面に設けられた凹部を塞ぐ形状及び寸法を有するものとする。 【0010】このような傘立では、上記函体を壁体内に収容したときに、この函体の前面を構成する部材が、該函体を収容するために壁体に設けられた凹部を塞ぎ、周囲の壁面に続く面を形成する。特に、上記函体の前面を壁面と同色又は同じ模様とすることによって、連続した壁面のような外観とすることができる。 【0011】請求項5に記載の発明は、 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の傘立てにおいて、 前記函体は、前記壁体に収容された時に、その前面が屋内の壁面と同一面上に位置するように配置され、 該函体を収容するために壁面に設けられた凹部の上縁に回動可能に取り付けられ、この凹部の上縁と前記函体の前面の頂部との間を閉塞するとともに、跳ね上げるように開くことができる開閉板を有するものとする。 【0012】このような傘立てでは、上記函体が壁体内に収容されたときに、該函体の前面と上記開閉板とによって、壁面に設けられた凹部を覆い、周囲の壁面と連続した壁面のような外観とすることができる。また、傘を収納する時又は取り出す時には、上記開閉板を上方に開放し、函体を前方(手前)に引き出すことができる。このとき、上記函体の前面を構成する部材の上端が低い位置となっており、傘の収納及び取り出しが容易となる。 【0013】請求項6に記載の傘立ては、 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4及び請求項5のいずれかに記載の傘立てにおいて、前記函体の前面下部に、開閉部を有するものとする。このような傘立てでは、上記函体の前面下部に設けられた開閉部を開放して、函体内又は排水口の清掃や補修等を容易に行うことができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項6に記載の発明の一実施形態である傘立ての斜視図であり、図2は、この傘立ての構成を示す断面図である。図1に示すように、この傘立て1は、玄関の壁体2内に凹部4を設け、この凹部4内に傘を立て入れる函体3を収納するものである。この函体3は、全体が上記凹部4に収まり、函体3の前面3aが壁面2aと同一面上となる形状および寸法を有し、高さは凹部4の高さよりも低く設定されて、該凹部内で函体の上部に空間が形成されるように設置されている。 【0015】この函体3は、その下部の前面付近で壁面と平行且つ水平な軸線回りに回動可能となるように蝶着されており、図2に示されるように、上記凹部4に収納された状態[図2(a)]から、該函体3を前方に傾けて引き出すことができるようになっている[図2(b)]。そして、函体3が凹部4から引き出され傾斜した状態で静止させるために、函体にはストッパー10が取り付けられている。このストッパー10は、連結軸10aとガイド部材10bとからなり、連結軸10aの一端が函体3の側面の上部に回動可能に取り付けられ、他端が凹部4内の側面の上部に取り付けられたガイド部材10bの溝に回動ピン10cによって係止されている。この回動ピン10cは、上記溝に沿って上下に移動可能となっており、上記函体3を前方に引き出したときには、回動ピン10cがガイド部材の下端に位置し、函体3を前方に傾けた位置で支持する。そして、函体3が凹部4に収納されるときには、回動ピン10cがガイド部材10bの溝に沿って上方に移動するようになっている。 【0016】また、函体3の底部には、図2に示すように、金属の薄板からなる受水皿9が設けられ、排水口7から凹部4の直下の壁体内に埋設された排水管8へ、傘20から垂れ落ちる雨水等を排出することができるようになっている。この排水管8は、凹部4の下面から、壁体2内を通って屋外へ開口している。なお、上位排水管8は、本実施形態において、壁体2の背後の屋外へ導かれているが、壁体背後に居室がある場合等には、壁体に沿って屋外まで導いても良いし、屋内に配設される下水管に連結してもよい。また、上記凹部4のすぐ下側に、土台又は基礎コンクリート等があって、配管が困難な場合には、函体3と凹部4の下面との間に間隙ができるように該函体を取り付け、この間隙内に排水管を通してもよい。 【0017】一方、函体3内側の上部には、複数の仕切り部材12が備えられており、函体3内での傘20を一本づつ分けて差し入れることができるいようになっている。また、この仕切り部材13は、函体3の補強効果も有する。 【0018】さらに、函体3の前面の下部には、開閉部6が設けられている。この開閉部6は、函体3の前面を形成する板状部材の一部が開閉可能となったものであり、開閉部分の板材6aが、上縁で函体3の前面に回動可能に取り付けられたものである。この開閉部6は、函体3内部の掃除や排水口の詰まりを取り除く作業の際等に利用することができるものであり、この開閉部分の板材6aを上方に引き上げて、作業を行なうことができる。 【0019】また、上記函体3の前面には、この函体3の幅よりも若干長い手摺5が函体3の前面と平行に取り付けられている。この手摺5は、図3に示すように、取り付け金具5aによって、該手摺5の軸線方向に若干の移動が可能となっており、壁面2aに取り付けられた固定金具11の係止還11aに上記手摺5の端部を挿通してこの手摺5を固定することができるようになっている。また、固定金具11又は取り付け金具5aには安全確保のためのストッパー(図示しない)が設けられ、手摺5につかまったときに意に反して手摺の係止が外れるのを防止している。このように、函体3の収納時に手摺5を固定金具11に固定すれば、函体3が凹部4に収納されると共に、該函体3および手摺5の位置が固定され、手摺5として安全に使用することができる。また、函体3を引き出す際には、この手摺5を固定金具11から引き抜いてそのまま傘立ての取っ手として用いることができる。 【0020】上記のような構成の傘立てでは、函体3が壁面2aと平行且つ水平な軸線回りに回動可能となっており、この函体3を手前に引き出した時に、この函体3の上部が屋内側に傾いて、上部からの傘20の出し入れを容易に行なうことができる。また、傘20を収納した後、又は傘立てを使用しないときには、傘を収納した函体3を壁体2内の凹部4に収容しておくことができ、屋内空間を占有せず、邪魔になることもない。 【0021】なお、本実施形態では、上記函体3の全体が壁体2内の凹部4に収納される構成としたが、この函体3の一部が壁面から屋内側に突出する構成としてもよい。また、上記手摺5を壁に固定する手段は、上記実施形態の固定金具に限定されるものではなく、様々な形態のものを使用することができ、壁に取り付けられた金具に手摺をピン等で固定するもの、手摺の一部にばね等で付勢された部材が係止され、このばねの反発力を利用して手摺の係止および解放を操作するもの等を採用することもできる。また、手摺を壁体と固定するものに限らず、函体を所定位置に収容した状態で係止し、手摺に力が作用しても容易に函体が引き出されないように固定するものであってもよい。 【0022】次に、請求項4に記載の発明の一実施形態である傘立てを図4に基づいて説明する。この傘立て21は、壁体に設けられた凹部24内に収容される函体23の前面が前記凹部24の高さとほぼ同じ高さを有する板状部材23aで形成されている。また、この函体23は、全体が凹部24内に収納されるものであり、函体23が収容された時に、この函体23の前面が凹部24を完全に閉塞し、周囲の壁面と同一面上に位置するものとなっている。この傘立て21のその他の構成、動作については、図2に示す実施の形態と同様とする。このような傘立てでは、函体23を壁体内に収容したときに、傘20およびこれらを収納した函体23が屋内側から隠され、連続した壁面のような良好な外観とすることができる。 【0023】次に、請求項5に記載の発明の一実施形態である傘立てを図5に基づいて説明する。この傘立て31においても、函体33が壁体に設けられた凹部34に全体が収容されるようになっており、凹部34の上縁には開閉板41が回動可能に設けられている。この開閉板41は、函体33が収納されている時に、その下縁が函体33の前面の頂部33aと突き合わされ、壁面に形成された凹部34を閉塞するようになっており、函体33の前面33bとともに周囲の壁面と同一面上にあって壁面の一部となるものである。また、函体33を引き出す時には、上記開閉板41を上方に跳ね上げ、函体33を手前に引き出すことが可能となっている。この傘立て31の他の構成、動作については、図2に示す実施の形態と同様である。 【0024】このような傘立では、函体33を壁体32に設けられた凹部34に収容した時に、傘立てが設けられた部分も、壁面が連続したような外観とすることができるとともに、函体33を引き出したときに、函体33の前面の頂部33aが低い位置にあり、上方から容易に傘20を差し入れたり取り出したりすることが可能となる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の傘立ては、傘立ての一部又は全部が壁体内に収納されており、傘の出し入れ時には、簡単な方法で傘立ての一部を引き出して使用することができる。したがって、出入り口付近が狭い場合にも傘立てが邪魔になるようなことがなく、屋内空間を有効に利用することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000183428 【氏名又は名称】住友林業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮川 清 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−244124 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−64247 |
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